「ふん♪ふん♪ふ〜ん♪」
カチャッ
「おはようございます♪プロデューサーさんっ♪今日は、とてもいい天気ですね♪」
「おっ、まゆじゃないか、おはよう。そうだな、おかげで仕事が捗ってるよ。まゆはどうだ?」
「そうですねぇ……まゆも、ぽかぽか陽気に心が躍ってしまい、つい……」
「……研ぎすぎて、しまいましたっ……♪」
「おぉ、そうか。まゆも、春の陽気でつい、研ぎすぎて……って、えっ?……研ぐ……?」
「うふっ……♪そうですよぉ〜♪と〜ってもいい感じに研げたんですっ♪……ほらっ……♪」
「……おい……それって、まさか……」
「……まゆ……凄く辛いんです……まるで……胸が張り裂けそうなぐらいに……」
「辛いって……一体、何があったんだ?」
「……最近……まゆに全然、構ってくれませんよね……?他の女の子のことばかり……見てますよねぇ……?」
「いや、そんなことはないと思うぞ……?みんな公平に、見守ってるつもりだよ」
「……だからこそ、辛いんです……その優しさに……と〜っても、心が……ときめいちゃうんですよぉ……?」
「その証拠に、プロデューサーさんの周りには、いつも……たくさんの女の子が、いますよねぇ……?」
「よくわからないけど……アイドルたちと、仲がいいに越したことはないと思うぞ?」
「わかってます……わかってはいますけど……みんなに笑顔を振りまいてるのを見て、胸が苦しいんです……」
「……プロデューサーさんは……私だけの、プロデューサーさんなのに……」
「と、とりあえずさ……落ち着こうぜ……?その、物騒な物を置いてくれよ。なっ?」
「うふっ♪ということで、まゆは考えました♪プロデューサーさんを永遠に、まゆだけのものにする方法をっ♪」
「ちょっ……まっ、まさか……!」
「うふふ……♪安心してくださいっ♪まゆもすぐに、そっちに行きますから……♪」
「これで、ずっと……いえっ♪永遠に一緒ですね……♪私だけの……」
……プロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさん
------------------------------------------------
「う、うわあああああああっ!!」
「きゃっ……!」
「……あれ……?ここは……事務所……?それに、俺のデスク……?」
「プロデューサーさん……大丈夫ですか……?」
「……っ!ま、まゆ……!」
「もうっ……急に、驚かさないでくださいよぉ〜。一体、どうしたんですかぁ……?」
「まさか俺……ここで、寝ちゃってたのか……?」
「寝てたので、起こそうと思ったら急に、大声をあげて……まゆ、びっくりしちゃったんですよぉ……?」
「悪い……ごめんな、まゆ。心配をかけてしまったな」
「いえいえ♪何でもないなら、何よりです♪でも、夜はちゃんと寝ないと、体に悪いですよ?」
「ははっ、その通りだ。気をつけないとな」
「卯月ちゃんにも、言ってあげてくださいっ「女の子が夜遅くまで長電話」をするのは、よくないって」
「そうだな。卯月と話してるとつい、夜遅くまで……ん?」
「それと「手料理をご馳走しに行くなんて、アイドルとしてよくない」って響子ちゃんにも、伝えてあげてくださいね?」
「あぁ。カップ麺ばかりはダメって、響子に色々と手料理をもらってたが……そうだな……よくないよな……」
「その他にも、色々と切らしてましたし……だめですよ?生活必需品は、ちゃんと買い置きしておかないとっ」
「……あの……まゆさん……?俺たち、今日は初めて出会いましたよね……?」
「えぇ、そうですね♪」
「それにしては、何だか……随分と、こっちの事情にお詳しいんですね……色々と……」
「うふふ……♪プロデューサーさんのことは、何でもお見通しです♪……「何でも」……ねっ……♪」
「あ、あはは……そこまで、まゆに思われてるなんて……俺ってすごく、幸せ者だな〜……」
「ところで、どういう夢を見てたんですかぁ?……まさか……他の女の子の夢とかでは、ないですよね……?」
「そ、そんなことはないぞ!ちょ〜っとだけ、まゆが出てきた気がするけどな!はははっ……」
「うふっ……♪夢に出てくる程、まゆのことを思っててくれてたなんて……嬉しいですっ……♪」
「……まゆも……プロデューサーさんのことを、一日中思ってますよ♪では、レッスンに行って来ますねっ♪//」
「あぁ……もうそんな時間か……うん、頑張ってきてくれ。頼むぞ」
「はいっ♪それでは、失礼しま〜すっ♪」
「……」
「……あれは……夢だったのか?それとも……」
------------------------------------------------
「お……俺の女に……なれよ……」
「きゅん……」
カチャッ
「みんな、お疲れ様。どうだ、レッスンの方は……」
「あっ……プロデューサーさん……」
「「……」」
「……わ、悪い!俺、邪魔をしちゃったなっ……!//」
「ちょっ……!プロデューサーさん!?誤解ですっ!誤解だってば!!」
「そ、そうですよぉ……李衣菜ちゃんとは、仲良しですけど……そういう関係じゃないです……」
「えっ……じゃあ、さっきのは……何だったんだ?」
「壁ドンですよ、壁ドン♪壁際で、女の子をドンするアレです♪」
「壁ドン……あぁ、あれか。何だかそういうのが、流行ってるって聞いたことがあるな」
「二人とも……とても絵になっていて、私もつい……ドキドキしてしまいました……えへへ……♪//」
「……あっ、そうだ!せっかくですし、プロデューサーさんも一緒に、やってみましょうよ♪」
「それは名案ですねぇ♪まゆ、プロデューサーさんに壁ドンをしてもらいたいですっ♪」
「俺が……?いや、遠慮しておくよ。こういうのは、女の子同士で楽しみなって」
「エ〜、い〜じゃ〜ん♪プロデューサーさんも一緒に、壁ドンデビューをしましょう♪」
「あ、あの……プロデューサーさんが、壁ドンをしてくれたらとても……素敵だと思います……♪//」
「でもなぁ……大の男が女の子を相手に、そういうことをするのは何か、気が引けるって言うか……」
「壁ドンって、そういうシュチュエーションですし、プロデューサーさんのロックな姿を見てみたいなあ♪」
「……ちなみに……こういうのは、何ロックって言うんだ?」
「え、えっと……ハード……いや、メタル……?と、とにかく、そんなことはどうでもいいじゃないですか!」
「ロックは熱い魂!女の子の魂を揺さぶる、熱いビートを見せてくださいよっ!」
「何だそりゃ……とにかく、俺は……」
「それでは、まゆにお願いしますっ♪うふっ♪」
「いや……だから……」
「お 願 い し ま す っ ♪」
「……はい……やらさせてもらいます……」
「わぁ〜♪プロデューサーさんから、壁ドンをしてくれるなんて……♪まゆ、すごく嬉しいですっ♪」
「……まゆちゃん……いいなあ……」
------------------------------------------------
「それじゃあ……準備は、いいか……?」
「はいっ♪うふふ……♪流石は、男の人ですね……♪とても……ドキドキしちゃいますっ……♪//」
「うっわ〜……何だか……見てて恥ずかしくなってきたぁ〜……//」
「おい!何だよ、それ!誘ったのは李衣菜だろっ!!」
「じ、冗談ですってば〜♪いい意味で、恥ずかしいって言ったんですよっ♪ねっ、智絵里ちゃん♪」
「えっ……!?あっ、そ、そうですね……私も李衣菜ちゃんも……女の子ですので……」
「……まゆちゃんと同じ気持ちに……なっちゃってるのかもしれませんね……なんて……//」
「同じ気持ち……?まあいいか。よし……行くぞ」
ドンッ
「きゃっ♪」
「まゆ……その……だ、黙って……お……俺の女に……なれよ……//」
「はいっ♪よろしくお願いします♪」
「は……?い、いや……これは……」
「嬉しいですっ……♪プロデューサーさんも、まゆと同じことを……考えてただなんて……//」
「……おい……まゆ……?」
「さ、流石は、まゆちゃんだね……最高に、ロックだぜ……」
「まゆちゃん……大胆ですね……//」
「それで……まゆのどんなところが、好きなんですかぁ……?教えてくださいよぉ……ねぇ……ねえっ……!」
「ちょっ……と、とりあえず、落ち着けって!これはただの遊びだろっ!?」
「……なんちゃって♪冗談ですよ♪プロデューサーさんにも、まゆのドキドキをおすそ分けですっ♪」
「……なっ……!そ、そうか、そうだよな……全く……まゆは、しょうがないヤツだなあ……あはは……」
「うふっ♪まゆは、大満足ですっ♪普段とは違う一面の、プロデューサーさんを堪能できましたし……」
「……しっかりと……言質を、いただけましたしね……♪//」
「ん…?まあ、まゆが満足してくれたらいいけどさ……でも、こんなことをされて、嬉しいものなのか?」
「女の子は「大切な人」の意外な一面に、ときめいちゃうものなんです♪ねっ♪李衣菜ちゃん♪智絵里ちゃん♪」
「ま、まあ、私はロックに生きるアイドルだから、そういうのは興味ありませんけどねっ!」
「……でも……プロデューサーさんにされたら……悪い気はしないかな〜……なんて……」チラッ
「そ、そうですねっ!プロデューサーさんにしてもらったら、すごく嬉しいと思いますっ……!」
「だから、その……もしよかったら……わ、私にも……//」
カチャッ
「おはよう、みんな……」
------------------------------------------------
「……あっ……り、凛ちゃん……おはよ〜……」
「凛ちゃん……うふふ♪おはようございます♪」
「……ふーん……何だか、楽しそうなことをしてるじゃん」
「よ、よぉ、凛……今日も天気がいいな……」
「そうだね。で?これはどういうことなの?」
「いや……こ、これはそのっ……何ていうか……!」
「……さ、さ〜て!レッスンも終わったことだし、智絵里ちゃん!私たちはどこかに、遊びに行こうか!」
「えっ……」
「あっ、李衣菜!ずるいぞ!俺を見捨てる気なのか!?」
「男女の逢瀬を覗くなんてロックじゃないですからねっ!そ、それじゃあ……あでゅ〜っ!」
「あっ、あの……その……」
「変な言い方をするな!……ち、智絵里は、俺の味方だよな!なっ!?」
「……私にも、そのっ……さ、さっきのを……やっぱり、何でもないです!……ごめんなさいっ……!」ダッ
「ぐっ……智絵里までっ……!でも、そうだよな……俺も智絵里だったら、そうすると思うよ……うん……」
「あのさ、まゆ。アイドルなんだから、面白半分でもそういうことをするのはダメだと思うよ?」
「うふっ……♪冗談ではこんなことをしませんよぉ♪まゆは、いつでも本気ですっ♪」
「余計ダメだよ。まゆはもう少し、アイドルとして自覚を持った方がいいんじゃない?」
「うふふ……でも、それは「凛ちゃんも同じ」だと思いますよぉ……?」
「……そうかもね。まゆよりか「少しだけマシ」かもしれないね……」
「「ふふふっ……♪」」
「……よしっ…!俺もそろそろ、仕事に戻ろうかな〜っと……」
「ちょっと、プロデューサー。どこに行く気なの?まだ、話は終わってないよ?」
「そうですよぉ。プロデューサーさんにも、た〜っぷり……お話ししたいことがあるんですっ……♪」
「くっ……あ〜っ!あそこに、プロデューサーが!!」
「「えっ……!」」
「……じゃあな!」
「あっ!待ってよ!どこに行く気なの!?」
「……プロデューサーさん……?まゆを置いて行っちゃ……イヤですよぉ……?」
------------------------------------------------
「くそっ……!李衣菜のヤツ……俺を、あっさりと見捨てやがって……!全く……何が壁ドンだよっ……!」
「李衣菜に言われてやってみたものの……くっ……!思い出すと、余計に恥ずかしくなってきたぞ……!//」
「……黙って……俺の女になれよ……うわぁ〜……!改めて考えてみると、クサすぎだろっ…!//」
「あんなことを言われながら、壁際に追い詰められるのが、そんなにいいのか……?俺には理解出来ん……」
「しかし……凛も、何もあそこまで怒らなくても……まゆはまゆで、何だか目が笑ってなかったし……」
「嬉しいですっ……♪プロデューサーさんも、まゆと同じことを……考えてただなんて……//
「……「同じこと」ねぇ……ふう、年頃の女の子って、わからんな……」
「……あら?プロデューサーじゃない」
「ん……?おっ、奏じゃないか。奇遇だな、こんな所で」
「えぇ、奇遇ね。ところで、そんなに慌ててどうしたの?」
「あぁ。凛とまゆに……じゃなくて!今は少し、急いでるんだ!また今度な!」
「凛とまゆ?……ふ〜ん、そうなんだ〜」
「……何だよ……その目は……」
「ねぇ、プロデューサー。私とこれから、面白い所に行かない?」
「……もう一度言うぞ!俺は、い・そ・い・でるの!だから、また今度なっ!!」
「あんっ、つれないわね……でも、来て損は無いと思うわよ?だって……」
「……かくまってあげられるわよ……?「凛とまゆ」から……♪」
「……っ!何でそれをっ……!」
「ふふっ♪図星のようね♪それじゃあ、私と一緒に行きましょう♪」
「……よろしく頼む……」
「うんうん♪素直が一番よ♪いつも、これくらい素直だったら、奏お姉さんは困らないんだけどなあ〜♪」
「くっ……バカにしやがって……!」
「……うふふ♪」
------------------------------------------------
「さて。ここでほとぼりが冷めるまで、待機してましょう♪」
「なるほど……事務所の倉庫か。考えたな」
「さっき、ちひろさんのお手伝いをしたのよ。ねっ?これだけダンボールがあったら、わからないでしょ?」
「確かに、ここなら人もあまりこないし、これだけたくさん積み上げられてたら、バレなさそうだ」
「……ところで……今度は一体、何をしちゃったのかしら?」
「今度……おい!まるで俺が、いつも何かをやらかしてるみたいに言うな!」
「でも、さっき「凛とまゆが」って言ってたじゃない」
「ふぅ……いつものことだよ。また、二人の喧嘩が始まってな。それの仲裁を、させられそうになったんだよ」
「あら、そうなの。それは大変ね……」
「全く……二人は、仲がいいんだか悪いんだか、わからないよな……本当に、困ったアイドルたちだぜ……」
「そうね。本当に困った人だわ……プロデューサーは」
「だろ?奏もそう思う……って!何で俺なんだよ!」
「何よ。だいたいプロデューサーが、ハッキリとしないのが悪いんじゃない」
「ハッキリって……?何をだよ?」
「……凛とまゆ……どっちが、好きかってことよ……」
「はぁっ!?何でそうなるんだよ!それとこれとは、全然関係ないだろ!」
「ふぅ、予想通りの返答をどうもありがとう。じゃあさ……間をとって……私はどうかしら……?」
「だから、何でそうなるんだよ!余計にややこしくなるだろ!」
「ねぇ……私、あなたになら……いいわよ?……うふっ♪」
プニッ……♪
「……私だったら……凛やまゆが出来ないことを、あなたにしてあげられるんだけどな〜……?」
「なっ……!か、奏……!?」
------------------------------------------------
「甘くて、気持ちいいもので……優柔不断なプロデューサーの頭の中を、私でいっぱいにしてあげるっ……♪」
「おまっ……!み、密着しすぎだって!離れろっ……!//」
「うふふ……♪プロデューサーって、意外と筋肉質なのね……♪それで……感触は、どうかしら……?」
「感触って……おい……お前は、女の子なんだぞ?自分が何をしてるのか、わかってるのか……?//」
「わかってるつもりよ……ねぇ、私のこと……飽きちゃった……?」
「……何で急に、そんなことを聞くんだ……?」
「だって……今のプロデューサーは、二人だけのことを見て、私のことを全然見てくれてないじゃない……」
「少なくとも……今のこの場所には、俺と奏しかいないと思うけどな……?」
「むぅっ……そういう意味で、言ってるんじゃないわよ……」
「冗談だ。とにかく俺は、アイドルのことは平等に見守ってるつもりだ。もちろん、奏も例外じゃないさ」
「……本当に……?じゃあ、証明してよ……」
「ん?証明……?」
「言ってたわよね……?今は、プロデューサーと私だけだって……だから……ねっ……♪」
「……お前……まさか……」
「ふふっ……動いちゃイヤよ……♪……んっ……」
「ちょっ……や、やめっ……!//」
グラッ……
「……っ!?奏!危ないっ!!」
「えっ……?……きゃっ……!」
ドサドサドサ!!
「いつつ……なんとか、間に合ったな……」
「あっ……」
「全く……俺たちはダンボールの山に隠れてるんだから、ちょっとは周りを見ろって……」
「あっ、あのっ……その……ぷ、プロデューサー……//」
「おい、まだ動くな。じっとしてろ」
「……うん……わかった……//」
------------------------------------------------
「……」
「……ふぅ、もう大丈夫そうだ。奏、大丈夫か?」
「えっ……?え、えぇ……私は……大丈夫よ……//」
「ならいいんだけど。ふぅ……奏も何だかんだで、まだまだ目が離せないな」
「……そうね……反省するわ。ねぇ……プロデューサー……」
「何だ?」
「私のことを、颯爽と守ってくれて……ありがとう……//」
「はいはい。俺も、奏姫をお守り出来てよかったぞ。全く……気をつけてくれよ?」
「本当、そうだね。プロデューサーには、気をつけてもらわないとね」
「あぁ。だから奏は、もっとアイドルとして……ん?」
「うふっ……♪プロデューサーさん……み〜つけたっ……♪」
「……っ!り、凛……まゆっ……!?」
「こ、こんにちは……奇遇ね……二人とも……//」
「ふふっ♪これは、どういうことなのかな?」
「ねぇ……プロデューサーさん……?どうして……まゆを置いて行ったんですかぁ……?」
「ま、待て!俺たちはただ、倉庫で荷物の整理をしてただけなんだよっ!」
「ふーん。にしては、随分とアツアツなんだね」
「そんなに、奏さんをぎゅっと抱きしめて……と〜っても、暖かそうですねぇ……いいなあ〜♪」
「アツアツ……うわっ!?ち、違うんだ!これはだな……!」
「何が違うの?プロデューサーが、奏を抱きしめてたのは事実じゃん」
「だから違うんだって!抱きしめてたけど、抱きしめてないっていうか……!なっ!奏!」
「……そ、そうね……プロデューサーはただ、私のことを暖かく……包み込んでくれただけよ……//」
「ちょっ……!誤解を生むような言い方するな!」
「やっぱり……♪プロデューサーさんは、狼さんだったんですねぇ……♪がお〜♪」
「あぁ、もう!だから違うんだって!奏も、何を言ってるんだよっ!//」
「……//」
------------------------------------------------
「なっ?そういうことなんだ。だから、本当に何もしてないんだって」
「なるほど……奏さんを、身を呈して守ったんですね。すみません、変なことを言ってしまって……」
「気にするな。誤解が解けてくれたなら、それが何よりだ」
「……ま、そんなところだと思ってたよ。プロデューサーに、そんなことをする勇気があるわけないしね」
「それに、ヘタレだし鈍感だし……変に……優しいしさ……//」
「すごい言われようだな……でも、わかってくれただろ?」
「まあね。でも、わざわざ私たちから逃げる必要は、なかったんじゃない?」
「そうですよぉ……急にどこかに行ってしまって……まゆ、とても寂しかったんですよぉ……?」
「うぐっ!そ、そうだな……それは俺も反省するよ……その結果、奏も巻き込んでしまったわけだしな」
「そうね……一緒に行こうって言ったのは私だけど、少し想定外だったわ」
「……全く……普段は優柔不断なクセに、急に男らしくなったりするし……本当に……ずるいんだから……//」
「ん?何か言ったか?」
「何でもないわ。ただの独り言よ」
「それでは、無事に見つかったことですし……凛ちゃん。今回は、協定を結びませんかぁ?」
「……協定……?」
「まゆと凛ちゃんで、それぞれ一日ずつ、プロデューサーさんを独占するんです♪どうですかぁ?」
「……ふ〜ん……悪くないじゃん……♪じゃあ、今回はまゆに譲るよ。でも次は、私が独占するからね?」
「ありがとうございます♪それでは、決まりですね♪」
「おい、二人で何か勝手に、話が進んでるみたいだが……協定?独占?何の話をしてるんだ?」
「うふふ♪二人で「仲良く」プロデューサーさんと、楽しい時間を過ごしたいって、お話をしてたんですっ♪」
「プロデューサーが、いつも言ってるじゃん「みんな仲良く」って」
「仲良しなのは、いいことだけど……俺の意思はないんですかね……?」
「……何さ……そんなに、私たちのことが嫌いなの……?」
「えっ……?」
------------------------------------------------
「私……最近、プロデューサーが全然構ってくれなくて……寂しかったんだよ……?」ウルッ
「うっ……」
「まゆ……プロデューサーさんが、と〜っても優しいお兄さんだってことを……知ってますよぉ……?」ウルッ
「……わかったよ……最近、仕事が忙しくて、二人をあまり見てあげれなかったのは、事実だしな……」
「ふふっ♪決まりだね♪」
「やった〜♪プロデューサーさんはやっぱり、優しいお兄さんですねっ……♪//」
「……あの……私も……」
「奏、この前プロデューサーと一緒に、楽しそうにしてたらしいじゃん」
「……っ!」
「うふふ♪礼さんと志乃さんから、聞きましたよぉ?「とても仲睦まじそうにしてた」って……♪」
「ですから……楽しいことは「みんな」で、共有しましょうよぉ♪ねっ♪」
「うぅ……わかったわよ……今回は、二人に譲るわ……」
「ありがとう。それじゃあ、プロデューサーもいいよね?」
「まあ、よくわからんが……でも、お手柔らかに頼むぞ?」
「わかってますよぉ♪では、まゆと凛ちゃんでお互いに、楽しい時間を過ごしましょう♪」
「うん、そうだね、これで楽しい時間を過ごせるね」
ギュッ♪
「ふぅ……本当に、仲がいいんだか悪いんだか……」
「……ねぇ……プロデューサー……今回は、二人に譲るけど……私のことも見てくれなきゃ、イヤよ……?」
「心配するな。さっきも言っただろ?奏もみんなと同じだって、だから安心しろ」
「むぅ、ちょっと不満だけど……わかったわ。これからもよろしくね」
「あぁ。よろしくな」
------------------------------------------------
「……でさ……凛とまゆが、相変わらずなんだよ……本当に困っちゃうんだ」
「そうなんですか。それは、あまりよくないですね……」
「二人とも、卯月みたいに優しくて素直な子なら、いいんだけどな〜」
「いえいえ、そんな……むしろ私こそ、いつもご迷惑ばかりかけてしまっては、ないでしょうか……?」
「ははっ。例えばどんな?」
「例えば、いつもこうして私の長電話に夜遅くまで、付き合ってもらってたりしてますので……」
「気にするな。俺も卯月から色々な話を聞けたり、こうして悩みも聞いてもらってるし、むしろ感謝してるよ」
「プロデューサーさん……はいっ♪そう言ってもらえると、光栄です♪」
「でも……「二人だけ」で色々な話や、お互いに普段、他の人には話せないようなことを話してるとその……」
「……ま、まるで……恋人同士みたいですね……なんて……♪//」
「そうだな。でも、この安心感は恋人と言うより、妹に近いと思うな」
「えっ、妹……ですか……?」
「うん。卯月は、聞き上手で優しくて、素直な妹っていうか、そんな感じがするんだ」
「……そうですか……でも、それを言うなら、プロデューサーさんも同じですよ?」
「いつも優しくて、暖かくて……でも、時には凛々しくて、違う素敵な一面が見れたりして、まるで……」
「……あ、憧れのお兄ちゃんみたい……ですっ……♪//」
「おっ、嬉しいことを言ってくれるじゃないか。それじゃあ、かわいい妹のために、俺も頑張らないとな!」
「はいっ♪頼りにしてますよ♪お兄ちゃん♪……でも……いつかは、プロデューサーさんの……」
「……?」
「あ、あわわっ!何でもないですっ!少し……考え事をしてただけなので……//」
「そうか……?それじゃあ、そろそろ失礼するよ。あまり電話をすると「まま」に怒られちゃうからな」
「ママ……ですか?」
「こっちの話だ。今日も、色々な話をしてくれたり、相談に乗ってくれてありがとう。またよろしくな」
「いえいえ♪私の方こそ、ありがとうございました♪これからも、よろしくお願いしますねっ♪」
「あぁ、よろしく。じゃあおやすみ、いい夢を見ろよ……ふぅ……結構、喋ったな……」
「……まさか、この電話も……?いやいや、少し考えすぎだな。さて……明日に備えて、そろそろ寝るか……」
……うふふ♪
------------------------------------------------
「ふぅ、ついた……」
「まゆは……まだ来てないみたいだな。さて、スマホでも見て待ちますかねえ……」
「……おっ「大人気アイドルの、速水奏のグラビア写真集発売」か、そういえば発売日って、今日だったっけ」
「しかも、何枚かサンプルがあるのか……ちょっと見てみようかな……いや、でも……」
「……あ、あくまで、仕事として見るんだ!所属してるアイドルの情報を、知っておいて損はないからな!//」
「よし、それじゃあさっそく……おぉ……結構、攻めてるな……」
「……ちょっ!?こ、このページ……大丈夫なのか?……改めて見てみると……奏って、結構あるよな……//」
「結構……何ですかぁ……?」
「そうだな……例えばこの、泡が少ないあたりとか、もうほぼ……ん?」
「うふふっ♪おはようございますっ♪プロデューサーさんっ♪」
「うわあっ!?ま、まゆっ……!?」
「と〜っても、楽しそうですねぇ♪一体、何を見てたんですかぁ?」
「え、えっと……あ、阿波踊りのページを見てたんだよ!」
「阿波踊り……ですか?」
「あぁ!仙台でも、阿波踊りが見れると聞いてな!楽しみにしてたんだ!」
「私の故郷のことを、調べてくれてたんですね……♪嬉しいですっ♪」
「でも、阿波踊りが見れるのは主に、8月なんです。ですので、この時期はまだ見れないんですよ」
「そ、そうだったのか……それは残念だなっ!あ、あはは……」
「……ちなみに……プロデューサーさんになら、まゆの「全て」をいつでも……お見せ出来ますからね……?」
「えっ……?」
「……な〜んて♪それでは、今日は一日、よろしくお願いしますねっ♪私と一緒に、仙台を楽しみましょう♪」
「あ、あぁ。よろしく頼む……って!そんなに引っ張るなって!!」
「ふふっ♪今日はず〜っと、まゆだけを見てもらいますからねっ♪」
------------------------------------------------
「うん。やっぱり、都会と違って空気が美味しいな。とても新鮮な気分だ」
「気に入ってもらえて何よりです♪仙台は、と〜ってもいい所なんですよ♪」
「確かにいい所だけど……でも、東京にも女の子が喜ぶ店が結構あるし、そっちでもよかったんだぞ?」
「いえいえ、そんな♪プロデューサーさんに、は私の故郷をたくさん知ってもらいですしそれに……」
「……東京じゃなくて、仙台なら……邪魔が、入りにくいかなって……♪」
「ん?邪魔……?」
「こっちの話ですっ♪とにかく、気にしないでください♪」
「そうか?ならいいんだが……」
「うふふ♪それではさっそく、プロデューサーさんの腕を……まゆが、独占しちゃいますっ……♪//」
ギュッ♪
「ちょっ……少し、近くないか……?」
「……ふふっ♪プロデューサーさん……?……まゆの温もりを……感じてくれてますかぁ……?」
プニッ♪
「なっ……!?し、知るかっ!変なことを言ってないで、とっとと行くぞ!//」
「あんっ、もうっ……でも、そんなにまゆで……ドキドキしてくれたんですね……♪嬉しいっ♪」
「全く……まゆはアイドルで、俺は男なんだぞ……?もっと、危機感を持てよ……//」
「……では……そんな、危うくてか弱いまゆを、守ってくれますか……?//」
「そうだな。あんなことは、俺以外に……いや!俺にもするな!わかったなっ!//」
「……うふふ……♪プロデューサーさんってば……♪」
------------------------------------------------
「はぁ〜いっ♪プロデューサーさぁ〜ん♪あ〜ん♪」
「……あ、あ〜ん……」
「うふふ♪どうですかぁ?仙台名物の、ずんだ餅パフェは♪」
「……うん。甘くて、ずんだ餅の食感と合わさってて、結構美味しいな」
「よかった♪ここのお店は、まゆのお気に入りなんですよ♪」
「確かに、美味しいけど……何だか、周りの目がすごい……生暖かいような、気がするんだが……//」
「エ〜?そんなことはないですよぉ♪ほらっ♪次は、まゆにもくださいっ♪あ〜んっ♪」
「カップルって……あのなあ……まあ、いいか。ほらっ、行くぞ」
「あむっ、ん〜♪美味しいですっ♪」
「ふぅ、なんかまゆとこうしてると、あの時を思い出すよ」
「あの時、ですかぁ……?」
「あぁ。前に心と一緒に、パフェを食べて……むぐっ!?」
「……プロデューサーさん……ダメですよぉ……?」
「んん……ぷあっ……おい!急に、何をするんだよっ!!」
「ダメです……まゆの前で、他の女の子の名前を出しちゃ……」
「女の子……?ははっ、安心しろって。心は別に、女の子じゃ……んぐっ……!?」
「……今は……まゆだけを見てください……いいですね……?」
「んぐ……は、はいっ……わかりました……」
「うふっ♪嬉しい♪まゆも、いつもプロデューサーさんのことしか見てませんよっ♪」
「それに、仙台には色々と、楽しいスポットがたくさんあるんです♪」
「ですので……「二人だけの」甘くて楽しい時間を、これからまゆとた〜っぷりと、過ごしましょう♪」
「そ、そうだな……すごく楽しみだ……あ、あはは……」
「ふふっ……たくさん、楽しんでいってくださいね♪だって……」
「……ここが……「第二の故郷」になるんですから……うふふ……♪」
------------------------------------------------
「ふぅ。だいぶ暗くなってきたな。まゆ、寒くないか?」
「大丈夫ですよ♪プロデューサーさんの温もりで、心も体もすごく暖かいですっ♪」
「……そ、それはよかった……にしても、イルミネーションがすごく綺麗だな……とても幻想的だ」
「うふふっ♪そうですね♪今、こうしてプロデューサーさんと二人きりで、一緒にいれるのも……」
「……出会う前……ううん。生まれる前から、運命の赤い糸で結ばれてたからかもしれませんね……//」
「ははっ、生まれる前からか。随分とロマンティックだな」
「このイルミネーションをみてると、色々な思い出がたくさん蘇りますね♪例えば、この前のライブとか♪」
「おっ、イリュージョニスタってか。上手いじゃないか」
「あの時は、みなさんのおかげでライブを無事に、成功させることが出来ました♪ありがとうございます♪」
「いやいや。まゆたちが必死に頑張ってくれたから、成功出来たんだ。もっと、自信を持てよ」
「……あの……プロデューサーさん……「まゆたち」ではなく、その……」
「……「まゆ」だけを、見てもらえることって……出来ませんか……?」
「……俺は、アイドルの成長する姿を平等に、見守っていきたいんだ。だから、それは出来ない。ごめん……」
「そうですか……やっぱり、辛いなあ……まるで……胸が張り裂けそうなぐらいに……」
「えっ……?辛いって、一体何が……ん……?」
(……この光景……どこかで、見覚えがあるような……)
「わかってます……わかってはいますけど……みんなに笑顔を振りまいてるのを見て、胸が苦しいんです……」
「……プロデューサーさんは……私だけの、プロデューサーさんなのに……」
「あの……ま、まゆ……?とりあえずさ……一旦、落ち着こうぜ?なっ?」
「うふっ♪ということで、まゆは考えました♪プロデューサーさんを永遠に、まゆだけのものにする方法をっ♪」
「ちょっ……まっ、まさか……!」
「うふふ……♪安心してくださいっ♪まゆもすぐに、そっちに行きますから……♪」
「これで、ずっと……いえっ♪永遠に一緒ですね……♪私だけの……」
「う、うわあっ……!」
「……プロデューサーさんっ♪」
------------------------------------------------
チュッ♪
「……むぐっ…!?」
「んっ……♪」
「んんっ……ぷあっ……ま、まゆ……お前……//」
「……うふふっ♪まゆ……やっと、わかったんです……あなたと出会ったあの時から、ずっと……」
「……「プロデューサー」ではなく……「憧れのお兄さん」として、ずっと目で追ってたんだって……♪」
「ですので……その「憧れのお兄さん」への素直な気持ちを、形にしてみちゃいました……うふっ♪//」
「素直って……今、自分が何をしたのか、わかってるのか……?」
「わかっています。それはもう愛おしてくて、狂おしい程に……」
「だからこそ、一人の女の子の気持ちをプロデューサーさんに、どうしても伝えたかったんです」
「……まゆ……」
「プロデューサーさん……まゆのことをアイドルではなく「一人の女の子」として、見てもらえませんか?」
「……確かに……まゆの気持ちは、しっかりと伝わったよ。だけど……やっぱり一旦、冷静になった方が……」
チュッ♪
「んぐっ……!?……ぷあっ……ま、まゆ……!?//」
「もう……自分でも、愛おしいと思う気持ちはとめられないんです……ですので……」
「……イケないことを言おうとする、悪いお口は……何回でも塞いじゃいます……♪うふっ……♪」
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「ちょっ……だから、俺たちはアイドルとプロ……んんっ……!」
「……んっ♪……ふふっ……♪また……言おうとしましたね……♪//」
「……お、お前……//」
「うふふ♪さてとっ♪今日はもう遅いので、これから、まゆの実家に行きましょう♪」
「実家……はあっ!?」
「実は、仙台に来たのはプロデューサーさんを、実家の両親に紹介するためでもあったんですっ♪」
「待て待て、実家って……俺たちはただの……」
「……うふっ♪」ジー
「……心の準備が、まだ出来てないって言うか……急に、お邪魔をするのは悪いんじゃないか……?」
「大丈夫ですよぉ♪「運命の人」と一緒に帰るってもう伝えてますので♪」
「ちょっ……!う、運命って……まゆ……お前は、アイド……」
「……♪」
「い、いや……せめて友達って、紹介すべきなんじゃないか……?」
「もうっ、恥ずかしがっちゃって♪でも、大丈夫ですっ♪これから慣れていけばいいんですから♪」
「あなたと出会うまでは、運命の出会いなんて、少しも信じていませんでしたが……それは間違いでした……」
「だって……あなたの顔も容姿も匂いも髪の毛も体も全てが愛おしてくて、大大大好きなんです!もう絶対に、離したくないんです!」
「ですので……これから少しずつ、幸せの階段を一緒に登って行きましょうね♪ず〜っと……いえ、永遠にねっ……うふふ……♪」