咲-Saki- 阿知賀編入   作:おこそとのほもよろを

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真夏でも、この世界では温かい飲料が自販機で結構売っている設定です。
実世界でも一応、真夏でも暖かいコーヒーはたまに見かけますが、種類は少ないですね。


五十五本場:横並び、勝負は大将戦へ

「(寒い。身体を温めなきゃ…。)」

 麻里香は、一旦対局室を出て自販機に向かった。

 決勝副将戦では、超魔物と呼ばれる選手はいないはずだった。

 しかし、龍門渕高校の副将、透華は、魔物認定こそされていないが、春季大会で咲、光、ネリーを相手に途中まで完全に場を支配した実績を持つ。

 スイッチが入った時の恐ろしさは光から聞いていたが、麻雀の凄まじさ以上に気味が悪い。加えて、寒いし身体が凍える。

「(結局、準決勝も決勝もイイとこ無しか。なんだか、『結果的に魔物でした!』みたいなのとばかり打たされてるな、私。)」

 準決勝では神楽、決勝では透華。

 魔物認定されていなかっただけで、実質魔物を相手にした二連戦だ。

「(それでも、永水の中堅よりはマシかな?)」

 そんなことを心の中で呟きながら、麻里香は念願の『飲むモンブラン(温かい)』を購入して早速口にしていた。真夏のこの時期に温かい飲料が売られているのが非常に嬉しく感じる。

「生き返る~! もう、凍え死ぬかと思ったもんね。」

 さらにお汁粉(当然温かい)も一本追加。これは、対局室で飲む用だ。

 

 

 灼も、一旦対局室を出た。

 冷たい透華が相手では、控室に戻ったところでアドバイスも何も無いだろう。

 それより、今は日の当たる場所に行って日光浴がしたい。灼も透華の冷気に晒されて結構まいっていた。

 このままでは指がかじかんでボーリング打法が出来ない。

 真夏に寒さで震え上がるとは………、まるで超寒がりな宥になった気分だ。

 

 

 この頃、桃子は対局室前のソファーに、一人腰を降ろしていた。

「(ステルスが効かないっスか。まいったっスね…。)」

 あの支配力が相手では、どのように切り崩してよいか分からない。

 春季大会決勝では、咲、光、ネリーの三人が結託して、最終的に冷たい透華としてのエネルギーを全て使い切らせる作戦に出た。

 しかし、あれは、あの三人の支配力があってできることだ。

 いや、それだけではない。あの時は、咲が槓で敢えて場を乱し、自分に透華の意識を向けさせて他家に和了らせていた。

 さすがに今回の副将戦メンバーに、それが出来るとは思えない。これは、自分も含めて言えることだ。

「(これは、龍門さんに持って行かれたっスね。もう私は失点を抑えて、あとは、湧ちゃんに任せるしかないみたいっス。)」

 もう、開き直るしか道が無さそうだ。

 

 

 一方、透華は対局室に残り、卓に付いたまま目を閉じていた。

 まるで死んでいるかのように全然動かない。

 見ていて薄気味悪い。

 桃子が幽霊なら、透華はゾンビを連想させる。

 咲が破壊神とか死神なら、透華は妖怪とか魑魅魍魎のように思える。

 いずれにしても、圧倒的な恐怖を与える存在であることは間違い無いだろう。

 

 

 しばらくして、灼、桃子、麻里香が対局室に戻ってきた。

 この時、麻里香は、お汁粉の缶だけではなく温かいイチゴ牛乳も手にしていた。いつの間に買ったのだろうか?

 それ以前に、一日、どれだけ甘いモノを摂取する気なのだろうか?

 これでやや細身の体型なのだから、超絶美女(自覚なし)のみかんですら恨めしく思うのも分かる気がする。

 

 三人が卓に付くと場決めがされた。

 起家は透華、南家は麻里香、西家は灼、ラス親は桃子に決まった。

 

 

 早速サイが振られ、東一局がスタートした。

 この局は、三巡目で、いきなり桃子が、

「リーチっス!」

 聴牌即リーチをかけてきた。リーチ平和ドラ2の手だ。

 前半戦に比べて透華の支配が弱まったのだろうか?

 今回は、自分でも不思議なくらい桃子の手の進みが早かった。

 

 当然、透華にはステルスは効いていない。早速現物切りで対応した。

 一方の麻里香と灼には、桃子の姿は既に見えていなかった。東一局ではあるが、前半戦からの続きである。既に二人へのステルスは発動していた。

 ただ、まだ字牌処理の段階だった。それで、桃子への振り込みが無かったのは不幸中の幸いと言うべきだろう。

 

 一発ツモにはならなかった。

 しかし、数巡後、

「ツモ。2000、4000っス!」

 桃子は満貫をツモ和了りした。

 今は、点数よりも透華の親を流せたことの方が大きいと桃子は思っていた。前半戦東四局のように連荘されたら、ひとたまりもない。

 

 一方、点棒を差し出しながら、透華は桃子に不敵な笑みを見せた。

 それは、まるで、

『お前の麻雀は通用しない!』

 と目で語っているようにも見えた。

 透華の笑みが嘲笑にすら見えてくる。

 

 

 東二局、麻里香の親。

「(なんスか? これ?)」

 桃子は、卓周りの気温が急激に下がった気がした。前半戦以上の冷気だ。

 灼も、完全に寒さにやられていた。灼熱の灼の字を名前に付けられていることが、彼女自身、皮肉にも思えるほどだ。

 一方の麻里香は、

「(身体を温めないと…。)」

 この時、既にホットイチゴ牛乳を口にしていた。繰り返しになるが、これで太らないのだから羨ましい体質だ。

 やはり飲食物は全て直通なのだろう。

 

 温かいモノを飲んでホッと一息ついた麻里香が捨てた牌で、

「ロン。タンピンドラ2。7700。」

 透華が和了った。

 これで、さっきの親かぶり分以上に透華は点棒を取り戻した。

 

 

 東三局、灼の親。

 ここでも、

「ロン。7700。」

 透華が親の灼から満貫級の手を直取りした。これで透華は桃子を抜いてトップに立った。あっという間の逆転だった。

 

 

 東四局、桃子の親。

『勝てなくても食い下がってみせるっス!』

 桃子は、その意気で親番に望んだ。

 しかし、透華の支配力が相当強いのだろう。相変わらずツモが悪い。衣を相手に打っているようだ。

 やはり桃子が今まで聴牌できたのは、透華が敢えて桃子だけ支配から外していたためだろう。

 そう、ステルス勝負をさせるために………。

 

 鳴こうにも鳴ける牌が出てこない。これでは打つ手が無い。

 ここでも、

「ツモ。タンピンドラ2。2000、4000。」

 誰も、手も足も出ないまま透華にツモ和了りされた。

 

 

 南入した。

 今までの対局と比べて東場の進みが非常に早かった気がする。連荘が無かったからだ。東場で連荘が無いのは先鋒戦以来である。

 

 南一局、透華の親。

 ここでも静寂な場が続く。

 東一局にリーチの発声があって以来、和了り以外の発声はない。今まで鳴きの声すら生じていない。

 完全に冷たい透華が支配する場だ。

「ツモ。4000オール。」

 またもや、透華がタンピンツモドラ2の手を和了った。まるで流れるように手を作り、サクッと和了ってしまう感じだ。

 

 南一局一本場。

 ここでも、

「ツモ。4100オール。」

 透華が前局と同様の手を和了った。

 やはり、他家の手が形になる前にさっさと和了ってしまう。これでは、他家も手の打ちようがなかった。

 

 南一局二本場も、

「ツモ。4200オール。」

 やはり透華が親満を和了った。

 

 前半戦では透華が桃子からハネ満を和了っているが、それ以外は親の20符4翻が最高の和了り手だった。

 ところが、この半荘は、東一局から満貫あるいは満貫級の和了りばかりになっていた。

 

 透華は、何か焦っているのだろうか?

 そう言えば、一昨日の準決勝戦でも透華は冷たい透華に変身した。一日間が空いたとは言え、結構体力的には厳しいのだろうか?

 灼は、ふとそんな気がした。

 

 南一局三本場。

 急に透華の支配力が落ちた。透華以外、配牌もツモも良い。

 そう言った中で、最初に聴牌したのは、

「リーチ!」

 灼だった。

 ここはチャンスとばかりに得意の筒子多面聴からの攻撃だ。

 ただ、透華の支配が落ちても違和感が残る。これは、昨年インターハイ準決勝の前日に長野勢と打った時に経験したもの…。

 桃子のステルスだ。

 当然、桃子は危険牌を平気で捨てた。これは灼の和了り牌だったが、ステルスが効いている今、灼には、これが見えなかった。

 一方の透華には、桃子の捨て牌が見えていた。灼にステルスが効いていることに気付いているのだろう。まるで当れと言わんばかりに桃子と同じ牌を捨てた。

 しかし、灼は、敢えてこれをスルーした。ステルスの存在には気付いている。ならば、ツモ和了りに賭けるべきだ。

 それに筒子多面聴は、出和了りを期待するものではない。自分でボーリングのピンを倒すべくツモ和了りするスタイル。

 飽くまでも狙いはツモ和了りだ。

 そして、一発目のツモ牌で、

「一発ツモ! ドラ3。3300、6300!」

 灼は渾身のハネ満を和了った。

 

 しかし、透華の表情は崩れなかった。むしろ、

『和了らせてやった!』

 とでも言いたげにすら見える。

 相変わらず透華が見せ続ける不敵な笑みが、灼には嫌味に感じた。

 

 

 南二局、麻里香の親。

 いつも黙っている冷たい透華が珍しく口を開いた。

 ただ、その口調は、『〇〇ですわ!』と言ったいつもの透華とは異なっていた。完全に別人格の話し方だった。

「ここから誰かを箱割れさせるには役満を連発する必要があります。でも、宮永さんや松実さんのように役満を連発するのは、私にはエネルギー消費が激しいので避けたいところ…。なので、場を進めることにしたのです。」

 つまり、自分の親を流させて、このままオーラスまで一気に終了させる。透華は、そう言いたいのだ。

 その証拠に、この局は、

「ツモ。1300、2600。」

 六巡目と割りと早い巡目で透華がツモ和了りした。この強力な支配力にスピード。他家は止めることすら出来ない。

 

 

 南三局、灼の親。ドラは{②}。

 透華としては、他家の連荘を避けて、さっさと場を進めれば良い。

 そのためには透華が自ら和了る必要は無い。親以外の誰かに和了らせても良い。

 それこそ、ここで透華が子に役満を振り込んでも構わない。それくらいでは前後半戦トータルの点数を逆転されないからだ。

 むしろ場を進めて自分を勝ち星ゲットに近づけてくれるのだから透華としてはウェルカムである。

 

 ここでも透華の支配力は落ちていた。

 いや、恐らく敢えて支配力を落としたのだ。

 加えて、この局の透華の捨て牌は、まるで麻里香の手を進めさせようとしているようにしか見えなかった。麻里香が欲しいところをドンドン切ってくる。

 対する麻里香は鳴くのを拒否した。透華の言いなりにはならないとでも言いたそうだ。

 そして、九巡目で麻里香は何とか聴牌した。

 

 この時の麻里香の手牌は、

 {一二三四五六②③④⑤[⑤]34}

 

 平和ドラ2だが、手変わりすればタンヤオと三色同順が付いてハネ満になる。当然、手変わりを待つ。

 しかし、次のツモで手にした牌は{四}、{七}ではなく和了り牌の{2}だった。

 もう、これは仕方がない。

 ここで手変わりするまで待っても、前後半戦トータルで透華を抜ける点数を稼ぐことはできない。

「ツモ。1300、2600。」

 麻里香は止むを得ず和了った。

 和了りを見逃すことで他家に和了られても困る。結果的に透華の思惑に従い、麻里香は場を進めることに協力したことになった。

 

 

 オーラス、桃子の親。

 ここに来て、再び透華の支配力が戻った。

 灼も桃子も麻里香も最低の配牌に最悪のツモ。中々手が進まない状態だった。

 一方の透華は手が軽く、まるで淡の絶対安全圏を使っているかのようにも見えた。

 ただ、淡と違って透華は鳴かずに門前で手を進めるし、門前聴牌してもリーチをかけない。場を静寂なままに保つ。

 そして、

「ツモ。1300、2600。」

 最後は透華が和了りを決め、副将戦を終了した。

 

 後半戦の順位と点数は、

 1位:透華 159100

 2位:灼 83700

 3位:桃子 83200

 4位:麻里香 74000

 ここでも透華の圧勝だった。

 

 そして、前後半戦のトータルは、

 前半戦での順位と点数は、

 1位:透華 333700

 2位:桃子 161600

 3位:灼 157200

 4位:麻里香 147500

 透華が副将戦を征し、龍門渕高校は念願の勝ち星を手にした。

 

 これにより、各校勝ち星一つの混戦状態となった。つまり、大将戦で勝ち星を得たところが優勝校となる。

 観戦室で見る者達も、テレビでこの決勝戦を見ている人達も、いよいよ興奮状態となってきた。

 

 

「「「「ありがとうございました。」」」」

 

 対局後の一礼が済むと、副将選手達は対局室を後にした。

 

 この頃、各校控室では自らの手で優勝を決める戦いを目前にして、大将選手の志気が上がっていた。

 この強大なプレッシャーを受けて潰されるような選手を大将に配置する学校は、決勝進出校には無い。

 むしろ、各校大将選手の中で何かが始まっている。

 

 

 白糸台高校控室では、

「もう準備満タン! 今度こそ本気のシズノに勝つ!」

 宇宙から降り注ぐ強大なエネルギーを吸収して(?)、胸をバインバインに膨らませた淡が思い切り気合いを入れていた。

 みかんも今更ながらに思う。やはり大将にはこの人しかいないと………。

 

 

 阿知賀女子学院控室でも、

「絶対に勝つ! この山、登り切って見せる!」

 穏乃が毎度の如く気合いを入れていた。

 ただ、京タコスには口を付けずにいた。これは自らの手で優勝を決めてから褒美として食べると決めているようだ。

 

 

 当然、龍門渕高校控室でも、

「今宵は楽しみが増えた!」

 単に麻雀を楽しむ場ではなく、全校が優勝を賭けたこの一戦。衣のボルテージも振り切れる直前まで上がっていた。

 しかも相手には天敵穏乃がいる。

 その逆境の中で勝利を掴む。これ以上の楽しみは無い。

 

 

 現在の各校総合点は、

 1位:阿知賀女子学院 1407700

 2位:白糸台高校 743700

 3位:龍門渕高校 691900

 4位:永水女子高校 356700

 阿知賀女子学院の圧倒的リードであった。

 

 しかし、総合得点は2位以下を決めるためだけのものになる。大将が勝てば、総合得点がいくら高くても優勝にはならない。

 総合得点がダンラスの永水女子高校の優勝もあり得るのだ。

 

 

 この状況に永水女子高校控室でも、

「湧。お願い!」

「分かってるよ。明星ちゃん。」

 密かに湧が燃えていた。

 昨年、一昨年と達成できなかった優勝が目前にある。

 最強チームのはずだった去年が、まさかの二回戦敗退。その敗退を決めたのはチャンピオン宮永咲。

 自分が勝てば、次鋒戦から副将戦までの全ての過程を吹き飛ばして自分達が優勝できる。咲のチームに勝つこと………つまり、昨年の敵討ちができる。

 ここで気合が入らなければ六女仙としての名折れだ。

 まるで神を降ろした小蒔のような空気をまといながら、湧が控室を出て行った。

 

 

 湧が対局室に入室した時、他の三人は既に卓に付いて待っていた。そして、湧が卓に付くと、場決めの牌を順に引いていった。

 

 起家は穏乃、南家は衣、西家は湧、ラス親は淡に決まった。

 いよいよ最終決戦に突入する。




おまけ

今回は、池田華菜がラジオ番組のパーソナリティ役になった感じでお送りします。
三十八本場オマケコーナーのつづきになります。
時間軸は本編五十五本場に準じております。


華菜「今回は、華菜ちゃんがコーナーを持たせてもらうことになったし! 二回目が来たのは華菜ちゃんだけだし! やっぱり、これ、人気があるって証拠だし!」

華菜「と言うわけで、パーソナリティの華菜ちゃんだし!」

華菜が台本を見る

華菜「コーナーのタイトルは、『池田かな? 池田だよ!』って、なんなんだし! これ! 意味分かんないし!」

華菜「ええと、HPの質問欄にリスナーの皆さんから書き込まれた苦情とか抗議文…って、前回もそうだったけど、なんで華菜ちゃんの場合は苦情とか抗議文になってるんだか、わけ分かんないし!」

スタッフ:コメントも来てるよ!

華菜「コメントも来ているみたいなので、コメントから読むし! じゃあ、最初のコメントは、『大阪のから揚げ大好き』さん、大学一年生からだし! 私の一つ年上だし!」

華菜「ええと、『うちも相当ウザイけど、お前も相当ウザイな!』って、悪かったし!」

華菜「続きを読むし! 『お前とうちと泉と新道寺の中田慧の誰が一番ウザイか決めるコーナーとかあったら面白いんとちゃうか!』って、わけ分かんないし!」

華菜「次のコメントは、『奈良の赤い牌大好き』さん、大学一年生からだし!」

華菜「それでは読むし! 『池田さん、こんばんは。』こんばんはだし! 『池田さんって存在が寒いんですけど…』って、なんなんだし!」

華菜「華菜ちゃんは人間味溢れる温かい人だし!」

華菜「次、行くし! 今度は質問だし!」

華菜「ええと、『鹿児島県のふんふむ』さん、大学一年生からだし!」

華菜「なんか、大学一年生が多いし!」

華菜「それでは読むし! 『インターハイで、胸で牌を倒して以来、長野の魔物に目をつけられてしまいました。どうしたら良いでしょう?』って、それ、どうにもなんないし!」

華菜「宮永相手にそれやっちゃダメだし! そんなことするから僅差で逆転されて3位にされるんだし!」

華菜「宮永がいる間は、後輩達も毎年同じようなことされるかもしれないし!」

華菜「でも、神様の力で宮永の胸を少し大きくしてあげれば、後輩達は救われるかもしれないし! 神様に交渉するしかないし!」

スタッフ:『〇〇だし!』って言い方やめて、普通に読んで!

華菜「ええと、スタッフから注意が来たし! じゃなくて来ました…。ああ、結構言い難いし! やっぱり言い方を変えることなんて出来ないし!」

華菜「では、次の苦情かなこれ? これは、『めざせのどっち』さんからだし! この人、前回も苦情を書いてた人だし!」

華菜「では読むし! 『このコーナー、面白くありませんわ! 憧-Ako-100式の方が笑えましたわ!』って、悪かったし!」

華菜「華菜ちゃん、あそこまで下品じゃないし!」

華菜「では次は『自縛プレイ』さんからだし! この人も前回苦情を書いてた人だし!」

華菜「ええと、『このコーナーは面白くなか。憧-Ako-100式流れ六本場が一番面白か!』って、華菜ちゃんには関係ないし!」

華菜「次は、『オモチ大好き子』さんから。」

華菜「この人も、前回苦情を書いてた人だし! 苦情のリピーターが多いし!」

華菜「では、一応読むし! ええと、『オモチベーション維持のため、パーソナリティを石戸霞さんに変えて欲しいのです!』って、悪かったし!」

華菜「そもそもオモチベーションって何なんだし! 『オ』は必要ないし!」

華菜「次は…、『嶺上』さんから。」

華菜「これは清澄の大将からだし!」

華菜「ええと、『一緒に楽しもうよ!』って、絶対ヤダし!」

華菜「リピーターじゃなくて、新規の人のを読むし! では、次! 『東京都のお嬢と呼ばれてます』さんから。」

華菜「では読むし! 『私が麻雀を打つと刃物を振り回す像が頭に流れ込んでくると言われて困っています。』って、なんなんだし!」

華菜「続きを読むし! 『元同僚は、銃を撃ち放つ像を相手に見せるそうです。』って、物騒だし! 麻雀で殺されるみたいになってるし!」

華菜「でも、宮永家24時間耐久麻雀大会に比べれば問題ないし! 華菜ちゃん、それに強制参加させられたことあったけど、しばらく生きるのがイヤになったし!」

華菜「次は『ジョージアからの留学生』さんからだし!」

華菜「では読むし! 『カネくれカネ』………って、今までで一番わけ分かんないし!」

華菜「もう少し年上の、落ち着いた人のを読むし。では、次、『島根の叔父大好きっ娘』さんから。『華菜さん、こんばんは』こんばんはだし!」

華菜「ええと、『叔父と二人で暮らすようになってから二十年経ちますが、未だに手を出しもらえません』って、手を出されちゃマズイし!」

華菜「続きを読むし! 『それはさて置き、今、健夜ちゃんと咏ちゃんと一緒にいるんだけど、ワン欠け(一人足りないこと)なので来てくれませんか?』って、絶対ヤダし!」

華菜「これって、宮永家24時間耐久麻雀大会と大差無いし!」

華菜「次行くし! 次は、『まだアラサー』さんから。『今、慕ちゃんと咏ちゃんと一緒にいるんだけど、面子が一人足りないので…』って、これって、さっきのと一緒だし!」

華菜「絶対行かないし! 行ったら殺されるし!」

華菜「次は、『横浜のキャットチャンバー』…って、これ、パスだし!」←咏のこと

華菜「ええと次は、『北海道のカムイ』さんからだし!」

華菜「では読むし! 『コーナーを持たせてもらえたのが、逆にクソキツくなってるみたいだけど、私もネタが無いので変わってあげられないんだ。ゴメンね!』って、別に華菜ちゃんは大丈夫だし! 負けないし!」

華菜「次は、『大阪の一巡先は病み』さんから…。『死兆星が見えてへんか?』って、死兆星なんて知らないし!」

スタッフ:北斗七星の横に輝く星です

華菜「それって、もしかしたら去年の長野県大会前に見えていた星かもしれないし!」

華菜「でも、華菜ちゃんまだ生きてるし! だから、死兆星なんて関係ないし!」

華菜「ええと、次は『奈良のレジェンド』さんからだし!」

華菜「読むし! 『健夜さんと慕さんと咏ちゃんから電話がかかってきたけど、忙しくて行けないので代わりに行ってください!』って、さっきからイヤだって言ってるし!」

華菜「次は『牌のお姉さん』からだし!」

華菜「ええと、『さっきまで私が慕ちゃん達と打ってたんだけど、代わりにメンバーに入ってくれないかな? ちなみに、三つ子の妹は預かってまーす!』って、ちょっとそれって、なんなんだし?」

スタッフカンペ:では、車に乗って移動してください

華菜「華菜ちゃん、絶対ヤダし! 前回と同じオチだし!」

スタッフカンペ:妹さん達が人質に取られています

華菜「それって卑怯だし! 行かなかったら全国的に『華菜ちゃんは人でなし!』って言われるの間違いないし!」


その後、華菜は健夜、慕、咏を相手に二十四時間耐久麻雀を打たされるハメになった。
二度と麻雀牌を見たくないと思ったのは、これで何度目だろうか?


華菜「でも、絶対に麻雀辞めないし!」


この打たれ強さは、尊敬するに値するだろう。
このウザさと言い生命力と言い、クリリン並みである。
それでこそ池田華菜。
咲-Saki-登場人物中、もっとも愛されるウザキャラナンバーワンである。
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