Pチャンに構ってもらいたいシリーズ   作:篠崎レニア

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祇園シンデレラ 小早川紗枝

「よぉ。ただいま戻ったぞ〜」

 

「あっ、プロデューサー、お帰り……ん?」

 

「ただいま……戻りました……グシッ……」

 

「……スン……スンッ…」

 

「紗枝ちゃん、ゆかりちゃん……どうしたの?鼻風邪?花粉?マスク使う?」

 

「えっ……!?あっ……これは、ちゃいますっ……!ただ、そのっ……何と言いますか……」

 

「?」

 

「お気遣いありがとうございます、泉さん……でも……気にしないでください……クスン」

 

「……まさか、プロデューサー……二人に何か、キツイこととか言ったの……?」

 

「……せや……何も、あそこまで言わへんでも……スンッ」

 

「は?いや……俺は、何も……」

 

「やっぱり……二人とも女の子なんだから、少しは加減してあげてよ?」

 

「せやでせやで〜♪もうちょっとうちに、優しくしてくれてもええと思うで〜♪」

 

「いえ……プロデューサーさんは、一緒にいてくださっただけですよ……?」

 

「えっ……そうなの?ゆかりちゃん?」

 

「はい。この涙は、お仕事の現場で感激してつい、流してしまったものなんです」

 

「……むしろ……プロデューサーさんには、そんな私たちを優しく……包み込んでもらいましたので……//」

 

「ゆかり……ありがとう。やっぱり、ゆかりは優しいなあ」ナデナデ

 

「あっ……そ、そんな……//」

 

「……むっ」

 

「感激してたゆかり、とてもかわいかったぞ。仕事が無事成功して、よかったな」

 

「うふっ……♪プロデューサーさんと一緒にいると、安心してつい……素の感情が出てしまいますね……♪//」

 

「……ちょっと……プロデューサーはぁん〜?頑張ったのは、ゆかりはんの他にもおると思うんやけどな〜?」

 

「あぁ、わかってるよ。紗枝も、頑張ってくれてありがとうな」

 

「それだけどすか……?ほら、他にもありますやろ……その……ゆかりはんみたいに〜、とか……」

 

「えっ……ゆかりみたいに……?どういうことだよ……?」

 

「……もうええわ……プロデューサーはんの、えっち……」

 

「はぁ!?えっち!?何でそうなるんだよ!」

 

「ふ〜んだ……知りまへ〜ん……」

 

カチャッ

 

「みんな〜♪おはよ〜さ〜ん♪」

 

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「あっ……周子さん。おはようございます」

 

「泉ちゃんもおはよ♪……フ〜ン……朝から女の子を三人も……プロデューサーはんは、いいご身分どすな〜」

 

「おい!急に、何を言うんだよ周子!俺たちは、仕事から帰ってきただけだ!」

 

「ほんま、目を離すとす〜ぐコレなんやから〜。ねぇ〜、泉は〜んっ」

 

「……そうですね……ある意味で、正常なアルゴリズムを崩そうとする「バグ」みたいなものですしね……」

 

「泉も乗るな!全く……ほら、変なことを言ってないで、さっさと支度しろ」

 

「えっ……プロデューサーさん……これからどこかに、行かれるのですか?」

 

「あぁ。これから「羽衣小町」と、京都に仕事しに行くんだよ」

 

「せやな♪うちと周子はんは同じ京都出身やから、ある意味で、故郷に帰るようなもんやね♪」

 

「京都って……結構、遠いんじゃないの?」

 

「まあ、少し遠いかもな。だけど一週間ぐらいでこっちに戻ってくるよ」

 

「ということは…プロデューサーさんたちと…しばらく会えなくなるってことですよね……?寂しいです……」

 

「俺も同じ気持ちだよ。でも、ゆかりはいい子だから、ちゃんと待っててくれるよな?」

 

「……では……いい子にしていますので……帰ってきたら、私のお願い事を一つ、聞いてもらえますか……?」

 

「お願い事?別にいいけど……俺が出来る範囲で、頼むぞ?」

 

「はいっ……♪うふふ……楽しみにしています……♪//」

 

「……ねぇ……プロデューサー。私との約束も……覚えててくれてるよね……?」

 

「泉と……あぁ、そうだな。俺にプログラミングを、教えてくれるんだったよな?」

 

「うん。前に、スケジュール表の作成に困ってたから、もっと楽になるように今度、一緒にマクロを組もうよ」

 

「そうだな。泉は、ITやプログラムに詳しいから助かるよ。帰ってきたら是非、俺に教えてくれ」

 

「……待ってるからね……約束だよっ……♪」

 

「なんや、プロデューサーさんも、大忙しやねぇ♪」

 

「プロデューサーはんのスケジュール帳は、女の子との予定がびっしりで……羨ましい限りどすなぁ〜」

 

「なんか、腑に落ちないけど……まあ、ほら。紗枝も、準備をしてくれ。忙しいのはお互い様だろ?」

 

「ま、うちもあいどるになったことやし、これも宿命かもしれへんね。ほな、行きまひょか〜」

 

「じゃあ、そろそろ行くか。また今度な、二人とも」

 

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「わぁ〜♪この空気……懐かしおすなあ〜♪」

 

「……ふぁ〜……到着〜って、感じ〜?」

 

「んもう、周子はん〜?そない大あくび……お行儀悪いで?」

 

「なんかもう、空気が違うよな。まだ駅なのに、京都に来たって実感が湧くって言うかさ」

 

「んま〜、あたしたちは地元やし、よく通ってたからそんなに実感ないけど……そんなに物珍しいものなん?」

 

「修学旅行とか、ロケの打ち合わせとかで、指で数えれるぐらいしか来たことがないしな。胸が高まるよ」

 

「ほなら、うちらが案内しますえ♪京都へおこしやす〜♪みたいな〜♪」

 

「そうだな……宿泊先には荷物も送ってあるし、チェックインまでまだ、時間があるし……」

 

「……うん、じゃあせっかくだし、案内してもらってもいいか?俺に、京都を教えてくれ」

 

「決まりやね♪それじゃあ、プロデューサーはん♪周子はん♪行きますえ〜♪」

 

「……ん〜……じゃあさ〜……観光ついでにぃ……あたしを、お持ち帰りしてぇ〜……」

 

ギュッ

 

「おい、周子!何だよお持ち帰りって!ていうか、急にくっついてくるなっ!」

 

「せ、せやで……!京娘ともあろうものが、そないはしたないことを……!//」

 

「だってぇ、眠いんだも〜ん。せやからちょ〜っとぐらい、あたしをエスコートしてくれてもええや〜ん」

 

「あのなあ……周子は、アイドルなんだぞ……?自分が、何を言ってるか……わかってるのか……?」

 

「それだけ、信用してるってことだよ♪さあっ、かわいい京娘のシューコちゃんを、お持ち帰りや♪なんて♪」

 

「知るか!ほらっ!寝ぼけたことを言ってないで、さっさと行くぞ!」

 

「……せやな。起きたまま寝言を言うなんて、周子はんは芸達者どすなぁ〜」

 

「も〜!二人とも、ノリわる〜い!ていうか、あたしを置いていかないでよぉ〜!」

 

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「ほな、プロデューサーはん♪ここが、京都で有名な神社さんやで〜♪」

 

「おぉ……流石は京都だな。立派な神社だ」

 

「ここって確かさ〜、縁結びで有名な神社だったよね〜?」

 

「せやな♪でも商売繁盛、交通安全、何でもござれな神社なんよ♪せっかくやし、お参りでもして行きまひょ♪」

 

「そうだな。アイドルたちの、安全祈願をしていくか。何事もなく、楽しくアイドル活動をして欲しいしな」

 

「……ほんまに、それだけでええの〜?この神社は「縁結び」で有名なんよ?それは、お願いしないの〜?」

 

「ははっ。俺にはまだまだ関係ないって。今は、仕事と縁結びされてるからな」

 

「ふ〜ん……じゃあさ……あたしと、縁結びを……してみる?」

 

「……」

 

ピンッ

 

「ふぎゃっ……!ちょっと〜……いきなり、あたしのおでこに何をするんよ〜……」

 

「……まだ、寝ぼけてるみたいだからな。で?どうだ?少しは、目が覚めたか?」

 

「エ〜。別に、寝ぼけてなんか……あ〜♪でも、そっか〜♪」

 

「今ここで、あたしたちが縁結びをしちゃったらぁ……誰かさんが、嫉妬しちゃうもんね〜♪」チラッ

 

「ちょっと……何で今、うちを見たん……?」

 

「何のことかな〜♪全くぅ、もうちょっと素直だったら……あいたたっ」

 

「……周子はん……?余計なこと言うたら……あきまへんえ……?」

 

「あんっ、つねらんといてぇ〜。めんごめんご♪」

 

「おい……一体、何の話をしてるんだ……?」

 

「何もあらへん♪でも、縁結びはともかく、この神社にはおみくじもあるし、ついでに運試しもしてみようよ♪」

 

「おぉ、おみくじもあるのか。面白そうじゃないか」

 

「……ふ〜ん……どうせ、悪どいことばかりしとる、いけずな周子はんは大凶に決まっとります……」

 

「うふふ……紗枝はんったら……♪……しゃ〜ないなあ〜♪それじゃあ、大凶を引かんようにせんとね♪」

 

「では「紗枝はん」と事務所のみんなのために、しっかりと、祈願させてもらいますえ♪二礼二拍一礼ってね♪」

 

「だな。運試しもいいけど、まずはお参りしに行こうぜ」

 

「むぅ……おばか……」

 

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ガラガラ

 

「っしょっと……どれどれ……あ〜中吉か〜。まずまずやね〜」

 

「……へぇ〜……周子はんも、少しはええ行いをしとったんやねぇ〜」

 

「にゃはは♪なんせ今のあたしは、みんなに夢を与えるアイドルやからね♪紗枝はんはどうだったん?」

 

「うちは……末吉や〜……あ〜ん……なんで〜な〜……」

 

「どんまい♪まあ、末吉は末広がりって意味でもあるし、悪いことばかりじゃないやん♪」

 

「それは、そうやけど……」

 

「じゃあ次は、プロデューサーさんだね♪」

 

「えっと、俺は……おぉ……」

 

「……って、うわぁ〜!プロデューサーさん……大吉やないの〜!やったやん♪」

 

「新年早々……じゃなくて、新春早々、縁起がいいな……これも、お参り効果なのか……?」

 

「ええなぁ〜、プロデューサーはん〜……ちょっと、うちにもみして〜」

 

「あぁ、いいよ。ほれ」

 

「おおきに〜♪えっと……うわ〜……流石は大吉やねぇ〜。ええことばかり……ん〜?」

 

「どうしたんだ?紗枝」

 

「……恋愛……浮気心は捨てよう……やって〜♪」

 

「あははっ♪お天道様はしっかりと、みとるんやね♪」

 

「ちょっ……何だよ浮気って!俺には何も、関係ないだろっ!//」

 

「うふふ……♪慌てるプロデューサーはん……かいらしいなあ……♪」

 

「大吉だからって、浮気はあきまへんよ♪だって……プロデューサーさんには、あたしがいるんやし♪」

 

「……あぁ、俺には周子がいるしな。だから今は、二人のプロデュースにしっかりと専念させてもらうよ」

 

「えっ……も、もうっ……変なところで、素直なんやから……//」

 

「変なは余計だ。これからも「羽衣小町」と俺で、シンデレラのお城を目指していこうぜ。なあ、紗枝」

 

「……せやね……うちも、浮気はあきまへんと思います……」ギュッ

 

「うん、改めてよろしく……って……ちょっ……!さ、紗枝!?」

 

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「わぁお♪紗枝はんってば、だいた〜ん♪」

 

「……周子はんや、他の女の子ばかり……ずるいどす……」

 

「おい……何だよ、急にっ……!//」

 

「そうだそうだ〜♪あたしたちのことも、構え〜♪」

 

プニッ♪

 

「うぐっ……!?……し、周子……お前っ……!//」

 

「……んふふ〜♪プロデューサーはんはぁ……「コレ」が、だぁ〜いすきやもんね〜♪」

 

「何だよ、コレって……!ていうか、二人して俺にくっついてくるなっ!//」

 

「も、もうっ!せやから、はしたないどすえ……!ましてやこないな場所で……罰当たりどすっ!//」

 

「エ〜。でも、紗枝はんだって思いっきり、プロデューサーはんに密着しとるやんけ♪」

 

「それは……し、周子はんがプロデューサーはんに、けったいなことをせえへんように見守ってるだけやっ!」

 

「あんっ、けったいだなんて……あたしはただ、肌と肌の温もりを共有してるだけやでっ……♪」

 

ムニュッ♪

 

「ぬ、温もりって……//」

 

「「豊穣」の神様はぁ……ほんのすこ〜し、あたしに微笑んでくれたみたいやね♪な〜♪紗枝はんっ♪」

 

「……む〜……もう知りまへんっ!プロデューサーはんの、おばかっ!」

 

「ちょっ……何で俺なんだよっ!おい紗枝!待てって!……行っちまった……」

 

「ほんまにもう……かわええんやから〜♪紗枝はんは〜♪」

 

「おい、周子。また紗枝に、何かしたのか……?」

 

「何にもしてへんよ♪それじゃあ、プロデューサーさんが、紗枝はんのところに行ってあげて〜♪」

 

「俺だけ……?周子も一緒に来いよ」

 

「いやいや♪あたしばかりじゃ、ずるいからねっ♪ほらっ、早くしないと、紗枝はんが迷子になってまうで?」

 

「……まあ、迷子は困るし……じゃあちょっと、行ってくるわ」

 

「りょ〜かいっ♪あっ、そうだ♪……さっきの話なんやけど、その……」

 

「……プロデューサーさんには、あたしがいるって……どういう意味なのかな……?//」

 

「特に深い意味はないぞ。いつも、俺をからかってくるから、仕返しをしただけだ。じゃあ、またあとでな」

 

「そっか……♪んじゃあ、行ってらっしゃ〜いっ♪……しっかりと、聞いちゃったからね……♪ふふっ……♪」

 

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「お〜い!紗枝〜!待ってくれ〜!」

 

「……」

 

「ふぅ……やっと追いついた……全く、何で急に、俺たちを置いて行くんだよ……」

 

「あれ〜?愛しの彼女とは、もうええんどすかぁ〜?」

 

「愛し……彼女……?何のことだよ?」

 

「……「目の前」に……あつあつなカップルがおったので、うちはお邪魔虫かと思ったんどす〜」

 

「ちょっ……あつあつって何だよ!あ、あれは周子が勝手に、変なことをしただけだって!//」

 

「ふ〜ん……その割には、周子はんに……鼻の下を伸ばして、デレデレしとったクセに……」

 

「それは誤解だ!なあ、紗枝。何かしたのなら謝るから、機嫌を直してくれよ。なっ?」

 

「……ほんまに……反省しとります……?」

 

「あぁ。ごめんよ、紗枝」

 

「じゃあ……今からうちと一緒に、来て欲しいところがあるんやけど……ええどすか?」

 

「来て欲しい……?別にいいけど……でも、周子が……」

 

「むぅ……やっぱり……うちより、周子はんをとるんやな……」

 

「何で、そうなるんだよ!でも……まあ、周子もそこら辺を散策するって言ってたし、少しくらいなら……」

 

「……うん、いいぞ。で?どこに行きたいんだ?」

 

「ほんまどすか!?ほな、うちについてきて〜♪」

 

ギュッ♪

 

「うわっ!?な、何だよ!?」

 

「ふふっ……周子はんばかり、構ったんやから……次は、うちのばんやでぇ〜♪」

 

「いや、別にそんな……ていうかわかった!わかったから、そんなに俺を引っ張るなって!」

 

「聞こえまへ〜んっ♪」

 

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「枯山水のお庭……ここがうちの、お気に入りなんどす……」

 

「おぉ……写真でしか、見たことがなかったけど……すごくいい景色だ……」

 

「うふふ…♪日頃のせわしなさは忘れて、しばらくまったりしておくれやす……プロデューサーはん……♪」

 

「そうだな……これは、活かせるかもしれないな……」

 

「ん?プロデューサーはん……?何してはりますの?」

 

「いや、この枯山水の庭園を、紗枝の新しいステージに活かせれないかと思ってな。少し、メモをしたんだよ」

 

「すてーじ……もう〜……だから、お仕事は忘れてください言いましたやろ?」

 

「それは無理だな。俺はもう、紗枝のことが、頭から離れなくなってるんだ」

 

「ふあっ……!?//」

 

「だから、常日頃アンテナを張って……ってどうしたんだよ?紗枝。そんなに、顔を真っ赤にして……」

 

「それが、うちのぷろでゅーすのことやて、わかっとりますけど……ほんま、このお人はすぐそういうことを平気で……//」

 

「どうした?熱でもあるのか…?」

 

「な、何でもあらへんっ……!……でも……うちだって、そのっ……」

 

「……プロデューサーはんのことが……いつも、頭から離れへんよ……?//」

 

「ははっ。紗枝も、俺のプロデュース業について、興味を持ってるのか?」

 

「……せやな〜……プロデューサーはんの、女の子のぷろでゅーすの仕方に、えらい興味をもっとりますわ〜」

 

「ん……?アイドルの事務所なんだから、女の子をプロデュースするのは当たり前だろ?」

 

「にしてはいつも、やらしい目で女の子を、品定めしてはりますやないか。随分と、お目が高いんやなぁ〜」

 

「何だよそれ!俺はアイドルたちを、そんな目で見た覚えはないぞ!?」

 

「どうだか……ほな、さっきは何で、周子はんにあないドキドキしてはりましたの……?」

 

「い、いや、それはだな……何ていうか……周子が、その……俺に当ててくるから……つい……//」

 

「……ふぅ……しゃ〜ないなあ。そんな、す〜ぐ女の子にデレデレする、いけずなプロデューサーはんは……」

 

キュッ♪

 

「……うちがしっかりと……見守ってあげないと、いかんね……♪」

 

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「ん?どうしたんだよ。急に、俺の手なんか握って」

 

「ちょっと、こうして見たかったんや……♪イヤどすか……?」

 

「別に、嫌じゃないけど……」

 

「ほな、ええやん♪にしても、プロデューサーはんの手……大きいなぁ♪」

 

「そうか……?なら、紗枝の手は小さくて、女の子の手って感じがするよ」

 

「女の子……プロデューサーはんは、うちを女の子として……意識してくれてるんどすか……?」

 

「当たり前だろ?紗枝は、お年頃のかわいい女の子だよ。むしろ、それ以外に何があるんだよ」

 

「……うちは、てっきり……「あいどる」としか、見てもらえてへんと思てました……」

 

「そんなことはないって。俺はいつも、紗枝を一人の女の子として見てるよ。だから、自信を持てって」

 

「……せやな♪「品定め」が上手なプロデューサーはんに、そう言うてもらえると何だか、自信がつくなぁ♪」

 

「おい……それは、皮肉か〜?」

 

「はて、どうでっしゃろか♪でも……うちも、プロデューサーはんのこと「一人の男の人」として見てますえ♪」

 

「そりゃどうも。じゃあ、俺も改めてプロデューサーとして、そして、男としても頑張らないといけないな」

 

「うふふ……♪これからも、よろしおすな……♪ほな、確かめてみますか……?」

 

「確かめるって……何をだ?」

 

「周子はんよりかは、あらへんかもしれへんけど……うちも、女の子やさかい……」

 

ムニッ♪

 

「もっと……意識してくれはっても……ええんやで……?//」

 

「なっ……!おい、紗枝!お前はアイドルなんだぞ!?何をしてるのか、わかってるのか!?」

 

「え〜。ただ、プロデューサーはんに、甘えてるだけやで〜?だって、うちはお年頃の京娘やし♪」

 

「全く……!周子もそうだけど、お前たちは無防備すぎるんだよっ!もう少し、女の子としてだな……//」

 

「安心しとぉくれやす♪男の人言うても、こないなこと、プロデューサーはんにしかしまへんし、それに……」

 

「……プロデューサーはんが、えらい優しいお兄さんだってこと……うちは知ってますえ……♪//」

 

「……まあ……俺だって、プロデューサーだからな……そこら辺は、弁えてるつもりだけどさ……//」

 

「せやろ♪ほな♪しばらくはこうしながら、枯山水の景色を二人っきりで、眺めまひょ♪」

 

「くっ……!//」

 

「ふふっ……♪プロデューサーはんの腕……逞しくて……えらい、暖かおすなあ……♪」

 

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「あ〜!いたいた〜♪お〜いっ♪」

 

「おっ、周子じゃないか。待たせたな」

 

「いやいや♪気にせんでええよ♪それより、どうやった?楽しめた〜?」

 

「あぁ、枯山水の庭園、とてもいい眺めだったぞ。なあ、紗枝」

 

「せやな♪二人での〜んびりと、楽しい時間を過ごせたなあ♪ところで……周子はんは、何をしとったんどす?」

 

「あたしはねぇ……じゃじゃ〜ん♪この八つ橋を食べながら、散策しとりました〜♪」

 

「……周子はん……?あまり食べすぎると、太んで……?」

 

「大丈夫やって♪これでも、アイドルになってからは色々と、気をつけてるし♪」

 

「それに……京都についてからさ、実家の味が、恋しくなっちゃったんだよね〜♪」

 

「実家……?あぁ、確か周子の実家って、和菓子屋さんだったっけ」

 

「せや♪だから、二人が庭園に行ってる間に、ちょっと実家に寄ってきたんだ〜♪」

 

「ちゅうことは、それって周子はんの、実家の八つ橋なん?」

 

「せ〜いか〜い♪あっ、そうだ♪せっかく京都に来たんだし、二人とも、あたしの実家に寄って行きなよ♪」

 

「えっ……?でも、急に寄るのは悪いんじゃないか……?」

 

「ええってええって♪あたしの両親は、紗枝はんやプロデューサーさんのことを、気に入ってくれてるし……」

 

「……それに……「将来」は何回も、お世話になるかもしれへんからね……//」

 

「……周子はん?」

 

「な〜んて、冗談や♪あたしから連絡しとくからさぁ、せっかくだし、寄って行きなはれ♪」

 

「ん〜、チェックインの時間まで、まだ結構あるし……うん。じゃあ、寄らさせてもらうか。紗枝はどうだ?」

 

「うちも、周子はんのご両親がええって言うなら、ええけど……」

 

「決まりやね♪じゃあさ、あたしの実家に寄ったあとも、色々な所を観光しようよ♪まだ、時間はあるんだし♪」

 

「そうだな。改めて三人揃ったことだし、俺に京都をもっと教えてくれよ」

 

「りょ〜かい♪プロデューサーさんに、あたしたちの……じゃなくて!京都の魅力をもっと、教えないとね♪」

 

「……せやな♪うちら「羽衣小町」が、プロデューサーはんを、ご案内しますえ〜♪」

 

「うん、よろしく頼むよ。二人とも」

 

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「紗枝はん♪今日は、お疲れやす〜♪」

 

「お疲れやす〜♪周子はんっ♪」

 

「は〜……プロデューサーさんってば、粋だよね〜♪こんなに立派な、旅館を用意してくれてたなんて♪」

 

「せやな〜♪ここの温泉……と〜っても、気持ちええわ〜♪」

 

「今日は楽しかったね〜♪あたしの実家に行って、ラーメンを食べに行って、ライブに使う扇子を選んだりさ♪」

 

「それにしても……周子はんは、すごいなぁ……」

 

「ん〜?何が〜?」

 

「……八つ橋のあとに、らぁめん……そして、旅館のお食事……ようそんなに入るなぁ……」

 

「あははっ♪意外に、ペロリといけちゃった♪ほら、楽しく食べてるとつい、箸が進んじゃうって言うやん♪」

 

「そら、そうやけど……でも、さっきも言うたけど、少しは控えへんと……太りますえ?」

 

「大丈夫やって〜♪だって、あたしはぁ……食べたものがお腹周りに行くんやなくてぇ……」

 

タプンッ♪

 

「……こっちに行ってまう体質みたい……やからね……♪//」

 

「……むっ」

 

「そういう意味では、むしろ……紗枝はんはもっと、食べた方がええんちゃいますか〜?ん〜?」

 

「……うちだって……これからもっと、成長しますもんっ……」

 

「うんうん♪せやから紗枝はんも、シューコお姉さんを見習って、も〜っとたくさん食べなって♪」

 

「せやね〜……目の前のお狐様に化かされて、うちが鏡餅にならんよう精進しますわ〜」

 

「もうっ……しゃ〜ないなあ〜、紗枝はんったら……まあ、ええわ♪その方が有利やしね♪」

 

「有利……?どういう意味どすか……?」

 

「ふふ〜ん♪だってぇ、プロデューサーはんは……あたしみたいな大きさの「コレ」が、大好きやもんっ♪」

 

「……そんなんあらへん。プロデューサーはんは……す、少し、小さい方が好きって言うとったもん!//」

 

「エ〜、ほんまか〜?ほな……確かめてみる〜?」

 

「確かめる……?」

 

「では……コホン……ただいまより「わくわくどきどき!ドリーム温泉我慢対決」を、開始する〜!」

 

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「……どりーむ……?急に、何を言ってるんどすか……?」

 

「ルールは簡単♪最後まで、お湯に浸かってた方が勝ち♪ねね、楽しそうでしょ♪」

 

「……周子はん……また、そないなことを……」

 

「まあ、ええやん♪それじゃあ、商品は「プロデューサーさんの入浴中に、お背中流しま〜す♪」にしようか♪」

 

「……さて、周子はんの邪魔になってもうたらあかんし、うちは一人で、温泉情緒を楽しませてもらいます〜」

 

「あんっ、ツレないんやからぁ〜……じゃあいいも〜ん♪この勝負……不戦勝で、シューコちゃんの勝ち〜♪」

 

「おめでと〜さんどす〜」

 

「さてと……ほな♪あたしは、プロデューサーさんのところに、行ってきますえ♪」

 

「……えっ……周子はん……?」

 

「だって、紗枝はんは不参加なんでしょ〜?だ・か・ら♪無条件で、賞品はあたしのものってことやん♪」

 

「ちょ、ちょっと、周子はん……?はしたないどすえ……京娘ともあろうものが、そないなことを……//」

 

「安心してや〜♪プロデューサーさんのお背中を、ちょ〜っと流しにいくだけやから〜♪……それに……」

 

「……あたしは「お年頃の」京娘やし……素敵なお兄さんと、楽しい思い出をたくさん、作りたいもん……//」

 

「……あきまへん……」

 

「んにゃ?」

 

「し、周子はんが行くと、何をしでかすかわからへんさかい!そないなこと……うちが許しまへんっ!」

 

「アラアラ♪ということは……あたしと「対決」してくれるってことで……ええのかなぁ?」

 

「受けて立ちます……そないなことでおののいとっては、京娘の恥やからな……」

 

「あははっ♪決まりやね♪さて、紗枝はんの意思も固まったことやし……さっそく、はっじめ〜♪」

 

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カポンッ

 

「ふぅ〜……いいお湯だな〜……」

 

「景色も綺麗だし、湯加減はちょうどいいし、この旅館を選んで正解だな。流石は京都の旅館だ」

 

「それに、紗枝と周子も故郷に帰ってこれて、よかったって喜んでたし……来てよかった……」

 

ガラッ

 

「……し、失礼します〜……」

 

「ん?……って……は……?」

 

「……こんばんは……プロデューサーはんっ……♪今宵は、月が綺麗どすな……♪//」

 

「ちょっ……!さ、紗枝!?どうしたんだよ!女湯はあっちだろ!?」

 

「あっ……そ、その……お背中を流しに来ましたえ……なんて……♪//」

 

「お背中って……お前……//」

 

「日頃から、頑張ってくれてはるプロデューサーはんを、労おう思いまして……あきまへんか……?」

 

「いや……労ってくれるのは、嬉しいんだが……その……何て言うか……//」

 

「……プロデューサーはんっ……?」ウルッ

 

「……あぁ、もう……わかったよ。せっかくの、紗枝の気持ちだしな」

 

「ほんまどすか!?ほな、さっそく、プロデューサーはんのお背中を、流させてもらいますえ♪」

 

「じゃあ、頼むよ。でも……紗枝?俺も一応、男なんだし……もう少し、警戒心を持った方がいいと思うぞ?」

 

「うふふ……♪さっきも、言いましたやんか♪こないなこと……プロデューサーはんにしかしまへんって……♪」

 

「それとも……プロデューサーはんは、この綺麗な月をみると変身してまう「おおかみさん」なんどすか?」

 

「おい!何だよ狼って!俺を勝手に、変態扱いするなっ!//」

 

「せやろ♪そやさかい、うちに任せて〜な♪ほな、失礼しますえ♪」

 

「ったく……//」

 

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「力加減は、どないどすか〜?」

 

「あ、あぁ……ちょうどいいよ……」

 

「よかった♪それにしても……プロデューサーはんの背中、大きいどすなぁ……♪」

 

「まあ……俺も、その……男だしな……//」

 

「そんな、大きな背中を見てると……うちも改めて、女の子かて意識してまいますえ……♪」

 

「……なあ、紗枝……もう十分、背中は洗ってもらったから、そろそろ周子のところに……」

 

「……えいっ♪……ふふっ……♪えらい、暖かおすなあ♪」

 

「ちょっ……お、おい!紗枝!?何してるんだよっ……!?」

 

「……プロデューサーはん。さっき、うちのことを「一人の女の子」として見てくれてるって、言うたよな?」

 

「ん……?あぁ。確かに言ったな」

 

「せやからもっと、うちのことを……意識してくれても、ええと思うで……?//」

 

ムニッ……♪

 

「なっ……!?//」

 

「あっ……うふふ……♪急に、心臓の音が、激しなってきたなぁ……♪」

 

「……これが本当の「裸の付き合い」って言うものやね……なんてっ♪」

 

「は、裸って……あのなあ……//」

 

「うちも……実を言うと、ものすごくドキドキしてるんどす……どないどすか?伝わってはりますか……?//」

 

「伝わってるって……し、知るか!そんなもん!//」

 

「あんっ、いけずなんやから……しゃ〜ないなあ……」

 

「せやったら、プロデューサーはんの頭の中が、うちでいっぱいなるまで離しまへんからな♪覚悟しいや……♪」

 

「……俺はもう……紗枝のことで、頭がいっぱいなんだがな……」

 

「えっ!ほんまに!?プロデューサーはん……やっと、うちのことを……ほなら、証明してくれはりますか♪」

 

「証明……?」

 

「はい♪少し、恥ずかしおすけど……体をこっちに向けて、うちのことを思いっきり……//」

 

「……うぁ……」

 

ドサッ

 

「きゃあっ!?ぷ、プロデューサーはんっ……!?」

 

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「……あぅ〜……」

 

「……ぐうっ……」

 

「全くもう。二人して、のぼせるやなんて……だらしないなあ……」

 

「ご、ごめ〜ん……つい、久しぶりの温泉だったもんやから……うぅ〜……」

 

「せやから、あかん言うたのに……温泉は勝負の場やなくて、楽しむ場どすえ?」

 

「それはそうだけど……でも……紗枝はんだって、途中から少し、乗り気になって……」

 

「……何か言うたか?」

 

「なっ……何でもあらへ〜んっ!ほな!あたしは少し、安静にするんでおやすみなさ〜いっ♪……zzz」

 

「……ふぅ……ほんま、しゃあない人やなあ……そう思うやろ?プロデューサーはん」

 

「……」

 

「あれ……?もしかして、プロデューサーはんも……?もしも〜し、プロデューサーは〜んっ」

 

「……zzz」

 

「……もう……寝るタイミングも、一緒やなんて……ほんま、お二人はお似合いどすなぁ〜……」

 

「プロデューサーはんもまだまだ、目が離せへんね。うちがしっかりと、見守ってあげへんといかんな」

 

「……紗枝……zzz」

 

「もしかして……うちのことで頭がいっぱいになって、それで血が上って、のぼせてもうたりとかして……」

 

「……あ、ありえへん!こない、色んな女の子のことばかり考えとる、おおかみはんに限って、そんなん……」

 

「むぅ……でも、それはそれで……何か、もやもやしますし……全くもう……」

 

「……うちはこんなにも、想ってるっちゅうのに……ほんま、罪作りなお人やね……」

 

「……」

 

「……こう、間近で見とると……プロデューサーはんって……結構かっこええ……?」

 

「まつ毛も長いし……鼻筋も通っとるし……唇だってまるで、女の子のように綺麗で……」

 

「……ってあかんっ!うちってば今、何を考えて……あぁもう!京娘がそないなことでは、あきまへんっ!//」

 

「……周子……泉……ゆかり……紗枝……zzz……」

 

「……むっ……やっぱし、他の女の子のことも、考えとったんやな……」

 

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「みんな……俺の大切な、アイドル……だぞ……」

 

「ふ〜ん……えらい楽しそうな夢を、見とるんどすなぁ……ふぅ……」

 

「その甘い言葉のせいで、どれだけの女の子が惑わされてると、思てるんどすか……?ほんまにもう……」

 

「……そんな、はしたないお口は……」

 

「……」

 

チュッ♪

 

「……うちがしっかりと……塞がなあかんね……//」

 

「……んん…?ここは……」

 

「ふあっ……!?ぷ、プロデューサーはんっ!?」

 

「よぉ、紗枝……それに……周子……?」

 

「ちょっ……えっ……ね、寝とったんちゃうんどすか……!?//」

 

「寝る……?あぁ……そういえば、のぼせて少し、安静にしてたんだっけか……」

 

「なっ……何で、こないなタイミングで……ほんま……いけずなんやから、この人は……//」

 

「何だ……周子も、のぼせたのか?全く……しょうがないやつめ……」

 

「……//」

 

「……ん?紗枝も何だか、顔が赤いぞ?大丈夫か?」

 

「う、うちは大丈夫やさかい!せやから、気にしいひんでください……!//」

 

「そうか……?でも、一応念のために、おでこを当てて……」

 

「せ、せやから大丈夫やって!うちはもう寝ますっ!ほな!おやすみなさいっ!」

 

「あ、あぁ……おやすみ……紗枝のやつ……何であんなに、慌ててたんだ……?」

 

「……〜っ……//」

 

「……ニヤッ」

 

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「二人とも、準備はいいか?」

 

「うちは大丈夫どすえ♪」

 

「あたしもおっけ〜だよ〜♪」

 

「よし。じゃあこのまま、旅館から仕事に向かうか。それと、俺を介抱してくれてありがとうな。紗枝」

 

「いえいえ♪それより、少し、花でも眺めていきまへんか……?とても綺麗に、咲いておりますえ……♪」

 

「まあ、仕事まで結構時間があるし……そうだな。眺めていくか」

 

「にしても綺麗やね〜♪もうすっかり、春が来たって感じがするよ♪」

 

「あぁ、とてもいい眺めだ。まるで、アイドルたちが踊ってる、ライブ会場みたいだな」

 

「ふふ……プロデューサーはん、わからはります?」

 

「ん?何が?」

 

「こうして花を傷つけんよう、眺めるだけで愛でるんも、よろしおすけど……」

 

フワッ…

 

「たまにはこうやって、触れて愛でてあげるんも、ええと思うんどす……」

 

「なぜって……花には手も口もついてないから、相手に触れてほしくとも……自分では伝えられないさかい」

 

「……お、おう……なるほどな……詩的で素敵じゃないか……あはは……」

 

「「なるほど」言いはりますけど、ほんまに意味、わかっとります?」

 

「うぐっ……そ、それはだなっ……!」

 

「もうっ……そういうとこ……いけずやわぁ」

 

「……ちょっと……紗枝はん紗枝はん……」

 

「ん?周子はん?どうしたんどすか?」

 

「……んも〜……そういうのは素直に「撫でて〜」とか言えばいいのに〜♪ほんま、京都人なんやから〜♪」

 

「……京都関係あらしまへん。これは、普通の乙女心どす♪周子はんはもう、忘れたんどすか?」

 

「……せやねぇ〜。紗枝はんよりかは、忘れてへんと思うけど……で?どうやった?「初めて」の感想は♪」

 

「なっ……!?な、何でそないなことを……!//」

 

「んっふっふ〜♪タヌキ寝入りならぬ、キツネ寝入りをしてみちゃいました〜♪だって、あたしは妖狐だもん♪」

 

「も、もう〜……ほんまにこの人は……もうっ……!//」

 

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「おい。二人で、何をコソコソ話してるんだよ?」

 

「ううん♪何であらへんよ♪ほな、ねぇ……プロデューサーさん……♪あたしの頭を……撫・で・てっ♪」

 

「ちょっ……周子はんっ!?」

 

「ん?頭……?急に、どうしたんだよ」

 

「なんか、甘えてみたくなっちゃっただけ♪あたしも「お年頃の」乙女やしね♪ねねっ♪い〜でしょぉ〜?」

 

「いや……そんなことを、突然言われてもな……でもまあ、周子がいいなら……ほれ、いくぞ」

 

ナデナデ

 

「あっ……えへへ……♪//」

 

「全く……周子も、普段はお姉さんっぽく振る舞ってるけど、何だかんだで甘えんぼなんだな」

 

「せやね♪「プロデューサーさん」の前だけでは九尾狐も、ただのか弱い狐娘になってまうね♪」

 

「ははっ。どうせなるなら狐娘じゃなくて、もう少し京娘になってくれよ。なあ、紗枝」

 

「……むぅ〜」プクッ

 

「ん?どうしたんだよ?そんなに、頰を膨らまして……」

 

「……周子はんだけすこいどす!プロデューサーはんっ!うちも、頭を撫でて〜な〜!」

 

「えっ、紗枝も……?」

 

「おっ、やっと素直になったね♪ほらっ、紗枝はんも、もう片方の腕におこしやす〜♪」

 

「何だ、紗枝もして欲しかったのか?……それじゃあ……いくぞ?」

 

ナデナデ

 

「あっ……うふふ……♪」

 

「やれやれ……二人とも、まだまだ女の子だな……この調子だと、しばらくは目が離せそうにないな」

 

「うふふ……♪せやから、あたしらをプロデュースしてくれる「プロデューサー」としても……」

 

「そして……うちらを暖かく、見守ってくれる「一人のお兄さん」としても……」

 

「「これからもずっと、よろしおすな♪プロデューサーはんっ♪」」

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