「ねぇねぇ☆プロデューサー☆」
「ん?」
「はぁとのぉ、す・く・み・ず、だぞっ☆」
「うわ……キ……」
「あ”?」
「……キレイです……」
「そうでしょ☆そうでしょ☆んも〜☆プロデューサーてば、素直なんだからぁ☆」
「……で?色々とツッコミたいんだが、何で、スク水なんか着てるんだ?」
「何でって……おい☆何、寝ぼけたことを言ってやがるんだよ☆」
「ん……?」
「セクスィ〜な番組に呼ばれたと思ったのに、まさかのバラエティー番組って、どういうことだよ☆」
「……あぁ、思い出した!あの時、着てたスク水か!何でだよ。ものすごい、ウケてたじゃないか」
「ねぇっ、はぁとわぁ、アイドルなんだよぉ?なのにぃ、バラエティのオチ要因って、扱い酷くなぁい?」
「あの番組って、視聴率もよかったって聞いてるし、また使いたいって喜んでたぞ?何が不満なんだよ」
「はぁとは、何にも聞かされてなかったぞ☆」
「そりゃ、ドッキリ番組だしな。最初からドッキリってわかってる番組なんて、つまらないだろ」
「セクスィ〜なグラビア番組だと思ってたのにぃ……はぁと……すごい、傷心しちゃったんだよぉ?」
「まあ、番組のためとはいえ、心を騙したのは悪かったとは思ってるけどさ……」
「でも、結果的に「面白い」アイドルとして、全国的に知名度が上がって、よかったじゃないか」
「ふ〜ん……はぁとのこと、そういう風に思ってるんだ……しょうがないなあ……」
「……それじゃあ、もっと……はぁとの魅力を、わかってもらわないとな☆」
「……ん?」
------------------------------------------------
「ねぇ、プロデューサー……この部屋……何だか、暑くなぁい?」
「うん……?あぁ。春とはいえど、まだ肌寒いから少し、エアコンをつけてたんだが……暑かったか?」
「そうだねぇ。そのせいで、はぁとぉ……少し、汗ばんできちゃった……☆」
「そうか。それじゃあ、少し下げるよ。リモコンリモコンっと……」
「おい☆そうじゃねえだろ☆ねぇ……はぁとの、スク水姿……どぉう?」
「どうって……何が?」
「あぁん、もう……いじわるぅ……仕方がないなぁ……」シュルッ
「っ……!?な、何をしてるんだよ!?//」
「何ってぇ、暑いからちょっと、脱いだだけだよぉ?」
「脱いだだけって……お前っ……!//」
「んふふ〜♪どぉ……?はぁとの……スウィーティーな、ス・タ・イ・ルは☆」
「ば、ばか!変なことをしてないで、早くずらした肩紐を直せっ!//」
「えぇ〜?そんなことを言ってもぉ、実は「ナニか」を期待してるんじゃないのぉ〜?」
「期待って……何だよっ……//」
「とぼけんなよ☆この、むっつりスケベ☆視線がイヤらしいぞっ☆」
「……っ!//」
「ほぉら☆これでもぉ、はぁとのことを「面白い」アイドルなんて、言っちゃうのぉ?」
「わ、悪かったって!気にしてたなら謝るから、とっととしまえ!なっ……?」
「あんっ……何だか、暑くて……胸の真ん中に、汗が溜まってきちゃった☆……ねぇ……」
「……はぁとね、今、拭うもの持ってないのっ☆だからぁ……プロデューサーに、拭いて欲しいなぁ……☆」
「はあっ!?し、心……お前は、今……何を言ってるのか……わかってるのか?」
「エ〜、ちゃんとわかってるよぉ?だってぇ、はぁとはスウィーティーなアイドルだもんっ☆」
「わかってるじゃないか……ほれ、ハンカチを貸してやるから、とっとと拭け!//」
「ありがと☆それじゃあ、借りるね〜☆……お前の手も、一緒になっ☆」
ムニッ♪
「あんっ♪力強いっ♪……これだけ、アピールをしてるんだから、とっとと察せよ☆このスケコマシ……☆//」
「ちょっ……!?ば、ばかっ……やめっ……!//」
バンッ!
「ねぇ♪PサマPサマっ♪見て見て……って……えっ?」
------------------------------------------------
「っ!?り、りあむ……!」
「あ、あわわ……Pサマが朝から、事務所で……え、えっちなことをしてる……//」
「ち、違うんだ!りあむ!これはだなっ……!」
「ん?この子……誰……?」
「……これは、大スクープの予感……!今、デレぽにあげれば、オタクどもにちやほやされるかもっ……!」
「……なあ……りあむ?何で……スマホを構えてるんだよ?」
「ごめんね、Pサマ。悪いけどこれも、ぼくがやさしい世界に行くためなんだ……」
「……だから……撮影して、デレぽに……あげちゃうね……♪//」
「……はぁ!?ば、バカなことはやめろっ!そんなことをしたら、お前どころか、事務所の存続自体が……!」
「えへへ……♪ぼくのPサマが、スク水姿の「おねーさん」と、朝から事務所でえっちなことをして……」
「……ねぇ……ちょっといい?今、何て言ったのかな……?」
「はい?え、えっと……Pサマが、朝から事務所で変なことをしてるって、言いましたけど……」
「……もっと前、もっと前」
「もっと前……Pサマが、スク水姿の「おねーさん」と朝から……」
「……あ〜ん♪スウィーティー♪はぁとのことを、おねーさんだなんてぇ〜☆かわいいなぁ、キミっ☆」
「ふぎゃっ!?う、うぎゅ……苦しっ……」
(このおねーさん……結構、大きいなぁ……うぅ、みんなには、いいことなんかないって、言ってたけど……)
(……実は……乳が大きいのって、少し……自慢だったのにぃ……めっちゃやむ……)
「う……うぐぐ……うぅっ……」ウルッ
「……おい……心。そろそろ、やめてやれよ……」
「えっ……?あぁん!ごめんねぇ〜!」
「う、うぅ……」
「ねぇねぇ☆プロデューサー☆このかわいい子は、なんて言う名前なのっ?」
「ん?あぁ。夢見りあむ、俺がスカウトしてきた、新人アイドルだ。仲良くしてやってくれ」
「そうなんだ〜♪ねぇねぇ♪りあむちゃんって、呼んでいいっ?」
「うぇ……?あ、はい……クソザコメンタルの、夢見りあむです。やさしい世界から、やってきました……」
「うん、よろしく♪それじゃあ、私も自己紹介をしなきゃね☆」
「私は、佐藤心☆またの名を、しゅがーはぁとって言うの♪この事務所で、アイドルをやってるんだ☆」
「えっ!おねーさんも、アイドルをやってるんですか!?」
「うんっ☆だ・か・ら、一緒に頑張っていこうね☆」
------------------------------------------------
「そうですね……佐藤さん。よろしくお願いします」
「そんなに、堅苦しくなくていいよ♪しゅがはって、呼んで欲しいな☆」
「えっ……そ、それじゃあ……しゅがはさん……で、いいですか?」
「はぁい♪よろしくねっ♪りあむちゃん♪う〜んっ♪最高に、スウィーティー☆」
「す、スウィーティー……?」
「とてもいい気分だってことだよ♪さあ♪りあむちゃんも一緒に言おうよ♪せ〜のっ♪スウィーティー☆」
「……す、すうぃーてぃー……☆あっ、なんか、エモいかも……少し、クセになりそう……♪」
「エモい……?それって、どう意味!?若者言葉なのっ!?」グイッ
「ふえっ!?わ、若者……?そ、そうですね……エモいって言うのは、そのっ……なんというか……」
「……お〜い……そろそろ、いいか〜?」
「えっ……?あ、わりぃ☆素で忘れてた☆」
「ったく……とりあえず、服を着ろ、服を」
「はぁ〜い☆」
「ところでりあむ。俺に何か、用だったのか?」
「……あっ!そうだった!PサマっPサマっ!見て欲しいものがあるの!はいっ!」
「ん?どうした、スマホなんか見して……ん?」
[聞け!オタクども!昨日は「弟」と一緒に、パフェを食べに行ってきたよ!雰囲気も味も甘々だったんだ!]
[どうだ!羨ましいか!パフェも「弟」も、とっても美味しかったよ♪ごちそ〜さまっ♪]
[#トレンド入り#拡散希望#炎上]
「……おい……これは、なんだ……?」
「何って……ぼ、ぼくとPサマの、愛のメモリーだよ……なんちゃって♪//」
「……りあむ。ちょっとこい」
「ん?どうしたの?」
「……」ピンッ
「あうっ!?で、デコピン……!Pサマひどいっ……!……あっ、でも、雑な扱いも……これはこれで……//」
「なあ。これは、どういう意味だ?」
「どういう意味も何も、Pサマと、パフェを食べに行った時の写真だけど?」
「よ〜しわかった。それじゃあ、りあむ。あの時に、俺の言ったことをもう一度、言ってみようか」
「えっ?ん〜と、確か……」
------------------------------------------------
「「俺と、パフェを食べに行ったことは、みんなには内緒な。それに、変なことは考えるなよ?」だっけ?」
「は〜い、よく出来ました。で?改めて聞くが、これはどういうことなんだ?」
「……Pサマとじゃなくて……「弟」とパフェを食べに行った、微笑ましい光景をあげただけだもん……」
「おい!俺はいつ、りあむの弟になったんだよ!」
「弟は弟だもん!アイドルはみんな「弟」と、遊びに行ってるんだよぅ!」
「何だそりゃ……ていうか、どうでもいいわ!あの時に、約束をしただろ!変なことはやめろって!」
「へ、変なことじゃないよぅ!これは、ボクとPサマの……大切な思い出だもん……//」
「思い出ねぇ……見てみろ。案の定、すごい数の暖かいコメントが来てるぞ?」
「えっ、ホント!?やったぁ〜♪炎上商法、大成功だね!これでぼくも有名人にっ……!」
「……」ピンッ
「あぅ!また、デコピンっ……!」
「あのなぁ……今後、どうなっても知らないぞ?こういう売り方は感心しないと、あれほど前からだな……」
「えっ……やっ、やだよぅ!Pサマっ!ぼくを捨てないで!!」ギュッ
「うわっ!?ちょっ……り、りあむ!?」
「もう、変なことなんか考えないし、レッスンもアイドルも頑張るよぅ!だから……だからっ……」
「……ぼくのことを……みすてちゃ……やだぁ……クスンッ」
「おいおい……ったく……俺は何も、そこまで言ってないって」
「……そう、なの……?」
「あぁ。りあむは、俺の大切なアイドルだ。だから、見捨てたりなんてしないよ」
「ホント?よかったぁ……♪//」
「それによく見たら、この写真。りあむだけが写ってて、俺はほぼ写ってないしな」
「不幸中の幸いと言うか、なんと言うか……まあ、とりあえず、デレぽからその写真は消しとけ」
「わ、わかったよ……えへへ♪//」
「ただし。デレぽはあくまで「楽しく」「平和」に使えよ?いいな?」
「うん!これからも、人気アイドルになるために頑張るよ!」
「あぁ、その意気だ。頑張ってくれよ」
「……ところで……Pサマって、その……何だかんだで、ぼくのことを……気にしてくれるよね……♪//」
「なっ……い、いいから、用が済んだなら、さっさと仕事に行ってこい!」
「は〜い♪それじゃあ、これからもよろしくねっ♪Pサマ♪しゅがはさんっ♪」
「うん。頑張ってこいよ……よし、りあむも仕事に行ったし、一件落着だな……」
「……って……あれ?しゅがは……あっ……」
「……聞かなかったことにしてあげるから……なっ?」
「……是非……ご馳走させてください……」
「よろしい☆」
------------------------------------------------
「んっ……あ〜ん☆すっご〜い、スウィーティー☆」
「そうか、よかった」
「ここが、りあむちゃんと行ってた喫茶店なんだねぇ。なかなか、オシャレじゃん☆」
「親睦もかねて連れてきたんだよ。あいつはまだ、アイドルになって日が浅いしな」
「その割には……随分と、イチャイチャしてたじゃね〜かよ☆」
「んぷっ……!?き、急に、何を言い出すんだよっ!//」
「あんっ、キタナイなぁ〜。ていうか、自覚がなかったのぉ?」
「何の自覚だよ……」
「「りあむは、俺の大切なアイドルだ。だから、見捨てたりなんてしないよ」なんて、言っておいて?」
「何だよ、事実を言っただけじゃないか。だから、何も問題な……むぐっ……!?」
「んふふっ♪どう?美味しいっ?」
「ぷあっ……おい!急に、俺の口に突っ込むな!」
「これ以上喋るなよ?この、アイドルキラーめ☆」
「き、キラー?何だよ、それ……」
「気にすんな☆ほぉら☆次は、はぁとの番だぞ☆プロデューサーのも、ちょ〜だいっ☆」
「あげたも何も、お前が勝手に、俺の口に突っ込んだんだろうが!」
「……くれないの?はぁと、寂しいなぁ〜……」
「あのな〜……ん?まてよ……いや、いいぜ。俺のパフェをくれてやるよ、ほれ」
「ほんとぉ!?やったぁ〜☆……って……おい!超大盛りすぎるだろ!仕返しのつもりか!」
「何のことだかわからないなぁ〜♪さぁ、お食べ♪はぁとちゃん♪」
「……一口でいってみろってか……オッケー。そのラブ、受け止めてやんよ!」
「ははっ、なんだよラブって。いくら心でも、流石に無理……えっ?」
「パクッ……う〜ん♪最高に、スウィーティー☆」
「なっ……!お、お前……本当に、食ったのかよ……!」
「どう?プロデューサーのラブ、しっかりと受け止めてやったぞ☆」
「ラブも何も……このスプーン……俺が使ってたやつなんだぞ……?」
「何だよぉ♪あげた側が恥ずかしがって、どうするんだよ☆この、いくじなし☆」
「う、うるせえ!冗談のつもりだったんだよ!こっちはっ!//」
「えぇ?プロデューサーは冗談でも、はぁとは本気……うぐうっ……!」
「ん?どうしたんだよ?」
「うごごご……キタキタ、アイス痛がっ……!まともにきたぞこれ〜ッ!!」
「何だよ、アイス痛って……そりゃ、あんなにたくさんのアイスを、一気に食ったらそうなるだろ……」
「……うぅ……いって……あっ☆やぁ〜ん♪頭、いったぁ〜い☆……ぐううっ、痛ってぇ……」
「ったく……どれ。温かいコーヒーを持って来てやるから、少し待ってろ」
「ご、ごめん……うごごっ……!」
(あそこの席の、お兄さんとお姉さん……バカップルだ……)
------------------------------------------------
「うぅっ……」
「おい、心……大丈夫か?」
「うん……だいぶ、落ち着いた……」
「よかった。無理するなって、色々な意味で……」
「おい☆それって、どういう意味だよ☆」
「どうも何も、そのまんまの意味だ」
「えぇ〜?ラブを受け取るために頑張った、健気でか・よ・わ・い、はぁとわぁ、超かわいかったでしょ〜?」
「……」
「何だよ、その目は☆あんまり変な目で見ると、はったおすぞ☆」
「……あ〜あ。お前は黙っていれば、普通に美人なのになぁ〜」
「えっ……?」
「いや、その路線でやっていきたいのはわかるぞ?俺もそこは否定しない」
「ただ……そんなことをしなくても、心は十分に、綺麗だと思うぞ?なんてな」
「プロデューサー……」
「……」
ゲシッ!
「痛って!急に、何をするんだよ!」
「……黙っていればは、余計だっつ〜の☆まぁ、いいけどぉ☆はぁとは、はぁとだしぃ☆」
「ったく……ところで、俺たちさ。今、心の家に向かってるよな?」
「うん、そうだね。だって、はぁとのことを心配してくれてるんでしょ?」
「あぁ。アイス痛だか、何だか知らないけど、頭痛がしたんだろ?」
「うん」
「それで、安静にして欲しいから、家まで送るって言ったよな」
「そうだねぇ」
「ついでに、買い物も手伝って、今に至るわけだけど……缶ビールに惣菜に枝豆って……なぁ?」
「何だよ☆何か、文句あんのか☆」
「……お前……一応、アイドルなんだぞ?もう少し……チョイスをだな……」
「エ〜。一応じゃなくて、はぁとは正真正銘の、オ・ト・ナのアイドルだもんっ☆だから、問題ないじゃん☆」
「そりゃ、そうだけど……」
「そ・れ・に・ぃ☆この、スウィーティーなスタイルも、キチンと、維持が出来てるしぃ☆えいっ☆」
プニュッ♪
「なっ……お、俺の腕に、変なものを押し付けるなっ!//」
「あんっ、照れちゃってぇ〜☆かわいいんだ・か・ら☆」
「う、うるせえ!ほら!とっとと、お前の家に向かうぞ!//」
「はいはい☆それじゃあ、レッツゴ〜☆」
------------------------------------------------
「ふぅ。ここでいいのか?」
「うん、ありがと☆」
「そうか。それじゃあ、俺はこれで。ほれ、スーパーの袋」
「おい☆ちょっと待てよ☆」
「ん?何だよ?」
「か弱い女の子に、重たい荷物を押し付けて帰っちゃうのぉ?それって、ヒドくなぁい?」
「ははっ。どこに女の子が……」
「あ”?」
「……目の前にいます」
「よろしい♪」
「……で?マンションみたいだけど、お前の家は何階にあるんだ?」
「そんなに高いところじゃないから、安心して♪ほら、とっとといくぞ☆」
「はいはい、わかりましたよ……っしょっと……」
「しかし、プロデューサーってば、手慣れてるよねぇ〜」
「何がだ?」
「買い物をしてる時に、手際がいいなぁ〜って思っただけ。惣菜のセールの時間も、しっかり把握してたし」
「まぁな。俺も結構、一人暮らしをしてるし、慣れたものさ」
「ふ〜ん?何で、彼女の温かい手料理とか食べないの?」
「……あのな〜……俺に彼女なんて、いると思うか?」
「あぁ、それもそうだな☆いるわけねえか☆」
「……あぁ、そうですね〜。どうせ、いませんよ〜だ」
「冗談だってぇ〜☆そんなに、いじけるなよぉ☆」
「まあ、別にいいけど。今は仕事が、彼女みたいなもんだしな〜」
「エ〜。なんか、いかにもセリフが、哀愁漂う独身の男って感じぃ〜」
「うっせ。俺は今の、この暮らしを謳歌してるからいいんだよ」
「本当にぃ〜?毎日そんな生活で、寂しくないのぉ?」
「寂しい、ねぇ……目の前の「女の子」を筆頭に、世話が焼けるアイドルだらけだしな〜、うちの事務所は」
「だから、寂しさなんか、感じる暇すらねぇよ。本当、困っちゃうぜ」
「……ふ〜ん……そっか。それじゃあさ……」
------------------------------------------------
「……もし……行き遅れそうになったら……はぁとが、もらってやるよ☆」
「ははっ、そりゃいい。これで俺も、安心して仕事に熱中出来るな」
「でしょぉ?でも今はぁ、はぁとは、みんなのはぁとだからねぇ☆手を出したら、だ・め・だ・ぞ☆」
「……あっ、この缶ビール……前に、一緒に宅飲みした時の、あの、酔った楓さん……かわいかったなあ……」
「……♪」
ゲシッ!
「痛ってぇ!だから、俺の足を蹴るなって!」
「うっせ〜ぞ♪この、女たらし☆あまり、変なのろけ話をすると、そのだらしない口を縫い付けるぞ☆」
「何なんだよ……一体……」
「何でもね〜よ☆ほら☆ここが、はぁとの家だよ☆」
「ん……?あぁ、ここか。話ながら歩いてたから、あっという間だったな」
「そうだね♪それじゃあ、さっそく……♪」
ピンポーン♪
「えっ?何で自宅なのに、ピンポンをするんだ?」
「いいからいいから☆」
「はい……どちら様でしょうか?」
「!?」
「やっほ〜♪美優ちゃ〜んっ♪遊びにきたよぉ〜♪」
「あっ、心さん……こんにちは。待ってましたよ」
「待たせちゃって、ごめんね☆はい、これっ☆」
「こんなに……悪いですよ……」
「いいのいいの♪そ・れ・に☆」グイッ
「うわっ!?」
「今日は、とびっきりの酒の肴を持ってきたの♪だから、たくさん楽しもうよ♪」
「えっ……!?ぷ、プロデューサーさんっ……!?」
「み、美優さん、その……こ、こんにちは……」
------------------------------------------------
「あ、あの……どうしてここに……?」
「いえ……俺もその、よくわかってないといいますか……」
「はぁ……」
「プロデューサーってばね?美優ちゃんに、会いたくて会いたくてしょうがないって、聞かなかったの☆」
「だ・か・ら・ぁ……しょうがなく、ここまで連れて来てあげたんだ☆」
「ふぇっ……//」
「なっ……おい!し、心!お前は、何を言ってるんだよっ!//」
「ホント、こまったさんなんだからプロデューサーは♪でも「愛しの」美優ちゃんに会えて、よかったねっ☆」
「あぅ……え、えっと……そのっ……//」
「……こいつめ……!……それじゃあ、美優さん。あとは心と、楽しんでくださいっ!」
「……えっ」
「俺は、何というか……心の荷物持ちで、来ただけなんで……だから、これで失礼します」
「……ふ〜ん?」
「あっ、あのっ……!もし、プロデューサーさんがよろしければ、その……ご、ご一緒に……どうですか?//」
「いえ、お気遣いありがとうございます。でも、本当に俺は、荷物持ちとして来ただけなんで……」
「……そうですよね……暗くて無愛想な、私なんかと話しても……楽しくないですよね……」
「えっ、いや……そんなことは……」
「……すみません……無理強いをしてしまって……」
「い、いえ!美優さんみたいな、かわいくて綺麗なお姉さんと会話をするだけで、毎日が幸せな気分ですよ!」
「えっ……//」
「……あっ//」
「「……//」」
「んふふ……☆決まりだな☆」
「……あ、上っていきますか……?//」
「えっと……そ、その……では……お邪魔をさせてもらいます……//」
------------------------------------------------
「何もない部屋ですが……どうぞ、くつろいでいってください……」
「おじゃましま〜す♪」
「……すみません……本当に……」
「いえいえ、ゆっくりしていってくださいね……それと、地味ながら手料理も用意しましたので……」
「肉野菜炒めや卵焼き、和え物。お好きにつまんでください……」
「えっ、これを全部、美優さんが作ったんですか!?どれもすごく、美味しそうですねっ!」
「いえ……あり合わせのもので作ったので、そんなに大した物は……」
「美優さんの旦那さんになる人は、幸せですね。こんなに美味しそうで温かい手料理を、毎日食べれるなんて」
「ふあっ……旦那さん……そ、そうですね……//」
「……わ、わたしも、そのっ……想い人には、毎日……お味噌汁を作ってあげたいですねっ……//」チラッ
「ははっ、いいですね〜。でも、美優さんはアイドルだから、しばらくはお預けですね」
「……美優ちゃん、美優ちゃん。これ、使っていい……?」
「えっ?はい……別に、大丈夫ですけど……?」
「さんきゅ〜☆さぁて☆楽しい飲み会の、はっじまりぃ〜☆」
パーン!
「うわっ……!?おい!心!耳元で、鳴らすもんじゃないだろそれ!」
「エ〜、そうだっけぇ?はぁと、わかんなかった〜☆……むしろ……」
「……恥ずかしくなることを平気で言う、そのスウィーティーな頭を覚ましてあげたんだから、感謝しろよ☆」
「はぁ……?」
「……//」
「それじゃあ、ほらっ!美優ちゃんもこっちに来て!お酒を開けようよ!」
「あっ、そ、そうですね……開けましょうか……//」
------------------------------------------------
「せ〜のっ……」
「「「かんぱ〜い!」」」
「んくっ、んくっ……ぷあっ☆あ”〜うめ……おいし〜い☆」
「うふふ♪心さんってば……♪」
「うんっ、やっぱりみんなと飲むと、いつもより美味しく感じますね」
「そうですね……♪一日にあった、色々なことを……誰かと語りたいものですよね……」
「今みたいにこうして、親しい人とお酒を交わせることを……すごく、幸せに思います……♪」
「美優ちゃんって、アイドルをやる前はOLだったんでしょ?そういう、付き合いはなかったの?」
「そうですね……会社でのお付き合い、と言うのはありました……」
「ですが、上京したてで、友人も少なくて……こういうお付き合いは、縁がありませんでした……」
「そして、感じたことがあるんです。ふと、見回すと誰もいなくて……あぁ、一人なんだなって……」
「今、思い出しても……寂しかったですね、あの頃は……まるで、暗闇の中をずっと、歩いてるみたいで……」
「美優さん……」
「だから……思ったんです。こんな風に「帰るべき場所」があるということは、とても幸せなんだなって……」
「……これも……プロデューサーさんが、手を差し伸べてくれたおかげですね……♪うふふ……♪」
「いえ、そんなことは……」
「ふ〜ん。色々と、あったんだねぇ」
「あの時……私は慣れない靴を履き、少しでも背伸びをしようと思った矢先に、ヒールを折ってしまいました」
「そのことで、意気消沈しているところに……颯爽と現れ、ガラスの靴を履かせてくれた……」
「……プロデューサーさんの、かっこよくて素敵なお姿を……今でも、鮮明に覚えています……//」
「そんな……大げさですよ……//」
「そして、あの日以来……プロデューサーさんと一緒にいると……とても、暖かい気持ちになるんです……//」
「お、俺も、手当たり次第に、スカウトをしてたわけではないんです……その……何と言うか……」
「……目の前に……ガラスの靴に相応しい、美しいお姫様がいたので、つい……//」
「えっ……そ、そんな……お姫様だなんて……//」
「「……//」」
「……あぁっ、もうっ!あんま〜いっ!!」
「うわっ!?」
「きゃっ……!」
「何、はぁとの目の前で、イチャイチャしてやがるんだよぉっ!思春期の初恋のカップルか!お前らはぁ!」
「べ、別に、イチャイチャなんかしてねえよ!ねっ!美優さんっ!」
「そう、ですね……ふぁ……?そうなのかなぁ……?」
「えっ、み、美優さん……?」
「……あ〜……始まっちまったか……」
------------------------------------------------
「美優さ〜ん、大丈夫ですか〜?」
「大丈夫れす……これは、もものジュースなんで……」
「えっ……まさか、もう酔ってるの……?これ、アルコール度数はそんなにないはずなんだけどな……」
「美優ちゃんってば、お酒弱いからね〜。ま、いいじゃん。かわいいし☆」
「かわいいとか、そういう問題じゃなくてだな……」
「でも、そんなにお酒が弱いと、変な人にお持ち帰りされちゃうよ〜?美優ちゃんは結構、スキだらけだし」
「むっ……そんなことないですよぉ……わたしはもう……りっぱな、おとなのおねーさんなんです……」
「そこ!そういうところを、はぁとは言ってるのっ!」
「……じゃあ、いいもん……ぷろでゅーさーさんに……まもってもらうもんっ……」
ギュッ
「ちょっ……!み、美優さん……!?」
「ぷろでゅーさーさんは、おうじさまなんです……だから、わたしのことを……」
「……まもって……くれますよねっ……?」ウルウル
(うぅっ……か、かわいいっ……!//)
「……あ〜んっ☆はぁともぉ、何だか酔ってきちゃったぁ〜ん♪」
「静かに、佐藤」グイッ
「ぐ"え"っ……ちょっとぉ!はぁとだけ、なんか扱いが酷くなぁい!?」
「お前は酔ってないだろ!大人なんだから、少しは節度を持て!」
「ふ〜ん、そういうイヂワルしちゃうんだぁ。でもぉ……こ・れ・はスキ、だろぉ?」
ムニュッ♪
「ぐうっ……!?//」
「やっぱりな☆プロデューサーのえっち……☆」
「お前っ……!だ、だからっ、そういうことはだなぁ……!//」
「アイドルだからやめろって言いたいんでしょぉ?なら、問題ないぞ☆」
「……だってぇ、今のはぁとわぁ、プロデューサーだけのアイドルだもんっ☆」
「……何を言ってるんだ、お前……」
ムニュッ♪
「……っ!?」
「もうっ、しんちゃんばかりみて……わたしのことも、みてくれなきゃ、いや……」
「み、美優さんまでっ……!//」
「んふふ……♪オ・ト・ナのお姉さんたちに、挟まれるのって悪くねぇだろ☆」
「……くっ!知らねえよっ!//」
「うふふ♪ぷろでゅーさーさん……あたたかい……♪//」
------------------------------------------------
(……この体勢で……数十分が、経過したわけだが……)
「……うふふ♪」
「ん〜、スウィーティー……☆……zzz」
(流石に、そろそろ限界だ……いろんな意味でっ……!//)
「……おい、心……そろそろ、離れてくれ……頼む……//」
コテン
「あ、寝落ちして、勝手に離れてくれた。さてと、次は……」
「……」ギュッ
「……美優さん?そろそろ、離れてください」
「……いやっ……「みゆみゆ」ってよんでくれなきゃ……いうことをきかないもん……」
「っ……!このおねーさんは、本当にもう……!……わかりましたよ……」
「……なあ……みゆみゆ、お願いだ。頼むから、一旦離れてくれ、なっ?」
「……はぁ〜い……」
「ようやく終わった……ふぅ、あぶね〜……あともう少しで、俺は……どうにかなってたかもしれんな……」
「全く……この大人たちは……俺だって一応、健全な男なんだから……もう少しは、危機感をだな……」
「……待てよ?男である以前にプロデューサーなのか、プロデューサーである以前に男なのか……」
「……まあ、あまり考えると、頭がユッコになりそうだからやめとこ……」
「……ぷろでゅーさーさんっ……」
「はい?どうしました?美優……いや、みゆみゆ」
「わたし……さいきん、がんばってますか?」
「えっ……?」
「みんなとなかよくなれて、うれしいんです。でも……あいどるとして、がんばれてるのかなとおもって……」
「……もちろん。みゆみゆは、とっても頑張ってるよ。アイドルとしても、大人のおねーさんとしても」
「そうですか……よかったです……♪//」
「だから、これからもよろしく頼むよ。一緒に、シンデレラのお城に行こうな」
「はい♪これからもおねがいします♪ぷろでゅーさーさんっ……♪あの……さいごにひとつ、いいですか……?」
「ん?何だい?」
「……がんばったごほうびに、そのっ……あ、あたまを……なでてくださいっ……//」
「あ、あぁ……いいよ。ほらっ」
ナデナデ
「あっ……え、えへへ……♪//」
(見た目は大人のおねーさん。中身はただの、幼稚園児……)
(……だめだだめだ!いくら酔って、幼稚化してるからとはいえ、美優さんにそんなことを……!//)
「うふふ……♪ぷろでゅーさーさぁん……だいすき……です……♪//」
------------------------------------------------
「今日は、ありがとうございました。すっかり俺も、ご馳走になってしまって……」
「あっ、いえ……こちらこそ、楽しい時間を過ごさせてもらって……ありがとうございました……」
「やっぱり、大人同士だと会話が弾みますね。未成年とは、お酒を飲みつつ、なんてわけにはいきませんから」
「そうですね。大人には、大人の楽しみがありますもんね……♪」
「……全速力でぇ……しゅがーはーと☆レボリューション☆……むにゃ……」
「……ただ……ここに、おねむな「26歳児」が一人いたのが、心残りですけどねぇ……」
「ふふっ……♪プロデューサーさんが……まるで、妹を迎えに来た、お兄さんに見えます……なんて♪」
「勘弁してください。これが妹だったら、体がいくつあっても足りませんよ。今でも、手がかかるのに……」
「心さんはとても、アクティブな方ですからね……♪私も、見習いたいぐらいです……♪」
「……あ〜あ……俺も「みゆみゆ」みたいな、大人しくて素直な妹が、欲しかったな〜」
「えっ……みゆみゆ……?」
「……酔ってた、美優さん……かわいかったですよ♪」
「ふぇっ……!?わ、私ってば……一体、何を……!?//」
「あれ?記憶にないんですか?」
「えぇ、そのっ……お恥ずかしながら……お酒を口にしてからの記憶が、少々……曖昧でして…..」
「……そうですか、残念です。あの時の美優さん、すごいかわいかったのになあ」
「か、かわいい……うぅ……恥ずかしいっ……//」
「それじゃあこれは、俺だけの記憶のメモリーに、保存しときますね」
「だ、だめです……!忘れてくださいっ……!//」
「そうですね〜。美優さんが、シンデレラになってくれたら考えますよ」
「もうっ……プロデューサーさんってば、いじわるなんですから……」
「ですから俺が、美優さんをシンデレラにしてみせます。お互いに、頑張って行きましょう」
「……ずるいです……そんな不意打ち……//」
「さて、それでは失礼しますね。今日は、ありがとうございました。っしょっと……ほら、いくぞ。心」
「さようなら……行ってしまいましたね……」
「……でも「みゆみゆ」か……意外と……いいかも……//」
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「……ううっ、春とはいえ……まだ、夜は冷えるなあ〜……」
「……zzz」
「全く……散々かき回したクセに、気持ちよさそうに寝やがって、こいつ……」
「しかも、よりにもよって、オフショルかよ……これじゃあ、寒いんじゃないか?」
「……ん……」
「おっ。やっと、起きたか」
「ん〜?……プロデューサー……?」
「おはよう、心。もう夜だけどな」
「えっ……?はぁとたち……美優ちゃんのお家にいたんじゃ……ま、まさかっ……!」
「……やぁ〜んっ☆はぁとぉ、プロデューサーにぃ、お持ち帰りされちゃってるぅ〜ん☆」
「……やっぱり、いいか。なんちゃらは風邪を引かないって言うし」
「なんか何気に、酷いことを言われてる!?ていうか、さっむ!!」
「あぁ、もう……ほら、心。一旦降りろ」
「エェ〜!?か弱いはぁとを、置いていこうってのぉ?ひっど〜いっ!」
「あっ、その手があったか」
「……はいはい、降りますよ。降りればいいんだろ?この鬼畜め☆」
「……それはさておき、ほれ。これを着ろ」
「えっ、何、急に……」
「お前、今日はオフショルだろ?冷えるだろうし、俺のコートを着とけ。風邪を引かれたら、困るからな」
「それに……俺がこんな夜道に「女の子」を、置いてけぼりにするわけがないだろ」
「……何だよ……急に、男らしいじゃねーかよ……☆//」
「急には余計だ。さあ、事務所に行こうぜ。今日はもう遅いから、泊まっていけ」
「それじゃあ、お言葉に甘えて……えいっ♪」
「おい!何、くっついてるんだよ!離れろっ!」
「だってぇ、コートだけだと寒いしぃ、こうなら暖かいでしょ?……それとも……イヤ……?」
「……ったく……ほら、行くぞ……//」
「んふふ〜♪プロデューサーてば、わかってるぅ♪」
「……でも……さっきのはちょっと、ハートにずきゅん☆と、きちゃったぞ……♪//」
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「ずきゅん……?何だそりゃ」
「何でもねえよ☆ほらぁ、今は、はぁとをエスコート、し・ろ・よ☆」
「はいはい。わかりましたよ」
「……それとぉ……こっちのエスコートも、して欲しいな……えいっ☆」
チュッ♪
「なっ……お、お前っ!急に、何をするんだよっ!?//」
「はぁと……ううん、私ね……もう抑えられないの……だから……ねっ……」
ムニュッ♪
「……この胸のドキドキを……プロデューサーと、共有したいな……なんて……♪//」
「ちょっ……し、心?」
「プロデューサー……私と……「一緒」になろうよ……ねっ?//」
「はぁっ!?いや……俺には、まだ……心の準備が……じゃなくてっ!」
「お、お前はアイドルなんだぞ!?自分が何を言ってるのか、わかってるのか!?//」
「何を言ってるか……?そうだね……わっかんな〜い☆じゃ〜ん☆ドッキリ大成功〜☆」
「……は?……ドッキリ……?」
「はぁとね?プロデューサーが、美優ちゃんのことばかり構うから、ちょっぴり妬いちゃってたの☆」
「だ・か・ら、少し、イタズラしてみちゃった☆やぁん☆はぁとってば、超乙女〜☆」
「イタズラって……おい!心!ちょっと来い!お前はこれから、事務所で説教だ!」
「いや〜ん☆旺盛な狼に、襲われちゃ〜う☆」
「あっ、こらっ!待ちやがれ!!//」
「ふふ……プロデューサーてば、あんなに顔を真っ赤にしちゃって……♪」
「……本当はね……さっき、言ったことは……」
「……ま、いっか☆今のはぁとは、みんなのはぁとだしぃ☆そ・れ・に☆今は、あの狼から逃げなくちゃね☆」
「これからもよろしく頼むぞっ☆プロデューサー☆」