「Pサマっ♪また炎上しちゃった♪」
ピンッ
「あうっ!デコピン……Pサマ、ひどいっ……!」
「おい、りあむ。SNSはどういう風に使えって、俺、言ったっけ?」
「どうって……楽しく、ちやほやされるように、だよね?」
「おぉ、よく覚えててくれたな。偉いぞ」
「えへん!ぼく、エライでしょ!だから、ぼくをもっと、すこってくれても……」
ピンッ ピンッ
「あうっ、うぎゃっ……!ちょっとPサマっ!さらに、2回もデコピンをするなんて酷いよう!」
「俺、楽しく「平和に」使えって、言ったような気がするんだけどな〜?」
「むぅ、そんなこと……聞いてないもんっ……」
バンッ!
「プロデューサーさぁ〜んっ!」
「うわっ!?あ、あかり!?」
「私のつぶやきで、炎上しちゃったンゴ……じ、じゃなくて……炎上しちゃいました……こんな感じに……」
「ん?どれどれ……あ〜、これは……」
「うぅ……都会で流行ってるって聞いたから、少し、マネてみただけなのにぃ……くすんっ」
「まあ、大丈夫だろ。少ししたら落ち着くって。元気を出せよ」ナデナデ
「あっ……ありがとうございますっ……えへへ……♪//」
「うわぁ〜!?ちょっと!Pサマっ!」
「なんだよ?」
「なんか、ぼくだけ扱い酷くない!?あかりちゃんには優しいのにっ!ぼくにも優しくしてよ!」
「お前は、わざと炎上させてるだろ!あかりは別に、わざとしたわけじゃないんだぞ!」
「むぅ〜……」
「でも、今後のためにも何か、対策を打っておいた方がよさそうだな……どうしたものか……」
「……あ、そうだ。なあ、あきら」
「何デス?」
「確か、あきらって動画配信が趣味だったよな?炎上とか大丈夫なのか?」
「大丈夫デスよ。基本、変なコメントはスルーする主義なんで。ネットでイキるなんて、恥ずかしいと思うし」
「おぉ……あきらは色々と、逞しいな……」
「しかし、今のネット社会は戦場デス。油断をすると、物陰からヘッドショットを決められ、ワンキルです」
「ですから、熾烈なネット社会で生き残るためには、最低限のネットリテラシーが必要だと思うな」
「……だってよ。りあむ」
「ちょっと!なんで急に、ぼくに振るのさ!」
「……この中で、真っ先にヘッドショットを喰らいそうだから……」
------------------------------------------------
「そんなことないもん!ぼくはこの中で、一番、お姉さんなんだよ!?バカにしないでよね!」
「あ〜、はいはい。頼りにしてるぞ〜、りあむおねーさん。まあ、ということであかり」
「これからは、SNSをする時は一応、一回下調べをしてから、投稿をした方がいいんじゃないか?」
「はい……これからは、きちんと調べて投稿をします!ありがとう♪あきらちゃんっ♪プロデューサーさんっ♪」
「いえいえ。礼には及ばないデス」
「よかった。これで、一安心だな」
「……あの、プロデューサーさんっ……もし、よかったら……私のアカウントを、支援してくれませんか?//」
「えっ、支援……?フォローのことか……?」
「あっ、そうでしたっ♪フォローって、言うんでしたね♪お願いできますか……?」
「別にいいけど……でも、俺も最近、アカウントを作ったばかりだからなあ……」
「私、まだ、都会のことがよくわからなくて……ですので、教えてもらったり、見守ってもらいたいんです♪」
「俺もそんなに、詳しい方じゃないぞ?それでもいいなら、フォローをするけど……」
「やったぁ!嬉しいんご!……じゃなくて!嬉しいですっ!では、よろしくお願いししますっ♪」
「あぁ。じゃあとで、フォローリクエストを送っておくよ」
「……Pサン……自分にも、その……フォローいいデスか?」
「あきらもか?別にいいけど……むしろ、あきらの場合は、俺が教えてもらう立場なんじゃないか?」
「いくら、ネットに慣れててもやっぱり心細い時もあるし、そんな時に、見守ってもらえればと思ったんデス」
「……兄ぃに……//」
「まあ、あきらも女の子だしな……って……兄ぃ?」
「お兄ちゃんって意味だよ。Pサンって、なんとなくウチの兄ぃに、雰囲気が似てるような気がするし」
「あっ、わかりますっ♪プロデューサーさんって、何だかお兄ちゃんって感じですよねっ♪」
「う〜む……確かに、ネットにも色々と危険があるしな。それにしても、お兄ちゃんって……」
「……兄ぃ……守ってくれるよね?」ウルッ
「……お兄ちゃんっ?」ウルッ
「……っ!わかった!わかったからっ!何だか気恥ずかしいし、二人ともこれ以上はやめてくれっ!//」
「へへ♪からかうと面白いのも、兄ぃにそっくりデスね♪」
「おい!大人をからかうなっ!//」
「ふふっ♪頼りにしてますよっ♪お兄ちゃん♪」
「……とにかく。二人のアカウントに、フォローリクエストをしておくから、承認頼むぞ?」
「「は〜い♪」」
「……ねねっ♪PサマPサマっ♪」
「ん?何だ、りあむ」
------------------------------------------------
「知ってる?ウサギってクソザコメンタルだから、寂しいとお星様になっちゃうんだって!」
「クソザコ……あぁ。確かに、寂しいと衰弱するって聞いたことがあるな」
「でしょぉ?かわいそうだよねぇ〜!見守ってあげたくなるよね〜っ!?」
「……何で急に、ウサギなんだ?」
「……ふふん♪Pサマっ♪ぼくのアカウントも、フォローをして欲しいぴょんっ♪」
「うん、ヤダ♪」
「はぁ〜っ!?なんでぇ!?どうしてぇ!?ぼくがお星様になっても、いいって言うのぉ〜!?」
「お前をフォローなんかしたら心労で、俺が先にお星様になっちまうわ!!」
「Pサマひっど〜い!めっちゃやむ!寂しすぎてお星様になったら、一生、Pサマを恨んでやるんだからね!」
「縁起でもないことを言うな!ていうか、ウサギってお前のことだったのかよ!」
「うわぁ〜んっ!二人だけずるいよう!Pサマっ!ぼくにも、フォローをしてよう!」
「……おいおい……りあむ「おねーさん」は、どこに行ったんだ?」
「そんなの、どこかに行っちゃったよう!今のぼくは、寂しくてめっちゃやみそうな、か弱いウサギだもん!」
「ったく……都合のいいヤツめ……」
「……Pサン。りあむサンも、フォローをしてあげてよ。一人だけ、仲間外れっていうのはかわいそうだよ」
「うっ……」
「私も、そう思いますっ♪りあむさんも入れて、みんなで仲良くしたいですっ♪」
「うぐぐっ……!……わかったよ。ただし、炎上目的で変なことを呟いたら、すぐにフォローを外すからな?」
「ホント!?わ〜いっ♪やったぁ〜♪」
「よかったですね♪りあむさん♪」
「うんっ!ありがとうね!あかりちゃん!あきらちゃん!」
「いえいえ。同じアイドル同士、みんなで仲良く、デス」
「ふぅ、どっちがお姉さんなんだか……それじゃあさっそく、三人のアカウントを登録させてもらうよ」
「はいっ♪よろしくお願いしますっ♪」
「よろデス。Pサン」
「えへへ……♪たくさん、ぼくを見てね♪Pサマっ♪」
------------------------------------------------
カチャッ
「……ただいま……って、誰もいないよな。一人暮らしだから、当たり前だけど……」
「仕事も、久しぶりに綺麗に片付いたし、帰ってみたものの……何か、落ち着かないな……」
「……俺ってすっかり、仕事に染まっちゃってる?……いやいや!と、とりあえず、夕飯にするか!」
「うん、たくさんあるな!俺の、カップ麺コレクション!さ〜て。どれにしようかな〜……」
フォンッ♪
「ん?着信か?どれどれ……」
[Pサマっ!初送信をしてみたよ!どう?届いてる?]
「おっ、りあむか。しっかり届いてるぞ、っと……これでよし。さ〜て、点火点火……」
フォンッ♪
「うわっ!?」
[よかった♪これからもよろしくねっ♪Pサマ♪]
「返信はやっ!……ん〜……まあ、お互い頑張っていこうな……っと……」
「あっ、そうだ。りあむに返信したついでに、他の二人の呟きでも見てみるか」
[みなさんっ!どうです?この、立派なりんご!青森じゃなくっ、山形産なんですよっ!山形産っ!!]
[#今日のあきらコーデ#サイコーの一着#動画配信中]
「うん、二人ともいい感じにやってるな。やっぱり、アイドルはこうでなきゃ」
フォンッ♪
「っ……!?」
[チヤホヤされたいから、頑張るよっ!だからずっと、ぼくを見ててねっ♪Pサマ♪]
「律儀に一回一回……あいつ……意外とマメなんだな……」
「……少し、怖い気もするけど……りあむの呟きも、見てみるか」
[見て!今日のぼくの、晩御飯!真心を込めて作った、カップラーメンだよっ!]
「ははっ、なんだよ真心って。ていうか、りあむも俺と同じ、夕飯はカップ麺なのか」
[トッピングに卵と野菜もつければ、栄養バランスも完璧!これなら毎日でも大丈夫!]
「おいおい。女の子が毎日、カップ麺だなんてあまり関心しないぞ?まあ、俺も人のことを言えないけどさ」
「って、何だよ。変なことばかりじゃなくて、ちゃんと、普通のことを呟けるじゃないか……よしっ」
[よお、りあむ。楽しいことを呟いてるじゃないか。その調子で、これからも頼むぞ?]
「送信っと……そうだ。こういうのでいいんだよ、こういうので」
フォンッ♪
[えへへ、見てくれたんだ……♪Pサマに見てもらうために、これからも頑張るね♪//]
[おい。見てもらうのは俺じゃなくて、ファンのみんなにだろ?あと、毎日カップ麺だけはやめとけよ?]
「全く……変な冗談を言うな……でも、よかった。今のところは変な呟きもないし、とりあえず一安心だな」
ピィ---ッ!
「ん……?うわっ、やばっ!火をかけてたの忘れてた!!」
------------------------------------------------
「ふぅ……さてと。後片付けも済んだし、風呂でも入りますかね」
フォンッ♪
「……りあむからか……」
[ねねっPサマPサマ♪見て見て♪この服、かわいいでしょ♪]
「……あぁ、かわいいぞっと。さて、着替えて風呂に……」
フォンッ♪
[Pサマっ♪見て♪新しいシャンプーを買ったんだ♪すごい、いい香りがするんだよ♪]
「……」
「ふぅ、いい風呂だったな」
フォンッ♪
[Pサマ♪Pサマっ♪どう?ぼくのパジャマ姿っ♪似合う?]
「……」
「……よし、そろそろ寝るか……」
フォンッ♪
[……ねぇ、Pサマ……?少し、恥ずかしいけど……寂しかったら……「使って」いいんだからね……?//]
タプンッ…♪
「ちょっ!?あ、あいつ……!//」
[おい!何を送ってるんだよ!冗談でも、やって良いことと、悪いことがあるんだぞっ!?早く消せっ!//]
[大丈夫♪Pサマにしか見れないように、設定してあるしっ♪それにもっと、ぼくを見てもらいたいもん……♪//]
[もしかして……寄せ乳じゃ、足りない?ぼく、Pサマのためなら、もっと曝け出してもいいんだよ?]
[ふとももがいい?それともナマ乳?水着?ナース?ねぇ、何がいいの?ぼくをもっと見てよ。ねぇねぇねぇ]
PサマPサマPサマPサマPサマPサマPサマPサマPサマPサマPサマ……
------------------------------------------------
「……」
カチャッ
「あっ、おはよう♪Pサマ♪」
「……あぁ。おはよう……りあむ……」
「ねぇねぇ♪昨日さ♪アレ、使ってくれた……」
ピンッ
「あうっ!き、急に、デコピンをするなんて……ひどいっ……!」
「……俺、やっぱり……りあむのフォローを、やめるわ……」
「ええ〜っ!?なんでよう!?」
「……俺の顔を見て……わからないか?」
「ん?今日も健康的で、カッコいいよ♪」
「そうか、ありがとう」
「えへへ……♪//」
ピンッ ピンッ
「あう、うぐっ……!ちょっと!二回もデコピンをするなんて酷いよ!ぼくのおでこを壊す気なの!?」
「壊されたのは……俺の方なんだけどな……?」
「えっ?どういうこと?」
「……誰かさんが、メッセージを送り続けてくれたおかげで……昨日から一睡も、出来てないんだがな……」
「んもう♪誰かさんなんて、酷いなあ♪い・と・しの、りあむでしょっ♪」ニコッ
「……さて、フォロー解除って、どこだっけ……」
「だから、何でよ!変な呟きもしてないし、Pサマも、ぼくの服をかわいいって、褒めてくれたじゃん!」
「うるせぇ!呟きはいいとして、数十秒間隔でメッセージを送ってこられたら、迷惑にも程があるわ!!」
「何さ!そんなに冷たいことを言われたら、クソザコメンタルのぼくは、お星様になっちゃうよ!?」
「あぁ!お星様でもミツボシでもズヴェズダでも、勝手になっちまえ!俺はもうイヤだ!!」
「ひど〜いっ!Pサマの外道!鬼畜う!めっちゃやむ!」
「と・に・か・く!俺はもう、フォローをするのやめるからな!」
「……やだあっ!!」
ムギュッ♪
「ちょっ……!?」
「Pサマが、フォローを外すのやめるって言ってくれない限り、離れないよ!!」
------------------------------------------------
「おっ、おい!急に、くっついてくるなっ!」
「どうせ、ぼくはこのまま、Pサマにフォローを外されて、捨てられちゃうんだっ!!」
「はあっ!?い、いや……何も、そこまでは……」
「……見捨てちゃ……やだあっ……クスン」
「あのなぁ……わかったよ。フォローは外さないから、安心しろ」
「……ほんとぉ!?やったあっ♪」
「ったく……話が飛躍しすぎなんだよ。俺がいつ、りあむを見捨てるだなんて言ったんだ?」
「えへへ……そうだったね……♪//」
「とりあえず、フォローを続ける、お前を見捨てない。これでいいか?」
「うん……ありがとう♪……Pサマって……何だかんだで、すごい優しいよね……♪//」
「おい、調子に乗るな。元はと言えば、お前の迷惑行為が悪いんだぞ」
「はいはい♪わかってるよぉ♪これからは控えめにするよう♪……多分ね♪」
「ふぅ。ところで……りあむ?……そろそろ、離れてくれないか?」
「えっ、何で?」
「何でって……」
プニンッ♪
「りあむの柔らかいのが……じゃなくて!フォローを続けるって言ったんだから、もういいだろ……?//」
「エ〜。もうちょっとぐらい、いいじゃんっ♪うりうり〜♪」
「ぐあっ……!よ、よくねえよっ!いいから離れろ!このクッツキムシが!//」グイッ
「ふぎゅっ!もうっ、Pサマったら照れちゃってぇ♪こういう雑な扱いも、ス・テ・キ♪//」
「変態かお前は!いいから離れろっ!こんなところを、誰かに見られたら……」
カチャッ
「プロデューサーさん、おはようございます……」
「……あっ……」
------------------------------------------------
「ふふっ♪とても、爽やかで素敵な朝だね♪プロデューサー♪」
「朝からお熱いねぇ♪未央ちゃんつい、火傷しそうになっちゃったよぉ♪」
「あっ……えっと、その……す、すみません……お邪魔しちゃって……//」
「ち、違うんだ!凛、未央、卯月!これには、深いわけが……」
「ふーん、そうなんだ。じゃあ、聞かせてもらおうかな「不快」な言い訳をねっ♪」
「えっとだな……俺は、りあむとアイドルの方向性について、話をしてたんだよ」
「方向性……ですか?」
「あぁ。なあ、りあむ」
「……」
「……おい……りあむ?」
「えっ……?あっ、そ、そうですね……」
「……?」
「その……Pサ……いえ、プロデューサーとの「将来」の方向性について、話しあってたと言いますか……//」
「……っ!?」
「……へぇ〜「将来」について、ねぇ……」
「バカ!誤解を生むような、言い方をするな!それに、喋り方がなんだか……あっ……」
(……いつも、俺の前では騒がしかったから、気づかなかったけど……こいつ……極度のコミュ障だった!)
「……」
「あの……夢見さん……で、いいでしょうか?」
「あっ……りあむでいいですよ、島村さん。はい、何ですか……?」
「私も卯月で大丈夫ですよ♪それでは……りあむさん。一体、どういうことをお話ししててたんですか?」
「えっと……そ、それはですね……」サスサス
「ん?どうしたんだ……?急に、お腹をさすって……体調でも悪いのか?」
「……プロデューサーが「優しく」してくれたので……それについて、話をしてたんです……♪//」
「!!?」
「……ふ〜ん……へぇ〜……」
「プロデューサーっ♪これは、どういうことなのかな♪未央ちゃん、すごい気になってきちゃった♪」
「ちょっ……おま……!……あぁ、もう!話が余計にこじれるから、お前は少し、あっちに行ってろっ!//」
------------------------------------------------
「……♪」ニコニコ
「……えへへ♪」ニコニコ
「どうしたんだ凛、未央?何だか、怖いぞ……?」
「ふふっ♪そんなことないよ♪プロデューサーの方が、よっぽど怖いと思うよ?」
「うんうんっ♪プロデューサーがここまで「ケダモノ」だったなんて、知らなかったもん♪ねっ、しまむー♪」
「あっ……そ、そうですね……結構、大胆な方だったんですね……プロデューサーさんって……//」
「なっ……ケダモノって……!お前たち、完全に誤解してるって!本当に違うんだよ!」
「何が違うの?言い訳によっては、早苗さんに手錠を掛けてもらうことになっちゃうけど♪」
「ほらっ、りあむってすぐに、SNSで炎上を仄めかす発言をするだろ?それについて、話し合ってたんだよ」
「ですが、その……さっき……「優しく」してくれたって……//」
「だ、だから、あれは完全な誤解だって!りあむには少し、SNSについてアドバイスしただけだっ!//」
「……ふーん。ま、そう言うことだろうと、思ってたけどね」
「えっ……?」
「そんなことをする度胸なんて、プロデューサーにあるわけないしね。だって、ヘタレだし」
「ぐっ……へ、ヘタレっ!」
「そうだねぇ♪プロデューサーは、肝心なところで鈍いしっ♪」
「うぐっ……鈍いっ!」
「……だからこそ……厄介なんだけどさ……とにかく、何となく事情はわかったよ」
「何だか、腑に落ちないが……まあ、分かってくれてよかったぞ」
「ところで、プロデューサーさん。その、スマホについてるストラップ、かわいいですね」
「ん……?あぁ、これか。あかりとあきらとりあむの三人から、それぞれもらったんだよ」
「名前は、これがりんごろう、これがしゃーくん、そして、この目がついた心臓みたいなの……何だっけ?」
「あははっ♪プロデューサーにしては、随分と乙女チックなストラップじゃん♪」
「ははっ、まぁな。アイドルの女の子たちが、くれたものだからな」
「……なんか……すごい嬉しそうだね……」
「そりゃ、嬉しいよ。凛だって、贈り物をもらったら嬉しいだろ?」
「それは、そうだけど……」
「あの三人はまだ、事務所に来て日が浅いから、早く馴染んでくれると嬉しいよな。ははっ」
「……」
------------------------------------------------
「あ、でも、最近はあの三人に、むしろこっちが教えてもらってることが多いかな」
「あかりと二人で、りんごの展示会に行って、りんごの種類を教えてもらったり」
「……二人で……ですか」
「あきらにつきっきりで、サバゲーを教えてもらったり」
「……付きっ切り……ふ〜ん」
「りあむとは、アイドルの勉強のために何回も、地下アイドルのライブに現場参戦したりしたな」
「……へぇ〜……何回も……ねぇ」
「その他にも、喫茶店で三人と、交流会をしたりもしたっけ」
「……私たちとは……?」
「ん?ニュージェネたちとは前に、ライブの打ち上げでパーティーをしただろ?」
「それ……もう、半年も前だよ……」
「あれ?もうそんな前だっけ?」
「……むぅ……最近、プロデューサーさんてば、新しい子たちのことばかり、見てますっ……」
「いや……そんなことはないと思うぞ?」
「そんなことあるよ。じゃあ、打ち上げ以外で、私たちと遊んでくれた?」
「それは……確かに……最近は、ないな……」
「ほら、やっぱり事実じゃん」
「……いや、待てよ……ほ、ほら、三人で和気藹々と楽しく話したじゃないか!今、こうして……なんて♪」
「……やだっ!!」ギュッ
「うわっ!み、未央!?」
「ねぇ、プロデューサー……私たちに…飽きちゃった……?」
「えっ……どういうことだ……?」
------------------------------------------------
「プロデューサーが、仕事熱心なのはわかってるし、新しい子たちのためなのはわかってる。でも……」
「……最近……時々しか会えないし、会っても新しい子たちの話ばかりで……私たち……寂しいんだよ?」
「未央……」
「プロデューサーさんが、優しい人だっていうのはわかってます、わかってますけど……」
「……もう少し……私たちに、構ってくれてもいいじゃん……」
「卯月、凛……悪かった。これからは少しでも、ニュージェネたちとの時間を作るために、努めてみるよ」
「本当……?本当に「責任」を取ってくれるの?私、嘘は嫌いだからね……?」
「ん?……責任?」
「うふふ……♪約束しましたからねっ♪プロデューサーさんっ♪」
「……まあ、とりあえず、男に二言はないよ。だから、これからもよろしくな」
「それじゃあ、さっそく……その男気を、未央ちゃんたちに見せてもらおうじゃないですか♪」
「ねぇ、プロデューサー。少し、スマホを貸して」
「えっ、スマホ?別にいいけど……急に、どうしたんだ?」
「何さ。もう、約束を破るの?」
「いや、そういうことじゃないけど……まあいいか。ほれ」
「ありがとう。それじゃあ、行くよ……卯月、未央……」
「……はいっ♪」
「……おっけ〜♪」
「?」
「……こうしてと……よし……せ〜のっ」
「ん?……むぐっ!?」
パシャッ♪
「んぐ……ぷあっ、な、何だ……!?」
「……ふふっ♪少し、恥ずかしかったけど……抱きついてみちゃった♪//」
「なっ……!//」
------------------------------------------------
「……どうだった?「ニュージェネサンド」の味は……♪//」
「味って……ていうか、何だよっ!急に三人で、抱きついてくるな!!」
「むぅ、何さ。りあむさんはよくて、未央ちゃんたちはダメなの?」
「いや……ダメとかじゃなくてだな…むしろ、さっきのはりあむが勝手に……//」
「……ふーん、ま、いいけどさ、とりあえずミッションは完了したね」
「あとは、これをこうやって……うん、OK。スマホを返すね。それじゃあさっそく、画面を見てみてよ」
「画面……ちょっ……こ、これって……!」
「ホーム画面を「ニュージェネサンド」にしてみたよ。どう?気に入ってくれた?」
「気に入ったも何もあるか!ていうか、凛!何、勝手に撮影してるんだよ!!」
「……だって……あの三人だけ……ずるいんだもん……」
「えっ、三人……?」
「ねぇ、プロデューサー。りあむさんたち、三人のユニット名ってもう決まってるのっ?」
「りあむ……あぁ。三人って、あかり、あきら、りあむのことか?いや、特に決まってないけど……」
「へぇ〜そうなんだ。じゃあさ、あえて名前をつけるとしたら、どういうユニット名にするの?」
「どういうって……そうだな……「ニュー」ニュージェネレーション?」
「ぷっ……」
「な、何だよ未央!笑うなっ!」
「あははっ♪ニュージェネに「ニュー」を一個乗せるだけなんて、安直すぎだよっ♪」
「しょうがないだろ!突発的に考えたんだから!!」
「やっぱり、プロデューサーはプロデューサーだねぇ♪何だか未央ちゃん、安心しちゃった♪」
「……そうですねっ♪私も……安心しちゃいました♪」
「ったく……バカにしやがって……//」
「でもさ……突発的に、ニュージェネの名前が出てきたってことは……」
「……私たちのことを……意識しちゃってるんじゃないんですかねぇ……なんてっ♪」
「なっ……し、知らねえよっ!!と・に・か・く!これは、ホーム画面から……」
「ダメだよ」
「……っ!?」
------------------------------------------------
「消したらダメ」
「えっ……り、凛さん?」
「言ったでしょ、ずるいって。そのストラップはよくて、なんで私たちはダメなの?」
「ストラップって……これのことか?」
「うん。だってそれって、アイドルからもらったものでしょ?」
「いや、だって……これはあくまで、お近づきの印にもらったものだし、それとこれとは違うと思うぞ?」
「……はぁ……やっぱり……プロデューサーは、何もわかってないよ……」
「……プロデューサーさんっ……私たちのこと……嫌いになっちゃったんですか……?」ウルッ
「いや……嫌いとか、嫌いじゃないとか、そういうことじゃなくてだな……」
「私……プロデューサーのカッコいい男気……見たいなぁ?」ウルッ
「……あぁ、もう……わかったよ。この写真は、削除しないよ」
「やったぁ♪プロデューサーてば、わかってるぅ♪」
「ふふっ♪プロデューサーはやっぱり、こうでなきゃね♪」
「ったく……まあ、二言はないなんて言っておいて、すぐに前言撤回するなんて恥ずかしいからな……」
「えへへ……♪これからも私たちと、大切な思い出を作っていきましょうね♪プロデューサーさんっ♪」
「あぁ。これからも頼むぞ、3人とも」
「……写真だけじゃなくて……いつかは本当に……」
「凛……?今、何か言ったか?」
「ううん、何でもない。それじゃあ二人とも、そろそろ行こうか。りあむさんを待たせちゃってるし」
「そうだねぇ♪じゃあ、プロデューサーっ♪まったね〜♪」
「ふふっ♪それでは失礼しますね♪また、よろしくお願いします♪」
「うん、また今度な。……ふぅ、なんとか終わった……」
「やれやれ……質問責めにされるわ、恥ずかしい写真を撮られるわ……どっちがアイドルなんだか……」
「……それもこれも……」
カチャッ
「おい!ピンクの悪魔!ちょっと来い……って……あれ?……あいつ……どこに行っちまったんだ?」
------------------------------------------------
突 然 で す が
夢見りあむ度診断を、やってみましょう!
これであなたも、立派な夢見りあむちゃんになれるかも!?
「……」
トゥン,テケテンテンテンテン,トゥントゥトゥン♪
「うひゃぅ!」
突然の電話にびびる 50りあむ
「うぉう……電話の着信音に慣れてないんだからさ〜……」
「うぐ……Pサマからだ……そ〜っと……よし、Pサマはいないね!カーテンも閉めっぱなしにしとこっと!」
部屋のカーテンが閉まりっぱなし 100りあむ
トゥン,テケテンテンテンテン,トゥントゥトゥン♪
「でないよ〜……でないってば〜……あ、切れた……もう……5・6コールで察してよ……」
電話が切れたあと、謎の安心感に包まれる 200りあむ
「……ふんっ……だいたい、Pサマが悪いんだからねっ……」
「急にぼくをつまみ出して、ずっと放置して、ニュージェネの三人とイチャつき始めるんだから……」
「ドア越しから、超絶リア充みたいな会話が聞こえてきてさぁ……はぁ……めっちゃやむ……」
「別に、好きでスルーしてるわけじゃ……いやしてるけど……でも、勝手に帰っちゃったのは事実だし……」
出た方がよかったかなと罪悪感を感じ、葛藤する 250りあむ
「……いいやっ!これもぼくを放置して、イチャついてたPサマが悪いんだっ!だから、し〜ら〜ないっ!!」
「それに、ぼくはやむやむの無だもんっ!あ〜あ!リア充、マジで爆発しないかなぁ〜っ!」
「……でもでも、今のぼくは、アイドルだし……怒られるのはやだし……よし!何か、言い訳を考えよっと!」
どう転んでも、炎上をする言い訳を考える 300りあむ
「え〜っと……何かないかな……?」
「頭ピンクの子だけにかかる、都合のおい病気とか……それとも、ウサミン星人に連れ去られてたとか……」
「……うわ〜んっ!もう、む〜りぃいいいっ!なんでこんなにぼくが、悩まなきゃいけないんだあ〜っ!」
「これも、アイドルのせい!いやっ!全部、Pサマのせいだ!」
目の前の現実から目を背け、責任転嫁をする 400りあむ
「だいたいPサマもさぁ!プロデューサーならやさしくしてよう!もっとぼくをみてよう!」
「……もっと……構ってよう……Pサマのばかあっ……」
「……ふんっ……あと、一秒でここに来てくれなかったら……もう、アイドルなんか……やめてやるう……」
カチャッ
「それは困るな」
「うわあっ!P、Pサマっ……!?」
間の悪さと、ここぞと言うときの強運は天下一品 700りあむ
------------------------------------------------
「ちょ、ちょっと!Pサマっ!急に、ぼくの部屋に入ってこないでよっ!//」
「アイドルをやめてもらっちゃ困るからな。それとも、このまま俺は出て行けばいいか?」
「……むぅ……Pサマのいぢわる……」
「ったく……何で、電話にでないんだよ……心配するだろ?」
「ふんっ……これも全部、Pサマが悪いんだもんっ……」
「えっ……俺が……?」
「……ぼくをずっと、廊下に放置して……隣の部屋で、ニュージェネの三人とイチャつき始めたクセに……」
「はぁっ!?イチャついてなんかねぇって!……ってか……」
ピンッ
「うぎゃっ!ま、また、デコピンっ……!」
「元はと言えば、お前のせいだろ!三人の目の前で、誤解を生むようなことをしやがって!!//」
「……し、知らないもん!全てを辿れば、Pサマがぼくをアイドルに、スカウトしたのがいけないんだよう!」
「ちょっ……逆ギレかよっ!ていうか、なんだよその理論!めちゃくちゃすぎだろっ!!」
「うるさいうるさいっ!ぼくを寂しがらせた罰として、Pサマにもデコピンさせろ〜っ!」
「うわっ!?こ、こっち来るなっ!」
「うりゃっ!このっ!このっ!!」
「バカっ!落ち着けって!そんな引っ付かれると……」
プニプニ♪
「……あ、あたってるんだよ!お前は女の子だろ!少しは、恥じらいを持てっ!//」
「うぐぐ……やっぱり……男の人って身長が高いから、指が届かないっ……!こうなったら……ていやっ!!」
「なっ!?き、急に、飛びかかってくるなっ!」
「どうだっ!これで、Pサマにデコピンが出来るよ!やられたらやり返す!倍返しだっ!」
「ちょ……おまっ……!顔が近っ……!分かった!分かったからっ!これ以上は、色々とやばいって!//」
「ふふん♪逃げようたって、そうはいかないよう♪さぁ〜、覚悟してねぃ〜♪」
「ばかっ……!やめっ……」
……チュッ♪
「……んぐっ!?」
「……」
「……ぷあっ……あ、あわわっ……//」
「……なぁ……りあむ?一旦……落ち着こうぜ……なっ?」
「あっ……は、はい……//」
------------------------------------------------
「「……//」」
「……おい、りあむ……なんか言えよ……//」
「……P、Pサマが……ぼくの、初めてを奪ったっ……//」
「第一声がそれかよっ!ていうか、人聞きの悪い言い方をするなっ!」
「……むぅ……//」
「ったく……SNSや実生活でも、そうやって炎上させるようなことばかり言いやがって……」
「……あのさ……Pサマはどうして、ぼくがここにいるのがわかったの?」
「さあな。お前は、目を離すと何をしでかすかわからないから、なんとなく、ここに来ると思ったんだよ」
「つまり……ぼくのことを、心配してくれてたってこと?」
「心配ねぇ……あ〜、そうだな〜。お星様になっちゃいそうなぐらい、心配しちゃったぞ〜」
「……そっか……Pサマってホント……優しいよね……//」
「おい、今のは皮肉だぞ。だいたい、お前があの時に変なことを言ったから、こんな騒ぎになったんだからな」
「はいはい♪わかってるよう♪」
「本当に、わかってるのかよ……」
「そ、それじゃあさ……ひと段落ついたことだし、その……せ、責任を取ってよ……♪//」
「ん?……責任?」
「ぼ、ぼくの初めてを奪ったんだからさ……Pサマが「やさしい世界」に、ぼくを連れて行って欲しいな♪//」
「うん、ヤダ♪」
「はぁっ!?何でよう!?男に二言はないって、言ってたじゃん!!」
「いつ、お前にそんなことを言ったんだよ!ていうか、責任も何も、お前が勝手にしでかしたんだろうがっ!」
「何さ!そんなに、ニュージェネちゃんたちがよかったの!?何がよかったのか、言ってみてよう!!」
「何だよ!よかったって!またお前は、そういうことを……!//」
「……むぅ〜……もういいもんっ!こうなったら、この部屋からスマホで、生配信をしてやるぅ!」
「は?……生配信?」
「……この部屋で……Pサマとイチャついてる様子を、生配信したら……炎上どころじゃなくなるねっ……♪//」
「そうしたら……Pサマが責任を取ってくれて、ずっと……ううん……「永遠に」ぼくと一緒に……えへへ♪//」
「あの……りあむ?一体……何を言ってるんだ?」
「Pサマっ……♪ぼくは、炎上をして燃え尽きても、アイドルをやめないって決めたよ♪だって……」
「……ぼくは……「Pサマだけ」の……アイドルだから……♪//」
「……な、なぁ……早まるなって……俺が悪かったからさ……なっ?」
「二人で、やさしい世界に行こうね……♪Pサマはずっと、ぼくだけのPサマだよっ……♪//」
「おい!やめろっ!そんなことをしたら、お前どころか、事務所そのものが……!」
「えへへ……配信スタート……っと……♪//」
「ばかっ!やめろおおおおおおっ!!」
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「……」
「……おい、準備は出来たか?」
「あっ……うん……出来た……」
「そうか。それじゃあ、行くぞ」
「……あのう……ぴ、Pサマ?その……わ、悪かったよう……」
「……ふぅ、そうだな。お前は本当に、悪いヤツだ」
「うぅっ……」
「……ったく……言っただろ?バカなことはやめろって」
「俺が瞬時に、配信をストップさせたからよかったものの……今後は、気を付けてくれよ?」
「はぁい……反省します……」
「それとも……お前は、アイドルをやめたかったのか……?」
「……そんなことない。もっと、オタクどもにすこって欲しいし、もっと、チヤホヤされたいもん……」
「だろ?それにさ……」
「あ〜っ!プロデューサーさ〜んっ!りあむさ〜んっ!こっちですよぉ〜!」
「Pサンとりあむサンの、おでましデスね。#今日もサイコーの一日が始まる、っと……」
「せっかく出会えたんだしさ、三人で、シンデレラの舞踏会に行きたいだろ?」
「……うん……行きたい」
「よし、その意気だ。これからも、一緒に頑張っていこうぜ」
「そうだね、頑張るよ。ところで……Pサマ?これからも、その……ぼくのことを、見ててくれる……?」
「……さぁ、どうだか。それは、お前次第だな」
「……そっか……それじゃあ……」
ギュッ
「早く、二人と合流をして、レッスンを頑張らないとねっ!」
「うわっ!?ちょっ……いきなり引っ張るなって!」
「……ぼく……クソザコメンタルだけど……頑張ってみるよ……」
「だから、Pサ……いや、オタクども……これからも、たくさんぼくをすこって、たくさんちやほやしてね♪」
「……約束だよう……♪」
これからもよろしくね♪Pサマ♪ 8000りあむ
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☆診断結果☆
0〜200りあむ え”っ”……リア充……?
201〜1000りあむ 何さ!この、にわかオタク!めっちゃやむ!
1001〜1999りあむ いい感じのオタク!ぼくをすこってね♪
2000りあむ お前はぼくか?
2001〜9999りあむ もう完璧♪オタクどもよりもPサマが……あ、これ……炎上案件?
10000りあむ これからも「永遠に」よろしくねっ♪Pサマっ♪
さあ!高ければ高い程、あなたは立派な、夢見りあむちゃんだ!