咲-Saki- 阿知賀編入   作:おこそとのほもよろを

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起家がドイツのローザ、南家がアメリカのエマ、西家が中国の紅花、北家が光です。


八十七本場:世界大会11 仇討ち

 東一局、ローザの親。

 ローザは、前半戦よりも、さらに気合が入った顔をしていた。

 全身から近寄りがたい雰囲気と言うかオーラを放っている。

 そして、彼女は四巡目でいきなり、

「リーチ!」

 先制リーチをかけてきた。

 

 一先ず、エマは一発回避で現物を切った。エマは、自分が箱割れしてでも光の邪魔をしてくることが予想される。

 しかし、彼女だって国の代表だ。ただ、ローザに点数を貢ぐだけと言うわけにも行かないだろう。ここは振り込みを回避した。

 紅花も光も一発を回避するが、

「ツモ!」

 一発でローザにツモ和了りされた。

「メンタンピン一発ツモ二盃口ドラ5! 16000オール!」

 しかも親の数え役満。

 とんでもない爆発力である。やはり、パワーヒッターは健在だ。

 

 東一局一本場、ローザの連荘。

 ここでも、

「リーチ!」

 五巡目でローザが先制リーチをかけてきた。

 そして、

「一発ツモ! 12100オール!」

 力強く、親の三倍満をツモ和了りした。

 

 ローザが今の能力に目覚めてから一度も勝てないのはフレデリカだけだ。

 今のドイツチームメンバー五人で打って、別格なのはフレデリカ。他の四人は勝ったり負けたりを繰り返している。

 ただ、獲得素点の合計なら、フレデリカはともかく他の三人には勝っているとの自負がある。

 

 このままドイツの旧エース、光に打ち勝つ!

 この二連続の和了りでローザは益々気合が入り、

「ヨッシャー!」

 自然と声がでた。

 

 東一局二本場。

 ここでもローザは聴牌に向けて一直線に進む。

 しかし、

「その{⑤}、ポン!」

 ここでツモを狂わせる者が出てきた。中国の紅花だ。

 彼女は、

「チー!」

 ドラ含みの面子を二つ晒すと、

「ツモ! タンヤオドラ4。2200、4200!」

 そのまま一気に和了りに持っていった。

 

 

 東二局、エマの親。

 ここでも紅花が、

「{中}、ポン!」

 鳴き麻雀を披露する。

 これで流れが変わり、ローザのツモが手牌と噛み合わなくなった。どうやら、紅華は龍門渕高校の井上純のように流れを読むことができるようだ。

 ローザの能力が強大過ぎて、紅花は、今まで流れを狂わすことができずにいたが、ここに来てようやく彼女の麻雀ができるようになった感じだ。

 その数巡後、紅華は、

「ツモ。南中ドラ2。2000、4000!」

 満貫を和了った。

 

 

 東三局、紅花の親。

 ここでも、

「チー!」

 紅花が鳴いて流れを狂わした。

 しかし、ローザのツモが狂っても、それ以外の誰かのツモと手牌が巧く噛み合うように変わる可能性は十分ある。

 今回、流れが良い方に動いたのはエマであった。

 エマは、聴牌すると、

「リーチ!」

 即リーチを仕掛けた。

 一発では和了れなかったが、数巡後に、

「メンタンピンツモドラ2。3000、6000!」

 待望のハネ満をツモ和了りした。

 

 

 そして、東四局、光の親。

 ここでは、

「チー!」

 紅花と、

「チー!」

 エマが早々に鳴きに入った。

 紅花の鳴きは、ローザのツモを狂わすためのものだ。

 

 しかし、エマは違う。彼女は、

「ポン!」

 鳴いて手を進め、

「ツモ。タンヤオドラ2。1000、2000!」

 この絶対的リードをローザが作る中で、30符2の安手を和了った。理由は簡単、光の親番を流したのだ。

 

 これで、現在の後半戦の順位と点数は、

 1位:ローザ(ドイツ) 174600

 2位:紅花(中国) 82000

 3位:エマ(アメリカ) 79700

 4位:光(日本) 63700

 光は、後半戦で単独最下位に転落した。

 

 

 南入した。

 南一局、ローザの親。

 ローザは深呼吸して心を落ち着かせた。紅花が仕掛ける鳴き麻雀で、ローザは自分の心が揺さぶられているのに気が付いたのだ。

 そして、落ち着きを取り戻すと、ローザは卓中央のスイッチを押した。

 牌がせり上がり、サイの目に従って各自牌を取ってゆく。

 ドラは{東}。パワーヒッターの親番だ。ローザ以外にとっては最も嫌なドラだろう。

 しかも、二巡目で、

「リーチ!」

 気合いの入った声でローザが捨て牌を横に曲げた。

 巡目が早過ぎて、正直、他家は何もできない状態だ。まだ、字牌処理の最中だし、紅花としても出てくる牌が鳴けなければツモを狂わすことはできない。

 

 そのまま、鳴きが入らないまま次巡を迎え、

「一発ツモ!」

 その勢いに乗ってローザがツモ和了りを決めた。

「リーチ一発ツモ東チャンタ一盃口ドラ3の裏1で12000オール!」

 一発裏ドラが付いて親の三倍満。しかも、予想通り{東}の暗刻持ち。

 やはり、とんでもないパワーだ。

 

 南一局一本場も、

「リーチ!」

 三巡目でローザが先制リーチをかけてきた。

 ここでも、紅花が流れを変えるのに必要な牌を誰も捨ててこない。巡目が早過ぎるし待ちは読めない。こういった状況では他家は浮いた字牌を処理するだけだ。

 紅花の手牌には、今回も鳴ける牌が無かった。これでは、どうすることもできない。

 そのまま次巡を迎え、

「一発ツモ! 12100オール!」

 ローザに連続で親三倍満をツモ和了りされた。

 

 これで、後半戦の順位と点数は、

 1位:ローザ(ドイツ) 246900

 2位:紅花(中国) 57900

 3位:エマ(アメリカ) 55600

 4位:光(日本) 39600

 光としては、絶望的な点差だ。

 ここに前半戦での点差、4200点を加えると、ローザと光の点差は211500点。もはや、世界中の誰もが勝負アリと思っていた。

 

 南一局二本場。

 急に光のオーラが増大し始めた。

 この極限まで追い詰められた状況で、普通なら意気消沈するところ、逆に彼女のスイッチが入ったのだ。

 ローザは配牌二向聴。しかし、一向に有効牌が引けず、一向聴にすらならなかった。

 エマも紅花も手が進まない。

 どうやら、光の能力が場全体を支配し始めた。

 そして、六巡目、

「ツモ。タンヤオドラ3。2200、4200。」

 光が後半戦になって初の第一弾の和了りを見せた。

 

 

 南二局、エマの親。

 ここでも光の支配が続く。

 第一弾の和了りを決めたからか、前局よりもさらに支配が厳しい。

 ローザは配牌一向聴。しかし、一向聴地獄のまま聴牌できずに場が進んで行った。

 ただ、ローザは、転んでもただで起きようとは思わない。自分のツモ切り牌と手牌を見比べながら、

『光の支配下でも、どんな打ち方なら最短で聴牌に持って行ける流れなのか?』

 を考えていた。

 

 エマも紅花も手が進まなかった。ただ、この段階では二人ともローザのような発想には至っていなかったようだ。

 五巡目、

「ツモタンヤオ一盃口ドラ2。2000、4000。」

 光が二弾目の和了りを決めた。

 しかし、ローザと光には、依然として後半戦だけで190000点近い差がある。道のりはまだまだ長く、普通なら息切れしそうだ。

 それでも光の目からは希望が消えていない。勝利への執念に満ちていた。

 

 

 南三局、紅花の親。

 相変わらず光の支配力が強大だ。

 エマも、そろそろ光の支配を抜け出すための策を考えなくてはならないと思い始めたようだ。

 ただ、エマの場合はローザとは違い、自分の捨て牌だけではなく、他家の捨て牌も含めて観察し始めた。

 しかも、自分が何処で何をどうすれば、どう繋がるのかをシミュレーションしながら打っていった。

 そのような中、五巡目で、

「ツモメンホンドラ1。2000、4000。」

 またもや光が満貫をツモ和了りした。これで三連続である。

 

 

 そして、オーラス、光の親。ドラは{3}。

 自分の親番を向かえたからか、光のオーラは、ますます強大になった。

 光の捨て牌は、ヤオチュウ牌からの切り出しで、その後、チュンチャン牌へと移行していた。しかも、どれか一色に染めている感じではない。

 一般的なタンピン手だろう。

 ローザは、そう判断した。

 

 そして、七巡目、ローザは聴牌した。

 手牌は、

 {三四五六七③[⑤]⑦334[5]6}  ツモ{⑥}

 

 河を見ると、光の捨て牌には{[⑤]}、{⑥}、{⑨}があった。

 ならば大丈夫だろう。ローザは、これを見て{③}を捨てた。

 ところが、この牌で、

「ロン。タンヤオ一盃口三色ドラ1。12000。」

 光に和了られた。

 

 開かれた手牌は、

 {二二三三四四②④23477}

 

 まさか、{⑥⑨}の筋と{[⑤]}を使って引っ掛けてくるとは…。

 完全にツモ和了りではなく、出和了りを意識した捨て牌であろう。

 

 とは言え、まだローザは後半戦だけで光に150000点近い差をつけている。

 とにかくローザは、一回だけで良いから………、安手で良いから和了れば勝ちだ。そう自分に言い聞かせながら、彼女は心を落ち着かせた。

 

 オーラス一本場。

 ここでの光の縛りは5翻になる。

 この局では、いきなり光が、

「ポン!」

 対面のエマが捨てた{南}を早々に鳴いた。当然、一鳴きだ。

 その後、光は狙った牌を引き寄せて行き、そこから六巡後に、

「ツモ!」

 和了り牌を掴み取った。

「南対々三暗刻赤1。6100オール!」

 しかも親ハネツモだ。

 

 しかし、これでも現在の後半戦の順位と点数は、

 1位:ローザ(ドイツ) 220600

 2位:光(日本) 94500

 3位:紅花(中国) 43600

 4位:エマ(アメリカ) 41300

 まだまだローザと光の間には、125000点以上の差があった。

 

 オーラス二本場。ドラは{2}。

 この局、光は萬子上から切り出し、萬子下、筒子下、オタ風牌の順に捨てていた。

 当然、ローザもエマも紅花も、光が索子に染めている確率が高いことくらい分かる。ただ、手を進めようにもツモ牌が手牌と噛み合わない。

 とは言え、エマもローザも観察していただけあって、なんとか打開策が見え始めていた。

 ここに来て、ローザは、敢えて出来面子以外を全部捨ててツモってくる牌と入れ替えた。

 

 普通に打っては噛み合わない。

 だったら、アブノーマルに打てば良い。噛み合わない部分を全部捨ててツモ牌と入れ替えてしまえば良い。

 普段の麻雀でも、一向聴地獄にはまった時、ローザと同じことをすれば結果的に聴牌になっていたなんてことは良くある話だ。

 しかし、実際にローザと同じことをやるには度胸がいるだろう。

 マーフィーの法則とは良く言ったものだ。ローザと同じことをやった時に限って、素直に打っていれば聴牌になっていたりするからだ。

 

 数巡かかったが、これでローザは何とか聴牌に持ち込めた。一応、聴牌に向けての判断としては正しかったのだろう。

 あとは和了るだけだ。

 ここで聴牌形に向けて捨てる牌は{⑧}。

 光の現物では無いが、光は恐らく索子の混一色。和了り牌では無いだろう。

 そう思ってローザは{⑧}を力強く切った。

 しかし、

「ロン。」

 この牌で光に和了られた。

 

 開かれた手牌は、

 {⑦⑨789白白白發發中中中}  ロン{⑧}

 

 まさかの{⑧}待ちだった。

「小三元チャンタ。18600。」

 これで、ようやく光は原点を超えた。

 

 オーラス三本場。ドラは{②}。

 今度は、光は、{1}、{9}、{一}、{⑨}、{八}、{②}、オタ風牌の順に捨てていった。しかもツモ切りではなく手出しだ。

 {八}や{②}がオタ風牌よりも先に捨てられている意味は何なのだろうか?

 実は、この局、光は索子に染めていた。それを極力序盤で悟られないように{1}、{9}から切り出していた。

 

 後半戦で、光は、東場は敢えて様子見に回っていた。

 これは、自身の能力を東一局からオーラスまで均等に使うよりも、南場だけに集中して発動した方が、能力支配の瞬発力を高められるからであった。

「(咲も面白いことを考える。リスキーだけどね。)」

 休憩時間に恭子から内緒話で告げられたのは、このことだった。

 当然、逆転を狙う。

 

「カン!」

 光が{7}を暗槓した。これで、{8}と{9}は非常に使いにくくなる。

 槓ドラは{發}。まだ、場に一枚しか出ていない。

 嶺上牌は{3}。光は、これをツモ切りした。

 

 次のツモ番はローザ。

 ここでローザは聴牌した。前局同様に、光の支配下で聴牌するため、出来面子以外は総入れ替えするつもりで打っていたのだ。

 

 手牌は、

 {四[五]六②②④[⑤]⑥35688}  ツモ{②}

 当然、ここは{3}を切ってダマで聴牌。

 {47}待ちだが、{7}が暗槓されているので実質待ちは{4}のみ。とは言え、タンヤオ三色同順ドラ5の倍満手だ。

 

 そのさらに次のツモ番はエマだが…。

 エマは、さっきのツモ番で、ローザの動きが一瞬止まったことで聴牌気配を感じ取った。

 もし、ここでエマがローザに差し込めば、ローザのトップで先鋒戦は終了する。それは同時に、ミナモ・ニーマンの敗北を意味する。

 

 日本チームの二連覇は潰したい。

 ただ、エマの中では、

『ミナモ・ニーマンを敗退させること』

 こそが最優先事項だった。

 日本チームが先鋒戦で勝ち星を逃すのは、飽くまでもミナモ敗退による副産物である。

 

「(姉さん。仇はとるよ。)」

 エマの姉は、光がドイツにいる頃、地下麻雀に参戦したことがあった。理由はネリーと同じだ。

 そして、ネリーと同じ目に遭った。これを周りは自業自得と言っていたが…。ただ、それはエマには受け入れられないことだった。

 それでエマは、この大会でミナモ潰しを目標としていたのだ。

 

 エマは、躊躇無く{4}を切った。

 この時のために、光の支配下で、どういった牌の流れになっているのかをずっと観察してきたのだ。

 

 できれば自分自身がミナモに勝ちたい。しかし、自分にはそれだけの力量が無い。だから、第三者を使ってミナモを敗退させる選択をした。

「ロン!」

 ローザが颯爽と手牌を開いた。

「タンヤオ三色ドラ5。16000!」

 しかも、パワーヒッターの名に恥じない倍満手だった。




おまけ

憧 -Ako- 100式 流れ二十六本場 朝美好き?


流れ二十五本場の続きです。


淡「そうそう。この間、俺君とペットショップ見てきたんだ。」

憧「ペット飼いたいの?」

淡「興味はあるけど…。でも、このアパートはペット禁止だから、今は見るだけ。」

憧「飼えるとしたら、何がイイ?」

淡「犬かな?」

憧・姫子・絹恵「「「(バ〇ー犬かな?)」」」

淡「犬種はパピヨンかな。」

姫子「パピヨンって?」

淡「耳が大きい奴。パピヨンって、蝶々を意味してるらしいよ。」

憧・姫子・絹恵「「「へーーー。」」」

淡「マリー・アントワネットも飼ってたって話。高貴で気品のある感じの犬だよ!」

憧・姫子・絹恵「「「(交〇を下品にヤル感じの犬?)」」」←小蒔 -Komaki- 100式からの転用で済みません

姫子「(そもそも上品な〇尾ってあるのかな?)」←ここでは標準語使用になっています

絹恵「(一般に下品だと思うんだけど…。)」←同上

淡「憧は飼いたい動物ってある?」

憧「特に無いかな…。でも、AIロボット動物なんかは興味あるかな。自分達の仲間みたいでさ。」

淡「分かる気がするぅー。」

憧「AIBOとかさ。」

淡・姫子・絹恵「「「(愛撫?)」」」

淡「(それ専用のロボット動物がいるってこと?)」

淡「(でも、私達もそれ専用か。ってことは私達のライバル!?)」

姫子「絹恵は?」

絹恵「動物はパスかな。簡単な植物とかでイイかも。アサガオとか。」

憧・淡・姫子「「「(アヘガオ!?)」」」

憧「(そんな植物あるんだ!)」

絹恵「あと、クリトリアとかも簡単よね。」

憧・淡・姫子「「「(ク〇ト〇ス!?)」」」←怜・爽のお下品コーナーからの転用でスミマセン。〇の中には同じ字が入ります

絹恵「クリトリアはハーブティーにもなるし。」

憧・淡・姫子「「「(それってどんなお茶だろう?)」」」

絹恵「そうそう。とても面白い植物もあるよ。ピーターペッパーって言うの。唐辛子なんだけどね。」


絹恵がピーターペッパーの画像を三人に見せた。
興味のある方は検索してください。マジでチ〇コ型です。


憧・淡・姫子「「「!!!」」」

姫子「この形は…。絹恵がこのネタを出してくるとは、ちょっと自虐的。」

憧「たしかに…。で、姫子は? 何か飼いたいもの。」

姫子「私は無いかな。でも、哩さんが観葉植物を育てていてね。」

憧「そうなんだ。」

姫子「特に食虫植物が好きでね。ウツボカズラとかモウセンゴケとかハエトリソウとか。」

淡「ハエと理想?(そんな植物あるんだ)」

姫子「うん。ビーナスフライトラップとも呼ばれるんだけど、ハエを捕まえるの。」

淡「(じゃあ、ハエを駆除する理想的な植物ってことで、ハエと理想って言うのかな)」←ちょっとアホの娘が入っています

姫子「あと最近、哩さんがネットオークションでレアモノを落札してね。ロリズラって言う食虫植物なんだけど。」

憧・淡・絹恵「「「(ロリでヅラ!?)」」」

淡「それって、危ない植物じゃないよね?」

姫子「まあ、危険なのは虫くらいでしょ。」

淡「えっ? じゃあ、無視は危険ってこと?(無視したら何かされるのかな?)」

姫子「まあ、虫にはね。」

淡「(どんな植物だろ?)」


丁度この時、テレビで臨時ニュースが流れた。
どうやら、近くの銀行に強盗が入ったらしい。

絹恵のスマートフォンのバイブ音が鳴った。咲からだ。
咲は、自分名義で絹恵にもスマートフォンを持たせてくれているのだ。

咲からLINEが入っている。
絹恵が、LINEを開いた。


絹恵「この銀行って、咲ちゃんのバイト先の近くみたい。」

憧「マジで?」

絹恵「丁度、咲ちゃんが銀行から出た直後に強盗が入ったみたい。なので、咲ちゃん自身は無事だからって連絡が…。」

憧「本当!? でも、無事でよかった。」

絹恵「本当だよ。咲ちゃんからのLINEにも、エラいめに遭わなくて済んで良かったって書いてある。」

憧・淡・姫子「「「(エロいめ?)」」」

憧・淡・姫子「「「(もしかして銀行強盗って、銀行に立て篭もって、嫌がる女性に命令してHなことさせるってことなの?)」」」

絹恵「まあ、無事で何より。」

憧「そ…そうだね。」

絹恵「そうそう。私も何かバイトしたいんだよね。咲ちゃんにおんぶにだっこしっぱなしだしね。」

淡「憧は家庭教師やってるよね?」

憧「うん。京太郎の友達の紹介でね。」

絹恵「でも、私は家庭教師よりも肉体労働系かな?」

憧「だけど、履歴書とか提出しなきゃならないようだと、ちょっとね。さすがに『今年生まれたダッチ〇イフです』なんて書けないジャン。」

絹恵「そうなんだよね。」

憧「それで、ツテで家庭教師、紹介してもらったんだけどね。それなら履歴書不要だし。」

絹恵「そっかぁ。」

淡「でも、履歴書不要のバイトもあるよ。」

絹恵「本当?」

淡「イベントスタッフとか。私、この間やってきたから。」

絹恵「Hなのとかじゃないよね?(NTR機能とかスワッピング機能を発動しているからね、淡は。)」←いまだ誤解は解けていません

淡「全然。その辺は大丈夫。(だって、私は俺君一筋だもん。他の人とHは…一日だけ咲さんとシタか。でも、あれきりだもん!)」

淡「ええとね、例えば…。」


淡がスマートフォンで検索を始めた。俺君が自分名義で淡にスマートフォンを持たせてくれているのだ。
ちなみに、同様に憧も姫子もスマートフォンを持っている。


淡「これ、結構条件イイかも!」

絹恵「ナニナニ?」

淡「ええとね。発明品倉庫の整理だって。隣町だよ。ええとね、依頼主は阿笠ひr…。やっぱマズイかも。」

憧「それって、私達の発明者?」

淡「そうみたい。」

姫子「でも、久さんの話だと…。」

憧「久さんって?」

姫子「福路さんのところに転がり込んだダッチ〇イフ。黒の組織ってところで造られたらしいけど、そこから逃げてきたみたい。」

憧「ふーん。私達の似た境遇なのね。」

姫子「多分ね。それで、一昨日。哩さんと福路さんと久さんと麻雀打ったんだけど、その時に阿笠博士が、最近、セ〇レ相手に楽しんでるって話を聞いたのよ。」

憧・淡・絹江「「「(マジかよ!?)」」」

姫子「だから、もしかしたら私達を相手にする必要は無いんじゃないかなって。」

憧「もしそうなら、博士とコンタクトを取っても大丈夫かもね。」

淡「でも、コンタクトを取る意味って?」

憧「絹恵のバイトの件もあるけど、それ以前に、私達って一応機械仕掛けでしょ? だから定期的なメンテナンスも必要じゃないかと思ってね」

淡「そっかぁ。たしかに!」

姫子「じゃあ、後で久さんに状況を聞いてみる。」

憧「ヨロシク~。」


と言うことで、憧100式達は、まず久HT-01に探りを入れてもらうことにした。
さて、その頃、阿笠博士はと言うと…。


博士「ここか!」

朝美「もっと下…。」

まこ「ダメじゃ! ここまでじゃ!」


どうやら、今日は朝美が来る日だったようだ。




多分、続く
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