咲-Saki- 阿知賀編入   作:おこそとのほもよろを

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一応、点数はきちんと計算しているつもりですが、もし間違いがあったらスミマセン。

透華は治水状態にあります。


二十二本場:パーフェクトコントロール&リセット

 この時、咲は、

「(龍門渕さんの支配は、永遠じゃない。体力的に制限がある。私と光とネリーの三人の支配を抑え付けるとなれば、かなり消耗するはず。)」

 と考えていた。

 

 南二局三本場、透華の連荘。

 咲が思ったとおり、透華の支配力が少し弱まったようだ。配牌から咲の手牌の中で{8}が暗刻で揃っていたのだ。それに、{8}が暗槓できる道筋が見えている。

 当然、咲は、その道筋に従って、

「ポン!」

 光が捨てた{②}を鳴き、次巡、

「カン!」

 {8}を暗槓した。嶺上牌は{②}。当然、これを、

「もいっこ、カン!」

 加槓した。

 これにより、光の手が、役なしだがドラ4に変化した。

 しかし、透華にとって制圧すべき対象は、新ドラを抱える光ではなく、あくまでも静寂な場を乱す咲となる。

 透華の支配が咲に集中した。

 これにより、ネリーと光への制圧が下がる。つまり、ネリーと光は、ツモに自身の支配が戻る。

「(ここだよ、光!)」

 咲が心の中で叫んだ。

 光は、まるでテレパシーで通じ合っているかのように、咲の言いたいことが分かった。幼い頃から一緒にいることが多かったからかもしれない。

「(了解!)」

 このチャンスを逃さず、光は順調に手を進め、

「ツモ! ドラ4。2300、4300。」

 ツモ和了りした。

 和了り役はツモのみだったが、満貫だ。

 これで、透華の親を流すことができたし、何らかの形で透華の支配を受けない状態にさえできれば、活路があることを確認できた。

 では、どうやって透華の支配から逃れるか?

 その最良の答えに繋がるヒントは、南二局二本場が終わった時に透華が一瞬見せた苦しそうな表情。

 恐らく、咲、光、ネリーの三人を相手に、前後半戦の半荘二回の全局を通して、この強力な支配をし続けるだけの体力を、透華は持ち合わせていない。

 ならば、三人が結託して透華の支配力と対峙すれば良い。そうすれば透華の支配力は、いずれ枯渇する。後半戦最後まで力を維持できないだろう。

 そのためには、ネリーの協力が必要だ。少なくとも、ネリーが、咲や光と対抗するほうに意識が行っていてはならない。

 しかし、この光の和了りで、ヤキトリはネリーだけになった。それで更なる焦りがネリーの中で湧き上がってきた。

 当然、咲や光と手を組もうなどと言う考えには及ばない。

 

 南三局、咲の親番。

 咲と光とネリーが一枚岩になっていない以上、透華の支配を押し返し切れない。

 ここでも、

「ツモ。1300、2600。」

 20符4翻の平和手を透華がツモ和了りした。

 

 そして、オーラスも、

「ツモ。1300、2600。」

 前局と同様の手を透華がツモ和了りし、前半戦を終了した。

 

 各校点数は、

 1位:龍門渕高校 151300

 2位:阿知賀女子学院 93900

 3位:臨海女子高校 93800

 4位:白糸台高校 61000

 龍門渕高校の一人浮き状態…、阿知賀女子学院、臨海女子高校、白糸台高校は何れも原点以下になった。

 

 休憩時間に入った。

 透華は、椅子に座ったまま静かに目を閉じていた。下手に動いて体力を消耗しないようにしているのだろう。

 

 一方、ネリーは、対局室を出て行った。

 これだけ自分の思うように進められない麻雀は今まで経験したことがなかった。

 しかも、あの支配力に加えて背筋が凍るほどの冷気。ネリーは、いまだに鳥肌がおさまらず、蒼い顔で対局室外のソファーに腰を降ろした。

 

 咲は、丁度対局室を出たところで、迎えに来てくれた憧を見つけ、一旦トイレに行くことにした。

 半荘一回とは言え透華の連荘が続き、全部で15局あった。その間、冷気に晒され続けたのである。

 当然、身体が冷えており、トイレに行くのは必須だったと言えよう。

 

 光は、自販機に向かい、そこで温かいコーヒー(砂糖+ミルク入り)を買って飲んだ。透華の冷気で熱を失った身体を温めたかったのだ。

「(臨海の大将が全然分かってない。このままじゃ、龍門渕の支配が崩せない。)」

 さて、どうやって後半戦を戦おうか?

 ドイツで百戦錬磨だった彼女にも対応策が見つからない。まさか、これ程までの化物がアジアの小国に存在するとは…。

 結局、大した策も思い付かないまま、対局室に戻ることになった。

 

 

 休憩時間が終わった。

 咲、光、透華、ネリーが卓に付き、場決めがされた。この局も、前半戦と同じで起家がネリー、南家が透華、西家が咲、光は北家になった。

 

 東一局、ネリーの親番。

 開始早々、

「(宮永。何、ずっとこっちを見てる!)」

 ネリーは咲の視線に気が付いた。

 しかし、視線はネリーのほうを向いているが、特段プレッシャーは感じない。ただ、何か言いたげな感じがした。

「(協力して! ネリー!)」

 咲が心の中で訴えた。

「(何がしたいんだ? 宮永?)」

「(協力して!)」

「(見返りは何だ?)」

「(全員が平等になれるように配慮するから。だから、今は協力して!)」

「(何が言いたいのか分からない。ネリーに得はあるのか?)」

「(少なくともマイナスにはしない。それには、龍門渕さんの支配を壊さないと…。)」

 こっちも、まるでテレパシーで通信しているように見える。しかし、実は、互いに思っていることは聞こえていない。

 咲は、ただ協力を訴えているだけだったし、ネリーは、

『何が言いたい?』

『得はあるのか?』

 と心の中で言っていただけだった。

 しかし、何となくだが、ネリーは咲が言いたいことが理解できた。ヒントは、前半戦南二局三本場での、光の和了り。

 あれは、咲が自ら楯となり、透華の支配を一身に受けることで、光への支配を弱め、一方の光は、透華からの支配から外れたことで自分の能力をツモ一本に絞った。それで和了ったのだ。

 そこから導き出される答え。それは、三人が協力することで透華の支配力と対峙できると言うこと。

 

 ネリーは迷った。最終的に自分が損をするなら協力はできない。

 それに、今までは結託する他家を、ネリーは全て自分の力で捻じ伏せてきた。結託など弱者のすることと思っていたのだ。

 その立場を、ここで逆転させるのか?

 さすがにネリーのプライドに傷が付く。

 しかし、今のまま透華の支配を崩せなければ、東二局の透華の親で全員が平等に削られ続け、最下位の光のトビで終了となる可能性すらある。

 そうなれば、現在の順位がそのまま最終的な順位となる。つまり3位。

 しかも、その順位を確定させたのは自分。つまり、臨海女子高校内では、ネリーが優勝を逃した戦犯として認定される。

 さすがに、それは受け入れられない。

 ネリーにとって一番大事なことは、スポンサーである臨海女子高校からの自分への評価のみ。それがネリーに支給される奨学金に跳ね返るからだ。

 背に腹は変えられない。ネリーは渋々、

「(…分かった。)」

 と心の中で答えた。そして、咲と光と一旦手を組むことにした。

 

 咲、光、ネリーの支配が統合されて透華の支配力を押し始めた。しかし、そのような中でも、

「ツモ。1300、2600。」

 透華はツモ和了りした。

 ヘビのような冷たい目で笑みを浮かべながら透華は三人の顔を順に見詰めた。しかし、その表情には、前半戦ほどの余裕は感じられなかった。

 

 東二局、透華の親。

 ここでも三人がかりで透華の支配を押し返した。

 しかし、

「ツモ。2600オール。」

 まだ透華の力のほうが一枚上手なのか、ここでも透華が和了った。

 ただ、この時の彼女の表情は、さっきよりも、さらに辛そうに見えた。しかも、顔が、より一層青ざめてきていた。

 

 東二局一本場。

 三対一の能力対峙が続いた。

 静寂な場。河が穏やかなまま崩れない、全く鳴きの声が入らない対局。完全に透華の支配力が全てを上回っている証拠だ。

「ツモ。2700オール。」

 ここも透華が静かに和了った。しかし、彼女は既に肩で息をしていた。相当体力を消耗しているようだ。

 

 東二局二本場。

 ここでも、三人の支配力を上回り、

「ツモ。2800オール。」

 透華が和了りを決めた。しかし、既に彼女の身体は、行き着くところまで血の気が引いた状態にまで達していた。

 内臓損傷による大出血………、いや、大失血を疑いたくなるレベルだ。

 

 そして、東二局三本場。

 咲、光、ネリーの強力な支配力を押さえつけながら、

「ツモ。2800オール。」

 透華はツモ和了りを決めた。

 

 これで各校点数は、

 1位:龍門渕高校 189500

 2位:阿知賀女子学院 81600

 3位:臨海女子高校 80200

 4位:白糸台高校 48700

 

 しかし、三人から点棒を受け取ったその直後、冷たい目でニヤっと笑うと、透華は、そのまま気を失って卓に頭から突っ伏した。

 とうとう、治水の支配力が枯渇したのだ。

 三人の狙いが、ようやく成就した瞬間だった。

「全員、そのまま卓から離れないで!」

 審判の一人が、咲達にそう言うと、透華の近くに駆け寄った。そして、透華が完全に意識を失っていることを知ると、

「ドクター!」

 急いで医師を呼んだ。

 

 三分もしないうちに医師が対局室に入ってきた。そして、透華に話しかけたり肩を軽く叩いたりしていた。しかし、透華からは何の反応も返ってこない。

 その状態が一分程続いた。

 さすがに医師も、ドクターストップをかけようとした。そうなれば、当然、ここで透華を退室させて、龍門渕高校は補員と交代することを余儀なくされる。

 しかし、この時だった。

「どうかしましたの?」

 ギリギリのところで透華が目を覚ました。

 

 医師が、

「あなたの名前は?」

 と透華に聞いた。

「龍門渕透華ですわ? それがどうかしましたの?」

「これは、何本に見えますか?」

 そう言いながら、医師が自分の手でチョキを作り、透華に見せた。

「二本ですけど、それが何か?」

「大丈夫なようですね。特に辛くは無いですか?」

「少し疲れた感じはありますが、何の問題もありませんわ!」

 いつもの透華が戻ってきた。

 医師は、この様子から試合続行を許可した。

 ただ、透華は、自分が『冷たい透華』状態でエネルギーを消耗し、気を失ったことを恐らく覚えていないだろう。

 この対局が終わった後に、純と一から聞かされることになる。

 

 一方の咲は、

「(今のこの全員の点数って…、もしかして、あれをやるの楽勝じゃん!)」

 そんなことを考えていた。

 

 試合が再開された。東二局四本場、透華の連荘からだ。

 七巡目、咲は、

「(あれをやるには、まずここで…。)」

 そう心の中で呟きながら、

「リーチ!」

 捨て牌を横に曲げた。

 この時、透華は安手だが聴牌していた。もっと手を高く伸ばしたいところはあったが、他家がリーチを宣言したのなら話は別だ。

「ロン。2000点の四本場は、3200点ですわ!」

 咲のリーチ宣言牌で透華が和了った。よって、このリーチは無効となり、リーチ棒は咲に戻された。

 

 これで各校点数は、

 1位:龍門渕高校 192700

 2位:臨海女子高校 80200

 3位:阿知賀女子学院 78400

 4位:白糸台高校 48700

 

 しかし、振り込んだ側の咲は、3位に転落したにもかかわらず、

「(準備完了!)」

 と心の中で言いながら、明るい表情をしていた。まるで、

『計算どおり!』

 とでも言いたげな感じさえする。

 

 東二局五本場。

 ここでは、序盤から、

「ポン!」

 咲が仕掛けた。光が捨てた{⑧}を鳴いたのだ。そして、次巡、

「カン!」

 {⑧}を加槓し、嶺上牌を引くと、

「もいっこ、カン!」

 {⑥}を暗槓した。さらに嶺上牌を引き、手牌が、

 {2233344}  暗槓{裏⑥⑥裏}  明槓{⑧⑧⑧横⑧}  ツモ{3}

 和了り形になった。しかし、和了りを放棄し、

「もいっこ、カン!」

 {3}を暗槓した。そして、引いてきた嶺上牌で、

「ツモ!」

 咲は和了った。

 

 開かれた手牌は、

 {2244}  暗槓{裏33裏}  暗槓{裏⑥⑥裏}  明槓{⑧⑧⑧横⑧}  ツモ{2}

 

「タンヤオ対々三暗刻三槓子嶺上開花。4500、8500!」

 これで長かった透華の連荘が終了した。

 

 東三局、咲の親番。

 ここでも、

「カン!」

 咲は{九}を暗槓し、

「ツモ!」

 嶺上開花を決めた。

 

 開かれた手牌は、

 {①②⑨⑨⑨11999}  暗槓{裏九九裏}  ツモ{③}

 

「ツモジュンチャン三暗刻三色同刻嶺上開花。8000オール!」

 親倍ツモだ。

 まるで、やりたい放題。

 

 そして、東三局一本場、咲の連荘。

 ここでも咲は、

「カン!」

 {②}を暗槓し、

「ツモ嶺上開花タンヤオ一盃口ドラドラ。6100オール。」

 親ハネをツモ和了りした。

 

 これで各校点数は、

 1位:龍門渕高校 170100

 2位:阿知賀女子学院 138200

 3位:臨海女子高校 61600

 4位:白糸台高校 30100

 

 続く東三局二本場。

 ここでは、

「カン!」

 咲は暗槓したが、嶺上牌で有効牌を引いただけで和了らなかった。そして、同巡で下家の光が、

「ツモ。平和ドラ4。3200、6200。」

 赤牌一枚と新ドラ三枚を含む手でツモ和了りした。結果的に、咲が点数を上げてくれたことになる。

 

 東四局、光の親。

 ここでも咲は、

「カン!」

 暗槓して、光に新ドラをプレゼントした。従姉妹想いだ。

 咲が動けば、どうしても透華は咲をマークしてしまう。そして、透華が咲の現物である{8}を捨てたところで、

「ロン! 平和タンヤオドラ4。18000!」

 光に和了られた。

 

 東四局一本場、光の連荘。

「カン!」

 ここでも咲は、光に新ドラをプレゼントした。前局、前々局と同じだ。そして、咲をマークした透華が捨てた牌で、

「ロン! タンヤオ三色ドラ3。18300!」

 またもや透華は、光に振り込んだ。これで二連続振り込みだ。

 

 東四局二本場。

 またもや咲は、

「カン!」

 懲りずに暗槓した。

 さすがに透華も、今度は、光への振り込みを回避しようと、光の現物を切った。しかし、

「ロン! 平和タンヤオドラ6! 16600!」

 今度は、その牌でネリーが待っていた。しかも、ドラ、赤ドラ、新ドラを合計六枚含む倍満手だ。今度は、咲がネリーにドラをプレゼントしていた。

 

 これで各校点数は、

 1位:阿知賀女子学院 132000

 2位:龍門渕高校 114000

 3位:白糸台高校 79000

 4位:臨海女子高校 75000

 随分と平らになってきた。しかも、100の位が全員0、つまり、1000点刻みの数字になっている。作為的なものを感じざるを得ない。

 

 南一局、ネリーの親番。

 ここは、

「カン!」

 咲は暗槓した後、

「リーチ!」

 嶺上牌で有効牌を引き、聴牌即リーチをかけた。

 透華は一発回避で咲の現物を切ったが、

「ロン! 平和ドラ5。12000。」

 その牌で、またもや、光が待っていた。しかも、今までと似たようなパターンで、ドラ一枚、赤牌二枚に、アタマが新ドラとなったハネ満の手だ。

 

 南二局、透華の親番。

 ここでも咲は、

「カン!」

 暗槓した後、

「リーチ!」

 嶺上牌で有効牌を引き、聴牌即リーチをかけた。前局と同様のパターンだ。ただ、この時、咲はネリーのほうを見ながら何かを訴えていた。

 ネリーも聴牌した。そして、

「リーチ!」

 追っかけリーチした。

 この局、透華は咲の和了り牌もネリーの和了り牌も持っていなかった。当然、透華からの振り込みは無い。しかし、咲が一発でツモってきた牌を捨てたところで、

「ロン!」

 ネリーが和了った。リーチ一発ツモならぬリーチ一発振り込み。まあ、これはこれで普通にある話だ。

 ただ、

「リーチ一発平和ドラ8。24000!

 ドラ、赤牌、槓ドラ、裏ドラ、槓裏を計八枚も含む三倍満だった。まるで玄の手のようだ。これは普通じゃない。

「宮永! 今度こそネリーが一気に逆転してやる!」

 目が覚めるような高い手を和了れて、ネリーは興奮状態だった。しかし、咲が、

「はい。」

 と明るい表情で点棒を渡してきた。

 ネリーは、この点棒を足した後の自分の点数を見て、

「(何だこれ? もしかして、こいつ!)」

 咲がやろうとしていることを理解し、急に大人しくなった。

 

 これで各校点数は、

 1位:阿知賀女子学院 106000

 2位:龍門渕高校 102000

 3位:臨海女子高校 100000

 4位:白糸台高校 92000

 

 南三局、咲の親。

 ここで咲は、光に、

「ロン! 8000!」

 満貫を振り込んだ。

 

 そして、オーラス、光の親番。ドラは{中}。

 この局、咲は、

 {二三四②③④⑤[⑤]23467}

 で聴牌したところからツモ{1}、打{4}と手を下げ、次巡で透華がツモ切りした{8}で、

「ロン! 平和赤1。2000。」

 安手を和了った。これで副将戦が終了した。

 

 この時点での各校点数は、

 1位:臨海女子高校 100000

 2位:龍門渕高校 100000

 3位:阿知賀女子学院 100000

 4位:白糸台高校 100000

 全て原点に戻った。順位は席順によるものである。

 

 咲は、恐るべき点数調整を行い、先鋒戦から副将戦までの全ての過程を無かったことにしたのだった。

 後半戦開始直後、ネリーに向けて心の中で訴えた通り、全員の点数を平等にしたと言える。

 

 これを目の当たりにして、臨海女子高校メンバーも、龍門渕高校メンバーも、白糸台高校メンバーも、これらの高校の監督もコーチ達も、全員が全身に鳥肌を立てていた。

 ただ一人、

「もの凄い偶然ですね。」

 オカルト否定派の原村和を除いては…。




おまけ
怜「園城寺怜と。」

爽「獅子原爽の。」

怜・爽「「オマケコーナー!」」

(怜のセリフはエセ関西弁です。スミマセン。)

怜「それにしても、感性がオヤジみたいなうちと、下品ネタの爽でコーナーを持って大丈夫か思たけど、まあ一発やったるで!」

爽「いきなり『一発』って。」

怜「別に、そう言う表現を期待されとるんやから、ええやん。それで、何で爽は下品キャラにされとるん?」

爽「私は、咲-Saki- 13巻の17ページで『トイレは入れるとこじゃなくて出すところ』って台詞から、一部で下品キャラにされた感があるね。」

怜「でも、まあ、それで読者から愛されてるんやから、ええやろ。それより、爽は下品ネタで失敗したことってある?」

爽「モロチン…じゃなくてモチロン!」

怜「今の、ワザとやろ。」

爽「バレたか。まあ、失敗はあるよ。」

怜「どんなん?」

爽「よく、『非常に』とか『とても』って意味で『クソ』って言うことあるじゃん。テストで『クソ難しい』とか、何か面白くないことがあって『クソムカつく』とか。」

怜「あるなあ、それ。クソ真面目って言葉もあるしな。よくよく考えると、真面目にクソを語るんかって思うわ。」

爽「それでね、ある飲食店で満腹状態になって、つい言っちゃったんだよ。」

怜「クソ腹いっぱいとか?」

爽「それも、クソで腹が満たされているみたいでマズいけどね。でも、私さ、もっと直接的なこと言っちゃったんだよ。『ああ喰った喰った。クソ喰ったよ!』って。」

怜「それはマズイわ!」

爽「あと、『クソうまかった!』とも言っちゃって!」

怜「そっちの趣味の人か!」

爽「しかも、そこ。カレー専門店でね。」

怜「それはタチが悪いわ! 最悪や!」

爽「出禁になった。」

怜「当然やろ!」

爽「他にも、クソマズイとかクソ綺麗とかクソ汚いとか。」

怜「まあ、たしかにクソは『汚い』が一般やけどな。少なくとも『綺麗』は無いなあ。あと、『マズイ』も食べてる人みたいやで!」

爽「たしかにね。あと、私じゃなくて、誓子が、言うほうじゃなくて言われたほうでマズいことがあってさ。」

怜「何があったん?」

爽「思春期の男子ってさ、『Hなことしたくてたまらん病』にかかってるのいるじゃん。」

怜「いるなぁ、そう言うの。」

爽「それで、不良っぽい男子に、アレをさ、『クソしてえ!』って言われてね。」

怜「それじゃ、アレがしたいのかトイレに行きたいのか分からんなぁ。」

爽「そぅ。それで、誓子のやつ、『じゃあ、出しなよ』って言っちゃってさぁ。」

怜「それ、ヤバいやろ!」

爽「モチロンヤバイ! その場でその男子がズボンもパンツも脱いで、ナニを出して。」

怜「何を出したって?」

爽「だから、ナニを。漢字表記かカタカナ表記かで意味が変わるから面白い。まあ、それは置いといて、モチロン出したのはモロチンで。」

怜「そこに繋がるか(モロチン&モチロン)。それで、そのナニオ君の、いきり勃ったモロチンが誓子さんに迫ってきたってことやな。」

爽「まぁ、出しなよって言われたから出したってとこだろうけど…、危うく犯されるところだった。誓子は、『何するの?』って大声をあげたら、『ナニするんだよ! ヤラせてくれるんだろ!』みたいなこと言われてさ。まあ、私が雲とカムイで助けたけどね。」

怜「セーフやったんやな?」

爽「死守した。」

怜「そう言えば、そんな武器を持ってるんやったな。でも、その中の…パウチカムイか。それで誓子さんを絶頂状態にして夜な夜なHなことしてるって噂があるんやけど。」

爽「第160局が、それに拍車をかけたなぁ。単行本(16巻89ページ)では、私と誓子は別のコマになったけど、最初に掲載された時は、あれ、1コマになっていたからなぁ。裸で一緒の布団で寝てて。」

怜「せやな…。それで、そのパウチカムイをな。竜華に使ってみたいんや! それで膝枕したら、おもろいかなって。」

爽「大変なことになると思うよ。さすがに、あれは私もマズいと思って使わないからね。既成事実を作りたいんなら別だけど。」

怜「まあ、考えとくわ。」

爽「って、使う気か!」

怜「興味はあるわ。」

爽「そう言えば、怜は、どうしてオヤジキャラにされてんの?」

怜「膝枕ソムリエとか言うたからやないか?」

爽「どっちかって言うと、百合傾向な気がするけどね。」

怜「まあ、小学校の頃から普通の男子よりもイケメンで格好イイのいたし。」

爽「江口さん?」

怜「そう、セーラや。それから、西田記者でなくても、『この身体でランドセルを? 犯罪だわ!』って言いたくなる親友もいたしな。」

爽「清水谷さんな。」

怜「そうや。それで感覚がマヒしたんかもしれんな。竜華以上でないとイイ女に見えへんし、セーラ以上でないとイイ男に見えへん。」

爽「なるほどね。あとさぁ、清水谷さんに、よく膝枕してもらってるけど。」

怜「あれな。実は、単に膝枕してもろてるだけやなくて、うちの未来視のパワーを竜華の太ももに注入してんねん。」

爽「また、オカルティックなことを。」

怜「本当やで。」

爽「阿知賀編6巻に出てるから知ってるけど。実は、あれを咲ちゃんに使ったらどうなるのかなって思ってさ。そうしたら無敵じゃん?」

怜「多分、あんまり変わらんで。」

爽「何で?」

怜「咲ちゃんはな、靴下脱ぐと、牌が全部透けて見えてる可能性があるんや!」

爽「マジで?」

怜「1巻217ページで、既に『いつも牌がもっと見えてるのに…』って言うとるやん。これって、どの牌が何か、全部透けて見えてるってことやないか?」

爽「たしかに!」

怜「あとな、11巻101ページでも『…子供の頃の打ち方でしか見えなかったです…』って、これも、どの牌が何か見えてるってことやろ。」

爽「じゃあ、私は、こんな化物を相手に打たされてたってこと?」

怜「せやな。」

爽「たしかに、運の巡り合わせ次第では勝てる可能性はあるけど、でも、少なくとも、余程のことがなければ振り込まないだろうし、ロングスパンで打ったら、絶対に勝てないじゃん!」

怜「でもな、その余程のことをつくった人がおるねん。」

爽「末原さん?」

怜「そや。」

爽「あれはあれで凄いと思うよ。あれ? 真面目な話をしてるよ、私達。」

怜「ホントやな。結局、まだ爽の下品ネタ失敗談だけやな。」

爽「怜は、Hネタとか下品ネタで失敗したことって?」

怜「余りHとは言えへんけどな。膝枕ソムリエのほうでの失敗かな。世界大会で、みんなに膝枕してもろたやん。」

爽「たしかに。私もした記憶がある。」

怜「実は、春季大会をテレビで見ててな。竜華から、『咲ちゃんってどんな感じなん?』って聞かれてな。竜華は、咲ちゃんがどう言う子か聞いてたんやけど、そこで、ついつい膝枕ソムリエとしての総評をしてしもた…。」

爽「あらら…。」

怜「咲ちゃんは、全体的に細身で足も細いから膝枕はイマイチやったなとか、衣ちゃんも照も細かったとかやな。」

爽「他の人は? 私も含めて。」

怜「ええと、智葉は筋肉で硬かったとか、憩と爽はエエほうやったけど、なんと言っても慕監督が絶品やったから世界大会でも頑張れたんやでって言うてもうてな。」

爽「まあ、たしかに私も慕監督には負けるかな。」

怜「でも、その後、竜華に浮気者言われて大変やった。」

爽「あちゃー…。今は?」

怜「まあ、大丈夫や。で、さらに竜華との絆を深めるために、是非パウチカムイをつこうてやな。」

爽「そこに戻るのかぁ!」

怜「当然や!」

爽「うーん、このシリーズ、続くのかな?………」←何気に『うーん、こ…』
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