Pチャンに構ってもらいたいシリーズ   作:篠崎レニア

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夏恋シンデレラ 松永涼

ザァ~……ザァ~……

 

「う〜ん……日差しが、眩しいぜ……」

 

「サンサンと照る太陽、塩気を含んだ暖かい塩風、淡々と繰り返される、漣の音……もうすっかり、夏だ……」

 

「……」

 

「よぉ、プロデューサーサン。隣、いいか?」

 

「ん……?おっ、涼か。別に大丈夫だぞ」

 

「じゃあ、失礼するよ。ふぅ……日差しが眩しいぜ……もうすっかり、夏だねぇ」

 

「ははっ。涼も、俺と全く同じことを考えてたのか。偶然だな」

 

「ところで……どうかな……?アタシのこの、水着姿は……似合ってるかい?」

 

「うん。とてもよく似合ってるぞ。普段の涼もいいけど、今のその、かわいい水着姿の涼も、俺は好きだ」

 

「か、かわいいか……何だか照れるな……でも、そうか……「好き」なんだね……ふふっ……♪//」

 

「うん?……うわっ!?」

 

「だ〜れだっ♪外したら、かわいい九尾狐が一生、取り憑いちゃうよ〜♪」

 

「……そうだな。めんどくさい狐に、取り憑かれるのはごめんだ。なあ、周子」

 

「あんっ、ひっど〜い!でも、まあいいか♪当ててくれたし♪ほらっ、涼ちゃんばかりずるいぞ〜♪」

 

「うわっ……!?ちょっ……急に、後ろから抱きつくなって!//」

 

「ヒュ〜。この気候並みに、暑いぜ。見せつけてくれるねぇ」

 

「……二人とも……一体、何をやってるんですか……」

 

「おっ、ありすじゃないか。どうしたんだい?」

 

「どうしたもこうしたも、ありません。今がどういう状況なのか、わかってるんですか……?」

 

「わかってるってぇ♪ね〜♪プロデューサーさ〜んっ♪」

 

「……あぁ……そうだな。ふぅ……どうしてこうなったんだか……」

 

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「よし、ルールを説明する。今回は、数週間後に行う無人島ロケと同じ、六日間をこの島で過ごしてもらう」

 

「まあ、事前に説明した通りだが、リハーサルといえど、本番と同じ環境だ。荷物も全く同じにしてある」

 

「なるほどねぇ。随分と、本格的じゃないか」

 

「初期装備は水と食料、そしてナイフなどの、キャンプ道具が用意してある。各自、この一式を使用してくれ」

 

「それと、日焼け止めは無限にあるからな。ケガをした時も、医療スタッフに待機してもらってるから安心だ」

 

「そこは、気を遣ってくれるんですね……サバイバルなのに……」

 

「あくまで、アイドルたちのサバイバルだしな。よし。これで、説明は以上だ。何か質問はあるか?」

 

「は〜い。シューコちゃんから、質問で〜す。プロデューサーさんは、参加せえへんの〜?」

 

「あぁ。俺はスタッフさんと一緒に、近場の船で待機だ。何かあったら、すぐに呼んでくれ」

 

「おや?なんか、打ち合わせと違うねぇ。なぁ、スタッフさん」

 

「はい。では、プロデューサーさんの水着も用意してありますので、着替えて来てください」

 

「……はい?」

 

「だってさ。そういうことだから、着替えてきなよ」

 

「いや……だから俺は、スタッフさんと一緒に、船で待機して……」

 

「んもう!さっさと、脱いだ脱いだ!それとも……あたしたちが脱がせてあげようか?ねっ、ありすちゃん♪」

 

「なっ……何で、私に聞くんですか!知りませんっ!//」

 

「……あの……スタッフさん?これは、一体……」

 

「まあ……そういうことですので……♪」

 

「さあ、いくよ〜。まずは、スーツのボタンを外してと……」

 

「ちょっ……!あぁ、もう!わかったよ!自分で着替えてくるから、少し待ってろ!//」

 

「流石は、プロデューサーサンだ。物分かりがよくて、助かるぜ」

 

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「まさかあの時、二人が俺の知らないところで、打ち合わせをしてたとはな……」

 

「あくまで今回は、リハーサルなんやし、一緒にいてくれてもええやん♪ねぇ〜、ありすちゃん♪」

 

「だから何で、いちいち私に聞くんですか!……でも、二人だけで勝手に決めないでください。唐突すぎます」

 

「ま、いいじゃないか。顔馴染みの男性がいてくれた方が、心強いと思うぜ?」

 

「それは……確かに、そうですけど……では、承諾した以上はしっかりしてくださいね?」

 

「……これでも……「私の」お兄さんなんですから……//」

 

「うんうん♪あたしたちを見守ってね♪おにいた〜ん♪」

 

ムニュッ♪

 

「おぉ。普段のスーツ姿じゃわからなかったけど、意外と筋肉質で、がっしりしてるんだね♪流石は男性だな♪」

 

「うあっ…!ふ、二人して何だよ!暑苦しいから離れろっ!//」

 

「……」

 

「……ふふっ。ありすちゃんも、こっちに来る……?」

 

「なっ……!わ、私は、そんなはしたないことはしませんっ!//」

 

「あんっ、はしたないだなんて……じゃあいいも〜ん♪おにいたんは、あたしたちで独占しちゃうんだからっ♪」

 

「……むぅ〜」

 

「……と、とにかく!俺は寝床を組み立ててくるから、お前たちはあっちの海で遊んでろ!じゃあなっ!//」

 

「きゃっ……行っちゃった……んも〜、しゃ〜ないなあ、プロデューサーさんは〜♪」

 

「ふぅ。もう少し、レディの扱い方をわかって欲しいねぇ。ま、ある意味でプロデューサーサンらしいけどな」

 

「……お二人とも……ダメですよ?私たちはアイドルなんですから、ああいうことは控えないと……」

 

「ありすちゃんってば、マジメ〜♪それじゃあ、そんなありすちゃんには……てりゃっ♪」

 

「きゃっ……!ちょっと、周子さん!急に、何をするんですかっ!!」

 

「嫉妬の「炎」を消さなきゃな〜って、思ったんよ♪てりゃっ♪そりゃっ♪」

 

「ひうっ!やっ!……またやりましたね……もう、周子さんには容赦しません……覚悟をしてください……!」

 

「や〜ん♪涼ちゃ〜ん、助けて〜♪ありすちゃんが怖ぁ〜い♪」

 

「そうだな。とりあえず、プロデューサーサンのお言葉に甘えて遊びに行こうぜ」

 

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「これを、こうしてこうやって……よし……」

 

「……ふぅ……ま、こんなもんだろ。寝床の完成だ」

 

「しかし……リハーサルをするとは聞いてたけど、まさか、俺まで参加とはな……予想外だったぜ……」

 

「まあ……とりあえず、引き受けた以上は俺も頑張らないとな。だって、三人は俺の大切な……うわあっ!?」

 

「……だ〜れだっ♪」

 

「またか……おい、しゅ……じゃなくて……涼か?」

 

「当ったりぃ♪流石は、プロデューサーサンだね♪」

 

「何だ?もう、遊びは終わったのか?」

 

「いや、ちょっと様子を見に、抜け出してきたんだが……どうやら、心配はいらないみたいだな♪」

 

「ははっ。心配して、来てくれたのか。でも、この通り無事に、完成したぞ」

 

「……なあ……こんなことを聞くのは、野暮だけどさ……これって、ルール的にオッケーなのか……?」

 

「まあ、本番でもお助けカードシステムがあるし、それを使ったってことにしてくれ。それに……」

 

「……俺がここにいるのだって、ある意味「特例」だろ?だから、オッケーってことだ」

 

「あはは♪そうだったね♪確かに今回は、プロデューサーサンがいてくれるもんな♪」

 

「女の子だけじゃ正直、心配だけど……でも、本番の時は三人で、サバイバルをしてもらうんだし、頼むぞ?」

 

「ふ〜ん……アイドルとしてじゃなく「女性」として、心配をしてくれてるのか……」

 

「当たり前だろ。涼たちは女の子なんだ。そりゃ、心配になるさ」

 

「……そうか……それじゃあ、頼りにしてるぜ♪アニキっ♪」

 

ギュッ♪

 

「うわっ……!?り、涼!?」

 

「組み立ては終わったんだろ?なら、プロデューサーサンも、アタシたちと一緒に遊ぼうよ♪善は急げだぜっ♪」

 

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「「「「いただきま〜す♪」」」」

 

「うん。この缶詰、結構いけるな」

 

「にゃはは♪たくさん遊んだあとの缶詰は、美味しいね♪」

 

「普段、食べ慣れてるものも屋外で食べると、一味違うよな。雰囲気も加味されるっていうか」

 

「それにしても……意外です……プロデューサーさんって、火を起こすのが上手なんですね……」

 

「いやいや。前に、教えてもらったことがあるんだよ。拓海にな」

 

「えっ、拓海さんに……?」

 

「あぁ。ツーリングをしたあととかに、よく焚き火をしてるそうだから、前に教えてもらったことがあるんだ」

 

「……そうか。だからあの時、拓海があんなに笑顔で、このことを……」

 

「うん?拓海がどうかしたのか?」

 

「いや、ただの独り言さ。それより、楽しい雰囲気の中、悪いんだが……とうとう来てしまったな……」

 

「……えぇ……食料が……切れてしまいましたね……」

 

「あぁ……まぁ、しょうがないさ。本番と同じ、約二日分しか食料を用意してなかったからな」

 

「つまり、自ら調達をしないとってことだね。よし、明日からさっそく、アタシたちで調達をしに行こうぜ」

 

「覚悟はしていましたけど……仕方がありませんね。嘆いていても、始まりませんから……」

 

「それじゃあ、明日の散策のために、ジャンケンでチーム分けをしようよ♪二人一組で行動とかどう?」

 

「あぁ、いいなそれ。みんなはどうだ?」

 

「アタシも賛成だよ」

 

「一番、公平ですからね。私も賛成です」

 

「決まりやね♪それじゃあ、行くよ〜♪グーとパーで分かれましょっ♪ほいっ♪」

 

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「さてと。よく寝れたし、今日も一日、頑張るぞっと」

 

「二人は山で、俺たちは海か……いくらこの島に、俺たちだけしかいないとはいえ……少し心配だな……」

 

「……プロデューサーさ〜ん!こっちですよ〜〜っ!」

 

「あぁ。今いくよ〜、ありす〜!ま、二人ならお姉さんだし、何より涼がついてるから大丈夫か」

 

「もうっ!早く来てください!せっかく見つけたのに、カニさんが逃げてしまいますっ!」

 

「悪い悪い。それで?カニはどこにいるんだ?」

 

「確か、ここら辺に……あっ!いました!もたもたしてると逃げてしまいますよ!ほら、こっちですっ!」ギュッ

 

「ちょっ……急に引っ張るなって!少し、落ち着け!」

 

「ダメですっ!そうやっていつも、よそ見ばかりをして、私のことを全然見てくれないじゃないですか!」

 

「は?よそ見……?……って……ここは岩場なんだから、そんなに走ると……うわっ……!?」

 

「きゃっ……!」

 

ドサッ!

 

「いてて……ほら、言わんこっちゃない……おい、ありす、大丈夫か……?」

 

「……二人きりなのをいいことに、どさくさに紛れて私に……帰ったら、早苗さんに報告します……」

 

「ちょっ……何でだよ!だいたい、ありすが周りを見ずに、おバカな行動をしたのが悪いんだろうが!」

 

「なっ……!ぷ、プロデューサーさんの方がおバカです!そうやって、他の女性にも色目を使ってるクセに!」

 

「何だよ色目って!そもそも、ありすみたいなお子ちゃまが、そんな言葉を使うなんて十年早いわ!」

 

ギャーギャー!

 

「ハァ〜……ハァ〜……全く……知識だけは無駄にある、頭でっかちめ……!」

 

「だ、だいたい……アイドルのプロデューサーならもう少し、理性と良識をですね……」

 

「「……」」

 

「……って……こんなことを、してる場合じゃなかったな。ほら、俺たちはここに、何をしに来たんだ?」

 

「そうでしたね……私としたことが、迂闊でした。では、改めてカニさんを捕まえに行きましょう」

 

「なあ……なんか、さっきの時より……近くないか……?」

 

「プロデューサーさんは、目が離せませんからね。私が、しっかりと側にいてあげます。感謝してくださいね」

 

「……あ〜、はいはい。じゃあ、お願いしますよ。ありすおねーさん」

 

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「お〜い。今、戻ったぞ〜」

 

「ん……?おっ。プロデューサーサンと、ありすか。お疲れ様」

 

「見てくれ、立派なカニだろ?ありすが頑張って、獲ってくれたんだ。なあ、ありす」

 

「いえ、そんな……むしろ、プロデューサーさんと二人の「共同作業」で獲った、カニさんですっ……//」

 

「おぉ♪二人とも、偉い偉〜い♪でも、あたしたちもなかなか、大物が取れたんよ♪ねっ、涼ちゃん♪」

 

「そうだな。正直、最初は捕まえるのに抵抗があったが……人間、追い詰められるとどうにかなるもんだな♪」

 

「そういえば、さっきから何か、香ばしい香りが漂ってきて……って……きゃああああっ!!へ、ヘビ〜!?」

 

「……これ……本物なのか……?」

 

「うん♪本物だよ〜♪それじゃあ、そんな偉いありすちゃんには、焼きたてを味見させてあげる♪」

 

「こ、子供扱いしないでください!私は、お姉さんですから……プロデューサーさんに、譲ってあげます……」

 

「はあっ!?お、俺っ……!?」

 

「わぁお♪ありすちゃんってば、オットナ〜♪それじゃあ、おにいたんが先だねっ♪はい、あ〜ん♪」

 

「いや、俺は……むぐっ!?」

 

「おぉ、ワイルドにいったな。流石は、プロデューサーサンだぜ」

 

「……んぐ……おい!急に、俺の口に……って、待てよ……意外とイケるな、これ。まるで鶏肉みたいだ……」

 

「えっ、マジ!?んじゃあ、シューコちゃんもいただきま〜す♪……ん〜♪本当だ〜♪おいし〜い♪」

 

「ほら、せっかくだし、アタシたちも食べてみようぜ。ありす」

 

「……うぅ……では、少しだけ……いただきます……結構、美味しいですね……これ……」

 

「うん、これは確かにイケるな♪本当に、鶏肉みたいだぜ♪」

 

「なあ……まさかとは思うが……俺を、毒味役にしたんじゃないだろうな……?」

 

「んも〜、毒味役だなんて人聞きの悪い〜。ただ、焼きたてアツアツを、食べてもらいたかっただけだよ♪」

 

「ふぅ……まあ、いいか。じゃあ、俺たちが獲ったカニもあるし、無人島初の獲物パーティといこうぜ」

 

「「「お〜っ♪」」」

 

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「実はね、この島……強い恨みをもった生霊が、集まる島だって言われてるんだ……」

 

「い、生霊ですか……?」

 

「うん。生霊っていうのはね、誰かの強い思いが実体化して、その思った人に取り憑く霊のことなの」

 

「だから……過去に、この島に訪れた人たちは、その恨みをもった生霊にみんな……ふ、フフフ……」

 

「……おい……周子……?」

 

「フ……フフ……フフフ……ア……ア〜リ〜ス〜チャ〜〜〜〜ンッ!!」

 

「ひいっ!?きゃああああっ!」

 

ギューッ♪

 

「……ってな感じに、訪れた人はみんな、かわいい生霊に食べられちゃったのでしたぁ〜♪」

 

「むぐ……し、周子さんっ……」

 

「ははっ、面白いじゃないか。でも、幽霊より、人間の方が怖いと思わないか?なぁ、プロデューサーサン」

 

「……何で……俺に振ったんだ……?」

 

「確かに……男一人と女の子三人。無人島、六日間、何も起きないはずがなく……」

 

「理性を失った人間の、三大欲求のうちの一つが、あたしたちに牙を剝いて……や〜ん♪超こわ〜いっ♪」

 

「そうでしたね……あやふやな存在より「確かに」いる実体の方が、怖いですよね……」

 

「さっきから、お前たちは一体……何を言ってるんだよ……?」

 

「……知ってるク・セ・にっ♪素直になっても、ええんよ……?」

 

タプンッ♪

 

「なっ……!またお前は……!と、とにかく!俺は手洗いを済まして、とっとと寝るからな!じゃあな!//」

 

「ふふっ……あんなに赤くして……プロデューサーはんは相変わらず、からかい甲斐が、ありますなあ〜♪」

 

「……だ、ダメですよ、周子さんっ……私たちはアイドルであり、その……女の子でもあるんですから……//」

 

「んにゃ?もしかして、博識なありす先生は知ってるのかなぁ〜?ん〜?」

 

「なっ……し、知りませんっ!ほら!私たちも火を消して、明日に備えますよっ!//」

 

「そうだ、周子。明日の獲物探しのためにも、今日はお開きにしようぜ。ほら、火を消すよ」

 

------------------------------------------------

 

「ふぅ……済んだ済んだ。さて……キャンプに戻って、俺も寝るか……」

 

「しかし……何が性よ……じゃなくて!生霊が出る島だよ……昔の、B級映画じゃあるまいし……」

 

「……シ〜モ〜ベ〜ク〜ン〜……」

 

「周子は本当に、わけの分からんことをいつも……ん?今、何か……声が聞こえたような……気のせいか?」

 

「キノセイジャナイヨ〜……ホラ……コッチコッチ〜……♪」

 

「こっち……うわっ!?ち、ちとせ!?」

 

「グッモ〜ニン♪シモベクン……♪アソビニキチャッタ……♪」

 

「あぁ……グッモ〜……って!今はもう、夜中だぞ!?それに、何でちとせがここにいるんだよ!」

 

「アハッ……♪ドウシテデショウカ……♪アテテミテゴランナサイ……♪」

 

「どうしてって……ん?待てよ……まさか、これって周子が言ってた……少し、失礼するぞ……?」

 

スカッ

 

「ヤンッ……♪シモベクンッテバ、ドコサワッテルノ……エッチ……//」

 

「やっぱり……まさか、生霊ってヤツなのか……?」

 

「ダ〜イセイカ〜イ♪ネテタライツノマニカ、シモベクンノマエニイタノ♪ラッキーダネ♪アハッ……♪」

 

「なるほど……それにしても、随分とよく喋る生霊だな……」

 

「……ヤバッ……ハヤクワタシニ、カマッテクレナイト……エイエンニ、トリツイチャウゾ〜……」

 

「急に、物騒なことを言うな!あぁ、もう!わかった!帰ったらたくさん構ってやるよ!それでいいだろ!?」

 

「ソッカ……♪ジャア、トリツカナイデアゲル……♪ソノカワリ……カエッテキタラ、カクゴシテネ……♪」

 

「まあ……お手柔らかに頼むぞ?何だって、ちとせはアイドル……って、あれ……?お〜い、ちとせ〜?」

 

「……」

 

ギュッ

 

「いてっ……やっぱり、夢じゃないのか……?でも、さっき確かに、目の前にちとせがいたような気が……」

 

「……そ、そうか!きっと、疲れてたんだな!さて、そろそろ寝るか!明日も早いしな!うんっ!」

 

「……ウフフ……「ヤクソク」ダカラネ……シモベクン……♪」

 

------------------------------------------------

 

「さて……さっさと、キャンプに戻ろっと……ん?」

 

「あそこに誰か……って、あれは……涼?」

 

「……」

 

「……そうだ……せっかくだし、ちょっと遊んでやるか……よ〜し……そ〜っと、近づいて……」

 

「……涼サ〜ン……ア〜ソ〜ボ〜……♪」

 

「ひっ……きゃああああっ!?」

 

「うわっ……!?そ、そんなに驚くなって!俺だよ俺っ!」

 

「な、何だ……プロデューサーサンか……びっくりさせないでくれよ……」

 

「悪い悪い。ところで、何をしてたんだ?」

 

「ん?あぁ。寝る前に少し、無人島の夜空を眺めようと思ってさ。プロデューサーサンは?」

 

「まぁ、俺もそんなところだ。さっきも、あっちの方で眺めて来たんだよ「ちとせ」とな」

 

「えっ……ちとせサンと……?」

 

「あぁ。信じてくれないかもしれないけど、さっき、俺の目の前に、ちとせがいたんだ」

 

「ここにいるはずがないのに、おかしいよな。でも、確かにこの目で見たんだよ」

 

「……そうか……プロデューサーサンも……実は、アタシもさっき「小梅」に出会ったんだ。偶然な……」

 

「えっ」

 

「「……」」

 

「……なあ、涼。ここは一つ、お互いに「気のせい」だったってことに、しないか……?」

 

「そうだな……アタシたちは寝ぼけていた、そういうことにしようぜ……」

 

「よし、決まりだな。それじゃあ、おやすみ。涼」

 

「……待ってくれ……少しだけ……いいか……?」

 

「うん?どうした?」

 

「その……アタシの手を……少しの間だけ、握っててくれないか……?……頼む……//」

 

------------------------------------------------

 

チュンチュン……

 

「……ふあ……やばい……全然、寝れなかった……」

 

「それにしても…涼って意外と怖がりなんだな…まさか周子の生霊の話で寝れなくなっていたとは……」

 

「……ま、いいか。涼のかわいい姿が、見れたことだし。さて、三人と合流して、今日も収穫に……えっ……」

 

「……」

 

「……涼?……それに、周子もこんなところで寝て……お〜い。二人とも、起きろ……っ!?」

 

「何だこれ……ひどい血だ……まさか、生霊に……?……涼……大丈夫か!おい!周子も起きてくれよっ!」

 

「……」

 

「くっ……いや、まだ望みはあるはずだ……!少し、抵抗があるけど……そんなことを言ってられるか……!」

 

「……よし。まずは仰向けにして、服をまくってと……少し、失礼するぞ……涼……」

 

「……っ……!?ちょ、ちょっと、待ってくれっ!!//」

 

「うわあっ!な、何だ!?」

 

「……むぅ〜。ちょっと〜?プロデューサーさぁん?あたしの涼ちゃんに、何をする気なんだい?」

 

「何って……とりあえず、人工呼吸をしながら、心臓マッサージを……って、周子!?どういうことだ……?」

 

「ふっふっふ……実はあたしたち、この血っぽい汁の実を使って、死体ごっこをしてたんよ♪ねっ、涼ちゃん♪」

 

「あぁ。あの状態で、ありすを驚かそうとしたんだが……少し、想定外だったよ」

 

「スンスン……確かに、これは果汁の匂いだ……ふぅ、何だよ、死体ごっこって……人騒がせな二人だな……」

 

「めんごめんご♪じゃあ次は、ありすちゃんを救出しに行こうよ♪あっちの方で、血まみれで倒れてたし♪」

 

「……ナチュラルに物騒なことを言うな……ていうか、ありすもかよ……」

 

「……なぁ、プロデューサーサン……その……さっきは、ドキドキしたか……?」

 

「したに決まってるだろ。朝起きて、二人があんな状態で倒れてば、そりゃもう、心臓が跳ね上がるぐらいな」

 

「そうじゃなくて……ほら……直接「しよう」としたわけだし……アタシも、ドキドキしたっていうか……//」

 

「???」

 

「……悪い、変なことを聞いちまったな。じゃあ、周子。一緒に果汁を落としに行こうよ。少し待っててくれ」

 

------------------------------------------------

 

「……」

 

「きゃあ〜。ありすちゃんが倒れてる〜。どうしよ〜」

 

「おい、大丈夫かい?ありす……返事がないねぇ。どうしようか、周子」

 

「これは、緊急事態みたいやし……それじゃあ、シューコちゃんが、人工呼吸をしてあげないとね♪」

 

「……!」

 

「じゃあ、心臓マッサージのために、まずはありすちゃんの水着を……うへへ……」

 

「ち、ちょっと!周子さんっ!ハレンチですよっ!//」

 

「……ありす……ちゃん……?無事でよかった〜ん♪」

 

「ちょっ……わざとらしい演技で、抱きついて来ないでくださいっ!」

 

「エ〜。あたしたちぃ、本当にありすちゃんのことを、心配してたんよ〜?」

 

「……それにしては……手つきが何だか……イヤらしかったです……」

 

「そんなことあらへんって♪それに……あたしたちも、この方法で助けてもらったもん……//」チラッ

 

「……ん?」

 

「……周子さんと、涼さんにまで……プロデューサーさん……やっぱり帰ったら、早苗さんに報告します……」

 

「ちょっ……何で俺に、飛び火するんだよ!変に巻き込むな!//」

 

「知りません。それに、周子さんも悪いんです。あの時、急に怪談をしようって、言い始めるんですから……」

 

「あれ〜?もしかして、あの話を聞いて、怖くなっちゃったのかにゃ〜?」

 

「そ、そんなことないですっ!私はもう、大人ですので!とにかく!まずは、この果汁を落としてきます!」

 

「ま、プロデューサーサンが、助けてくれようとしたのは事実だけどな。行ってきなよ」

 

「にゃはは♪いってらっしゃ〜い♪」

 

「ふぅ……さて。一件落着をしたことだし、ありすが来たら、ジャングルに向かうぞ。今日はみんなで収穫だ」

 

「あぁ、そうだな。腕がなるぜ」

 

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「よし……ジャングルに着いたな。さ〜て!今日もたくさん、獲物を捕まえるぞ〜!」

 

「「「お〜っ♪」」」

 

「「「「歩く速度をあげた〜♪」」」」

 

「……っ……!」

 

「「「言葉〜♪」」」

 

「……」

 

「……ん?涼、どうしたんだ?」

 

「気にしないでくれ……少し、ひねっちまっただけ……くっ……!」

 

「ちょっ……涼さんっ!大丈夫ですか!?」

 

「……面目ない……アタシとしたことが……」

 

「う〜ん、外傷はなさそうだけど……あっ、そうだっ♪プロデューサーさんが隣に、一緒にいてあげなよ♪」

 

「えっ、いいのか……?」

 

「任せて♪二人の分まで、たくさん取ってきてあげるから♪ねっ、ありすちゃん♪」

 

「そうですね。こういう時こそ、助け合いの精神ですよ。それに、女性を一人で、置いていく気なんですか?」

 

「……そうだな。それじゃあ俺は、涼を連れて行くよ。よし……行くぞ、涼」

 

「ひゃっ……!?」

 

「わぁお……プロデューサーさんってば……大胆やねぇ〜……//」

 

「ぷ、プロデューサーさん……それって……お姫様だっこでは……?//」

 

「ちょっ……い、いいって……少し、捻っただけだからさ……//」

 

「ダメだ。ジャングルに、女の子を一人にしておけるか。とりあえず戻って、スタッフさんに診てもらうぞ」

 

「……わかったよ。全く……普段は優柔不断なのに……何でこういう時だけは、いつも……//」

 

「じゃあ二人とも、あとはよろしく頼む。怪我とかには、気をつけてくれ」

 

「あんがとさん♪それじゃあ、しっかりと「お姫様」をお送りするんやで〜♪」

 

「なっ……周子のヤツ……バカっ……//」

 

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「さぁ♪いい感じに、焼けてきたしぃ♪食べよ食べよ〜♪」

 

「今日は、果物もありますからね。デザートもしっかりついてますよ」

 

「悪いな。周子とありすだけで、獲って来てもらって……」

 

「ええよ♪ええよ♪それより、涼ちゃんの方は大丈夫なの?」

 

「あぁ。診てもらったら、軽い捻挫で特に異常はないそうだ。心配をかけて、悪かったね」

 

「そうか〜♪それはよかった♪いやぁ〜、お姫様に対する、王子様の愛のパワーって、やっぱり偉大やねえ〜♪」

 

「ははっ。何だよ、愛のパワーって」

 

「「姫は……この私が、命に代えて護ってみせます!」みたいな〜♪ね〜♪涼ちゃん♪」

 

「なっ……だ、だから……言わないでくれ……//」

 

「でも、とにかく涼さんが、無事でよかったです。このままみんなで、このリハーサルを終わらせましょう」

 

「せやね♪で?プロデューサーさん、どうだったの?」

 

「どうだったって……何が?」

 

「だってぇ、あんなにロマンティックに連れて行ったんだよ?だから、この果物みたいに……あむっ……」

 

「……あんま〜い出来事があったんじゃないかな〜って、思っただけ♪」

 

「特に変わったことはなかったぞ?医療スタッフさんに診てもらったあとは、ずっと安静にしてたしな。」

 

「そうだね。キャンプで、プロデューサーサンと一緒に、安静にさせてもらってたよ」

 

「ふ〜ん……それで?やっぱり、安心した……?」

 

「あぁ。二人でいると、とても安心出来てつい、意識してしまったり……っ……//」

 

「……な〜るほどねぇ〜……♪そうなんだぁ〜……♪」

 

「意識って……あの時、何か考え事をしてたのか?」

 

「き、気にしないでくれ!ほら!せっかくの、愛の籠った獲物が冷める前にいただこうぜ!なっ!ありす!//」

 

「ちょっ……何で急に、私に振るんですか!何も籠っていませんっ……!//」

 

「それじゃあ、食事にしようか♪たくさん獲ってきたから、た〜んと召し上がれ♪」

 

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「う〜ん……今日も相変わらず、快晴だな……太陽が眩しいぜ……」

 

「……」

 

「……あれ?……なぁ、涼。今日って、無人島生活何日目だっけ……?」

 

「ん?おいおい。今日は、六日目の最終日だろ?しっかりしてくれよ」

 

「あぁ……そうだったな。悪い悪い。何だか、すっかり野生化しちゃったな、俺」

 

「まぁ、無理もないさ。アタシもまるで、この島にもう何年もいるような感覚だしな。慣れって怖いよ」

 

「それで、確か今日は、涼と俺のペアで獲物探しだったよな」

 

「そうだな♪だから、頼りにしてるぜ……♪」ジー

 

「ん……?どうした?そんなに、じっと見つめて。俺の顔に何かついてるか?」

 

「いや……なんかさ……リハーサル前より、その……ターザンっぽくなったって思ってさ……//」

 

「ターザンって……それって、褒められてるのか……?」

 

「つまり、野性味が溢れた、ワイルドなアニキになったってことだ♪最高にイケてるよ♪それにさ……」

 

「……「吊り橋効果」って言うのかな……?普段より、プロデューサーサンが「男らしく」見えるぜ……♪//」

 

「そうか?そんなに、変わらないと思うけど……まあでも、それならプロデューサーとして、鼻が高いよ」

 

「ははっ。ワイルドでターザンな、プロデューサーサンか。そりゃ、頼もしいな」

 

「だろ?それに、逞しければ涼たちのことを、しっかりと守れるし、ターザンも悪くないかもしれないな」

 

「……また、そういうことを平気で……バカ……//」

 

「何だ?何か言ったか?」

 

「何でもないよ。それじゃあ、最後は素敵な晩餐にするために、とびっきり美味い食材を探しに行こうぜ♪」

 

「そうだな。周子とありすに世話になった分、俺たちも恩返ししないといけないしな!じゃあ、行くか!」

 

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「「「「いただきま〜す!」」」」

 

「んぐ……今日のヘビ肉も、なかなかイケるな……」

 

「そうだね。なかなか生きがよくて、肉厚で美味しいよ♪ところで、アタシたちの獲物もどうだい?」

 

「二人が獲ってきてくれた、昆虫や果物も結構イケるよ♪それに、貴重なタンパク質やしね♪」

 

「……改めて考えてみると……この絵面は決して、電波に乗せれませんね…… 色々と……」

 

「にゃはは♪あたしたちってば、すっかり、野生化しちゃったね♪」

 

「ま、そこは収録になったら、何とかしてくれるさ。なんせ、アタシたちはアイドルなんだからなっ♪」

 

「それはそうと……気のせいか、いつもより体が、なんか熱いような気がするな……どうしてだろ?」

 

「確かに……何だか、体がぽかぽかするような、気がしますね……」

 

「んっふっふ〜……実は、今日のヘビ肉の正体はぁ……マ・ム・シ、なんだよねぇ〜♪」

 

「むぐっ……!ま、マムシ……!?」

 

「みんなに、元気になってもらおうと思って、全員分のマムシを捕まえてきたんよ♪特に、涼ちゃんにはねっ♪」

 

「なるほど……滋養強壮にってわけか……確かに、これは精力がつきそうだねぇ……」

 

「……もしかしてぇ……一人だけ違う「精力」がついちゃった…?ね〜、プロデューサーさんっ♪」

 

「……なっ……!?い、一体……何を言ってるんだ……?」

 

「わかってるクセに……♪その証拠に、プロデューサーさんの視線が、さっきから少し「えっち」やで……♪」

 

タプンッ♪

 

「そ、そんなことは……!//」

 

「……実は……「ナニ」かを、期待してるんじゃないか……?ほら……正直に、言ってみろよっ……//」

 

「あ、あわわ……」

 

------------------------------------------------

 

「ちょっ……二人とも……様子が、おかしいぞ……?」

 

「安心して……♪あたしたちがしっかりと、リードをしてあげるからっ……♪」

 

「ふふっ……絶対に、逃がさねえからな……アタシたちと最後の「素敵な夜」を……過ごそうぜ……♪」

 

「ま、待てっ……!俺にはまだ、心の準備がっ……//」

 

「……だ、だめです〜〜っ!お、お二人とも、アイドルなんですよ!?いくら何でも、度が過ぎてますっ!//」

 

「……ありすちゃんってば……♪しゃ〜ないなあ♪とりあえず、プチドッキリ成功〜♪」

 

「は……ドッキリ……?」

 

「うんっ♪名付けて「プロデューサーさんは、狼男に変身するのか!?」でした〜♪今、決めたんだけどっ♪」

 

「……だけど……まさか、涼ちゃんも一緒に、ノッてくれるとは……意外だったにゃ〜……♪」

 

「何か、面白そうだったからな。自分で言うのもなんだけど、アタシはこれでも、ノリがいい方なんだぜ?」

 

「流石は、涼ちゃんだねぇ♪せ〜のっ♪」

 

「「イェイ♪」」パチンッ

 

「ふぅ……何だか、この島に来てから、二人のイタズラにばかり、付き合わされてるような気がするな……」

 

「にゃはは♪最後に、楽しいリハーサルの思い出になったやん♪それとも……「本当に」……しちゃう……?//」

 

「なっ……!ま、また……!俺はもう寝るからな!明日は、朝早くに迎えが来るんだから、早く寝ろよ!//」

 

「ふふ……あんなに顔を真っ赤にして……かいらしなあ♪ねっ、ありすちゃん♪」

 

「……し、知りません……全く、もう……//」

 

------------------------------------------------

 

「さてと。寝る前に、いつものベストスポットで、景色を眺めましょうかねぇ」

 

「ふぅ、今日でこのリハーサル生活も、最後か……長かったんだか、短かったんだか……」

 

「それにしても……全く……周子はともかく、涼まで……二人とも、女の子なんだぞ……//」

 

「ふ〜ん……それはつまり……アタシを女性として、意識してくれてるってことかい?」

 

「当たり前だ。なんたって、涼は俺の大切な……ん?」

 

「やぁ、プロデューサーサン。今夜も、月が綺麗だな」

 

「ちょっ……り、涼……!?何で、ここに……!」

 

「何でって……アタシも、景色を眺めに来たんだよ。何か、不都合だったか?」

 

「いや……別に、そうじゃないけど……じゃあせっかくだし、一緒に夜空を眺めるか?」

 

「あぁ、そうさせてもらうよ♪にしても、本当に綺麗な夜空だよな……都会じゃ、見れないぐらいに……」

 

「そうだな、とても幻想的だ。思わず、時間を忘れてしまいそうになるぐらいにな」

 

「「……」」

 

「……なあ、アタシさ……プロデューサーサンと出会えて、本当によかったと思ってるんだ……」

 

「ん……?急に、どうした……?」

 

「前に、アイドルになる前は、アタシがロックバンドのボーカルとして、活動してたって言っただろ?」

 

「あぁ……そうだったって、聞いてるな」

 

「あの頃は楽しかった。アタシはアタシなりに、バンド仲間と一緒に活動が出来て、毎日が幸せだったんだ」

 

「結果的に、バンドは解散しちまったけど、メンバーの意思を継いで、ステージ上で歌えたり踊れたり」

 

「そして、アイドルたちとあの頃みたいに、お互いに切磋琢磨をしつつ、楽しい日々を送れてるのも……」

 

「……プロデューサーサンと出会って……アタシに、ガラスの靴を履かせてくれたおかげだからさ……//」

 

------------------------------------------------

 

「そうか……色々と、聞いてはいたけど……大変だったんだな……」

 

「まあ、今更どうってことないんだけどさ。アタシって、昔から望んだものが、手に入らないことが多くてね」

 

「だからこそ……今が、怖いのさ……あの頃に欲しかったものが、一気に手に入っちゃったしな。あと……」

 

「……っ!?」

 

「……アタシには、縁がないと思っていた「トクベツな」感情もな……もう、何も失いたくないんだ……//」

 

「うあっ……り、涼!?いきなり……どうしたんだよっ……!?」

 

「ふふっ……どうだ、伝わるか……?アタシのドキドキ……♪//」

 

「何だよ、ドキドキって……ていうか、その……あ、当たってるぞ……//」

 

「アタシさ……プロデューサーサンと一緒にいると、いつも気持ちが高揚するんだ。まるでライブの時……」

 

「……じゃないな……強いて言うと「女性の気持ち」ってヤツかな?本当、どうしちまったんだろうね……//」

 

「とりあえず……まずは一旦、離れようぜ……なっ……?」

 

「……ヤダ……アタシのことを、どう思ってるのか答えてくれるまで、絶対に離さねえからな……♪//」

 

「はあっ……!?どう思うって……し、知るか!そんなもん!//」

 

「ふふ……プロデューサーサンの心臓も、ドキドキしてきたぜ……♪もしかして、これが「答え」か……?」

 

「いや……なあ、涼。これ以上は、やめようぜ……?こんなことをしたって、何も……むぐっ!?」

 

チュッ♪

 

「ん、んんっ……ぷあっ……り、涼!?//」

 

「これが、アタシの答えさ。プロデューサーと、秘密の関係があるアイドルってのも、なかなかロックだろ?」

 

「今回の生活で、確信に変わったんだ。もうアタシは負けたくない、アイドル、そして「ライバル」としても」

 

「だから……無人島生活を終えても「人生のサバイバル」を、生き残り続けようぜ♪……アタシと一緒にな♪」

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