咲-Saki- 阿知賀編入   作:おこそとのほもよろを

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副将戦は、サクっと流します。
結果だけ書いて省略でも良かった気もしております。


七十二本場:練習試合4 ここぞと言う時に…

 副将戦は、灼、杏果、薫(亦野誠子従姉妹)、楓(野津雫姪)の戦いだった。

 灼にとって、この練習試合は神楽への雪辱戦。この団体戦は、その雪辱戦に向けた肩慣らしのつもりでしかない。

 当然、勝つつもりで望む。

 

 対する薫も楓も、阿知賀女子学院を相手に一つでも勝ち星を挙げたいところ。それを狙うのは、当然、魔物が存在しない次鋒戦と、この副将戦になる。

 

 

 本来なら、粕渕高校としては神楽で確実に一勝を狙いたいところ。しかし、今回は主催者側の意向を察し、敢えて神楽が大将戦で戦う。

 相手は高鴨穏乃と白築慕プロ。

 慕が相手である以上、いくら神楽でも勝てるとは到底思えない。大将戦での勝ち星はムリだろう。せめて、穏乃に順位負けしないで欲しいと思う程度だ。

 

 

 場決めがされ、起家が杏果、南家が灼、西家が薫、北家が楓となった。

 

 東一局、杏果の親。

 いきなり薫が、

「ポン!」

 自分の能力を見せ付ける。

「チー!」

 薫は、亦野誠子の従姉妹で、誠子と同じ能力を持つ。三つ面子を副露したら五巡以内に和了れる。魔物以外が相手なら、これでも十分強い。

「ポン!」

 これで薫が三面子を副露した。

 その二巡後、

「ツモ! 2000、4000!」

 当然の如く薫がツモ和了りした。

 

 

 東二局、灼の親。

 ここで先行したのは、

「チー!」

 楓だった。

 彼女は非能力者で、無茶苦茶強いわけではない。ただ、ここぞと言うところで意外性を発揮する。

 基本的に、叔母の野津雫と同じだ。

 

 数巡後、

「ツモ! 1000、2000!」

 楓が和了りを決めた。

 できれば勝ちたい。少なくとも阿知賀女子学院の選手よりも上の順位でありたい。

 ならば、絶対に灼を親で和了らせてはならない。

 そう考えての早和了りだった。

 

 

 東三局、薫の親。ドラは{3}。

「ポン!」

 ここでも薫が和了りを目指す。親なのだから、当然だろう。

 しかし、この局でとうとう、

「リーチ!」

 灼が沈黙を破り攻めに出た。

 手牌は、

 

 {五六七②②②③④[⑤]⑥345}

 {①③④⑥⑦}の五面聴。得意の筒子多面聴だ。

 

 次巡、当然のように、

「ツモ! リーチ一発ツモタンヤオドラ2。3000、6000!」

 灼が一発ツモで和了りを決めた。ボーリング打法は健在である。

 

 

 東四局、楓の親。ドラは{一}。

「チー!」

 やはり薫が貪欲に和了りを狙う。ここでも、早々に鳴いてきた。

 しかし、この局では、

「ポン!」

 杏果も鳴いて手を進めてきた。前局の灼に続いて、杏果も、とうとう沈黙を破って攻めに出てきたのだ。

 旧朝酌女子高校メンバーの中では4位か5位の実力。しかし、杏果は、追い詰められた時、ここぞと言う時に頼りになる女性だ。

 彼女の手は、終始、横ではなく縦に伸びる。これが最大の特徴だ。なので、刻子系の手が多く、和了った時には、満貫、ハネ満の手になることが多い。

 ここでも、

「ツモ! タンヤオ対々三暗刻赤1。3000、6000!」

 例外なく和了り手はハネ満になった。

 自然と、杏果の点数申告の声に力が入る。

 これで一気に、杏果はラスから2位に順位を上げた。

 

 

 南入した。

 南一局、杏果の親。

 さっきのハネ満ツモで流れを掴んだか、ここでも、

「ポン!」

 親の杏果が早々に鳴いて手を進めた。

 

 先鋒戦から大将戦まで同時進行で行われているため、先鋒から中堅までの勝ち星数を見て開始した対局では無い。

 なので、先鋒から中堅までの戦績が、旧朝酌女子高校チームが勝ち星一で阿知賀女子学院が勝ち星二となることは、当然知らないことだ。

 ただ、杏果は、

『恐らく先鋒戦は、はやりが勝ってくれるだろう。次鋒戦は閑無と憧で五分五分。中堅戦は咲が相手では、いくら悠彗でも厳しい…』

 と踏んでいた。

 なので、先鋒から中堅までで、

 旧朝酌女子高校チームが勝ち星二で阿知賀女子学院が勝ち星一、

 もしくは、

 旧朝酌女子高校チームが勝ち星一で阿知賀女子学院が勝ち星二、

 の何れかと予想していた。

 実際には後者が正しいのだが………。

 

 大将戦では慕が勝ってくれるだろう。なので、前者の場合なら問題ない。

 しかし、後者の場合は自分が勝たなければマズイ。灼に負けたら阿知賀女子学院の勝利が確定するし、他のどちらかに勝ち星を持って行かれた場合でも、得失点差で阿知賀女子学院に敗北する可能性がある。

 是が非でも勝ちに行く。

 そのためにも、この親番は落せない。

 

「ポン!」

 杏果が早々に{8}を鳴いた。

 そして、その気合と言うか精神力が、欲しい牌を引き寄せたのだろうか? その後も順調に手を伸ばし、

「ツモ! 対々三暗刻。4000オール!」

 この局は、中盤に入る前に、杏果が親満をツモ和了りした。これで灼を抜いて、杏果が単独トップに躍り出た。

 

 南一局一本場、杏果の連荘。

 ここでも、

「ポン!」

 杏果が先行した。薫が早々に捨てた{中}を鳴いたのだ。

 今回は、一つだけ順子が入り、対々和にはならなかったが、

「ツモ! 中ドラ3。3900オールの一本場は4000オール!」

 それでもドラに恵まれ、杏果の手は親満級まで点数を上げていた。これで、2位の灼を大きく突き放した。

 

 南一局二本場。

 灼だって、ここぞと言うところでは勝負強いほうだ。

 昨年のインターハイで見せた、準決勝戦での追い上げや決勝戦での筒子九連宝燈などが、それを大きく物語っている。

 

「リーチ!」

 三局振りに、灼が筒子多面聴で攻めに出た。

 当然、他家は一発回避で筒子以外の牌を捨てた。

 しかし、灼は出和了りを期待していない。

 ここでも当然の如くボーリング打法が炸裂し、

「ツモ! リーチ一発ツモドラ3。3200、6200!」

 ハネ満をツモ和了りして杏果との点差を縮めた。

 

 この段階での各選手の順位と点数は、

 1位:杏果 121800

 2位:灼 109600

 3位:薫 86800

 4位:楓 81800

 一応、25000点持ちでも問題ない範囲の点数変動である。

 そのような中で、杏果が依然トップの位置に居るが、次の灼の親で親満ツモ和了りされたら逆転される範囲でしかない。

 灼の筒子多面聴での和了りは、満貫、ハネ満が多く、まだ灼にも逆転の可能性が十分残されていると言えよう。

 

 

 南二局、灼の親。

 当然、ここで灼は親で和了って逆転トップを目指す。

 しかし、この局で先行したのは、

「ポン!」

 薫だった。

 彼女だって今の島根を代表する選手だ。相手が王者阿知賀女子学院のメンバーが相手でも、そう安々と勝たせるつもりは無いし、負けたくない。

 当然、勝ちに行く。

 

「チー!」

 再び薫が鳴いた。

 攻撃特化型で、しかも筒子多面聴を狙う灼の下家なのは、ある意味ラッキーだったかもしれない。

 もし、これが大将戦の南場で穏乃が上家なら、薫は殆どチーさせてもらえないだろう。穏乃に不要な牌でも、薫の必要牌なら確実に止めてくるからだ。

 しかも、それを取り込んだ上で手を仕上げてくるだろう。

 

 灼も、薫が鳴きたい牌を止めてくるが、穏乃ほどは守りを固めていない。最終的には自身が攻撃することを選択する。

 

「チー!」

 薫が三つ目の面子を副露した。これで、彼女の和了りに向けたスイッチが入った。

 そして、その二巡後、

「ツモ。2000、4000!」

 待望の満貫手を薫がツモ和了りした。

 

 

 南三局、薫の親。

 前局で和了って自分の親を迎えられるのは、やはり誰でも幸先良いと感じるだろう。

 薫は、その特性上、染め手を狙わない。染め手に走ると周りがケアして鳴かせてもらえなくなり、三副露まで持って行けなくなるからだ。

 三色同順や一気通関も同様だ。

 しかも薫の親番。上家の灼だって、薫の和了りにはケアする。

 そうなると、役牌、タンヤオ、対々和にドラを絡める役作りが主体となる。

 

 今回の面子には対々和での役作りが主体の杏果が入っている。そのため、全体的に対子場になってきている。

 ならば、薫も対々和での和了り手を目指す。

 

「ポン!」

 薫は、まず{南}を鳴いた。最悪でも、南のみで和了れる。

 しかし、

「リーチ!」

 思ったよりも早く、灼が手を作ってきた。

 一発目の薫のツモは筒子ではなかった。しかし、一般論に従って灼の河を見た時には捨て難い牌。

 

 今の順位と点数は、

 1位:杏果 119800

 2位:灼 104600

 3位:薫 94800

 4位:楓 79800

 いくら灼が筒子多面聴主体とは言え、それを逆手にとって出和了りを狙うケースもある。それを、従姉妹の誠子は、昨年のインターハイ準決勝戦でやられている。

 

 仕方が無い。

 薫は、一旦現物を切って打ち回した。

 楓も杏果も安牌切り、

 そして、迎えた灼のツモで、

「一発ツモ! 一盃口ドラ3。3000、6000!」

 見事にハネ満をツモ和了りした。

 筒子多面聴だったが、まあ、薫にとっては結果論である(結果が『ロン』ではない)。

 

 これで順位と点数は、

 1位:灼 117600

 2位:杏果 116800

 3位:薫 88800

 4位:楓 76800

 灼がとうとう逆転した。

 やはり、ここぞと言うところでの攻撃力も爆発力も凄まじい。

 しかし、杏果と灼の点差は、たった800点。クイタンのみの和了りでも逆転できる範囲でしかない。

 

 

 オーラス、楓の親。

 当然、杏果も灼もオーラスでの和了りを目指す。

 対する楓も、最後の親番での連荘にかける。

 

 一方の薫は、厳しい状況に追いやられていたと言える。

 彼女の麻雀は、三副露の麻雀。

 オーラスで全員が攻めてくるシチュエーションなら、染め手の三副露も可能かもしれないが、それでも、余程のことが無い限り倍満を作るのがやっとであろう。

 通常では、薫は良くてハネ満までしか作り上げることができない。

 逆転トップを取るためには三副露での役満………例えば大三元を狙うとか、方法がかなり限られてくる。

 

 六巡目で楓がタンピンドラ1を聴牌した。

 ここで連荘を狙ってダマで待つか、それとも………。

「リーチ!」

 楓は、一瞬悩んだが勝負に出た。

 さすがに杏果、灼、薫、共に一発回避の安牌切りだ。ここで振り込んではマズイ。

 そして、迎えた楓のツモ番。

 楓は、山から牌をツモると、急に表情が綻んだ。和了り牌を掴んだのだ。

「ツモ!」

 そして、裏ドラをめくると、アタマが裏ドラになっていた。自然と声に力が入る。

「メンタンピン一発ツモドラ3。8000オール!」

 さすが、ここぞと言うところで意外性を発揮する雫の姪。彼女も、ここ一番で最高の意外性を発揮してくれた。

 これで、トップの灼との差は8800点に減った。

 当然、楓は、

「一本場!」

 連荘を宣言した。

 

 しかし、オーラス一本場は、四巡目で、

「ロン!」

 薫が捨てた{西}で杏果が和了った。

「七対子のみ。1600の一本場は1900。」

 杏果の武器は刻子系の手だけではない。七対子も、彼女の武器なのだ。

 もし、灼にもっと大きな点差をつけられていたら、リーチをかけたかもしれない。手が縦に伸びる杏果がリーチで攻撃できる数少ない手だが、裏ドラが乗ると大きい。

 しかし、今回はクズ手でも和了れば良い場面。当然、ノーケアーで捨てそうな牌で、しかもダマで待つのが最善の策だ。

 それに、杏果は、このオーラス一本場まで七対子を隠していた。飽くまでも対々和主体と周りに思わせていたのだ。

 呆気ない幕切れであったが、杏果の作戦勝ちであろう。

 

 これで副将戦の順位と点数は、

 1位:杏果 110700

 2位:灼 109600

 3位:楓 100800

 4位:薫 78900

 杏果が逆転して勝ち星をあげた。一応、この卓も次鋒戦と同様に25000点持ちでも何とか収まる試合となった。

 

 

 一方、同時開催の大将戦では、多久和李奈(多久和李緒姪)に代わり、愛宕雅恵が入っての対局となった。

 面子は、慕、雅恵、穏乃、神楽。恐らく、今回の団体戦一番の対決であろう。

 

 場決めがされ、起家が神楽、南家が穏乃、西家が雅恵、北家が慕に決まった。

 神楽は、早速両手を合わせて目を閉じると、ある者の霊を自らの身体に降ろした。

 ただ、この雰囲気に雅恵は違和感を覚えていた。どうも期待していた雰囲気と違うのだ。

 

 東一局、神楽の親。サイの目は7。

 穏乃、雅恵、慕の視界には、何故か神楽の背後に宇宙空間が広がるような光景が映っていた。少なくとも、これは露子が出せる雰囲気では無い。

 これを目の当たりにして、穏乃は全身が硬直していた。

「これって…何で?」

 すると、神楽が、

「実は生霊も降ろせるんだって。知ってた? それで、シズノと戦えるって聞いて今だけ来ちゃった!」

 と穏乃に向かって言った。

 ただ、その口調は神楽のものではなかった。今まで何度と無く対戦したライバル、大星淡の声そのものだった。

 この時、淡の身体は寮の自室で眠っていた。

 霊だけ抜け出して神楽の身体の中に入り込んでいたのだ。

 これには、穏乃も雅恵も慕も面食らった様子だった。

 

 神楽以外の配牌は軒並み六向聴、そして神楽は、

「リーチ!」

 ダブルリーチをかけてきた。

 しかも、最後の角が最も早く来る山の切れ方だ。誰も鳴かなければ、最後の角の直前が九巡目で、角を丁度越えたところが十巡目になる。

 

 神楽以外の手は、単独で存在するヤオチュウ牌が多く、その処理が序盤は中心になる。当然、九巡目で聴牌するのは至難の業だ。

 そもそも、手を形にするのがやっとの配牌だし、他家から切り出されるのはヤオチュウ牌ばかりで鳴けない状態。

 そのまま、最後の角の直前に到達した。

「カン!」

 神楽が暗槓した。咲とは違うので嶺上牌では和了らなかったが、次巡、

「ツモ! ダブリードラ4。6000オール!」

 お約束のダブルリーチ槓裏4を和了った。

 まさか、ここで淡が出てくるとは…。

「最高のライバルは、ここぞってところでカッコよく出てくるもんでしょ? シズノ!」

 そう言いながらカワイイ笑顔を見せる神楽。しかし、その表情は、やはり淡そのものであった。

 三人にとっては完全に不意打ちであった。




おまけ


憧 -Ako- 100式の続きです。
ここからは『童貞とターミネーター彼女』とのクロスオーバーも加わります。

今回は、コナン側の話になります。


憧 -Ako- 100式 流れ十五本場 このコもイク時に


憧123式ver.絹恵の完成後、憧シリーズ100式、105式、108式、110式、123式に関する全ての資料が博士の家から消えた。黒の組織に盗まれたのだ。
ただ、博士は自身のパソコンの中に設計図を保存していたので、それを改めて打ち出して冊子にした。
まあ、正直、打ち出した方が見易い。

ただ、黒の組織が憧シリーズを参考に、インプリンティング機能のない自律型ダッ〇ワイフ、久HT-01を製作し、結果的に野に放っていたことを博士は知らなかった。
しかも、久HT-01は博士の家の近くのコンビニを放火しており、博士のすぐ近くまで来ているはずなのだが………、互いに、その存在を知らなかった。

その後、博士は、


博士「こうなったら全身性器と言えるような究極のダッチ〇イフを造ってみるかのぉ。コンセプトは………そうじゃのぅ………王者じゃな!」


最新機、憧125式の製作に入った。


博士「左右非対称の髪もイイし、腕から竜巻を出すのもイイし、どうしようかのぅ…。それともいっそのこと、神をモティーフにしてみようかの。」

博士「九面の神とか、邪神とか、色々ありそうじゃ。」


色々とアイデアをまとめるのに苦労したようだ。

その二週間後、阿笠博士は、今日も研究室にこもり、一人黙々と憧シリーズ最新型の製作に励んで………いなかった。
ここ数日、彼の興味は憧シリーズの製作から別のモノにシフトしていた。

時刻は、そろそろ11時半になる
コナンと哀が、揃って哀の部屋から出てきた。


コナン「博士。そろそろ俺ら、給食を食いに学校に行ってくるぜ。」

博士「おお、もうそんな時間か。」


コナンも哀も、午前中は自主的な保健体育の実習で忙しかった。
一応、午後からは学校に顔を出す。
まあ、今更二人が小学校一年生の授業を受ける必要もないのだが………。


哀「例の憧シリーズ。研究進捗の方はどう?」

博士「もう、あれはイイんじゃ。」

コナン「必要なくなったらしいぜ、哀。」

哀「そうなの?」

コナン「今日は、まあ、博士のために夜は遅く帰ってくることにするよ。9時くらいでいいか?」

博士「おお、それくらいがイイかの。じゃあ、新一。よろしく頼むぞ。」


コナンと哀が腕を組んで博士の研究所を後にしようとした………のだが、まさに丁度その時だった。
部屋の空間の一点に小さな光の球が発生した。
それは、数秒後、一気に大きく膨れ上がり、直径1メートルくらいになった。そして、その光が消えると、そこには左右非対称の髪型をした一人の女性が座っていた。

その女性の姿を見て、博士は酷く驚いていた。
突如、こんなことが起これば誰だって驚くが、博士の驚き方は尋常ではない。何か別の理由もありそうだ。
その女性が博士に向かって口を開いた。


ヤエ「私の名前は憧100式ver.125ヤエ。みんなからはヤエと呼ばれている。」

博士「何故お前がここに?」

ヤエ「私は、69年後の未来から博士の性的欲求を満足させるために、この時代に送り込まれた。」

博士「未来からじゃと?」

ヤエ「そうだ。阿笠博士。あなたは、一旦、憧シリーズの製作を中止した。」

博士「そうじゃ。諸々の事情があって、君は造られないはずじゃ!」

ヤエ「しかし、私は69年後に、ある団体によって再現された。博士のコンピューターの中に設計図が残っていたからな。」

博士「まあ、さすがに設計図を消すのには抵抗があるからのう。」

ヤエ「本題に戻す。今から十年後に博士はクロの組織から資金援助を受け………。」

コナン「黒の組織だと!?」

ヤエ「ちなみにブラックではなく、玄と書くそうだ。」

コナン「なんだ。びっくりさせるなよな!」

ヤエ「博士は、やはり性的欲求を満たしたくなったのだろう。玄の組織から資金援助を受け、自律型スーパーダッチ〇イフ、ハヤリ20シリーズの製作に入る。」

博士「憧シリーズじゃないのか?」

ヤエ「名称は玄の組織が決めた。ちなみに、何故20かと言うと、ハヤリは永遠の二十歳だからだそうだ。」

哀「はいはい。もうアラサーのくせに。」

ヤエ「そして博士は、今から15年後に究極のダッチ〇イフ、ハヤリ20-7を完成させる。ハヤリ20-7は、姿を自由自在に変えられ、しかも、男女どちらにもなれる優れものだ。日替わりで別の人を相手にしている気分が味わえる。」

博士「おお。そんな凄いモノをワシは造るのか。さすがワシじゃ。」

コナン「ハヤリ20-7。これを入れ替えると、『ヤハリ072-』、『やはりオ〇ニー』か。さすがだな。」

哀「ちなみに本編も72本場だしね。凄い偶然もあったものだわ!」

ヤエ「しかし、そのさらに20年後。つまり、今から35年後だ。ハヤリ20-7の特許が切れると同時に、世界中で、ハヤリ20-7のゾロ品が出回ることになる。」

博士「まあ、特許で保護されるのは、医薬品以外は出願から20年じゃからな。それは仕方が無いじゃろう。」

ヤエ「問題は、ハヤリ20―7が大量生産されるようになったことだ! これにより、世界中の人間が、人間の異性を相手にしなくなり、ハヤリ20-7との営みだけに走るようになって行く!」

博士「それも当然じゃろう。」

ヤエ「その結果、今から69年後の世界は、殆どの男性が人間の女性を一度も抱いたことがない人間童貞。女性も膜は破れているが、殆どが人間の男性に一度も抱かれたことのない人間処女の状態になる。」

博士「さすがに、それはマズイのう。種の保存に反するからの。」

ヤエ「そうだ。69年後には、既に人類総人間童貞、総人間処女化に突入しかけている。」

コナン「(ある意味、童貞が童貞であることを気にする必要が無い世界だな。それはそれで平和な気がするぜ。)」

ヤエ「仕方なく、クローン技術により人類を継代し、場つなぎすることが法的に許可されることになったが、このままではマズイ。」

博士「イイじゃないか。別にクローンでも。」

ヤエ「そうは行かない。クローンが自分の元となった人間を見たらどうなるか分かるか?」

博士「なるほど。大体想像はつくのぉ。」

ヤエ「のび太レベルのクローンなら悲観して努力しなくなる。出来杉君レベルのクローンなら、大抵の場合、人生を楽観視し過ぎて努力しなくなるのだ!」

博士「まぁ、そうなるじゃろうな。」

ヤエ「結局、どう転んでも努力しなくなる。」

博士「しかし、それと君がここに来たことが、どう繋がるんじゃ?」

ヤエ「私が博士を常に性的に満足させれば、ハヤリ20シリーズの製作に手を出すことは無いだろう。それが理由だ!」

博士「しかし、それはムリじゃぞい。」

ヤエ「たしかに私は、博士の理想的存在過ぎて、博士が自らの手で汚すのさえ抵抗を感じて製作をやめた最高機種だ。」

コナン「おお。博士は床の間症候群(好きな相手を汚したくないために手が出せない)だったか!」

博士「そんなことは無いぞ。」

ヤエ「ムリに否定することは無い。ただ、そんな私に犯されたら、博士も病みつきになって私を抱きまくるだろう。そうすれば、ダッチ〇イフ製作から完全に卒業するはず。」

博士「聞いていれば好き勝手言いおって。君は、色々勘違いしておるぞ!」

ヤエ「勘違いではない。未来では、これが定説だ!」

博士「そもそも、君の製作を止めたのは、コンセプトが違うことに気づいたからじゃ!」

ヤエ「コンセプトだと?」

博士「そうじゃ! ワシは、王者をコンセプトに憧125式ver.ヤエの製作を始めた。」

ヤエ「なら、この私で問題ないだろう!」

博士「最初は、ワシもそう思った。しかしじゃ。色々と違和感があった。そして、気付いたんじゃ。君は、飽くまでも奈良県大会レベルの王者であって、全国屈指の魔物、全国レベルの王者では無いと言うことをな!」

ヤエ「な………なんだと!?」

博士「それでワシは、憧125式ver.ヤエの製作を中止し、125式を欠番としたんじゃ。そして、すぐに憧126式ver.照の最作に入ったんじゃがの…。」

ヤエ「そんな記録は、私の世界では残っていないぞ!」

博士「まあ、誰かが意図的に消去したんじゃろ。しかしのう、ver.ヤエではなくver.照が来たんじゃったら、Teru-minatorとか一発ギャグが出来たのにのう。」

哀「TerminatorにTeru-minatorね。オヤジギャグだわ!」

コナン「まあ、博士が好きそうなネタだな。」

ヤエ「…。」

博士「それに、その憧126式ver.照の製作も、既に止めたんじゃ。もう造る必要がなくなったからのぉ。」

ヤエ「それは、どう言うことだ? まさかイン〇………。」

博士「違いわい! セ〇レができたんじゃ!」

哀「そうだったの?」

コナン「ああ。それも、光彦の姉ちゃん。」

博士「そうじゃ。円谷朝美ちゃんじゃ。」

哀「でも、まだ中学生じゃない?」

コナン「そうなんだけどな。」

ヤエ「ちょっと待て。博士の関係者なので、円谷朝美の記録は私の中に保存されているが、そんな関係だったなんて記録は無いぞ!」

博士「うまく隠していたってことじゃろ!」

ヤエ「それに、円谷朝美は、今から10年後に、中学1年の4月から付き合っていた同級生と結婚することになっているぞ!」

博士「相手がいることは知っておるぞ! じゃからセフ〇だって言っておるじゃろ!」

哀「それって最低ね。光彦君のお姉さん。」

コナン「同級生と博士の二股だからな。」

哀「凄い二股もあったものだわ! でも、どう言う経緯で博士を相手するようになったかは興味があるわね。」

コナン「たしかにそうだな。ただ、10年後に光彦の姉さんが結婚し、同じ10年後に博士が玄の組織の資金援助を受けて、ハヤリ20シリーズの製作に入ると言うことは………。」

哀「もしかして、光彦君のお姉さんとのセ〇レ関係が終了して、ダッチ〇イフ製作を再開したってことかしら?」

コナン「まあ、そう考えて、おかしくは無いだろうな。」

博士「まあ、いずれにしてもじゃ。ワシは、君には興味が無い。なので、君とヤッたところで今のところは性的満足など得られんじゃろ。朝美ちゃんがいるしのぉ。」

ヤエ「ちょっと待て! では、私は、どうしたらイイんだ? 博士を性的に満足させるために、わざわざ未来から送られてきたんだぞ!」

コナン「いや。今、博士を相手にしなくても目的を達成する方法はあるはずだよ。」

ヤエ「どう言うことだ?」

コナン「簡単さ。10年後、博士が光彦の姉ちゃんと別れた直後に博士を慰めてあげることだ。それなら、すぐに目的が達成されそうだぜ。」

ヤエ「たしかに。」

コナン「それと、博士と玄の組織の接触を妨害することだよ。それだけでも十分未来は変わるはずだろ?」

ヤエ「もっともな意見だな! 君は、偏差値73の私よりも頭が回るな。」

博士「それはそうと、ヤエ君。一先ず、ワシの家から出てってくれんかの。」

ヤエ「私がいては困るのか?」

博士「困るに決まっておるじゃろ! 今日は夕方に朝美ちゃんが来る予定なんじゃ。他の女性を連れ込んでいると勘違いされても困るしの。」

コナン「いっそのこと、玄の組織をぶっ潰しに行った方がイイんじゃないか?」

ヤエ「それも一理あるな。では、今日のところは引き上げよう。未来に帰るわけではないがな。」


そう言うと、憧125式ver.ヤエは博士の家を後にした。
そして、コナンと哀も、二人揃って学校に行く。
一人家に残った博士は、早速スーパータダライズ………タダラフィルとダポキセチンの合剤を飲んだ。
タダラフィルは、バイアグラの長時間バージョンと思えば良い。シアリスの成分だ。
そして、ダポキセチンは早漏防止効果がある。
勿論、朝美と長期戦を楽しむためだ。

午後四時を回った。
息を切らして朝美が博士の家に入ってきた。


朝美「博士! 早くお〇んぽしたい! もう我慢できない!」←〇の中に入るのは『さ』でしょうか?

博士「おお。待っておったぞい!」

まこ「ここまでじゃ!」


まこの活躍で時間軸が飛び大事な場面はカットされた。
そして、既に時刻は夜9時を回った。

さて、その頃、憧125式ver.ヤエは………。
結局のところ、いつもの街に紛れ込んでいた。




続く
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