実は、この時、偶然か必然かは分からないが、透華は{1}待ちで七対子ドラ2を聴牌していた。それ故の{8}ツモ切りでもあった。
なので、咲が三色同順を捨てて手役を下げたのは、傍目には点数調整ではなく、{1}の振り込み回避と捉えられた。
もっとも、単騎待ちを読み切るのは簡単な話ではないが…。
「まさか、ここでは全員が完全に原点に戻るとは! 恐るべき偶然です!」
アナウンサー福与恒子の興奮した声が観戦室にこだました。恒子の目には、あの点数調整が、咲が打ち回した結果、たまたま起きたことのように映っていたのだろう。
一方の小鍛治健夜プロは、
「偶然なら良かったのですが…。」
と落ち着いた声でコメントしていた。さすが、日本最強の雀士。全てを理解していらっしゃる。
対局室では、
「「「「ありがとうございました!」」」」
対局後の一礼をすると、ネリーは、
「宮永。次に会った時こそ、本当に白黒決着をつけてやる!
お前もだ! ミナモ・ニーマン! 次に会った時こそ勝負だ!」
とだけ咲と光に言い放つと、足早に対局室から出て行った。
ネリーは一見、強気な姿勢を装っていたが、内心は結構、大打撃を喰らっていた。冷たい透華の支配力と咲の点数調整を、身をもって体験したのだから当然だろう。
正直、この二人の能力は、尋常では無い。これらを目の当たりにして平然としていられるほうが、むしろ異常だろう。
それで、急いでこの場から逃げたのだ。
一方、光は、
「結局、咲の好きにされたか。」
と呟き、咲は、
「でも、龍門渕さんの支配が凄かったから、ネリーが協力してくれなかったらどうしようって思っていたよ。」
と言いながらホッとした顔をしていた。
あのまま透華の支配が最後まで続いたら、大変なことになっていただろう。咲でさえ、透華の支配が途中で崩れ、心底助かったと思っていたのだ。
さて、この時、透華はと言うと、自分でも理解出来ないくらい異常なほどに疲れ切っていた。これだけ身体が重く感じるのは、インターハイ前の四校合同合宿以来だ。
あの時も冷たい透華状態で、衣と咲と藤田プロを相手に倒れるまで対局し続けた。
透華は、何とか立ち上がると、フラフラになりながら出口に向かった。そして、丁度対局室を出ようとしたその時だった。
「透華。お疲れ!」
純が迎えに来ていた。そして、
「あの化物どもを相手に、良く戦ったよ。もう動けないだろ。」
と言って透華を抱え上げ、俗に言うお姫様抱っこした。
長身の俺っ娘に品の良い(?)お嬢様の透華。ある意味、絵になる構図だ。
とは言え、透華には少々恥ずかしい。
「ちょっと、純。何をなさいますの?」
「一先ず、医務室に向かう。少し休め。あとは衣に任せればイイ。」
「衣…。そうですわ。衣!」
「呼んだか、透華?」
そこには、既に衣も来ていた。まあ、大将戦がこれから始まるのだから、当たり前なのだが…。
純の陰に隠れて、たまたま透華の見えない位置に居たに過ぎない。
「衣。ここまで来たら、目指すは優勝ですわ!」
「分かっている。深山幽谷の化身や宇宙人(淡のこと)を相手にどこまでやれるか判らないが、全力を尽くす!」
そう言うと、衣は不敵な笑みを浮かべながら卓に向かった。
咲と光も、対局室を退室した。
そして、咲は、穏乃と一緒に対局室前まで来ていた憧を見つけると、
「じゃあ、光、また後で。」
と光に告げ、憧に連れられて控室に戻っていった。この方向音痴は早く治して欲しいものだ。
穏乃は、そのまま無言で対局室に入室した。既に気合いは十分だ。
光は、
「咲もね。」
とだけ言うと、一人静かに控室へと向かった。
途中で光は淡に会った。
「お疲れ、光!」
「ホント、疲れた。」
「結局、咲のほうが光よりも一枚上手だったってことかな?」
「そうだね。それに龍門渕の支配がキツかった。咲に聞いたことはあったけど、あれ程までとは思わなかったよ。」
「それにしても、全員100000点で大将戦スタートって、初めてだよ。」
「私も、本当に、ここまでピッタリ調整してくるとは思わなかったよ。でも、まあ、咲だからね。」
「そうだね。」
このとてつもない点数調整が、
『咲だからね』
で済んでしまうのも凄いところだ。それだけ、淡も光も、咲が異常なのを認めていると言うことだ。
「じゃあ、淡。後はよろしく。」
「任された!」
そう言うと、淡は準備満タンの胸を揺らしながら対局室へと向かった。
淡が対局室に入った時、既に臨海女子高校の大将も入室を済ませていた。
「(こいつが、長野で三番目に強い一年生だった奴!)」
そう思いながら淡は、臨海女子高校の大将に視線を向けた。
彼女の名は南浦数絵。秋季大会後に平滝高校から臨海女子高校に編入していたのだ。
夏の県予選の段階では、数絵は、団体戦には興味がなかった。弱いメンバーに足を引っ張られても困るとの認識だったためだ。
しかし、国民麻雀大会(コクマ)に長野ジュニアBチームのメンバーとして出場し、団体優勝を果たしたことで彼女の考えが変わった。
コクマでの団体戦優勝は、想像していた以上に嬉しかったし、試合では自分自身、十分活躍できた。それに、メンバー達との交流も、これまで経験したことの無い楽しさがあった。全てが新鮮だった。
それで、コクマの後、数絵は、団体戦に出たいと強く願うようになった。
勿論、数絵自身、それが自分の我侭であることは重々理解していた。それで、彼女は、そのことを決して口に出そうとはしなかった。
しかし、その心情を察した数絵の祖父南浦聡シニアプロが、自分の活躍の場を長野北部から他の地に変え、数絵が団体戦出場できる学校に転校させる決心をした。
折角なら、インターハイチャンピオンの咲や『デジタルの化身』の和、『東風の神』こと優希と切磋琢磨できるほうが数絵のためになると聡は考えた。それで、まずは清澄高校への転校を企てた。
しかし、清澄高校一年生トリオは、既に清澄高校を離れていた。それで聡は、都内に拠点を移し、数絵を臨海女子高校に転校させることにしたのだ。
臨海女子高校麻雀部は、留学生を中心にチームを編成する。大会規定で日本人を置かなければならなくなった先鋒以外は、全員留学生で揃えるのが臨海女子高校の基本スタイルだ。これは、経営側からの判断だ。
しかし、そのような環境下でも、数絵は得意の南場での稼ぎを見せ付けた。そして、校内ランキングで上位に食い込み、優希と共に堂々とレギュラー入りを果たしたのだ。
留学生達も、数絵の力は認めている。監督のアレクサンドラが欲した優希以上の実力を持っていることを…。
場決めがされた。
起家が数絵、南家が穏乃、西家が衣、北家が淡に決まった。
東一局、数絵の親。
数絵、穏乃、衣の三人は、いきなり淡の背後に宇宙空間が広がるのを感じた。
穏乃はインターハイで既に経験済みだが、数絵と衣は初めてである。さすがに、二人は驚きの色を隠せなかった。
「(絶対安全圏発動!)」
しかも、淡の能力は、自分だけ手を軽くし、自分以外を全員五~六向聴にする。相手にとって、本当に厄介な能力だ。
今回、淡の手は一向聴だった。
淡は、
「ポン!」
二巡目で数絵が捨てた{發}を鳴き、四巡目で、
「ロン! 發ドラ2。3900。」
まだエンジンがかかっていない数絵から和了った。絶対安全圏内での早和了りである。
東二局、穏乃の親。
淡は、この局でも、
「チー!」
二巡目で衣が捨てた{8}を鳴いて{横879}を晒し、四巡目で、
「ロン! チャンタ三色ドラ2。7700。」
またもや数絵から和了った。東場が弱い数絵を、淡は狙い撃ちしているようだ。
東三局、衣の親。
衣は、
「他家を強制的に五~六向聴にして自分は軽い手にする力とは、それはそれで面白い。しかし、それだけで衣の支配に太刀打ちできるかな?」
そう言うと一気に支配力を高めた。
対する淡も絶対安全圏を発動する。
たしかに、淡は二向聴、衣、穏乃、数絵の三人は五~六向聴だった。
しかし、淡は、衣が捨てた牌を鳴いて一向聴になってから、一向に手が進まなくなった。これが衣の支配。
穏乃と数絵は、配牌は悪いが、幸いにも手が進んだ。穏乃は門前で一向聴、数絵は衣が捨てた牌を、
「ポン!」
鳴いて一向聴まで進めたが、ここからは、淡と同様に手が進まなくなった。
誰も鳴かなければ、南家が海底牌をツモることになる。しかし、淡と数絵が鳴いたことで、海底牌をツモるのは衣になった。
淡も数絵も、自分達が鳴いたことが衣の策略であることに気付いたのは、終盤になってからだった。衣は、自分に海底牌を回すために淡と数絵に鳴かせたのだ。
ツモ牌をあと四枚残したところで、
「リーチ!」
衣がリーチをかけた。一発を消そうにも誰も鳴けない。そして、
「リーチ一発ツモ海底撈月ジュンチャン一盃口。8000オール。」
当然の如く、衣が海底牌でツモ和了りした。これが長野県大会で咲との頂上決戦を繰り広げた天江衣の力だ。
東三局一本場、衣の連荘。
淡は、この局も絶対安全圏を発動。
当然の如く、衣も前局同様に強い支配力を見せ付ける。
このような場に居合わせたら、殆どの人間がメゲるだろう。配牌は常に五~六向聴、その後、手は一応進むが、一向聴で止まってしまう。
鳴いて聴牌に取ろうとしても、何故か鳴きたい牌が出てこない。
そして、終盤に差し掛かり、とうとう、
「ポン!」
淡が捨てた{東}を衣が鳴いた。これで、海底牌をツモるのは衣になった。
なんとかツモをずらしたいが、淡にも穏乃にも数絵にも鳴ける牌が出てこない。
結局、
「ツモ。ダブ東海底撈月ドラ3。6100オール!」
前局と同様に衣に海底牌でツモ和了りされた。
東三局二本場。
ここでも、
「ポン!」
衣が鳴いて海底牌を自分のツモ牌に変え、
「ツモ。海底撈月ドラ3。4200オール。」
親満を和了った。三連続海底撈月。通常有り得ない光景だ。
そして、東三局三本場も…。
「ツモ。海底撈月中ドラ3。4300オール。」
衣が海底牌で親満を和了った。傍目には、完全なる異常事態だ。
それでも、
「もの凄い偶然ですね。」
で済ませられるところが、和の凄いところなのだろう。彼女は今、白糸台高校控室のテレビモニターを通して、この対局を見ていた。
東三局四本場。
この局では、中盤に差し掛かった頃、穏乃が敢えて出来面子を崩した。真っ向勝負していては衣の支配を逃れられないからだ。
その捨て牌を、
「ポン!」
淡が鳴いた。
穏乃は、自分が手を進めるのを放棄し、衣の親を流すことだけを考えたのだ。これにより、淡が聴牌。そして、
「ツモ! 1000、2000の四本場は1400、2400!」
淡が和了り、長い衣の連荘が終わった。
東四局、淡の親。
サイの目は7。最後の角の後の牌が最も多いパターン。
ここで、とうとう淡が天下の宝刀(アホの娘、淡なので『伝家』ではない?)を抜いた。
「リーチ!」
ダブルリーチだ。
淡が暗槓するのは九巡目。
衣も穏乃も数絵も、軒並み五~六向聴。
いくら普通に手が進むとは言え、淡が暗槓する直前…八巡目の段階で聴牌できていたのは衣だけ、穏乃と数絵は二向聴だった。
「カン!」
お決まりのパターン。淡が暗槓した。
嶺上牌は、ツモ切り。
そして、次巡、
「ツモ! 6000オール!」
淡が親ハネをツモ和了りした。
東四局一本場、淡の連荘。
サイの目は2。最後の角からのツモ牌は、サイの目が7の時に比べれば短いが、決して少なくは無い。
「リーチ!」
淡は、ここでもダブルリーチをかけた。
最後の角の直前で、
「カン!」
淡が暗槓した。
嶺上牌は、当然ツモ切り。淡に嶺上開花の能力はないし、淡が和了るのは角を超えてからになる。
しかし、丁度この辺りから、卓上に靄がかかってきた。穏乃の能力がいよいよ発動したのだ。
そして、その三巡後、淡が切った牌で、
「ロン。タンピンドラ2。7700の一本場は8000。」
穏乃が和了った。
衣も淡も、ここからは穏乃の独壇場になるかと思った。
しかし、起家マークが東から南に変えられたその瞬間、温かい一陣の風が卓上を吹き付け、穏乃が作り出した靄を消し飛ばしてしまった。
「南入です。」
南風を吹かせた張本人である数絵は、そう言うと自信に満ちた表情でサイを回した。
南一局、数絵の親番。
淡の絶対安全圏を受け、配牌五向聴でありながらも、数絵は五巡目には一向聴になり、さらに衣の支配を受けながらも、六巡目には聴牌した。そして、
「リーチ!」
数絵は先制リーチをかけた。これが南場で鬼神と化す数絵の力だ。
次巡、
「一発ツモ裏2。4000オール。」
当たり前のように数絵が和了った。しかも、アタマが裏ドラになった。リーチのみの手が満貫に変わるところが恐ろしい。
南一局一本場、数絵の連荘。
ここでも、
「リーチ。」
数絵は順調に聴牌し、先制リーチをかけた。
南場なら、数絵はリーチ即ツモ和了りできる自信があった。しかし、この局は、一発目は無駄ツモだった。
次のツモも和了り牌では無い。
そして、三巡後、
「ツモ! リーチツモ赤1裏2。4100オール。」
数絵は親満をツモ和了りした。
ここでも、アタマが裏ドラになった。
ただ、本来ならば一発が付いてハネ満のつもりだったのだが、何者かの力によって一発ツモがキャンセルされた。数絵には、良く分からないが、そんな感覚があった。
南一局二本場。
数絵の支配はまだ続く。
ここでも、
「リーチ。」
数絵がリーチをかけた。
しかも、今回はメンピン赤1の手。ツモ和了りで、しかもアタマが裏ドラになれば親ハネになる。
ここでも、前局と同様に一発ツモはなかった。
そして、四巡後、
「ツモ!」
いつもより巡目は遅いが、数絵はツモ和了りした。ただ、裏ドラをめくって驚いた。裏ドラが一枚も乗っていなかったのだ。
「メンピンツモ赤1。2800オール。」
何かがおかしい。
いつもと違う。
数絵は、そう思わざるを得なかった。
そう言えば、卓上に、うっすらと靄がかかっている。数絵の南風で吹き飛ばしたはずの靄が復活してきたのだ。
南一局三本場。
数絵は、この局も衣の支配を跳ね除けて聴牌した。
いや、本当にそうなのだろうか?
衣には分かっていた。本当は、穏乃の能力で衣の支配が全体的に弱められたことで数絵は聴牌できていたに過ぎないのだ。
「リーチ!」
数絵の手は、ここでもメンピンドラ1。いつものように一発ツモで、しかも裏ドラが乗れば親ハネ以上になるはずだ。
しかし、やはり一発では和了れなかった。
結局、
「ツモ。」
和了るまで五巡かかった。
裏ドラをめくると、やはり前局同様に裏ドラは一枚も乗っていなかった。
「2900オール。」
気が付くと、靄が益々濃くなっていた。数絵は、妙に視界が悪く感じ始めた。
この時点での各校点数は、
1位:龍門渕高校 145600
2位:臨海女子高校 99800
3位:白糸台高校 89400
4位:阿知賀女子学院 65200
衣の活躍で、2位以下に大きく点差をつけ、龍門渕高校がダントツ1位だった。一方、阿知賀女子学院は一回和了っただけで、他家に大きく引き離されていた。
南一局四本場。
数絵は、
「(こんな、訳の分からないものに負けてたまるか!)」
穏乃の支配によって発生する靄を振り払うように、
「リーチ!」
この局も攻めた。
しかし、その直後、
「ツモ。2000、3900の四本場は、2400、4300です。」
とうとう深山幽谷の化身…穏乃が和了った。阿知賀女子学院が誇る魔物が本格的に動き始めた瞬間だった。
おまけ
怜「園城寺怜と。」
爽「獅子原爽の。」
怜・爽「「オマケコーナー!」」
(怜のセリフはエセ関西弁です。スミマセン。)
怜「以前、塞が言った『たけむらたつや』やけど。」
爽「逆から読んだら『ヤったらムけた』ってやつ?」
怜「せやけど、あれって、絶対におる名前やん!」
爽「そうなんだよね。少なくとも旗手と競輪選手に竹村達也って方がいるからねぇ。逆から読んだらそうなるパターンがマジで存在するのかって思ったよ。キラキラネームでもないじゃん。普通の名前じゃん!」
怜「せやけど。でも、他にも、普通の名前と思ったら実はマズいっのてあるんかな思て。」
爽「逆から読むとかじゃなければ、『中田紫奈乃(なかだしなの)』とか? 男なら中田獅子丸(なかだし しまる)。」
怜「今の時代、獅子丸はないやろ!」←あります
爽「さあ、どうだろ?」
怜「でも、絶対におるやろ。結果的に弄られる名前。別にキラキラネームでもないし、親は真面目に考えた名前やのにな。」
爽「そう言えば、女の子のキラキラネーム扱いのやつで、春の歌って書いて『春歌(はるか)』って名前があってね。」
怜「いい名前やん。でも、それが何でキラキラなん?」
爽「もともと、『春歌(しゅんか)』って言葉があってね。それが、わいせつな歌詞を含む音楽のことを言うらしくてさ。」
怜「そんなん知らんわ。」
爽「でしょ?」
怜「でも、そう言うんがあると、将来、自分の子供が生まれたとしてや。その子の名前を考えるのにプレッシャーかかるわ。真面目に考えてんのに、実は違う意味持ってましたってなってもな。」
爽「だったら、いっそのこと開き直って、最初から『キラキラです!』って宣言するとかね。」
怜「そのほうが無難な気もしてきたから怖いわ。」
爽「まあ、名前のことはこれくらいにして、今日は、前回に続いて、
『クソ〇〇』で使っちゃマズいやつを考えてみようコーナー!」
怜「なんちゅうコーナーや!」
爽「つまり、『非常に』とか『とても』って意味で『クソ』を使うことあるけど、実際に使っちゃマズいパターンを考えてみようってコーナー。」
怜「意味は分かるけど。でも、前回、爽が言った『クソ喰ったよ』と『クソうまかった』を超えるのは無いんちゃうか?」
爽「それを考えてみようってこと。普通に使うのだと…『クソデカイ』とか?」
怜「単にデカイクソなだけや!」
爽「クソいっぱい出た。」
怜「何がいっぱい出たんか分からんな!」
爽「怜も何かない?」
怜「クソ硬い。」
爽「何が硬いのか分からないね。便秘かな、それ? 他には?」
怜「クソ血が出てた。」
爽「痔だね、それ。」
怜「クソ痛い。」
爽「それも痔か便秘だね!」
怜「あとは…、ガス漏れでクソくさいとか。」
爽「なんのガスか分からないね、それ。」
怜「おならのつもりやなくても、おならと思われるやろな。」
爽「おならといえば、急に話が飛ぶけど、食虫植物でサラセニアってあるんだけど、あれって『ヘイシソウ』って言うらしいね。」
怜「屁ぇしそう?」
爽「言うと思った。『瓶子草』って書くらしい。黄色い花が付くサラセニアのことをキバナヘイシソウとか。」
怜「黄ばんだ屁ぇしそうみたいで嫌やな。」
爽「虫を取るために筒みたいになった葉のことを瓶子体とか瓶子葉とか言うらしい。」
怜「屁ぇしたいとか、屁ぇしようとか、なんやそれ?」
爽「まあ、もうちょっと考えて欲しいところはあるよね。ちょっと脱線しちゃったけど、話を元に戻すね。クソなんとかで…、ええと、クソ大好きとか。」
怜「言うやついるんか? それ?」
爽「いたらヤバイね。いそうだけど…。それから、クソ眠いじゃ面白くないから…、クソイイ匂い。」
怜「それはイヤやな。さすがにイイ匂いは、せえへんやろ。」
爽「クソ気持ちイイは?」
怜「触れて気持ちイイんか、出したから気持ちイイんか、それが分かれ目やな! そうそう、気持ちイイって言えば、パウチカムイは、やられたら気持ちイイんか?」
爽「気持ちイイを通り過ぎるかな。殆ど、第179局の鶴田さんみたいになるかな。カラーページまで使って、サービス精神旺盛だよね、あれ。」
怜「たしかにな。あれって死ぬほど気持ち良さそうやけど…。でも、あんな描写があって、本誌が有害図書にならんか心配や。」
爽「昔、ユリア100式って漫画があってね。神奈川県では有害図書になったんだけど。」
怜「どう言う漫画?」
爽「ある女性型ロボットが主人公の話なんだけどね。」
怜「SFか? 地球を守るとか? 正義の味方とか?」
爽「それがさ、その主人公…自律型の高性能ダ〇チワイフなんだよ。」
怜「なんやて?」
爽「高性能ダッチワ〇フ。自我があって見た目も人間。周りの人達は人間って思い込んでいる設定。まあ、正義の味方と言うよりも、『性技のみの方』って感じ。」
怜「それは有害図書でも仕方ないやろ!」
爽「でも、今後、AIが発達して、ロボット技術も進んだら、ユリア100式みたいなのが誕生してもおかしくないんだろうね?」
怜「そしたら、今、素人童貞なんて言葉があるけどな。高性能ダッチ〇イフしか経験したことのない『人間童貞』なんて言葉も出てくるかも知れへんな。」
爽「たしかに!」
怜「まあ、うちらには関係あらへんけどな。話を戻すで。クソキツイ。」
爽「うーん。これも便秘か? って思ったけど…。」
怜「イマイチヤな。」
爽「クソはやい。」
怜「下痢か? でも、それもイマイチやな。クソ怖い。これもイマイチや…。じゃあ、クソ舐められた!」
爽「直接お尻にとか?」
怜「それ、某漫画で、週刊誌のほうでは、そんな描写あったって話やで。単行本になったら削除されとったそうやけどな。」
爽「先を越されたか!」
怜「咲だけにな。」
爽「じゃあ…、クソ高価。」
怜「そんなもんあってたまるか!」
爽「クソ長い。」
怜「一回で、きちんと流れへんやろ、それ。」
爽「やっぱ難しいな。ええと、結論として、『クソ喰った』と『クソうまかった』を超えるモノは、ちょっと私達には考え付かないってことかな?」
怜「せやな。」
爽「ということで、お下品コーナーでした!」
怜「タイトル変わってるやろ! でも、次もあるんか、これ?」