Pチャンに構ってもらいたいシリーズ   作:篠崎レニア

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花神シンデレラ 相葉夕美

「……」

 

「……はい!撮影終了!!みんなお疲れ様!」

 

「お疲れ様でした〜♪」

 

「お疲れ様みんな。無事、撮影が終わったな」

 

「はいっ♪美波、頑張りましたっ♪」

 

「ふぅ〜……やっと終わりましたぁ〜……何だか、暑くなってちゃった〜……脱いじゃおっかなぁ〜……」

 

「……こら、愛梨。これ以上、何を脱ぐんだ?」ビシッ

 

「きゃあん!あっ……そうでしたね……今の愛梨は、水着姿でした……えへへ……♪」

 

「全く……アイドルなんだから、気をつけてくれよ……?」

 

「ねぇ、プロデューサー。確か、このあとは自由時間だったわよね?」

 

「ん……?あぁ。このプール施設は実質、今日一日中、俺たちで貸切だ」

 

「あの……本当に……よろしいのでしょうか……?」

 

「うん。運営会社さんとスタッフさんのご好意で、一日貸切にしてもらえることになったんだ」

 

「だから、ホテルのチェックインの時間まで、たっぷりと遊べるぞ。奏と文香も存分に楽しんでくれ」

 

「なるほどね。それじゃあ、感謝して時間いっぱい楽しませてもらいましょう。ねっ、文香」

 

「うふふ……そうですね……奏さん……♪施設を貸し切りだなんて……とても楽しみです……♪」

 

「さぁ、仕事も無事終わりましたし!みんなで今日は、思いっきり楽しんじゃいましょう♪せ〜のっ♪」

 

「「「「お〜っ♪」」」」

 

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「ふぅ……さてと、水着に着替えたことだし、あとは俺も、プールでのんびりするか……」

 

「それにしても……施設全体を貸し切りにしてくれるとは……ずいぶん太っ腹だな。感謝をしないと」

 

「あ〜っ♪いたいた〜♪お〜〜〜い♪プロデューサー♪」

 

「ん……?おっ、夕美じゃないか。どうした?」

 

「ねぇねぇ♪一つ、お願いがあるの♪プールに入る前に、私に日焼け止めを塗って欲しいんだっ♪」

 

「おぉ、そうか。じゃあ入る前に軽く……って……おい……夕美?」

 

「ん?どうしたの?」

 

「どうしたのって……自分が何を言ってるのか、わかってるのか……?」

 

「えっ?何って……紫外線からお肌を守るために、日焼け止めを塗って欲しいって言っただけだけど……?」

 

「おいおい……あのなあ。そういうのは、他のアイドルたちに塗ってもらえよ。夕美はアイドルなんだぞ?」

 

「はいはい♪わかってるよ♪じゃ、お願いね♪」

 

「……今……俺が言ったことを、聞いてたのか……?」

 

「……ふ〜ん?じゃあプロデューサーは、私が紫外線でお肌が荒れちゃってもいいんだ〜……?」

 

「いや……それは……」

 

「私ぃ、いつまでもプロデューサーの「自慢」のアイドルでいたいな〜……?」

 

「……ふぅ……しょうがないな……わかったよ。紫外線は、お肌の大敵って言うしな」

 

「えへへ……ありがとう♪じゃあ、お願いね♪あっ、そうだ♪あと一ついいかな?」

 

「何だ……?」

 

「いくらプロデューサーでも……「変なところ」を触っちゃダメ……だからねっ……♪//」

 

「はあっ!?さ、触るか!ほら!さっさと塗ってやるから、早く準備をしろっ!//」

 

「ふふっ……は〜いっ♪」

 

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「ふぅ〜……日差しが眩しいなあ」

 

「お〜いっ♪プロデューサー♪プール、冷たくて気持ちいいよ〜♪早く来なよ〜♪」

 

「あぁ〜!今すぐ行くよ〜!……さて……俺も入るか……」

 

「……それにしても……夕美のヤツ……何で、あんな提案を俺にしてきたんだよ……」

 

「……無防備にも程があるだろ……俺だって……これでも、健全な男子なんだぞ……!//」

 

(……塗ってる最中に、手から伝わる夕美の体温……)

 

(やんっ♪……プロデューサーってば……結構、大胆……なんだね……♪//)

 

(んっ……プロデューサーの温もりが……伝わってきて……何だか私、ドキドキしちゃってるかもっ……♪//)

 

(……ねぇ……プロデューサーも……「私と」同じ気持ちかな……?)

 

(……もしかして、私たち……心も体も……繋がっちゃってたりして……えへへ……//)

 

「塗ってる最中も、変なことばかり言って……何なんだよ……ったく……//」

 

「……ん?あっ……奏ちゃ……」

 

「……」

 

(人差し指……あっ……奏ちゃん……プロデューサーを、プールに突き落とす気だ……)

 

(どうしよう……教えてあげた方がいいかな……?さすがに突き落とすのは……)

 

(……でも……ちょっと見てみたいような気もするし……)

 

「……くっ……さ、さてと!やっぱり、プールに入る前に少し、準備体操をするか……」

 

ドンッ!

 

「……きゃっ……!」

 

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「うわっ……!?えっ……か、奏……!?」

 

「あっ……えっと……ち、違うの……これには、深いわけがあって……//」

 

「深いわけって……どうしたんだよ……急に、俺の胸に飛び込んできて……//」

 

「……むっ」

 

「ほ、本当に違うのよ!ただ少し……イタズラをしたかっただけっていうか……//」

 

「……さすがに……こんなイタズラは、アイドルとしてどうかと思うぞ……?」

 

「だから違うのよ!……もうっ……何で急に、振り向くのよ……バカ……//」

 

「「……//」」

 

「……二人とも〜?いつまで抱き合って、イチャイチャしてるのかな〜?」

 

「っ……!ちょっと夕美!べ、別に、イチャイチャなんかしてないわよっ!//」

 

「そ、そうだぞ!それに、俺は別に何も悪くないだろ!!」

 

「ふ〜ん……私から見れば、二人で水着デートをしてるアツアツなカップルにしか見えなかったけどな〜?」

 

「変なことを言わないで!……全く……だいたい、これも全部……プロデューサーが悪いんだから……」

 

「何でそうなるんだよ!ふぅ……これが逆に、俺が奏にしてたらセクハラだぞ?わかってるのか?」

 

「何よ、いいじゃない。「思春期」の女の子の特権よ。少し、想定外だったけど」

 

「……それに……プロデューサーって……細身に見えて、意外と……胸板が厚いのね……//」

 

「えっ……?」

 

「何でもないわ。さ、夕美のところに行きましょう。私で変な妄想をされる前に」

 

「お前なあ……はいはい。じゃあまずは、準備体操から始めないとな」

 

「うふふ……そうね♪体操をしましょう♪……一緒にね……♪」

 

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「ふぅ……さて。結構遊んだから少し、休憩をするか」

 

「夕美や奏にも伝えてあるし、俺もあそこのパラソルでひと休憩して……ん?」

 

「……」

 

「よぉ、文香。お疲れ様」

 

「あっ……プロデューサーさん……お疲れ様です……」

 

「どうしたんだ?文香は泳がないのか?」

 

「そうですね……先ほどまで、美波さんたちと遊んでいましたので……少し、ひと休憩というところです……」

 

「そうだったのか。まあ、パラソルの下で読書も中々気持ちいいよな。文香の気持ちもわかるよ」

 

「うふふ……♪あの……プロデューサーさんも、休憩ですか……?」

 

「うん。俺もさっきまで、夕美や奏と遊んでたんだよ。だから、俺も休憩しに来たんだ」

 

「そうなんですね……えっと……もしよかったら……私と一緒に、お話をしませんか……?」

 

「えっ、文香と?」

 

「はい……ダメでしょうか……?」

 

「俺は別にいいけど……でも、読書の邪魔になっちゃうんじゃないか?」

 

「いえいえ……一人で休憩をしてる間の、暇つぶしでしたので……」

 

「……それに……せっかく、その……プロデューサーさんと、二人っきりになれましたので……♪」

 

「そうか……?じゃあ、色々と話そうか。文香の隣に失礼するよ」

 

「えぇ……では、たくさん私と……お話をしましょうね……ふふっ……♪」

 

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「……」

 

「……お〜い、文香〜?」

 

「……zzz」

 

「ダメだ……全く起きない……。う〜ん……無理やり起こすのも何だか、かわいそうな気がするし……」

 

「話している途中から、返事がなくなったとは思ったけど……まさか……寝てしまっていたとは……」

 

「……しょうがない。起こさないように、俺の肩から文香を離してチェアに寝かせるか……」

 

「失礼するぞ、文香。よし……文香の上体を起こしてと……」

 

「……イヤです……」

 

ギュッ

 

「うわっ……ふ、文香っ……!?」

 

「……二人っきり……プロデューサーさんを……独占……ですっ……zzz」

 

ムニュッ♪

 

(うあっ……!う、腕に……文香の「感触」がっ……!//)

 

「ちょっ……ふ、文香っ!起きてくれよっ!なっ!?」

 

「……zzz♪」

 

「……くっ……しっかりと密着されて、腕をホールドされてて……動けないっ……!」

 

「……プロデューサーくんは……「騎士くん」……私は……「心がペコペコ」……うふふっ……♪」

 

「このままだと、本当に色々とヤバいから起きてくれよっ!……主に……俺の理性がっ……!//」

 

「……あっ♪お〜いっ♪プロデューサー♪……えっ……」

 

「……おっ、夕美じゃないか!ちょうどいいところに来てくれた!俺を助けてくれっ!」

 

「……」

 

「……夕美?」

 

「……む〜〜〜っ」

 

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「……」

 

「あの……夕美さん?」

 

「……何?」

 

「……何で……夕美さんも、俺のもう片方の腕に密着してるんですかね……?」

 

「別にぃ〜?私も少し、休憩をしてるだけだよ〜」

 

「そ、そうか……。ならとりあえず、一旦離れてくれると嬉しいんですけど……」

 

「むぅ……私はダメで、文香ちゃんはいいんだ〜……?」

 

「ん……?何で、文香なんだよ?」

 

「…….さっきまで……パラソルの下で、文香ちゃんとイチャイチャしてたクセに……」

 

「ちょっ……誤解を生むようなことを言うな!ただ、話をしてたら文香が、寝落ちしちゃっただけだっ!//」

 

「ふ〜んだ……だいたい、いつもこうなんだから……少し目を離したら……すぐに他の子と……」

 

「……私だって……文香ちゃんと同じぐらい……ううん、文香ちゃん以上だもんっ……」

 

「?」

 

「とにかく、その理屈なら私もただ休んでるだけね。ハイ、決定っ」

 

ムニッ♪ムニッ♪

 

「……これ以上は……二人からの強い刺激で……熱中症になっちゃいそうなんですけど……//」

 

「知らないっ」

 

「なあ……せめて、夕美だけは離れてくれないか……?健全なアイドルなんだからさ……なっ?」

 

「やあだっ」

 

「くっ……両腕をホールドされて……ここは天国か、はたまた地獄なのかっ……!」

 

「……ふぁっ……?」

 

------------------------------------------------

 

「あっ……あのっ……!すみません……私ってば、はしたないことをっ……!//」

 

「い、いや……いいんだ!気にしないでくれ!」

 

「そうだよ、文香ちゃん。だって、プロデューサーの方がはしたなかったもん」

 

「えっ……?プロデューサーさんが……ですか……?」

 

「だってぇ〜、プロデューサーってばね?文香ちゃんに密着されて、すっご〜くデレデレしてたんだよ〜?」

 

「ふあっ……で、デレデレ……//」

 

「おい!変なことを言うなっ!別に俺は、デレデレなんかしてないぞっ!//」

 

「じゃあ、嬉しくなかったの?」

 

「……いや……そ、それは……その……嬉しくなかったって言えば……嘘になるけどさ……//」

 

「ほ〜ら、やっぱりぃ〜。プロデューサーのえっち〜」

 

「うぅ……恥ずかしいっ……でも……私も、その……プロデューサーさんが隣にいてくれたので……」

 

「……つい……安心して……身を委ねてしまったのかもしれませんね……うふふ……♪」

 

「文香……」

 

「「……//」」

 

「む〜っ……もう!文香ちゃん行こっ!プロデューサーってば、私たちでイヤらしいことを考えてるからっ!」

 

「はあっ!?だ、だから!そんなことはないって!」

 

「ウソツキ!すっご〜くデレデレしてたもん!ねっ、行こうよっ!」

 

「えっ……?は、はいっ……では……失礼させてもらいますね……」

 

「ふ〜んだっ!プロデューサーのおバカ!えっちっ!!」

 

「酷い言われようだな……でも、意外だったな……文香があんな大胆になるとは……」

 

「……まだ……かすかに、腕に温もりが残ってる様な……って!な、何を考えてるんだ!俺はっ!」

 

「あぁもう……本当に熱中症になりそうだっ……!さて!休憩も済んだし、俺もまた泳ぎに行くか!//」

 

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ザァ~ッ……

 

「……ふぅ……流れるプールは、やっぱりいいなあ……」

 

「貸切状態の誰もいないプールで、浮き輪の上で空を眺めながら、流れに身を任せる……最高に優雅だ……」

 

「たしか、愛梨と美波がこのプールで遊ぶって言ってたしな。アイドルたちの様子見も兼ねて、楽しもう」

 

「ちょっと、一周が長いけど……ま、流れてるうちに、二人と合流するだろ」

 

「……」

 

「……あっ……さぁ〜ん……」

 

「……ん?今、誰かの声が聞こえた様な……気のせいか?」

 

「……プロデューサーさぁ〜ん……ここですぅ〜……」

 

「こっちから、何やら声が……あっ……あそこのヤシの木の影に、誰か……って……」

 

「……」

 

「……愛梨?……お〜いっ!愛梨〜〜〜っ!!」

 

「……っ!」

 

「どうして……あんな木の裏に隠れてるんだ……?」

 

「……//」

 

「……う〜ん、何やら困ってそうな感じだし……よし、行ってみるか」

 

------------------------------------------------

 

「よぉ、愛梨。そんなところで、何をしてるんだ?」

 

「あぅっ……プロデューサーさぁん〜……少し、困ってたんですぅ〜……」

 

「どうしたんだ?何か、落としちゃったのか?」

 

「うぅ……その……笑わないでくれますか……?」

 

「ははっ、そんなことをするわけないだろ。いいから言ってみなって」

 

「そうですか……では……実を言いますとぉ……水着を……落としちゃったんですっ……//」

 

「何だ、そうだったのか。……って……は……?……落としたってことは……まさか……」

 

「……はい。つまり……見ての通り「何も」つけてないんですっ……//」

 

ムチッ……♪

 

「見ての通りって……ゴクリ……」

 

「やんっ……そんなにジロジロ見られると、その……とても恥ずかしいですっ……//」

 

「……っ……ご、ごめん!それで?愛梨も、この流れるプールで遊んでたんだよな?」

 

「はいっ……おそらく、この流れるプールのどこかに、愛梨の水着が流れてると思います……」

 

「そうか……じゃあ、探しに行ってくるよ。その間も、しっかりと手で隠してるんだぞ」

 

「あっ……いやっ!待ってくださいっ!……愛梨と一緒に……ここにいてください……」

 

「えっ……?いや……でも、探さないと愛梨の水着が……」

 

「この状態のままで……一人は怖いです……。もし……待ってる間に、変な人に襲われたりしたら……私……」

 

「っ……う〜ん……確かに……。この流れるプールは結構長いし……美波が来るまで……」

 

「……わかったよ。こんな、あられもない状態の愛梨を、一人にしておくわけにはいかないからな」

 

「うふふ……♪ありがとうございます♪では、このまま……えいっ……♪」

 

ムニュッ♪

 

「うあっ……!?あ、愛梨……いくら何でも、そんなに密着すると……ち、直接……当たってるって……//」

 

------------------------------------------------

 

「こうしないと、その……見えてしまいますし、それに……」

 

「……「生まれたままの姿」の愛梨を……守ってくれますよねっ……?//」

 

「生まれたままって……お前……//」

 

「うふふっ……♪プロデューサーさんは……愛梨のことを……どう思ってますか?」

 

「いや……どう思ってるって……し、知るかっ!そんなのっ!!//」

 

「あんっ……うふふっ……♪でも……愛梨はとっても……ドキドキしていますよっ……♪」

 

「……それに……二人っきりの今なら……「チャンス」だよね……」

 

「……?」

 

「……何だか……プロデューサーさんの目って……すごい綺麗ですねぇ……♪」

 

「えっ?……おい……愛梨……?」

 

「まるで宝石のようで……何だか、このまま……吸い込まれちゃいそうです……」

 

「ちょっ……な、何をしてるんだよ……!?顔が近いって……!//」

 

「……私……プロデューサーさんのこと……んっ……」

 

トントン

 

「……あの〜、おアツイところを、お邪魔してすみません♪お二人とも、こんなところで何をしてるんですか♪」

 

「……ん?あっ、いいところに来てくれたな!今、愛梨の水着が……って……」

 

「……♪」ニコニコ

 

「……っ!み、美波っ……!」

 

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「はいっ、愛梨ちゃんっ♪これ、愛梨ちゃんのだよね?」

 

「わぁ〜っ♪ありがとう〜♪美波ちゃ〜んっ♪」

 

「よかったな、愛梨。まさか、美波が先に、愛梨の水着を見つけてくれてたなんて」

 

「流れるプールで泳いでいたら、偶然見つけたんですっ♪グッドタイミングでしたね♪」

 

「ふぅ……これで、一件落着だな。よかったよかった」

 

「……それで?さっきのは一体、どういうことなんですか♪」

 

「ぐっ……ち、違うんだ!さっきのあれには、深いわけがっ……!」

 

「「何もつけてない」愛梨ちゃんと、あれだけ密着して見つめ合って……もしかして私、お邪魔でしたか♪」

 

「だから、本当に違うんだって!なっ、愛梨!!」

 

「そ、そうですよ!プロデューサーさんには、その……ただ「抱いて」もらってただけなんですっ……//」

 

「……へぇ〜……うふふ……♪プロデューサーさんっ♪少し「二人っきり」でお話をしましょうか♪」

 

「いや……だから、俺は愛梨を……」

 

「お話、しましょうね♪」

 

「……はい……わかりました……」

 

「決まりですね♪では、まずは愛梨ちゃんを、集合場所まで送りましょう♪」

 

「ありがとうっ♪それと、プロデューサーさん……ごめんなさいっ♪」

 

「……でも……愛梨で、あんなにドキドキしてくれたんだ……えへへっ……♪//」

 

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「……♪」

 

「あの……美波さん?もしかして……怒ってます……?」

 

「いえいえ、そんなことはないですよ♪むしろ、感心してるんです♪」

 

「人気のないプールの木陰で、二人っきりで一夏の逢瀬を……とてもロマンティックですよね♪」

 

「逢瀬……って!だからっ!あれはあくまで、愛梨の安全のために仕方なくだなっ……!//」

 

「はいはい♪そういうことにしておいてあげます♪……全くもう……目を離すと、すぐにこれなんだから……」

 

「……みんなに優しくして……だから、愛梨ちゃんも……本当にもう……困っちゃうなあ……」

 

「?」

 

「……とにかくっ「私たちの」プロデューサーさんなんですから、もう少し、しっかりしてくださいね?」

 

「うぐっ……は、はい……反省します……」

 

「ふふっ……♪さて、反省の言葉も聞けましたし、プロデューサーさん♪準備はいいですか♪」

 

「……あ、あぁ……。なぁ……これって……」

 

「えぇ♪見ての通り、ウォータースライダーですよ♪せっかく貸切なんですし、乗ってみたかったんです♪」

 

「二人で喋ってたら、いつの間に……通りで、高台の階段を登ってると思ったら……」

 

「このスライダーは、とても長いんです♪だから……「カップル向け」の、この浮き輪で楽しみましょうね♪」

 

「えっと……美波?俺……さっき、美波と約束をしたよな?……「しっかりしないと」って……」

 

「あの……プロデューサーさんっ?私だって、アイドルである以前に普通の女の子なんですよ?」

 

「……「好きな人」を……独占したいって気持ちも……もちろん、ありますっ……♪//」

 

「えっ……?」

 

「ふふっ……♪では、私が前で……はいっ♪プロデューサーさんは、後ろに座ってください♪」

 

「そして、流れる水に浮き輪をセットして……では、行きましょうっ♪よ〜いっ、スタートっ♪」

 

「ちょっ……こ、この体勢って、俺が美波を……うわああああっ!?」

 

ギュッ

 

「あんっ……プロデューサーさんってば、おもいっきり私を……大胆なんですから……//」

 

「な、なあっ!?このスライダー、結構スピードが早くないかっ!?」

 

「そうですねぇ〜!きゃあ〜♪はや〜いっ♪……ふふっ……今だけは……独り占めですっ……♪」

 

「……ううん。これからも、ずっと……後ろから、私を抱きしめていてくださいねっ……♪//」

 

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「ふぅ……やっと、解放された……」

 

「美波め……あれから、何回も俺をスライダーに連れ回して……いくら何でも、はしゃぎすぎだろ……」

 

「しかも……あんな恥ずかしい体勢で、何回も……美波はアイドルなんだぞっ……!//」

 

(今は「私だけ」のプロデューサーさんですっ♪だから……離しませんよっ……うふふ……♪)

 

「……何か、謎の圧も感じたし……ま、いいか。美波が楽しんでくれたなら、結果オーライだな」

 

「正直、俺も途中から楽しんでたし。さて、俺はとりあえず、一旦みんなのいる集合場所に戻って……ん?」

 

「ねぇ、文香ちゃん♪夕美ちゃん♪俺たちと遊ぼうよ〜♪」

 

「えっと、その……先約がありますので……ごめんなさい……」

 

「えぇ〜、先約ぅ〜?今日は俺たち、関係者だけで貸切状態なのに、誰を待ってるの〜?」

 

「……とにかく、すみません。お気持ちだけ受け取ります。さぁ行こっ、文香ちゃん」

 

「……あ、そっか♪恥ずかしがってるんだね♪もう〜、二人はかわいいなあ〜♪」

 

「きゃっ……!……こ、困りますっ……!」

 

「先約ってつまり、俺たちのことだったんだね♪じゃあさっそく、遊ぼうぜ♪」

 

「……やだっ……離してっ……!」

 

「……俺たちって、こう見えてもディレクターとして結構、業界内で顔が広いんだよね〜♪」

 

「だから……このまま「関係」をもってくれたら……たくさん、仕事を紹介してやれるぜ……?」

 

「「……っ!」」

 

「二人とも、前から輝いてる逸材だとおもってたんだよね〜♪かわいいし♪綺麗だし♪魅力的だし♪」

 

「……それに……かなり「セクシー」だしねっ♪……俺……ずっと前から、二人のことを……ぐへへ……」

 

「……すみません。私のアイドルたちに、何か用ですか?」

 

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「あっ……プロデューサーっ……!」

 

「あん?アンタは確か……この子たちの……」

 

「はい、プロデューサーです。何か、ご用でしたでしょうか?」

 

「……別に……俺たちはただ、楽しく他愛もない会話をしてただけだよ」

 

「それにしては……何だか少し、彼女たちが怯えていませんか……?」

 

「なあ……一体、何が言いたいんだ?」

 

「この子たちは、私の大切なアイドルです。だから……」

 

ギュッ

 

「「あっ……//」」

 

「……「仕事」の話は……私を介してからにしてください」

 

「っ……!……ちっ……わあったよ。ほら、行こうぜ」

 

「あ、あぁ……そうだな……。くそっ……俺の文香ちゃんと夕美ちゃんを、目の前であんな大胆にっ……!」

 

「……」

 

「……ふぅ。夕美、文香、大丈夫だったか?」

 

「あっ……そ、そのっ……うん……ありがとう……//」

 

「……あの……守ってくださり……ありがとうございます……//」

 

「よかった無事で。全く……たまに、ああいう変なスタッフがいるんだよな」

 

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「ねぇ……さっきのプロデューサー……すごい、カッコよかったよ……//」

 

「ははっ。当然のことをしたまでだよ。大切なアイドルを守るのも、俺の役目だからな」

 

「ふふっ……♪やはり……プロデューサーさんは……男の人なのですね……♪」

 

「……こんなに力強く……抱き寄せてもらうと……とても……逞しさと体温を感じます……♪//」

 

「えっ?抱き寄せ……うわっ!?わ、悪いっ!!//」

 

「えへへ……♪抱き寄せてもらってる間……とっても安心しちゃった……♪//」

 

「いや……本当に悪い……。別に、そういうつもりはなかったんだ」

 

「皆まで言わなくても、大丈夫ですよ……プロデューサーさんは、とてもお優しい方ですもの……//」

 

「うんうん♪それに……「素敵な人」に颯爽と守ってもらうのは……乙女の憧れだしねっ♪//」

 

「そ、そうか……?ならいいんだけど……じゃあ、無事に済んだことだし、集合場所に戻ろうぜ」

 

「うんっ♪そうだねっ♪じゃあ〜……え〜いっ♪」

 

「なっ……!?」

 

「今度は、私たちがプロデューサーを守る番だよ〜♪ねぇ〜、文香ちゃ〜んっ♪」

 

「……えっ……!?あ、あのっ……そのっ……では……えいっ……!//」

 

「ちょっ……文香まで……!二人して、いきなり何だよっ!!//」

 

「気にしない気にしない♪じゃあさっそく、ご〜♪」

 

「「えへへ……♪・うふふ……♪」」

 

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「よぉ、奏。今、戻ったぞ」

 

「おかえり……あらっ……何だか随分と、華やかね」

 

「ん?華やかって何だよ」

 

「両腕に、綺麗な花を咲かせちゃって……あ〜あ。見てるだけで顔が火照ってくるわ」

 

「いやいや。少し、変なのに絡まれてたんだよ。な?夕美、文香」

 

「えっ……?そ、そうだね!突然のことで、ちょっと怖かったけど……」

 

「……プロデューサーに守ってもらって……とても安心しちゃった……♪ねっ、文香ちゃん♪//」

 

「えぇ……♪プロデューサーさんに……颯爽と守っていただきました……♪」

 

「ふ〜ん……えっちね」

 

「はあっ!?な、何だよそれっ!」

 

「何でもないわ。ただの独り言よ。それじゃあさっそく、メインディッシュといきましょう」

 

「メインディッシュ……?何のことだ?」

 

「ほら、日も少し落ちてきたでしょ?ここのプール施設は、ナイトプールもやってるのよ」

 

「ナイトプール……おぉ。そういえば、夜はそういうイベントがあるって聞いたな」

 

「わぁ〜♪ナイトプールかぁ〜♪一回、行ってみたかったんだよねぇ〜♪」

 

「夜のプール……始めての体験ですね……♪」

 

「じゃあ、美波と愛梨も先に行って待ってるし、私たちも行きましょう。あ、ところでプロデューサー?」

 

「何だよ?」

 

「……月が綺麗なナイトだからって……オオカミになっちゃダメよ?「ナイト様」」

 

「……は?」

 

「あら、いけない。楓さんが少し移ってしまったかしら。さっ、向かうわよ」

 

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「わ〜いっ♪とっても綺麗ですぅ〜♪あっちにも行ってみましょう♪奏ちゃんっ♪」

 

「えぇ……そうね♪とても綺麗で幻想的だわ♪」

 

「ふふっ……奏ちゃんと愛梨ちゃん、すごく楽しそうだねっ♪」

 

「そうですね……♪しかし……人生で始めて……このナイトプールというものを経験しましたが……」

 

「……いいですね……♪こうして、プールの上で寝ていると……まるで、夢でも見ているような気分です……♪」

 

「気に入ってもらえてよかった♪私もいつか、文香ちゃんと一緒にこうしてみたかったの♪」

 

「……うふふ……♪私も……美波さんとこういうことが出来るのを、ずっと……夢に見ていましたよ……♪」

 

「えっ……それって……つまり……//」

 

「……あっ……す、すみませんっ……!これは、つまり……言葉の綾と言うものでして……//」

 

「「……//」」

 

「……プロデューサー、お疲れ様♪隣、いいかな?」

 

「ん……?あぁ。夕美も仕事お疲れ様。今日は頑張ってくれてありがとうな」

 

「ううん♪気にしないで♪みんなと一緒に遊べたり、お仕事が出来たりして、とっても楽しかった♪」

 

「ははっ。それはよかった。これからもよろしく頼むぞ、夕美」

 

「うんっ♪よろしくねっ、プロデューサー♪」

 

「「……」」

 

「うふふ……♪何だか、いいムードだね……♪それに……とっても幻想的……♪」

 

「あぁ。昼とはまた違った趣があるよな。さすがは、ナイトプールだ」

 

「そうだね♪……ねぇ……プロデューサー……?今からさ、その……私についてきてくれないかな……?」

 

「えっ?別にいいけど……どこに行くんだ?」

 

「えへへ〜……ひ・み・つ♪それじゃあ……私についてきてっ♪」

 

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「お〜いっ♪こっちだよぉ〜♪」

 

「何だか……随分と暗いところに来たな……」

 

「そうだね♪ここは、プールから少し離れてるから、真っ暗な雑木林になってるみたい♪」

 

「で……?どうしたんだ?俺をこんな暗いところに呼び出して」

 

「うふふっ……♪えっとね〜♪ここに呼び出した理由は〜……」

 

「……もう……ね……我慢出来なくなったの……」

 

「えっ……んぐっ……!?」

 

「「……」」

 

「……えへへ……少し長めの……「オトナの」キスをしちゃった……♪」

 

「ぷあっ……ゆ、夕美……!?急に……何を……!//」

 

「もう……ダメだぞ……?こういうことを、女の子からさせちゃ……//」

 

「……本当は、プロデューサーからしてもらいたかったんだけど……待ってても、してくれないだもん……♪」

 

「してくれないって……お前……」

 

「あの時……プロデューサーに、颯爽と守ってもらった時から……」

 

「……ううん。始めて出会った時から……私の心に、紫色のライラックが咲き始めたの……♪//」

 

「だからね……他の子より少し……「フライングスタート」をしちゃった……♪」

 

「……とりあえず……一旦落ち着いて、離れようぜ……?なっ……?」

 

「い〜やっ♪返事をくれるまで、離さないよ♪……えいっ♪」

 

ムニュッ♪

 

「うあっ……!?//」

 

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「ふふっ……♪ねぇ……私の「やわらかい」鼓動……聞こえる……?」

 

「ちょっ……夕美!こ、これ以上は……本当にヤバいって……!……うわっ!?」

 

「きゃっ!!」

 

ドサッ!

 

「ご、ごめん!大丈夫か!?」

 

「……あはっ……♪これが……プロデューサーの答えなんだ……♪」

 

「いや、悪い……つい、つまづいて押し倒してしまって……今すぐ起き上がるから……っ……!?」

 

「ダ〜メ♪離さないよぅ♪えへへ……プロデューサーってば、こんなにドキドキしちゃってるんだ……♪」

 

「ちょっ……ゆ、夕美っ!何をしてるんだよ!?離せっ!!//」

 

「や〜だっ♪うふふ……私たちって今……お互いに、ほぼ「生まれたままの状態」だねっ……♪」

 

ムニュッ……♪

 

「くあっ……ゆ、夕美……何をしてるんだよっ……!こんなところを……誰かに見られたら……!//」

 

「大丈夫だよっ♪お月様も恥ずかしがっちゃうから、誰も見てないよっ♪……だから……」

 

「……プロデューサーの、この鼓動の答えを……教えて欲しいな……?……来てっ……♪//」

 

「……っ……!」

 

(月明かりに照らされ、艶かしく光る、艶やかな白い肌、唇……全身に感じる、夕美の感触……)

 

(……そして……目と鼻の先に……何かを求める……妖艶な潤んだ瞳……)

 

「……このまま一緒に、二人だけの「大切な」思い出を作ろうよ……♪……ねっ……♪//」

 

「……くっ……や、やっぱりダメだっ!こんなことっ!!」

 

「きゃっ……!」

 

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「ゆ、夕美!いいか!夕美はアイドルなんだぞ!?こんな悪ふざけはやめろよ!//」

 

「あんっ、もうっ……ざ〜んねん。あと、もう少しだったのになあ〜……」

 

「……でもね、聞いて。私はこんなこと、決して冗談ではしないよ」

 

「プロデューサーを想う気持ちは本当。……でも……それは「みんな」も同じ……」

 

「だからね……私の、本気の気持ちを……知って欲しかったんだ……」

 

「っ……夕美……」

 

「それに、プロデューサーは優しすぎるからね〜。こうでもしないと、私のことを全然見てくれないんだもん」

 

「……だから……せめて、私の「始めて」は、プロデューサーにもらって欲しかったの……//」

 

「……ありがとう。夕美の気持ちはとても嬉しいよ。だけど……俺にはまだ、心の整理が……むぐっ!?」

 

「ダ〜メっ♪私にイジワルをしたんだから、プロデューサーにもイジワルを仕返しちゃうもん♪」

 

「むぐっ……ぷあっ……な、何をするんだよ!」

 

「これ以上はお口をチャックだぞ♪散々、私の乙女心を弄んだバツだよっ♪」

 

「いや……俺は、別に……意地悪で言ってるわけじゃ……」

 

「あ〜♪聞こえな〜いっ♪それじゃあ、みんなも心配するだろうし、プールに戻ろうか♪ほら、行くよ♪」

 

「ちょっ……わ、わかったから、そんな急に引っ張るなっ!」

 

「うふふ……♪あのね、私はと〜っても独占欲が強いの♪だから……」

 

「……「絶対に」あきらめないんだから……覚悟をしてねっ……♪」

 

------------------------------------------------

 

「……あ〜っ!プロデューサーさんと夕美ちゃんがいましたぁ〜!!」

 

「んもう!二人とも、どこに行ってたんですか!?心配したんですよ!?」

 

「ご、ごめんごめん!少し、探し物してたんだよ!なっ!夕美」

 

「うんっ。みんな、心配をかけてごめんね」

 

「お二人とも……無事でよかったです……」

 

「ふぅ……人騒がせなんだから……ま、よかったわ。それより、そろそろチェックインの時間じゃない?」

 

「チェックイン……あ、そうだったな。じゃあ、そろそろホテルに向かうか」

 

「えへへ〜……♪二人とも、無事でよかったですう〜♪」

 

「そうね。……ところで……夕美?一つ、いいかしら」

 

「ん?どうしたの?奏ちゃん」

 

「手まで繋いで……「随分と」仲睦まじそうにしてたけど……何かあったのかしら?」

 

「ん〜?別に、何もなかったよ?どうしたの?」

 

「そう、ならいいんだけど。プロデューサーは「ナイト様」だから、夕美のことを心配してたのよ」

 

「うふふ……♪心配してくれてありがとうっ♪……でも……安心して♪」

 

「……奏ちゃんが「想ってる」ことは……何もしてないよ……♪」

 

「……っ!?//」

 

「さぁて♪それじゃあ、みんなでホテルに戻ろ〜うっ♪」

 

「ちょっ……夕美!それって、どういう意味なのよ!待ちなさいっ!//」

 

「知らな〜い♪ほら、プロデューサーも行こうよ♪……手を繋いだままね……♪」

 

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カチャッ

 

「おはよう♪プロデューサー♪」

 

「おっ、夕美。おはよう」

 

「この前の、収録の時はありがとうね〜♪色々と楽しかったよ〜♪」

 

「それはよかった。俺からもお礼を言わせてくれ。いつも、仕事を頑張ってくれてありがとう、夕美」

 

「ううん♪お互い様だよ♪それに……大切な思い出も……作れちゃったし♪……えへへ……//」

 

「……ん?どうしたんだよ。人差し指で、口を押さえて」

 

「……あの時……「初めて」を、プロデューサーにあげちゃったもんね……♪」

 

「あの時……っ……!//」

 

「今は……二人っきりだよ……?だから……プロデューサーからも……欲しいな……?//」

 

「だ、だから!変なことを言うな!だいたい、俺と夕美はアイドルとプロデューサーでだなっ……!//」

 

「ぶぅ〜……。はいはい、言われなくてもわかってますよ〜だっ。じゃあ、今回はあきらめてあげますよ〜」

 

「全く……//」

 

「……な〜んてね♪え〜いっ♪」

 

ギュ~ッ♪

 

「うわっ……!?//」

 

------------------------------------------------

 

「えへへ〜……♪お仕事に行く前に、プロデューサー分をた〜っぷり補給しちゃうんだから♪」

 

「ちょっ……ゆ、夕美……!だからっ……!//」

 

「……やっぱり……プロデューサーの胸は、落ち着くなあ〜♪」

 

「……くっ……!」

 

「ねぇ……プロデューサーは……こういう私は……嫌い……?」ウルッ

 

「……知るかっ!とにかく!夕美はもう少し、自分がアイドルだってことを自覚しろっ!!//」

 

「うふふ……は〜いっ♪じゃあ、親睦を深めた証として、プロデューサーにはぁ……」

 

「……じゃじゃ〜ん♪はいっ♪これ、私からのプレゼントねっ♪」

 

「ん……?これは……花?」

 

「そうだよ♪これは、ペチュニアって種類の花なんだ♪どう?かわいいでしょ♪」

 

「あぁ。綺麗な赤色じゃないか。俺にくれるのか?」

 

「うんっ♪この子のことを、大切に育ててあげてね♪」

 

「ありがとう。それじゃあ、俺のデスクに飾らせて貰うよ」

 

「じゃあ、プロデューサー分も補給したことだし、お仕事に行って……あ、そうだ♪言い忘れてた♪」

 

「お花ってね、結構寂しがりやさんなんだ。常に様子見をしたり、構ってあげないとすぐに枯れちゃうの」

 

「だから……「ずっと」……その赤いペチュニアの花を、隣に飾ってかわいがってあげてね♪……約束だよ♪」


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