「ただいま、戻りました♪」
「ただいまにゃ〜!」
「あっ、お疲れ様です。楓さん、みく」
「ねねっ!Pチャン!Pチャン!」
「ん?」
「みく、今日もお仕事頑張ったよ!」
「うん、いつもありがとうな」
「みく、今日もお仕事頑張ったよ!!」
「……ありがとうな?」
「……何にもないの?前にやってくれた、あれとか……」
「えっ……?あれって、何だよ?」
「も〜!Pチャンのイヂワル!あれと言ったらあれにゃ!!」
「さぁ……知らないなあ」
「フ〜ン……そうやって、みくのことをイヂメるんだ〜。楓さ〜ん、Pチャンがイヂワルをしてくるにゃぁ〜」
「え〜、プロデューサーさんってば、ひどいですね〜」
「楓さんも何、みくに乗ってるんですか!……ったく……わかったよ」
「ほんとかにゃ!?」
「あのなぁ。恥ずかしいから、一回だけって約束したよなぁ?」
「そんなこと聞いてないにゃ〜♪ほら、早く早くぅ♪」
「悪知恵の働く猫め……ほら、来い」
ナデナデ
「にゃふふ〜♪」
------------------------------------------------
「あらあら♪みくちゃん、いいですね♪」
「お前な〜……少しは楓さんを見習って、大人になったらどうなんだ?」
「知らにゃ〜い♪みくは自分を曲げないのにゃ♪」
「全く……すみません、楓さん。お恥ずかしいところを、見せてしまって……」
「いえいえ、お構いなく♪みくちゃんも女の子ですからね♪ところで、プロデューサーさん」
「はい?」
「私もたくさん、お仕事を頑張りましたよ?」
「えぇ。いつもありがとうございます」
「私もたぁ〜くさん、お仕事を頑張りましたよ?」
「……ありがとうございます?」
「……じ〜……いいなぁ〜、私もみくちゃんみたいに何か、して欲しいなぁ〜」
「は、はぁ……それじゃあ今度、一緒に飲みに行きま……」
「「今」して欲しいなぁ〜?」
「……」
「じゃあ、楓さんもPチャンに、ナデナデしてもらうといいにゃ♪」
「あのなぁ……楓さんは、大人のお姉さんなの。あんまり、大人をからかっちゃダメだぞ」
「はい♪よろしくお願いします♪私にも、なでなでしてください♪」
「……えっ……か、楓さん……?」
「もしかして……嫌でしたか……?」
「いえ……まあ、楓さんがいいなら……では……」
ナデナデ
「あっ……うふふ……♪//」
「んにゃぁ〜♪」
(二人とも、髪の毛がツヤツヤでサラサラだなぁ……)
(……何してるんだろ……俺……)
ガチャッ
「おはようございま……えっ……あっ……す、すみませんっ!」バタン!
「ちょっ……み、美優さん!?ま、待ってください!これは違うんです!誤解ですっ!!」
「「〜〜♪」」
------------------------------------------------
「は、はぁ……そういうことだったのですね……すみません……早とちりしてしまって……」
「いえいえ。俺も、誤解を生むようなことをしてたので……」
「……いいなぁ」
「えっ……?」
「あっ……な、何でもないです……//」
「気持ちよかったですね〜♪みくちゃん♪」
「んにゃあ〜……♪Pチャンの、最高だったにゃあ〜……♪//」
「おい!そこの二人!変な風に言うのやめろ!」
「ところで、プロデューサさん……頼まれてた物を、お届けに来たのですが……大丈夫でしたか……?」
「あっ、あれ、届いたんですか!?」
「はい、こちらです……」
「これは一体……?」
「アロマポットです。この前、美優さんと一緒にアロマショップに行って、予約してもらってたんですよ」
「……ヘェ〜……美優さんと二人で、アロマショップねぇ〜……フ〜ン〜……」
「いや〜、でも、すみませんね。予約してもらっただけではなく、オイルまで選んでもらってしまって」
「いえいえ……普段は一人で来るので、二人で一緒に見れて、楽しかったですし……」
「……これで……プロデューサーさんとお揃いですね……♪なんて……♪//」
「ははっ、こんな綺麗なお姉さんに、アロマを選んでもらえるなんて本当、俺ってすごい、幸せ者ですよ」
「き、綺麗だなんて……そんな……//」
「……じ〜」
「ん……?何だよみく。何か、俺の顔についてるのか?」
「……Pチャン……えっちだにゃ……」
「はっ、はぁ!?何だよ!急にっ……!」
「知らにゃ〜い。Pチャンは、Pチャンだしぃ〜」
「ですねぇ〜。プロデューサーさんは、プロデューサーさんですもんねぇ〜」
「楓さんまで……一体、何なんですか!」
「知りませ〜ん……むぅ……いいなあ……」
------------------------------------------------
「……これで、よしっと……ふぅ……終わったぁ〜」
「お疲れ様です、プロデューサーさん。はい、コーヒーです♪」
「あ、ありがとうございます、楓さん。すみませんね。でも、よかったんですか?せっかくのオフなのに……」
「いえいえ、気にしないでください♪ところで、今日の仕事はこれで終わりなんですか?」
「えぇ。楓さんが手伝ってくれたおかげで、何とか終わらせることができました」
「それはよかったです♪ということは、これからお暇なんですか?」
「そうですね。これから……」
バンッ!
「こんにちは〜☆プロデューサー、い・る・か?☆」
「あ、心さんこんにちは」
「おい☆何でそんなに、他人行儀なんだよ☆」
「何か用ですか?心さん」
「……」
「……おい、心、何の用だ。急に、扉を乱暴に開けて」
「心さん、お元気そうですね♪」
「楓さんもこんにちは☆プロデューサー、今、暇?ていうか、暇だよな☆」
「暇じゃない、すごい忙しい」
「嘘つけ☆扉の前から一言一句、全部聞いてたぞ☆ほら、とっとと支度しろよ☆」
「ストーカーか、お前は!……わかったよ」
「何か、約束事でも……?」
「はい☆これから、めっちゃうめ……スウィーティー☆なものを一緒に、食べに行くところなんです☆」
「ったく……急に、メールをよこしやがって……これで、俺に仕事があったらどういうつもりだったんだ」
「まあ、気にすんなって☆プロデューサーのことわぁ、はぁとは全てお見通しだから、安心し・と・け☆」
「だから怖えって!」
「ふふっ♪何か夫婦漫才みたいで、面白いですね♪」
「め、夫婦って……そんなじゃないですよ……こいつとは……」
「よかったら、楓さんもどうですか?すごい、スウィーティーですよ☆」
「私も……お邪魔しちゃって、いいんですか……?」
「もちろんです♪プロデューサーも、いいでしょ?」
「えっ……?あ、はい。もし、楓さんがよければ……」
「……では、お言葉に甘えて、ご一緒させていただきます♪」
「それじゃあ、レッツ、スウィーティー☆」
「スウィーティー♪」
------------------------------------------------
「ん〜♪うめ……美味し〜い☆」
「とても、美味しいですね♪」
「うん。結構、いけるな」
「あ〜♪前から念入りに、リサーチしといてよかった☆」
「えっ?唐突に、決めたんじゃないのか?」
「そんな訳ねぇだろ☆雑誌を見たり、実際に歩き回ったりして、見て決めたんだぞ☆感謝しろよ☆」
「確かに美味いけど……そんな手間かけるなら、適当にそこらに入れば…むぐっ!」
「ほら☆このマカロン美味しいでしょ☆それ以上喋るなよ?このニブチン☆」
「ん、んぐっ……おい!急に口にマカロン突っ込むな!」
「ふふっ♪お二人とも、本当に仲がいいんですね♪」
「これでもこの人、初対面の時はすごい他人行儀だったんですよぉ?はぁと、悲しくて悲しくて……」
「誰だって、初対面はそうなるだろ!駅前のキャッチじゃあるまいし、急に打ち解けれるか!」
「それにしては……何だか、昔からの幼馴染みたいに、見えますね」
「いえいえ……なんか、心の猛烈な勢いに押され続けて、今見たいな間柄になっていうか……」
「アイドルは勢いだからね☆早く打ち解けて、ガツガツ、プロデュースしてもらわないとって思ったんです☆」
「成る程……それでは、プロデューサーさんっ♪その勢いで私のことも「楓」って呼んでください♪」
「は、はいっ……!?」
「か・え・でって呼べよ☆なんちゃって♪」
「やぁ〜ん☆楓さんてばすっごーいスウィーティー☆」
「え、えっと……か……かえ……」
「何、緊張してるんだよ☆思春期の高校生かよっ☆」
「う、うるさいぞ心!……か、か……かえで……」
「!!」
「……さんっ……ごめんなさい!やっぱり、楓さんは楓さんって、呼ばさせてください!」
「……む〜っ……心さんは普通に……呼び捨てにしてるくせに……」プクッ
「そ、それはですね……心が、特別っていうか……」
「え〜☆と・く・べ・つ、だなんてぇ〜☆はぁとのはぁとが、ドキドキしちゃう〜☆」
「話をややこしくするな!さ、さあ!せっかく心が選んでくれた店ですからね!スイーツを楽しみましょう!」
「……いぢわる……」
------------------------------------------------
「おい☆何、はぐらかそうとしてるんだよ☆」
「う、うるさいっ!ていうか心!お前だって「楓さん」呼びじゃないかよ!」
「エ〜、だってぇ、楓さんははぁとのパイセンだしぃ☆だから、まぁ……多少はね?」
「そんな、お構いなく。私も、もっと心さんと仲良くなりたいです♪」
「う〜ん……あっ、そうだ☆それじゃあ、お互いに「ちゃん」でどうですか!?」
「あら、いいですね♪それでは、よろしくお願いします♪心ちゃん♪」
「うんっ♪よろしくね♪楓ちゃん♪」
「よかったよかった、これで二人とも、ますます仲良くなれたな」
「「……」」ジー
「ん?どうしたんだ?二人とも」
「ちょっと〜。な〜に、円満に終わったって顔しちゃってるの〜?まだ、一番肝心なことが終わってないぞ☆」
「うぐっ……!な、な〜んのことかなぁ〜……」
「……ねぇ、プロデューサーさん。こんな格言知ってます?」
「愛すること、それは行動することだ。フランスの詩人、ヴィクトル・ユーゴーの言葉です♪」
「格言って……今度はまた、何に影響されたんですか〜……?」
「今の状況に、ぴったりの言葉だと思ったんです♪しょうがないですから今は「ちゃん」で妥協してあげます♪」
「わぁお☆これでさらに、仲良くなれるねぇ☆ほらっ、善は急げだぞ☆」
「ちゃんって……何だか余計に、恥ずかしい気が……//」
「私……プロデューサーさんともっと……仲良しになりたいな〜……?」ウルッ
「くっ……!……わかりましたよ……これからも、よろしくな……か、か……」
「……わくわく♪」
「……楓……ちゃん……//」
「ふふっ……♪よろしくお願いしますねっ♪プロデューサー「くん」……♪//」
「ちょっ……「くん」って……//」
「「……//」」
「ねぇ〜、はぁともぉ、プロデューサーくんと仲良くなりたいなぁ〜☆」
------------------------------------------------
「あぁ、よろしくな。佐藤」
「……♪」
ゲシッ!
「いてっ!何をするんだよ!」
「んもう、いぢわるだなぁ〜♪「は・ぁ・とちゃん♪」でしょぉ〜?」
「うっわ……キ……」
「あ”?」
「……お願いします……はぁとちゃん……」
「はぁい☆よろしくねっ♪プロデューサーくんっ♪」
「……むぅ〜……また目の前で、心ちゃんとイチャイチャしちゃって……ずるいですっ……」
「またってなんですか!しかも、別にイチャイチャなんかしてませんって!//」
「そうですよぉ〜……イチャイチャだなんて……はぁと、照れちゃう……♪//」
「ふ〜んだ……本当に、自覚がないんですねぇ〜。困ったさんだなぁ〜、プロデューサーくんはぁ〜」
「……あ〜!そうだった!はぁとぉ、急に用事を思い出しちゃった〜☆」
「は?……用事……?」
「うんっ☆というわけで、お金置いていくから、あとは楓ちゃんと二人で楽しんでね☆じゃ〜ねぃ〜☆」
「あっ、おい!……行っちゃった……」
「……全く……何なんだよ……自分から誘っておいて、アイツは……楓さんも、そう思いますよね?」
「……」
「……「楓ちゃん」も、そう思うよね……?」
「そうですねぇ。心ちゃんってば、私たちを置いて行くなんて酷いですっ。だから……」
ギュッ♪
「……プロデューサーくんと、私で……次のお店に行きましょうよ♪ねっ……♪」
「えっ?でっ、でも……」
「あ〜あ、まだこんな時間かぁ〜。お家に帰ってもやることがないし……一人は、寂しいなあ〜……」チラッ
「……わかりましたよ……では、行きましょうか」
「はいっ♪決まりですね♪……ありがとうございます……♪心ちゃんっ♪」
「ん?今、何か言いましたか?」
「いえいえ♪それでは、行きましょう♪」
------------------------------------------------
「わぁ〜♪美味しそう〜♪」
「……明日は、収録があるんですからね……?コメディ映画の撮影じゃないんですから、一杯だけですよ?」
「は〜い♪わかってますよぉ♪」
「それにしても、いい雰囲気の店ですね。よく来てるんですか?」
「えぇ♪お仕事の帰りとかに結構、来ますね♪女子会とかも、よくここで開くんですよ♪」
「ははっ、すっかりお姉さんたちの、憩いの場じゃないですか。まさに「しんでれら」の舞踏会ですね」
「あら♪お上手♪でも、今日は私とプロデューサーくんしかいませんので、二人っきりで楽しみましょう♪」
「……あの……やっぱりお互いに、呼び方を戻しませんか……?……何だか、気恥ずかしいですし……//」
「エ〜、ダメですっ。そんな、ワガママを言ってはいけませんっ。ほらっ、もう一回やり直しましょう」
「……わぁ〜♪このお料理、美味しそう〜♪プロデューサーくんも、そう思いますよねっ♪」
「……そ、そうですね……楓……さん……//」
「むぅ……また……そういういぢわるなことを、言うんですから……」
「……むしろ「ちゃん」付けをさせる方が、よっぽど、イジワルだと思うんですけど……?」
「んもう、プロデューサーくんは、恥ずかしがり屋さんなんですから〜……しょうがないですねぇ〜」
「じゃあ、今だけは「さん」で許してあげますっ。だけど、いずれはとってもらいますよ。いいですね?」
「は、はい……ありがとうございます……?」
「うふふ♪それでは……プロ〜スト〜♪」
「ぷ、ぷろ〜すと〜……」
カツンッ♪
------------------------------------------------
「うん、美味しい!このたらちり、結構いけますね!」
「そうですよね♪この鍋をつつきながら飲む、日本酒は本当に「酒」あわせな気分になれるんです♪」
「おっ、上手いですね。確かに、こんなに美味しいと、お酒がどんどん進んじゃう……ん?」
「で・す・か・ら♪今日はこのまま、一緒にどんどん飲みましょうよ♪」
「え、えぇ……そうですね……って!撮影があるから、さっき、一杯だけって約束したじゃないですか!」
「そんなこと、聞いてませんも〜ん」
「ダメですっ!撮影には万全を期して臨んでもらいたいので、今日はそれでおしまいですっ!」
「むぅ〜……プロデューサーくんの、おケチ……」
「全く……仕事の時には凛々しいのに、どうして俺といる時は、こんなにワガママなんですか!」
「……そんなの、決まってるじゃないですか……普段は「嘘」をついてるんですから……」
「えっ?嘘……?」
「私……本当は、色んな人に気づかれないように、取り繕って……真実を偽りに隠してるだけなんです」
「だから……プロデューサーくんには、ほんの少しだけでも「真実」を見て欲しいな……なんて……♪//」
「真実……偽り……格言の次は、飛鳥ですか〜……?」
「ふふっ……そうですね♪飛鳥ちゃん風に言うと「真実を偽りし虚像」と言ったところでしょうか♪」
「つまり、プロデューサーくんの前では「真実」はいつもひとつ!ということですっ♪」
「信頼されてるのは、嬉しいですけど……でも、程々にお願いしますよ……?」
「わかりました♪それでは……はいっ♪」
「ん?どうしたんです?」
「……「優しい」プロデューサーくんが、注いでくれたお酒……飲みたいな〜?」ウルッ
「……わかりましたよ……本当にこれで、最後ですからね?」
「やった〜♪プロデューサーくんはやっぱり、優しいですねっ♪」
「全く……明日はよろしくお願いしますよ?「宵乙女」の大切な、第一歩なんですから……」
「わかってますよぉ♪それでは、プロデューサーくんも一緒に、今は「酒」あわせな時間を過ごしましょう♪」
------------------------------------------------
「みなさん、準備の方はどうですか?」
「あたしはバッチシよ!早苗お姉さんの魅力をた〜っぷりと、見せつけてやるんだから♪」
「うぅ……少し、背中が……湿布を貼ってくれば、よかったかな……」
「菜々?大丈夫か……?」
「……はっ!だ、大丈夫ですよっ!何せ、ナナは現役JKですからね♪キュピピーン☆と、決めちゃいますよ♪」
「そうか?なら、いいんだが……」
「あ、あの……プロデューサーさん……」
「あっ、美優さん。どうしましたか?」
「その……帯を締めてもらっていいでしょうか……?少々、緩くなってしまって……」
「いいですよ。では、少し失礼しますね」
ギュッ
「……あんっ……あっ……す、すみません……!私ってば、今……変な声を……//」
「……っ……だ、大丈夫ですか……?もし……締めすぎてたら、言ってくださいね……?//」
「いえいえ……むしろ、ちょうどいいくらいです……ただ、その……」
「……プロデューサーさんの手の温もりが、伝わってきて……ドキドキしちゃったのかな……なんて……//」
「えっ……//」
「「……//」」
「……ねぇ〜、プロデューサー☆ネクタイが緩んでるぞ☆」
ギュッ♪
「ぐがっ……!お、おい!心!急に、何をするんだよ!」
「えぇ〜?ネクタイが少し緩んでたから「シメ」てあげただけだよぉ?何か問題ある〜?」
「締めすぎだろ!一瞬、息が出来なかったぞ!」
「ふ〜んだ。隙あらば、す〜ぐ女の子とイチャつき始めるんだからぁ〜、本当、はぁと、困っちゃう☆」
「何なんだよ……一体……」
「……プロデューサーさん、プロデューサーさん」
「ん?楓さん……?どうしましたか?」
「少し……私と一緒に、来てもらっていいですか……?」
------------------------------------------------
「……どうしたんです?こんな、舞台裏に呼んで……」
「えっとですね……これから撮影するPVの、寸劇の練習相手になって欲しいんです♪」
「寸劇……?いいですけど……俺、素人ですよ?何なら、宵乙女のメンバーの誰かに頼んだ方が……」
「大丈夫です♪あくまで確認のためですので、軽く相槌を打ってくれれば結構です♪」
「そうですか……?なら……」
「うふふ……♪それでは行きますよ♪せーのっ、始めっ♪」
「……ふふっ……今宵はとても、梅の花が綺麗ですね……♪」
「えっ……あ、そ、そうですね!とても綺麗です」
「……ねぇ……プロデューサーくん……一つ、聞きたいがあるんだけど……いいかな?」
「なっ……!また「くん」って……な、何だい……?」
「プロデューサーくんは、私のことを……好きですか……?」
「ちょっ……!?そ、それはっ……!//」
「……演技ですよ、演技」
「うぅ……その……好き……だよ……//」
「そうですか……嬉しいです♪では……その気持ちが本当なら……私の肩を、抱いて欲しいな……//」
「……っ!」
「今の私は、恋心と命が燃えてる、恋する乙女なんです……だから、名前を呼びながら……ねっ♪」
「くっ……!あ、愛してるよ……楓……さん……//」
ギュッ
「あっ……うふふ…♪」
「……これで……いいですか……?」
「ちょっと、最後が不満でしたけど……まあいいでしょう♪演技に付き合ってもらい、ありがとうございます♪」
「いえいえ。でも、流石は楓さんですね。本当に告白されてるみたいでしたよ」
「えっ?告白は本当ですよ?寸劇があるって言うのは嘘でしたけど♪……では、収録に行って来ま〜す♪」
「……は?」
「〜〜♪」
------------------------------------------------
「……せ〜の」
「「「「かんぱーい!!」」」」
「みなさん!PVの収録、お疲れ様でした!」
「お疲れ様〜!いや〜、楽しかったわ〜!」
「お疲れ様です……とても緊張してしまいしたが……無事、終えれてよかったです……♪」
「でも、残念ですねぇ〜。菜々パイセン来れなくて……」
「仕方がないよ。流石に撮影が押したとはいえ、夜の飲み屋に未成年を連れてくるわけにはいかないしな」
「それに、菜々からもお願いされたし、また後日、菜々を交えて俺たちで何かしようぜ」
「でも、偉いです……とても未成年とは思えないぐらい、しっかりしてますよね……菜々ちゃん……」
「美優さん……ふふっ、そうですね♪菜々ちゃんにはつい、私も頼ってしまいます♪」
「思ったんだけどさ〜、菜々ちゃんより心ちゃんの方が大人でしょ?何でパイセンなの?」
「え、だって……あっ☆アイドル業界歴は菜々パイセンの方が上なので、だから、業界的には先輩なんです☆」
「あっ、そ〜なんだ〜。心ちゃんより菜々ちゃんの方が早かったんだ。成る程ね〜」
「さ、さぁて☆菜々パイセンの分まで、楽しみましょうよ☆まだ、こんなにお酒があるんですから☆」
「そうね〜!さぁ!今日は、じゃんじゃん飲むわよ〜!」
「早苗さん、明日もお仕事なんですから程々に……しましょうね……?」
「わかってるわよっ♪ね〜?楓ちゃんっ♪」
「はいっ♪程々に楽しみましょう♪」
「そうですね、程々がいいって言いますしね。で?楓さん?その、両手に持ってるものは何ですか?」
「うふふ……♪これは、大人の「お水」です♪だから大丈夫ですよぉ♪」
「……」
------------------------------------------------
「うぃ〜ひっく。もっと、酒をもってきなさ〜いっ!」
「うっ……うぅ……クスン」
「この塩焼き、お酒とあいますねぇ〜「アイ鱒」なだけに♪ふふっ……♪//」
「きゃ〜ん☆こんなに酔っちゃったらぁ、誰かにお持ち帰りされちゃあ〜うんっ☆え?されないから安心しろ?黙っとけ☆」
「……すごい、地獄絵図……」
「んもう、プロデューサーく〜ん?もっと飲まなきゃだめよ〜♪ほらっ、あたしのア・ゲ・ルから♪」
「ちょっ……ま、待ってください!それ、早苗さんのコップじゃないですか!ダメですよ!色々とっ!//」
「ふ〜ん……プロデューサーくんってば、あたしのことをちゃんと、気にしてくれてるんだ〜……」
「当たり前じゃないですか!早苗さんは俺のとって、大切なアイドルなんですから!」
「……も〜!嬉しいことを言ってくれるじゃない!お姉さん感激しちゃったぞぉ〜……えいっ!」
プニュン♪
「ちょっ……!早苗さん!?何をしてるんですかっ……!さ、流石にまずいですって!//」
「んふっふっ〜♪プロデューサーくんを、確保ぉ〜♪」
「……」
「あっ、美優さん、ちょうどよかった……早苗さんを止めてくださいっ!//」
「……クスン」ジー
「み、美優さん……?」
「早苗さんと……仲良さそうですねっ……スンッ」
「えっ……ち、違いますよ!これは、早苗さんから勝手に……」
「いいですよ……どうせ私なんか……流されるだけで終わってしまう……哀れな女ですもんっ……クスン」
「なんてことを言ってるんですか!美優さんっ!」
「だいたいですね……ぷろでゅーさーさんもぷろでゅーさーさんです……」
「人前で、綺麗だなんてことを平気で言うし……その他にも、すぐみなさんに……ブツブツ」
「だめだ……完全に、自分の世界に入ってる……そ、そうだ……!楓さんっ!」
「……」
「楓……さん?」
「……違うもん……私……「楓さん」なんて、名前じゃないですもん……だから、知らないですっ……」プイッ
「くっ……わかりました……た、頼むよ、楓!早苗さんをなんとかしてくれ!」
「!!……も〜しょうがないですねぇ〜♪ほぉら、早苗さんっ、ダメですよぉ〜?」
「よかった……これで……!」
ギュッ♪
「一人占めしちゃ……ダメですっ……♪//」
「……か、楓さぁ〜ん……」
「えへへ……プロデューサーくん……温かい……♪//」
「楓……楓っ……♪うふふ……♪//」
「……もう……どうにでもなってくれ……」
------------------------------------------------
「うぅ〜……ナナちゃんが、ナナ人いるわぁ〜……♪」
「そぉ〜れ、しゅがみんっ☆しゅがみんっ☆……うぇっ☆」
「ほら!変なことを言ってないで、行きますよっ!」
「悪いな、菜々。わざわざ来てもらって」
「いえいえ♪プロデューサーさんのSOS電波がピピピッ!と、ウサミン星に伝わってきましたのでっ♪」
「助かったよ。俺だけじゃ……」
「……スンッ」
「私たちは酔い乙女〜……ふふっ……♪」
「……とても介抱しきれなくてな……」
「プロデューサーさんも、色々と大変ですねぇ」
「でも……よかったのか?本当は……菜々も、参加したかったんじゃないか?」
「……いいんです。ナナは、永遠の17歳ですから……」
「そ・れ・に♪プロデューサーさんが後日、ナナに何か、してくれるんですよねっ♪」
「えっ……何でそれを……」
「……♪」チラッ
「……ナナちゃんにぃ……特別な、さぷらいずよぉ〜……ヒック」
「……全くこの人は……まあ、期待しといてくれ。菜々も、宵乙女の収録を頑張ってくれてたもんな」
「頑張ってただなんて、そんな……むしろ、楽しかったですよ!」
「それならよかった。これからもお互いに頑張ろうな」
「はいっ!それでは、おやすみなさいっ♪さあ、行きますよ!早苗さん!心さんっ!」
「あぁ、おやすみ。……さてと……俺も、この「乙女たち」を連れて帰るか……」
------------------------------------------------
「うぅ……流石に、夜は冷えるなあ……それに、都会なのに少し離れたら、こんなに人気がなくなるとは……」
「……ふあ……?……ここは……」
「あっ、美優さん。起きましたか?今、解散して、事務所に向かってるところですよ」
「やだ……私ったら……あっ……す、すみません……!こんなに密着してしまって……!//」
「いえいえ。むしろ、もっと……じゃなくて!大丈夫ですよ、気にしないでください」
「……//」
「それにしても、今日は楽しかったなあ。宵乙女のメンバーで、打ち上げが出来て。美優さんはどうでした?」
「えっ……?そ、そうですね……私もすごく楽しかったです……♪まるで、夢の世界にいた気分でした……♪」
「……ただ……後半からの記憶が、混濁してしまっているので……少し……お恥ずかしいですが……//」
「……あの時の、美優さん……すごい、かわいかったですよ♪普段とは一味違くて、とても新鮮で……」
「あうっ……かわいい……こ、これ以上はいいです……!忘れてくださいっ……!//」
「ははっ、わかりましたよ。これは、俺だけの大切な思い出にします……うわっ!?」
グイッ
「……ぷろでゅーさーさ〜ん……?」
「おっ。楓さんも、起きましたか?」
「んもぅ、みゆさんばかりずるいれす。わたしのことも、かまってくださいっ」
「……まだ、夢をみてる人発見……楓さん?起きたんですから俺、そろそろ離れますよ?」
------------------------------------------------
「やっ」ギュッ
「……困ったなあ……ほら、目を冷ましてください」グイッ
「……いやっ!」ギュゥッ
「結構……からみ酒なタイプなんですね……楓さん……」
「楓さんは、こうなったらしばらくは長引くからなあ……本当に、困ったおねーさんですよ」
「……私も……もっと飲んでおけば……」
「ん?どうかしましたか?」
「い、いえ……何でもないです……!//」
「でも……こうして、改めて見ると……楓さんって結構、おちゃめですよね……♪」
「そうですね。普段は言えないですが「25歳児」ていう表現が、今の楓さんにはぴったりかも、なんて」
「ふふっ……♪そうかもしれないですね……♪」
「でも、そうすると俺らは「楓ちゃん」の夫婦になってしまいますね♪」
「ふえっ……!?ふ……夫婦……!?//」
「ははっ、冗談ですよ冗談」
「も、もうっ……またそういうことを……平気で言うんですからっ……//」
「……ぷろでゅーさーさぁん?……わたしのことも、みてくれなきゃ……いや……」
「はいはい、すみません楓さん。あと、もう少しですから我慢してくださいね」
「……はぁ〜い」
「ふふっ……♪こんな、夢のような楽しい毎日が過ごせるのも……プロデューサーさんのおかげです……」
「……なので……これからも……私たちのことを、よろしくお願いします……♪//」
「えぇ、一緒に頑張っていきましょう。では、そんな「シンデレラ」をしっかりと、お城までお送りしますね」
「そんな……シンデレラだなんて……で、では……」
ギュッ♪
「……私も、こうして……プロデューサーさんに、思いっきり甘えちゃいますね……なんて……♪//」
「えっ……み、美優さん……?確かに、送るとは言いましたけど……少し……近すぎるような……//」
「うふふ……♪着くまでしっかりと……私のことを、守ってくださいね……王子様……♪//」
「……むぅ〜……」
------------------------------------------------
「ほら、楓さ〜ん?事務所に着きましたよ〜」
「……zzz」
「……って、寝ちゃってるし……しょうがない、ソファーに寝かせるか……よいしょっと……ふぅ……」
「全く……気持ちよさそうに寝ちゃって……楓さんの、こんな姿を見せつけられたら、いくら俺だって……」
(きめ細やかな白い肌……艶やかな唇……元モデルなのも頷ける、すらっとして艶かしい生足……)
「……ダメだダメだ!さて!何か、酔いが覚めるものでも持ってこよっと……!//」
「……俺だって……何ですか?」
「そうですねぇ。綺麗なお姉さんが、目の前でこんなに無防備だったら、俺だって流石に……ん?」
「……きゃあ〜♪襲われちゃ〜う♪」
「ちょっ……か、楓さん!?起きてたんですか!?」
「えぇ♪プロデューサーくんが「狼」になる前から、起きてました♪」
「狼って……ち、違うんです……!これは、そういう意味で言ったわけじゃないんですっ!」
「それでは、どういう意味で言ったんですか?」
「い、いや……その……楓さんは魅力的なので、あまり……無防備なのは、よくないと思ったんです……//」
「私のことを、そういう風に……ふふっ……♪しょうがないですねぇ〜……プロデューサーくんはっ……♪」
「……では……二人で一緒に「気持ちよく」なりましょうか……ねっ……♪//」
「気持ちよく……はあっ!?か、楓さんっ……!?一体、何を言ってるんですか……!?//」
「……私……欲しいんです……プロデューサーくんの……気持ちよくなれて……とても大切な……」
「ええっ!?ちょっ……まっ……!//」
「……冷蔵庫にある……お・さ・けを♪」
「……は?お酒……?だ、ダメですよ!」
「エ〜!プロデューサーくんのおケチ!」
「ケチじゃないですっ!ここまで介抱したのは、誰だと思ってるんですか!」
「むぅ……いぢわる……」
「全く……楓さん?俺だって、男なんですよ?もう少し、女性としての危機感をですね……」
「危機感……?プロデューサーくんは一体、何だと思ってたんですか?」
「それは……と、とにかく!楓さんは少し無防備すぎるので、今後は気をつけてくださいっ…!//」
「……ふふっ……変なプロデューサーくん……♪」
------------------------------------------------
「楓さん、大丈夫ですか?まだ、酔いが残ってるかもしれませんから……気をつけてくださいね……?」
「えぇ♪すっかり、酔いが覚めました♪でも、大丈夫です♪だって、プロデューサーくんが一緒なんですから♪」
「もう、夜も遅いですしね。こんなに人気のない夜道を、女性一人で歩かせるわけには行きませんよ」
「うふふ……♪頼りにしてますよ……♪」
「……ところで……少し、近すぎじゃないですか……?何も……そこまで密着しなくても……//」
「そうですか〜?だって、暗くて怖いですし……こうしていると、とても安心するんです♪」
「……それに……美優さんだって、同じくらい近かったじゃないですか……♪」
「えっ……美優さん……?」
「……ふ〜んだ……シンデレラ姫と、王子様の子供だなんて……私、すごく鼻が高いなぁ〜?」
「うぐっ……!なぜ……それをっ……!」
「お酒は飲んでも飲まれるな。お酒好きの基本ですよ?」
「あ、あれはですねっ……その……つい、その場のノリで、冗談を言ってしまったと言いますか……!」
「……私の隣で……美優さんとイチャイチャしちゃって……ずるいですっ……」
「いや……そんなことは……」
着くまでしっかりと……私のことを、守ってくださいね……♪
タプンッ♪
「……ないと思います……多分……//」
「……プロデューサーくんのえっち……もう、知らないですっ……」
「あっ……ま、待ってくださいよ!……っ……!?か、楓さ……楓!危ないっ!」
ブゥゥウン!
「えっ……きゃっ!」
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「ふぅ……全く……乱暴な車だな……楓さん、大丈夫ですか?」
「あっ……は、はい……大丈夫です……//」
「よかった。無事で何よりです」
「……うふふ……♪やっと……プロデューサーくんから、呼んでくれましたね……「楓」って……//」
「……あっ……すみません!とっさのことだったので、つい……」
「いえ、謝らないでください。むしろ、助けてくださって……ありがとうございました♪」
「そうですか……?楓さんがいいなら、いいんですが……そろそろ、大丈夫そうですね。では……」
「……待ってください!……もう少しだけ……この状態で、いてくれませんか……?」
「えっ……?で、でも、この状態って、俺が楓さんを思いっきり、抱きしめて……」
「いいんです……こうしてもらってると、その……とても……気持ちが暖かくなりますし……」
「……プロデューサーくんを「直で」……感じれますので……//」
「いや……でも、ですね……楓さんは……アイドルなんですよ……?」
「では……私が、プロデューサーくんを離しません。これなら……いいですよね……?」
「っ……楓さんは、本当にずるいですね……色々と……」
「……プロデューサーくんも、ずるいです……こういう時は、颯爽と……私を守ってくれるんですから……//」
「……」
「……ねっ♪「ずるいもの同士」お似合いじゃないですか♪私たちっ♪」
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「「……//」」
「ふふっ……♪プロデューサーくんって、逞しいんですね……♪流石は男の人です……♪//」
「か、楓さんも、その……とても華奢ですね……女性って、感じがします……//」
「……ねぇ……プロデューサーくん?一瞬だけじゃなくて、ずっと……「楓」って呼んでもらえませんか?」
「そ、そんなことは出来ませんよ!楓……さん……//」
「ふぅ……やっぱり、ダメですか……仕方ないですね……では……」
「……そんな……イジワルな口は……えいっ……♪」
「えっ……んぐっ!?」
チュッ♪
「……//」
「……ぷあっ……ちょっ……か、楓さんっ!?」
「うふふ……ほんのちょっぴり……勇気を出してみちゃいました……♪//」
「ゆ、勇気って……今……俺にっ……//」
「んもう……プロデューサーくんが悪いんですからね……?いつも、私にイジワルばかりして……」
「……こうして「真実」を……私から伝えなければ……いけなくなったんですから……//」
「……楓さん……//」
「私の気持ちを知られてしまったからには……もう「嘘」はつきません……♪」
「……私に……む「ちゅー」になるぐらいに……虜にしちゃうんですから……覚悟、してくださいね……♪」