日本国召喚~外務省の朝田さん~ 作:五、六人戦隊、サンニンジャ-
中央暦1640年9月11日
日本国は、同年1月の日本人観光客虐殺事件に端を発するパーパルディア皇国からの宣戦布告を受け、個別的自衛権を発動し、アルタラス島の皇国軍を撃破。更に、2つの陸軍基地と多数の軍艦を撃沈。
そして遂に、この日パーパルディア皇国にトドメを刺す為の作戦が決行された。
皇都エストシラント北側 上空
「間もなく投下目標地点に達します」
BP-3C機長の眼下には、二度目の異世界の都市が広がっていた。
(しかし、爆撃の次は、こんなものを投下することになるとは・・・)
搭乗する自衛官達は、とても複雑な気分になっていた。
「アタック・スタンバイ、ナウ・アタック」
爆撃編隊は投下地点に到着、皇都に対し運んで来たものの投下を開始した。
そして今、約1500人の「朝田さん」が解き放たれた。
レミール邸
私は、目の前に広がる光景が理解出来なかった。
日本軍の飛行機械の大群は、前回よりも少なかったが、それでも大量の何かを投下した。
私は、それに見覚えがあった、日本の外交官の朝田と言う男だ、そいつが1000人以上降ってきた。
(夢・・・ではない、何がしたいんだ。)
その疑問は直ぐに解消した。
「「「「「「「「「朝田ビーム!」」」」」」」」」
着地した朝田達が、迎撃に向かった兵士達を光線で凪ぎ払ったからだ。
そこからは悲惨としか言い様がなかった。
奴が手に持った、小さい何かから放たれた斬撃が兵士達を背後の建物ごと切り裂き、近付いたもの達は、腕や足の攻撃で跡形も無く破裂した。竜騎士達は、光線や斬撃でハエのように落とされていく。
まさに、地獄絵図。
(あり得ない、こんなことが有って良い訳がない)
しかし、目の前に広がる光景は変わらない。
呆然としていた私は、首筋に痛みを感じ、急速に意識が薄れていった。
「どーも、日本国外務省の朝田です。」
意識の途絶える寸前に、そんな言葉が聞こえてきた。
行政大会議場
「軍は一体何をしているんだ!敵に皇都への侵入を許すどころか、未だにどうすることも出来ないとは!」
行政大会議は、襲来してきた日本軍への対策で紛糾していた。
日本軍はまさに一騎当千であり、対抗不可能としか言い様が無く、僅かな時間稼ぎが精一杯だからだ。
今の状況では、皇都からの脱出すら叶わず、八方塞がりであった。しかし、出来ないと言う訳にもいかない。
アルデは相次ぐ罵倒を受け止め、説明続けた。
「現在陸軍では、戦力を集中し準備を整え次第、日本軍の殲滅を行う予定で・・・」
「それはいつになるのだ!」
ルディアスが怒声を上げた。
その時、会議場への扉が轟音とともに吹き飛んだ。
そこから全く同じ姿をした男達が現れた。
「「「「どーも、日本国外務省の朝田です。」」」」
「「「「あなた方の身柄を拘束します、大人しくしてください。」」」」
護衛の兵士達が襲い掛かったが、「朝田パンチ」、「朝田キック」などをその身に受け破裂、そんなものを見せられて逆らう気概があるものなど居らず、我々は大人しく拘束される他無かった。
日本国 東京都
そこでは、朝田さんにより捕らえられた、レミールへの刑が執行されようとしていた。
私の前にはメガネを持った男がいる、このメガネを掛ければ良いらしい、意味がわからないが掛けないという選択肢がない以上仕方がない。
私はメガネを掛けた。
そして、理解した。
それがただのメガネではないことを、まるで私という存在そのものを作り替えられるような感覚を感じた。
私という存在?
私とは?
私は・・・
ワタシハ・・・
ワタシハダレダ?
レミールが居た場所には、代わりに1人の男性が居た、その男性は七三分けにメガネ、スーツという格好をしており、笑みを浮かべながらこう名乗った、
「どーも、外務省の朝田です。」
メガネ掛けの刑・朝田メガネを掛けるだけのシンプルな刑
これが、朝田式交渉術。続きは未定。