Pチャンに構ってもらいたいシリーズ   作:篠崎レニア

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贈物シンデレラ 久川凪

「みなさん、どうも。二十話ですよ、二十話。ハタチです、大人です、成人式です」

 

「パーリーピーポーですよ。いぇーい」

 

「……ん?何か、言ったか?」

 

「いえ、こっちの話です。どんとうぉーりーです」

 

「そうか?それじゃあ……コホン……オーディション合格おめでとう。今日から二人は、立派な新人アイドルだ」

 

「はい♪お願いしま〜すっ♪」

 

「よろしくお願いします」

 

「楽しいアイドル生活を送れるように、俺がしっかりと、二人をサポートさせてもらう。よろしく、久川……」

 

「ちょっと待ってください」

 

「ん…?」

 

「も〜、プロデューサーさん〜?私たちは双子だし、久川じゃ、どっちが呼ばれてるのかわからないよ〜」

 

「あっ……そうだったな。それじゃあ、何て呼んだらいいかな?」

 

「シンプルに、下の名前で颯がいいなっ♪」

 

「では、私はねぎでお願いします」

 

「そうか。じゃあ改めてよろしくな。颯、ねぎ」

 

「は〜いっ♪」

 

「……つーん」

 

「ん?どうした?……あれ?待てよ……名簿、名簿っと……」

 

「……なぁ……「ねぎ」じゃなくて「なぎ」じゃないか……?」

 

「はい、そうです。私が正真正銘の「なぎ」です。ねぎでもきぎでもくぎでも、ありません」

 

「……」

 

「流石は、アイドルを束ねるプロデューサーですね。非常にお目が高いです」

 

「……そ、そうか……まあ、なんだ、凪もよろしく頼むよ」

 

「はい、よろしくお願いします」

 

「それじゃあ、お互いに自己紹介も済んだことだし、さっそく、事務所を案内するよ」

 

「案内してくれるの!?やったぁ〜♪お願いしま〜すっ♪」

 

「旅は道連れ世は情け。さあ、凪を導いてください」

 

------------------------------------------------

 

「まずはここが、アイドルの基本であるレッスンを行う、レッスンルームだ」

 

「わぁ〜♪噂には聞いてたけど……こんな風になってるんだ〜♪」

 

「……鏡の向こうに、もう一人の凪がいます」

 

「ここでは主に、3種類のレッスンをしてもらって……」

 

「私、知ってる♪ダンスレッスンと、ヴォーカルレッスンと、ヴィジュアルレッスンでしょ♪」

 

「おぉ、詳しいな。その通りだ。アイドルたちには、歌って踊ってもらわなければいけないからな」

 

「だから日夜、ここでレッスンに励んでもらってるんだ。二人も頑張ってくれよ」

 

「……イェーイ……ふふ、今日も凪はご機嫌ですね」

 

「次は食堂だ。レッスンも大事だけど、日々の食事も大事だからな。ここで、栄養をしっかり取ってもらってるんだよ」

 

「学校の食堂より豪華だ!すご〜い!」

 

「今週のA定食はからあげ……B定食は塩焼き……カレーに、うどんそばラーメン……」

 

「週によって、メニューが変わるんだよ。バラエティ豊富だから、飽きずに栄養たっぷりの食事を楽しめるぞ」

 

「チキンサラダやアボカドシュリンプなどの、ローカーボメニューまである……やるな」

 

「そして、ここは中庭。アイドルたちの、憩いの場だ」

 

「あっ、ここ知ってるよ!オーディション前に、私が自己紹介の練習してた場所だ!」

 

「……あぁ、そうだな。自己紹介の仕方について、悩んでたよな」

 

「だって、初めてのオーディションだったし……って、なんで知ってるの!?」

 

「オーディション会場に行く前に、遠くから颯の姿が見えたんだよ。随分と頑張ってたよな」

 

「……うぅ…なんだか、恥ずかしいよ……//」

 

「そんなに、恥ずかしがることはないって。その、頑張った結果、オーディションに受かっただろ?」

 

「それは……そうだけど……」

 

「でも、どうせなら、一人で練習するんじゃなくて、凪に見てもらった方がよかったんじゃないか?」

 

「ん?あの時、なーも一緒にいたよ?」

 

「えっ……」

 

「……」

 

------------------------------------------------

 

「不安だから、なーにオーディションが始まる前に、確認してもらってたの。ねっ?なー」

 

「はい。しっかりと、はーちゃんを凪メイションさせてもらいましたよ」

 

「……わ、悪い……物陰で、颯が一人で練習してるようにしか見えなくて……」

 

「……つーん、いいんです。凪はねぎのように、日陰で地中深くに埋まってるような、存在ですので」

 

「そんなことを言うな。颯も凪も、俺が目をつけたアイドルだ。だから、絶対にシンデレラにしてみせるよ」

 

「ほぉ……あなたはなかなか、口説き上手ですね。シャンパンタワーです」

 

「なんか、誤解を生むような言い方だが……とにかく、俺に任せてくれ」

 

「……ねぇ……なーは……スカウトだったんだよね……?」

 

「えぇ。すました顔をして悩んでるところを、お持ち帰りされてしまいました。ぶい」

 

「お持ち帰りって……あのなあ……まあ、偶然、廊下で凪と出会って、俺がスカウトしたんだよ」

 

「そう……なんだ……」

 

「雰囲気で何となく、感じていたけど……見事に的中したよ」

 

「この、目の前にいる少女が、颯がオーディションで言っていた、双子の姉だってことがな」

 

「わぁお。はーちゃんはオーディションで、凪のことを話してくれてたんですね。これは鼻が高い。ドヤ」

 

「……私たちが……「双子」だから……オーディションで、採用してくれたの……?」

 

「う〜ん、半分当たりで、半分はずれかな。もちろん、颯が一際、輝いていたから採用したのは事実だ」

 

「だけど、このオーディションはうちの事務所に、新しい風を吹かせるためのものでもあったんだよ」

 

「新しい風……?」

 

「あぁ。颯が「双子の妹」と聞いて、閃いたんだ。今までうちでいなかった、双子のアイドルユニットをな」

 

「でも、凪との出会いは、本当に偶然だったんだ。だから、色んな意味で奇跡のユニットかもな。ははっ」

 

「偶然も必然のうち。ここで、出会ったのも何かの縁……エモいな」

 

「……プロデューサーさんはさ……私のこと……」

 

「あ〜っ!僕く〜んっ!」

 

「!?」

 

------------------------------------------------

 

「……僕?」

 

「……お嬢様……急に走ると、お体に支障が……」

 

「なっ……ち、ちとせ……!それに、千夜まで……一体、どうしたんだ?」

 

「あはっ♪こんにちは♪暇だから少し、お散歩をしてたんだ♪僕くんこそ、何をしてたの?」

 

「ばかっ……あまり、大きな声で言うな……!」

 

「えっ……あれっ?そういえば、後ろにいる、その女の子たちは誰?」

 

「あっ、あの……」

 

「……そうだったな、コホン……紹介するよ。この子たちは、今日から新しく事務所に入った、アイドルだ」

 

「二人は双子で、それぞれ、久川颯、久川凪って言うんだ。入って間もないが、仲良くしてあげてくれ」

 

「は、はいっ!はー……じゃなくて!私、久川颯って言います!徳島からやってきました!」

 

「……颯ちゃん……」

 

「私は、久川凪と言います。はー……ではなく、颯ちゃんの姉です。どうぞ、よろしくお願いします」

 

「……凪ちゃん……あ〜んっ♪かわいい〜っ♪」ムギュッ

 

「ひゃっ!?」

 

「新しい子は、双子ちゃんなんだ♪どっちも、食べちゃいたいぐらいかわいい〜っ♪」

 

ムニュッ♪

 

「……おぉ。はーちゃんと、同じぐらい……いや、もしかしたら……」

 

「私は、黒埼ちとせって言うんだ♪双子ちゃんたちと同じ、アイドルなの♪そして、この子もね♪」

 

「……初めまして、白雪千夜と言います。以後、お見知り置きを」

 

「あっ……よ、よろしくお願いしますっ!黒埼さん!白雪さん!」

 

「私の、かわいい僕ちゃんなんだ♪仲良くしてあげてね♪」

 

「……僕ちゃん……?」

 

「はい。私は、ちとせお嬢様に仕える、正真正銘の僕です」

 

「あれ?でも、さっき……僕「くん」って、言いましたよね?」

 

「そうだね♪僕ちゃんは千夜ちゃんで、僕くんは……」

 

「……っ!……あぁ、もう!ちとせ!ちょっと来いっ!」

 

「きゃっ……!?」

 

「あっ……行っちゃった……」

 

------------------------------------------------

 

「ったく……お前ってヤツは……!」

 

「……僕くんってば……結構、大胆なんだね……そんなに……私の手を、強く握るなんて……//」

 

「えっ…?……痛っ!」

 

「おい、お前。お嬢様に何をする気だ?」

 

「あっ……悪い……って!何で、俺が悪者になってるんだよ!」

 

「馴れ馴れしく、急にお嬢様の手を握るなんて、失礼だとは思わないのか?」

 

「馴れ馴れしいも何もあるか!ちとせも、少しは自重しろ!」

 

「えっ?どういうこと?」

 

「あのなぁ……他のアイドルがいる時に「僕くん」呼びはやめろって……」

 

「なんで?あなたが、私の僕くんだって言うのは事実でしょ?」

 

「事実なのか、事実じゃないのか……」

 

「……むぅっ…」

 

ギュッ

 

「うわっ!?おい!ちとせ!何、急に抱きついて来るんだよっ!」

 

「……知らない。僕くんが悪いんだぞっ……また……私の許可なく、勝手に……女の子を連れてきて……」

 

「ちょっ……人聞きの悪い言い方をするな!彼女たちは、事務所主催のオーディションで、合格をしたんだ!」

 

「でも……僕くんが、あの双子ちゃんたちを……合格させたんだよね?」

 

「……まあ……双子で少し、経緯は違うが……俺が、審査員の一人だったって言うのは間違いないな」

 

「ふぅ。お前はロリコンだったのですね。心底、呆れました」

 

「はぁっ!?ロリコン……!?」

 

「……どうせ……鼻の下を伸ばして、デレデレしながら、審査をしてたんでしょ〜」

 

「人を勝手に、変態扱いするな!ただ単に、彼女たちにアイドルの素質があると思ったんだよ!」

 

「それに、ちとせや千夜だって、そうだっただろ?素質があると思って、俺がスカウトしたんだからさ」

 

「それは、そうだけど……でも…何だか妬いちゃうな〜……言ったでしょ?私って、すごい独占欲が強いの」

 

「だから……あの双子ちゃんたちに、ものすご〜く、妬いちゃってるんだよ?」

 

「妬くって……何だよ?さっき、あれだけ二人と、仲良くしてたじゃないか」

 

「……ねぇ、僕くん……?私のことを、もう……見てくれないの……?……寂しいよ……クスン」

 

------------------------------------------------

 

「ちょっ……ち、ちとせ!?」

 

「……お前……僕が主である、お嬢様に涙を流させるとは……覚悟は出来てるだろうな?」

 

「何だよ覚悟って!ていうか、ちとせも急に泣くなっ!」

 

「だって……最近、僕くんってば……忙しそうにしてて……全然、私たちに構ってくれないんだもん……」

 

「今日、やっと会えたと思ったら……新しいアイドルの女の子たちを、連れてきてるし……」

 

「私……すごい、寂しかったんだよ……?」

 

「ちとせ……」

 

「でも……これも、お仕事の一つなんだよね……?わかってる……わかってるけど……」

 

「他の女の子ばかりじゃなくて……もっと私のことも……見て欲しいよ……スンッ」

 

「……悪い……ごめんな……」

 

「……ってね……千夜ちゃんが言ってたの……クスン」

 

「!?」

 

「これからはもっと、二人のために……って……ん?」

 

「……これからは……何っ?」

 

「いや……これからはもっと、二人のために時間を作れるように、頑張ろうと思って……」

 

「……あはっ……よかったね♪千夜ちゃん♪どうだった?私の演技っ♪」

 

「お、お嬢様っ……!?急に、何をおっしゃるのですか……!」

 

「は?……演技?」

 

「んもう。千夜ちゃんってば最近、僕くんが全然、構ってくれないからず〜っと、いじけてたんだよ?」

 

「えっ……千夜が?」

 

「……そんなことはありません。何で、こんなヤツに私が……」

 

「あんっ、千夜ちゃんてば、素直じゃないんだから〜……でも「この子」は素直なんだけどねっ♪」

 

ピッ♪

 

(……さて、始めるか……)

 

「!!?」

 

------------------------------------------------

 

(まずは、解凍したひき肉を、分けないといけませんね)

 

(これが、私の分。これが、お嬢様の分。そして、これは……)

 

「お、お嬢様……これは、一体……」

 

「あはっ♪私のかわいい僕ちゃんの、観察記録だよっ♪どう?よく撮れてるでしょ♪)

 

(……いけない。また、あいつの分まで……用意をしようと……)

 

「あいつ……?」

 

「……〜っ…//」

 

(全く……最近の私は、どこかおかしいな。一体……どうしてしまったんだ?)

 

(……そうです。あいつが悪いんです。あいつが、全ての元凶なんです)

 

(なぜ……お嬢様はあんな、不潔な色情魔を僕にしたのか……今だに、理解が出来ません)

 

(待てよ?と言うことは、私が目を離した隙に、あいつはお嬢様を……)

 

(……ふぅ。あいつからはしばらく、目を離せませんね。面倒だ、面倒です、本当に)

 

(だいたい……男なら一途に、一人の女性に忠誠を誓えないのか。名誉ある、お嬢様の僕なのに……)

 

(それに……私だって……ああ、そうか。ふん、そっちがその気なら、こうしてやる)

 

(どうだ、分けたひき肉を合わせてやったぞ。そうです、お前にはもう作らないと、言っておいたはずです)

 

(でも……サプリだけは、特別に差し入れてあげましょう。一応、お嬢様の僕ですからね)

 

(……本当に……仕方のないヤツだな、あいつは……ふふっ)

 

「ねっ♪かわいいでしょっ♪」

 

「お、お前ぇえええええええ!//」

 

「ちょっ……何で、俺に怒るんだよ!勝手に隠し撮りしたのは、ちとせだろっ!」

 

「どう?千夜ちゃんはこれだけ、寂しがってたんだよ?」

 

------------------------------------------------

 

「どうだったって……えっと、千夜……悪かったな……?」

 

「……お前……今までのことを……全て、忘れろ……」

 

「は?忘れろって……何をだよ?」

 

「今日まで生きてきた記憶、全てだ。何なら私が今ここで、手伝ってやろう。一思いに全て、忘れさせてやる」

 

「なっ…!ぶ、物騒なことを言うな!無茶苦茶すぎだろ!」

 

「ふふっ♪千夜ちゃんってば……♪……でもね、僕くん?私も、寂しかったのは本当だよ?だから……」

 

チュッ♪

 

「!?」

 

「……これからも「私」を見てね♪これは……主からの、命令だぞっ……♪」

 

「ち、ちとせ……お前、今……俺の頰にっ……!//」

 

「あはっ♪次、会うまでにイイ子にしてたらもっと……「甘い」ご褒美を、あげるからねっ……♪//」

 

「……あのなぁ……前から言ってるが、こういうことは……冗談でも、やめろって……//」

 

「知らな〜いっ♪それじゃあ、ニブチンな僕くんは放っておいてぇ♪そろそろいこ〜っ♪千夜ちゃんっ♪」

 

「えぇ、参りましょう。不潔なケダモノに襲われる前に」

 

「おい。まだ話は、終わってな……」

 

「それじゃあね〜♪see you〜♪」

 

「あっ、行っちまった……何だったんだよ、一体……ふぅ。本当、わけのわからんヤツらだな……」

 

「……」

 

「……あれ?何か、忘れてるような……って!あの二人を、放置したままだった!早く戻らないとっ!」

 

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「わぁ〜♪すっご〜い、美味しそう〜♪」

 

「わーお、わざとらしく驚いていますが、実際に驚いています。とてもオシャレですね」

 

「そうだろ?ここ、気に入ってるんだ」

 

「でも……本当にいいの?なんか、ご馳走になっちゃって……」

 

「なに、気にするな。二人を勝手に放置をしてしまった、お詫びでもあるんだ。だから、遠慮しないでくれ」

 

「いえいえ、そんな。それより、凪はあなたに対し、とても驚いています」

 

「えっ、俺に……?」

 

「白昼の、アイドルの憩いの場で、SMプレイとは……やりますね」

 

「……は?え、SM!?」

 

「えぇ。これがいいのかしらぁー、ぶひー。です」

 

「バカっ!アイドルのJCが、そんなことを言うなっ!ていうか、どういう意味だよそれっ!//」

 

「いえ。黒埼さんとは、そういう関係なのかと思って。ですよね?僕くん」

 

「……っ!何で、それをっ……!?」

 

「何やら、大変盛り上がっていたみたいなので。あなたは、変わった趣味をお持ちなんですね」

 

「そんな趣味あるか!変な誤解をしないでくれっ!」

 

「それじゃあ、黒埼さんたちとは、どういう関係なの?」

 

「どうって……ただ、アイドルとプロデューサーって言う、関係だと思うけど……?」

 

「それはないですね僕くん。さあ素直になってください僕くん。真実はいつも一つですよ僕くん」

 

「連呼するな!……と、とりあえず!ちとせも千夜も、二人と同じアイドルだから、仲良くしてやってくれ!」

 

「ふ〜ん?まあ、同じアイドルなんだし、お互いに少しづつ、仲良くなっていきたいな♪」

 

「仲良しなのはいいことだしな!頼むぞっ!あ、あはは……」

 

「……ところで……凪たちは、あなたのことをなんて、呼べばいいですか?」

 

「うん?どういうことだ?」

 

------------------------------------------------

 

「黒埼さんは「僕くん」です。凪たちも、僕くんと呼んだ方がいいのでしょうか?」

 

「ちょっ……だから、その呼び方は忘れてくれ!あいつが一方的に、呼んでるだけなんだって!//」

 

「だけど……せっかく、プロデューサーさんと仲良くなれたんだし、はーたち見たいに何か、欲しいなぁ〜」

 

「はーたち……そういえば、それぞれ双子同士で、ニックネームで呼びあってたよな」

 

「はい。「颯」だから、はーちゃん。「凪」なので、なー。シンプルイズザベストです」

 

「かわいらしい呼び名だな。でも、俺のことは普通に、プロデューサーでいいんじゃないか?」

 

「でもなぁ……う〜ん……プロデューサーさん……プロデューサーくん……プロデューサー……」

 

「……あっ!そうだ!プロデューサーだから「Pちゃん」っていうのはどう!?」

 

「確かに、あなたはPぽいですね。何か、擬音みたいです。ぴーぽいぴーぽい」

 

「ちょっと、気恥ずかしい気もするけど……俺は別に、構わないぞ」

 

「やった♪それじゃあ、さっそく……Pちゃん♪よろしくねっ♪」

 

「P、よろしくです」

 

「あぁ、よろしくな。二人とも」

 

「じゃあ、Pちゃんも……はいっ♪」

 

「えっ……?」

 

「Pちゃんも、私たちのことをそれぞれ「はー」「なー」って、呼んでよ♪」

 

「いや……俺は、颯、凪、で、いいんじゃないか?」

 

「近くの他人は、所詮他人。遠くの他人も、所詮他人。ですが、Pは凪たちと、運命共同体になりました」

 

「ですので、Pはお互いに、親しみを覚える呼び方をすべきだと思います」

 

「でもなぁ……はーと、なーって……」

 

「……Pちゃんは……はーたちのこと……きらい?」ウルッ

 

「いや……嫌いだとか嫌いじゃないとか…そういう意味じゃなくてだな……」

 

「……何かを目で訴える……いたいけなJCの顔に、アップデート……」ウルッ

 

「くっ……!あぁ、もう!わかったよ!呼ぶよ!呼べばいいんだろっ!//」

 

------------------------------------------------

 

「ふふっ、Pは押しに弱いタイプですね。わかりみです」

 

「ったく……それじゃあ……改めてよろしくな……はー、なー……//」

 

「あははっ♪Pちゃんてば、照れちゃって♪かわいい♪」

 

「……なぁ、やっぱり俺は、颯、凪にしないか……?」

 

「ダメ〜っ♪はーは、はー♪なーは、なー♪これはもう、決定事項だよぉ〜♪」

 

「アーアーきこえなーい。凪は、都合のいい言葉しか聞こえない、ハイテク仕様なのです」

 

「ぐっ……!まあ……お互いに、仲が良いのに越したことはないからな……」

 

「えへへ……♪//」

 

「さて、親睦を深めたところで……さっそくなんだが、いいか?」

 

「うん、どうしたの?」

 

「明後日から早速、二人にレッスンを行ってもらうことにしたんだ」

 

「わぁ〜♪もう、アイドルのレッスンを受けれるのっ!?」

 

「あぁ。二人の様子を見て、すぐにレッスンをしても、大丈夫だと思ってな」

 

「ふんっ、望むところだ。と、凪はあえて虚勢を張ってみます」

 

「やった〜♪じゃんじゃんレッスンをして、超有名なアイドルになってやるんだからっ♪」

 

「頼もしいな。それじゃあ、明後日のレッスンへの英気を養うためにも、今は食事を楽しもうぜ」

 

「そうだねっ♪それでは、いただきま〜すっ♪」

 

「いえいいえい、ひゅーひゅー、うぇいうぇい」

 

「……果たして……凪たちは無事に、アイドルになれるのか。衝撃の瞬間は、CMのあと」

 

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Tig-Tig-Tig……Hey!

 

Tig-Hag……オクリモノ、Yes!

 

……

 

「は〜い♪お疲れ様でした♪今日のレッスンは、ここまでですっ♪」

 

「あ〜、終わったぁ〜」

 

「ふぅ、千里の道も一歩からですね……いや、どこぞの王冠を被った、金属の王様を倒せばもしや……」

 

「レッスンお疲れ様。二人とも」

 

「あ〜♪Pちゃんっ♪来てくれたんだ♪」

 

「あぁ。二人の初レッスンだし、様子を見に来たんだよ。どうだった?」

 

「なんとかCM明けまで、持ちこたえることが出来ました。ぶい」

 

「ん?……CM?」

 

「気にしないでください、それより……真正面からどーん」

 

ギュッ

 

「うわっ!?」

 

「凪は、はーちゃんのため……いえ、少しだけPのためにも、レッスンを頑張りました」

 

「ですので、さあ、凪を思う存分褒め称え、崇めてください」

 

「ちょっ……急に、何だよっ……//」

 

「あ〜っ!なーだけずる〜い!Pちゃんっ!はーにもっ!」ギュッ

 

「えっ?あ、あぁ……颯も……お疲れ様?」

 

「えへへ……Pちゃんっ……♪」

 

「何だ?二人とも、そんなに疲れてたのか?」

 

「プロデューサーさんっ、お疲れ様です♪」

 

「おっ、ルキちゃんお疲れ様。いつもありがとうね」

 

「いえいえ。私こそ、姉たちの代役とはいえ、しっかりとレッスンをこなせれたかどうか……不安で……」

 

「そんなことないよ。ルキちゃんはしっかりと、レッスンをしてくれたはずだ。な?颯、凪」

 

「……」

 

「……おい、二人とも……?」

 

「あうっ……やっぱり……だめでしたか?」

 

「……Pちゃんっ、違うでしょ〜?」

 

「ぴー、パスワードが間違っています。システムエラー、発生中です」

 

「えっ、どういうことだ……?」

 

「……はー、なー……」

 

「!?」

 

------------------------------------------------

 

「えっ……花?」

 

「ちょっ……!それは、三人の時だけだろっ?」

 

「エ〜。はー、そんなこと、約束をした覚えないも〜ん」

 

「呼ばないと、この体勢のままPと一生、運命を共にします。覚悟するんだな」

 

「……しょうがないなあ……わかったよ。そんなことないよな?はー、なー」

 

「うんっ♪トレーナーさん、すっごく優しくレッスンをしてくれたよっ♪」

 

「はい。手取り足取り、しっかりと教えていただきました。いぇーい」

 

「そ、そうですか〜……よかったです〜」

 

「ねっ?ルキちゃんはもっと、自信を持っていいと思うぞ?」

 

「は、はいっ!これからも、頑張らせてもらいますっ!ところで、プロデューサーさんっ」

 

「ん?何だい……?」

 

「その……花、と言うのは一体……」

 

「あっ、えっと……これはだね……」

 

「Pちゃんが考えてくれた、私たちの呼び名なんですっ♪」

 

「は……?」

 

「そうですね。ナギセレクション最高金賞受賞レベルの、ナイスな呼び名です」

 

「私たちの頭文字を、それぞれとって「はー」「なー」って、呼んでもらってるんですよ♪」

 

「颯ちゃんだから、はー。凪ちゃんだから、なー……あっ、そういう意味だったんですね……いいなあ……」

 

「いや、ルキちゃん?元は、この双子同士が呼び合っててだね……ん?」

 

「あわわっ……!い、いえっ!こっちの話ですっ!//」

 

「そう?なら、いいんだけど……」

 

「……はー、いいことを思いついちゃったっ♪」

 

------------------------------------------------

 

「ん?何だよ。いいことって」

 

「トレーナーさんも、Pちゃんに「るー」ちゃんって、呼んでもらおうよ!」

 

「えっ……ええ〜っ!?」

 

「わぁお。それは、グッドアイディアですね」

 

「おいおい……あのなぁ。ルキちゃんは、トレーナーさんなんだぞ?そんな風に呼んだら、失礼だろ」

 

「あっ……え、えっと……//」

 

「ほら。ルキちゃんからもこの双子に、お姉さんとして言ってあげて?大人には、色々あるんだってことを」

 

「そのっ……そそ、そうですねっ!社会には色々とあって、混同するのは余り、よくないと思います……」

 

「なるほど。一理ありますね」

 

「で、でもっ、私はその……プロデューサーさんには、親しみを込めて、呼んでもらいたいと言いますか……」

 

「うんうん……ん?」

 

「むしろ、その……いつでも私のことを……る、るーって、呼んでもらいたいな……なんて♪//」

 

「……ルキちゃん?」

 

「ほらっ!Pちゃんっ!トレーナーさんのことを、るーちゃんって呼んであげて!」

 

「善は急げですよ。ひゅーひゅー」

 

「ルキちゃん?無理をしなくて、いいんだぞ……?」

 

「い、いえ!無理とかはしてませんっ!だからこれから私のことを……」

 

「……「るー」って呼んでくださいっ……だめですかっ……?//」ウルッ

 

「……ぐっ……わ、わかったよ……ルキちゃんが望むなら……そう呼ばさせてもらうよ……」

 

「本当ですか!?えへへ♪やっぱり……プロデューサーさんは、優しいですねっ……♪//」

 

「えっと……そ、それじゃあ、これからも、この双子のレッスンを頼むよ……るーちゃん……//」

 

------------------------------------------------

 

「は、はいっ!これからも頑張らさせてもらいますっ!だから、私のことも応援してもらえると嬉しいな……」

 

「……ぴーちゃんっ//」

 

「えっ……//」

 

「「……//」」

 

「……ねえ!ちょっとPちゃん!!なんか、はーたちのことを忘れてないっ!?」

 

「うわっ!?あっ……わ、悪い……」

 

「……む〜っ」

 

「……あ、あのっ!それでは、私はそろそろ打ち合わせがありますので、これで……」

 

「あっ、ごめんね……つい、引き止め続けちゃって……」

 

「いえっ!では、颯ちゃん、凪ちゃん!ぴ、ぴーちゃん!これからも、よろしくお願いします!ではっ!//」

 

パタン

 

「ふう、ったく……何だか、すごい恥ずかしくなってきたぜ……それもこれも……」

 

「……」

 

「おい!はー!何で急に、あんなことを言いだしたんだよ!」

 

「ふ〜んだ!はーたちを放置して、トレーナーさんにデレデレしちゃってさ!Pちゃんなんか、知らないっ!」

 

「ちょっ!逆ギレかよ!お前のせいで、すごい恥ずかしかったんだからなっ!」

 

「……知らないもん」

 

「ぴー」

 

「……」

 

「……P、無視ですか?そんないじわるをすると、もう領収書を切ってあげませんよ?」

 

「……っ!?そ、それだけは勘弁してくださいっ!」

 

「やっと、反応してくれましたね。ぶい」

 

「って……なー?」

 

「なるほど。これは、ロード画面で待機中のみなさんに、教えてあげなければいけませんね」

 

「Pのウワサ。領収書を管理する、緑の服の人が苦手らしい……っと」

 

「……何を言ってるんだ……?」

 

「いえ、こっちの話です。それより少し耳を貸してください。その……ゴニョゴニョ……」

 

------------------------------------------------

 

「……」

 

ジー

 

「……おぉ、いけない。天井の、存在しないシミを数えていたらつい、ぼーっとしてしまいました」

 

「凪はもう歳ですね。そう思いますよね?はーちゃ……そうでしたね。今の凪は、一味違う凪でした」

 

「……おひとりさまになりたいのは、ふたりだから。ずっと、いっしょにいましたね」

 

「でも、凪は自分の場所がほしい……はーちゃん、やっていきましょう」

 

コンコン

 

「お〜い、なー。いるか〜?」

 

「その声は、Pですね。そのまま入ってきてください」

 

「そうか、それじゃあ失礼するぞ……おぉ。ここが、なーの部屋か」

 

「えぇ。JCの部屋に、合法的に入れてよかったですね。今だけは、通報しないでおいてあげます」

 

「……俺……帰った方がいいか?」

 

「だめです、帰ったら通報します。Pの転職先が、刑務所になってしまいますよ?」

 

「……お邪魔させてもらいます」

 

「はい、どうぞ。約束通り、来てくれたんですね」

 

「まあな。で、どうだ?女子寮の居心地は」

 

「べりーぐっどですよ。やっぱりここはいい」

 

「それはよかった。気に入ってもらえてよかったよ」

 

「それでは、P。ご飯にします?お茶にします?それとも……」

 

「うん。俺、お茶が欲しいな」

 

「おぉ、なかなかやりますね。インターネットレスバトルで、無敗を誇る凪に即レスとは」

 

「あのなぁ。前から思ってたんだが、そんな言葉、どこで覚えてくるんだ?」

 

「ふふん、さとり世代をなめないでください。この現代は、インターネット大航海時代です」

 

「ありとあらゆる情報をネットからサルベージし、収集したこの、凪ブラリーを甘くみないことですね」

 

「何だそりゃ……まあ、いいか。で?どうしたんだ?急に俺を呼び出して」

 

「おっと、これは失礼しました。実を言うと、少しお願い事をしに、Pを呼んだのです」

 

「でも、その前に、Pがご所望をしたお茶を淹れてきます。ですので、少し待っててください」

 

「そうか、ありがとう。なんか悪いな」

 

「いえいえ。調べによりますと、五分に一回スタミナが回復するそうです。ですので、ゆっくりしてください」

 

「そうだな、ゆっくりさせてもらうよ……って……スタミナ?」

 

------------------------------------------------

 

「はい。どうぞ」

 

「おぉ。ありがとうな」

 

「それでは、隣に失礼します」

 

「「……」」

 

「……で?何の用ですか?」

 

「おい!それはこっちのセリフだ!何の用で、ここに俺を呼んだんだよ!」

 

「冗談です。Pはからかうと面白いのでつい、いたずら心が芽生えてしまいます」

 

「ったく……大人をからかいやがって……」

 

「……まるで……はーちゃんみたいです」

 

「ん?はーって……俺が?」

 

「はい、まるで瓜二つです。寂しがりやで構ってちゃんなところも、とても……そっくりです」

 

「……あ〜、そうですね〜。俺、寂しかったから、なーお姉さんに構ってもらえて、嬉しいぞ〜」

 

「ほぉ、それは朗報です。それじゃあ……」

 

ギュッ

 

「ちょっ……!?」

 

「もっと、Pを構ってあげます。今の凪は、Pだけの凪です。感謝するんだな」

 

「……さて……構ってもらえて嬉しかったな〜。じゃあ、離れようか」

 

「ダメです。離れません」

 

「……俺も、冗談で言ったんだよ……おあいこだろ?」

 

「凪に大人のジョークはわかりません。いたいけなJCなので」

 

「くっ……!都合のいい時だけ、JCになりやがって……!」

 

「……ところで……Pは、はーちゃんのことをどう思いますか?」

 

「ん?急に、どうしたんだよ?」

 

「いいから答えてください」

 

------------------------------------------------

 

「どうって……元気で、かわいい女の子だと思うけど?」

 

「それは……アイドルとして、ということですか?」

 

「当たり前だ。むしろ、それ以外ないだろ」

 

「……ふっ……勝ったな。はーちゃんなら、凪の隣で寝ています。Pに、完全勝利してしまったみたいだな」

 

「……どういう意味だ?」

 

「はーちゃんは、凪だけのアイドルです。ですので、Pがはーちゃんを、どう思ってるのか確認しただけです」

 

「あのなあ……なーが、俺をどういう風に見てたのかは知らんが、安心しろよ」

 

「俺はこれでも、色んなアイドルと接して来てるからな。そこら辺はしっかりと、弁えてるつもりだよ」

 

「……その言葉……本当なんですね?」

 

「あぁ。なんなら、その隣で寝てるはーにも、伝えておいてくれ」

 

「わかりました。これは、はーちゃんにも朗報ですね」

 

「朗報かどうかは知らんが……まあ、そういうことだ。それより……」

 

「……なーがこうやって、俺にずっと抱きついてる方が……よっぽど、誤解を生むと思うぞ?」

 

「おぉ、これはいけない。凪には、はーちゃんと言う、愛しのアイドルがいるとうのに」

 

「そうだな。その愛しのアイドルのためにも、こういうことは程々にしてくれよ」

 

「えぇ、わかりました。それでは……はい」

 

「ん?何だよ?急に、手を差し出して」

 

「今月分の、お姉さん料を払ってください。凪の口座ではなく、ゆーこちゃんの口座に振り込んでくださいね」

 

「ゆーこちゃんって、なーたちの親御さんか……じゃなくて!何だよそれ!」

 

「冗談です。特別に、今月分はチャラにしてあげますね。さて、それでは本題に入りましょうか」

 

「本題……あぁ。すっかり、話がそれてたな。それで?何だっけ?」

 

「今度、凪たちで、初ライブがありますよね?」

 

「そうだな。ユニット「miroir」としての、初ライブがあるな」

 

「もし……その初ライブが無事に、成功したら……凪のお願い事を、聞いてくれますか……?」

 

「お願い事って何なんだ?」

 

「それは秘密です。いたいけなJCのお願い事を聞こうとするなんて、馬に蹴られてお星様ですよ?」

 

「何だそりゃ……まあ、俺が出来る範囲でなら別にいいぞ。なーたちの、記念すべきデビューライブだしな」

 

「ありがとうございます。では無事、ライブを成功させましょう」

 

「あぁ。頼むぞ」

 

------------------------------------------------

 

「それでは、そろそろ凪は、はーちゃんの部屋に戻ります。お時間をもらってしまいました」

 

「気にしないでくれ。それじゃあ、俺もそろそろ……ん?」

 

「どうしました?」

 

「……凪の部屋は、ここだろ?」

 

「わぁお、バレてしまいましたか。これは、スキャンダル間違いなしですね」

 

「狙うタブロイドに、迫るP、そして凪たちは覚めることのないアブない夢に……いやーん」

 

「……まあ、双子だし問題ないけどな。でも、程々にしてくれよ…?」

 

「安定のスルースキルですね。それでは、後日また会いましょう」

 

「うん。じゃあまた、後日な」

 

「……あっ、P。言い忘れてたことがありました、凪は、Pははーちゃんに似てると言いましたね」

 

「ん…?あぁ、聞いたな」

 

「と言うことは、凪の中で、Pとはーちゃんは一心同体です。この言葉の意味、わかりみですね?」

 

「えっ、俺とはーが……?一体どういう意味なんだ?」

 

「……ふぅ。凪は一つ、わかったことがあります」

 

「PはPのPによるPのためのPであり、Pはとんでもなく、Pと言うことです」

 

「???」

 

「話が長くなってしまいましたね。それでは思う存分、JC分を堪能してください。私物は特別料金ですよ」

 

「するか!俺はとっとと出るぞ!それじゃあ、後日なっ!」

 

------------------------------------------------

 

コンコン

 

「はーちゃん。いますか?」

 

「なーなの〜?入っていいよ〜」

 

「それではお邪魔します。すみませんね、こんな夜に」

 

「別に大丈夫だよ。それで、どうしたの?」

 

「いえ。何となく、来てみてしまいました」

 

「あははっ♪何それ〜♪」

 

「何だか、今まで一緒の部屋だったので、まだ、違和感が拭えませんね。はーちゃんはどうですか?」

 

「……そうだね……はーも、なーがいないと何か、違和感を感じるよ。部屋は近いのにね」

 

「ゆーこちゃんもいませんしね。心配性なゆーこちゃんの、抜き打ち来襲もないですし……」

 

「ゆーこちゃん……寂しくて、泣いちゃってないかな?パパがいるから、大丈夫だとは思うんだけど……」

 

「……はーちゃんは……寂しいですか……?」

 

「……半分は本当で、半分は違うかな。正直まだ、都会に慣れてないし、家が恋しくなる時はあるよ?」

 

「でも…黒埼さんや白雪さんたちみたいな、同じ道を目指す、色んなアイドル仲間に出会えたし、それに……」

 

「……Pちゃんにも出会えたしね……今は寂しさより、アイドルを頑張りたいって気持ちの方が強いんだ」

 

「……そうですね。Pは、はーちゃんとよく似ています。一緒にいると、とても安心出来ますしね」

 

「なーこそ……寂しくないの?」

 

「そうですね。お布団お菓子パーリーが、いともたやすく出来るのは、違和感を感じます。ですが……」

 

「……凪も……Pやアイドル仲間に囲まれて、寂しくはないですね。むしろ、すごくエモい気分です」

 

「……そっか……それじゃあ、はーたちで改めて頑張って、超人気者になろうよ♪ねっ♪」

 

「えぇ。はーちゃんと、そして、Pの三人とならイケる気がします。ですので、頑張りましょう。はーちゃん」

 

「そうだね、なー♪ゆーこちゃんやパパに、最高の贈り物を届けようよ♪せーのっ!おー!」

 

「おー、です」

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