Pチャンに構ってもらいたいシリーズ   作:篠崎レニア

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悲恋シンデレラ 橘ありす

キーンコーンカーンコーン

 

「ふぅ……終わりましたね……」

 

「……さて……今日のスケジュールはと……ふむ……」

 

「お〜いっ♪橘さ〜んっ♪」

 

「あっ、はい……何でしょう?」

 

「ねぇねぇ♪あたしたちと一緒に帰ろぉ〜♪」

 

「あぁ……はい、いいですよ。では、三人で一緒に帰りましょう」

 

「しっかし、11月になって急に寒くなったね〜。息がもう、こんなに白いよ〜」

 

「えぇ。マフラーが手放せない季節になってきました」

 

「甘くて温かいココアが恋しいよぉ〜…………それにしても……」

 

ワ~!ワ~!

 

「……男子は相変わらず元気ね〜。こんなに寒くても、あんなにはしゃいじゃってさ〜」

 

「うんうん。いくら学校が半日で終わったからって、さっそくあんなに校庭で泥んこまみれになってるし……」

 

「ほ〜んと、お子様だよね〜。泥だらけになってまで遊んで、何がいいのかしら」

 

「元気でいいじゃないですか。……私は少し、遠慮したいですけど……」

 

「ところでさ〜、橘さんって好きな人とかいないの?」

 

「えっ……好きな人……ですか……?」

 

「うん。例えば、あの男子たちの中にいたりとかしないのかな〜って思ってさ」

 

「好きな人…………」

 

ウェ~イ!クラエ~!カンチョ~コウゲキ~!

 

アッ!テメ~,ヤッタナ~!オレモシカエシシテヤルゼ!クラエ!ドロンコビ~ム!!

 

ウワッ!キッタネ~!ジャアオレモ,オマエニドロヲカケカエシテヤルゼ!ウリャッ!セリャッ!

 

キャッキャッ♪

 

------------------------------------------------

 

「……いえ……私は「アイドル」をしてるから、そういうのは……」

 

「あはっ♪そうだったね♪橘さんは今、アイドルをしてたんだよねぇ〜♪」

 

「いいなあ〜。アイドルってあの、歌って踊るかわいい女の子たちのことでしょ〜?」

 

「いえいえ、そんな。私はまだまだ、見習いの身ですので」

 

「またまた〜♪橘さんってかわいいし、クラスの大人気アイドルじゃない♪」

 

「だよね〜♪この前のバレンタインの時も、妙に橘さんの周りで男子たちがソワソワしてたしっ♪」

 

「えっ……そうなんですか……?」

 

「うんっ♪だから、あたしたちが男子から橘さんのことを守ってあげないとっ♪」

 

「そうだよ〜♪橘さんも女の子なんだから、本命の男子にチョコを渡したいもんね〜♪」

 

「それは……そうですね。でも……仮に渡すなら、私は少し……大人な人の方が…………っ……!」

 

「うん?橘さん、どうしたの?」

 

「……いえ……では、私は「お仕事」がありますので、これで失礼します」

 

「あっ、そうだったんだ♪じゃ、また明日ね〜♪橘さ〜んっ♪」

 

「アイドルのお仕事、頑張ってね♪」

 

「えぇ。では、また明日会いましょうね」

 

「うん、じゃ〜ね〜♪……いいなあ〜♪学校からそのままお仕事だなんて、いかにもアイドル〜って感じ〜♪」

 

「だよね〜♪しかも、スーツのお兄さんが車でお出迎えしてくれるとは、まさに「シンデレラ」だよね〜♪」

 

「……もしかして……橘さんが言ってた、噂のお兄さんってあの人のことかなぁ?」

 

「えっ?噂の……?」

 

「うん。前に少し、橘さんから聞いたことがあるんだ。「頼りなくて危なっかしい」お兄さんがいるんだって」

 

------------------------------------------------

 

「よぉ、ありす、お疲れ様。学校はどうだった?」

 

「…………橘ですっ……」

 

「うん?どうしたんだよ……?そんなに浮かない顔をして」

 

「……学校の校門前に、車で迎えにくるなんて聞いていません。一体、どういうことなんですか?」

 

「どういうことって……前に、ありすが言ったんじゃないか「迎えに来てくれたら、お話が出来る」って」

 

「それは……い、言いましたけど、突然だなんて聞いていませんっ!事務所から行くってお話でしたよね!?」

 

「ははっ。急に学校まで来て、ありすを少し驚かしてやろうと思ったんだ。そしたら、見事に驚いてくれたな」

 

「本当にもう……大人なのに、子供みたいなことをするんですね……。呆れてしまいます」

 

「悪かった。じゃあ、迎えに行くのはこれっきりにさせてもらうよ。ごめんよ、ありす」

 

「待ってください。私は「非礼」を注意しただけで「迎えに来た」ことに関しては怒っていません」

 

「……むしろ……その気持ちは嬉しいです。ですので、次からは私に一声を掛けてください。いいですね?」

 

「あぁ、わかりましたよ。じゃあ、まずは今日の予定の確認を……」

 

「スタジオで「ドレミファクトリー」のPV撮影ですよね?次に撮影後、そのまま雑誌のインタビュー付きで」

 

「おっ、流石はありすじゃないか。しっかりとスケジュールを確認してくれてたんだな」

 

「当たり前です、私はプロのアイドルですから。これくらいのことは当然です」

 

「そりゃ、頼もしいな。なら、今更説明はいらないな。じゃあさっそく向かおうぜ」

 

「はい。では、改めて送迎をお願いします」

 

------------------------------------------------

 

「……よしっ、みんな揃ってるな。今日はよろしく頼むぞ」

 

「「「はぁ〜いっ♪」」」

 

「せんせぇ♪今日も、よろしくお願いしま〜す♪」

 

「よろしくな!プロデューサー!オレ様の華麗なシュートを決めてやるぜ!」

 

「プロデューサーちゃま♪本日は、わたくしたちをしっかりとエスコートをしてくださいまし♪」

 

「あの……プロデューサーさん……今日は、よろしくお願いします……」

 

「あぁ。みんなよろしく……ん?そういえば千枝。その千枝の髪飾り、新しく変えたんだな。似合ってるぞ」

 

「ええっ……!?あ、ありがとうございます……。でも、よく分かりましたね?」

 

「当たり前だろ。千枝は俺の大切なアイドルだしな。気が付かないわけがないよ」

 

「た、大切……えへへ……♪わ、私もその……少し……失礼しますね♪」

 

「えっ……?」

 

「……これでよし……うふふ♪プロデューサーさんのネクタイが、少しずれていましたよ♪」

 

「おっ、ありがとう。千枝は将来、いいお嫁さんになれるだろうな」

 

ナデナデ

 

「あうっ……そ、そんなことはっ……//」

 

「むっ……ねぇ、せんせぇ!かおるも、ピン留めをひまわりに変えてみたんだよぉ〜!?」

 

「プロデューサーちゃま!千枝さんだけではなく、わたくしだってリボンを新調しましたのよ!?」

 

「ちょっ……!わ、わかったから、そんなに押しかけてくるなって!少し落ち着けっ!!」

 

「……えへへ……「プロデューサーさん」の……お嫁さん……♪」

 

カチャッ

 

「失礼するわ……あら、何かとても賑やかね」

 

------------------------------------------------

 

「ん……?おっ、奏じゃないか。お疲れ様」

 

「あ〜っ♪奏お姉ちゃんだ〜♪こんにちは〜♪」

 

「こんにちは。みんな、お疲れ様。ふふっ、仲が良くて微笑ましいわね♪」

 

「ところで、奏はどうしてここに来たんだ?」

 

「そうね、別のスタジオでCMの撮影をしてたのよ。……まさか……忘れてたわけじゃないわよね?」

 

「っ……あ、あぁ!もちろんさ!ただ、その……子供たちの相手をしてて、少し多忙だったっていうか……」

 

「んもう、しょうがないんだから。ダメよ?「大切な」オトナのレディのことをを忘れちゃ」

 

「……オトナ……あの……奏さん?一つ、聞いていいですか……?」

 

「うん?どうしたのかしら?ありすちゃん」

 

「えっと……奏さんみたいな、オトナのお姉さんになるには……どうすればいいでしょうか……?」

 

「あっ……それ……千枝も聞きたいです」

 

「う〜ん、そうね……特に意識してることは…………あっ、そうだ♪」

 

「……ねぇ……あなたはどう思うかしら……プロデューサー♡」

 

ムニュッ♡

 

「……っ!?」

 

「んあ……どうしたんだよ?急に、そんな顔を真っ赤にしてよ」

 

「突然、そんなにお顔を赤くして……もしかしてプロデューサーちゃま、風邪を引いてしまいましたの?」

 

「い、いや……ていうか、奏……お前っ……何をしてるんだよっ……!//」

 

「さぁ〜?「オトナ」に聞いた方が早いとおもったのよ♪ねっ♪オトナになるには、どうすればいいのかしら?」

 

「……答えてくれるまで、絶対に離れないんだから……♡オトナのレディを忘れた罰よ……♡」

 

「わぁ〜♪奏お姉ちゃんってば、楽しそ〜♪かおるもやる〜っ♪」

 

「えっ……?……きゃっ……!?」

 

「うわっ!?か、薫っ……!?」

 

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「ねぇねぇ♪お仕事の前に、みんなでおしくらまんじゅうをしようよ〜♪」

 

「えっ……?おしくらまんじゅう……?」

 

「うんっ♪みんなでぎゅ〜っとして、お仕事のために元気になろうっ♪」

 

「おっ!サッカーの試合前の、円陣みたいなもんか!よし!その話、ノった!うりゃあっ!」

 

「……ち、千枝も……プロデューサーさんから、元気を分けて欲しいな……え、えいっ……!」

 

「わ、わたくしは、そんな……子供じみたことなんて……」

 

「……でも……プロデューサーちゃまがどうしてもって言うなら、しょうがないですわね!失礼しますわ!」

 

「ほら〜♪ありすちゃんも、早くおいでよ〜♪」

 

「……えっと……私は、そういうことは……」

 

「ほらっ、早く来なさいな♪……でないと、わたくしたちだけで「独占」してしまいますわよ♪」

 

「むっ……わ、わかりましたよ!私もやればいいんですよね!?では……し、失礼しますっ……!//」

 

「ちょっ……こ、これは流石に……近すぎだって……!//」

 

「わ〜いっ♪たっのし〜いっ♪まるでかおるたちぃ、せんせぇと奏お姉ちゃんの子供みたいだね〜♪」

 

「なっ……!こ、子供っ……!?」

 

「子供はい〜っぱい、いた方が楽しいからね〜♪パパはせんせぇで、ママは奏お姉ちゃんだぁ〜♡」

 

「っ……子供扱いしないでください!私はもう、大人の女性ですっ!」

 

「そうですわよ!わたくしだって、オトナのレディーなんですの!失礼なことを言わないでくださいまし!」

 

「そ、そうよ……!子供だなんて……。別に……私はそこまでっ……//」

 

「さぁ〜♪かおるたちで、楽しい「ドレミファクトリー」を作っちゃおう♪せ〜のっ♪」

 

「「「「お〜し〜く〜らまんじゅう、押されて泣くなっ♪」」」」

 

「あうっ……//」

 

「うあっ……//」

 

(……細身に見えて……プロデューサーって……意外と逞しいのね……//)

 

(……くっ……か、奏の……「柔らかいもの」がっ……!//)

 

------------------------------------------------

 

「じゃあ、せんせぇ♪かおるたち、行ってくるね〜♪」

 

「オレたちの活躍を見ておいてくれよ!絶対だぞ!」

 

「プロデューサーさん……その……ずっと、見守っていてくださいね……//」

 

「プロデューサーちゃま!しっかりと、わたくしたちを見守っててくださいまし!」

 

「あぁ。みんな、頑張ってきてくれ」

 

「……」

 

「……ん?どうしたんだよ、ありす」

 

「……お仕事を頑張って来ます……ですので……「私も」見守っててくださいね……?」

 

「うん?あぁ、もちろんだ。ありすも頑張って来てくれ」

 

「えぇ。では、行って来ます。奏さんも、私に色々と教えてくださりありがとうございました」

 

「……えっ……?う、うん……ありすちゃんの力になれたのなら……光栄だわ……」

 

「「……」」

 

「ふぅ……。相変わらず、子供たちは元気いっぱいだな」

 

「そ、そうね……ねぇ……プロデューサー?その……さっきのことは……気にしなくていいからね……?」

 

「ん?さっきのこと……?」

 

「ほらっ……薫ちゃん達が言ってた……赤ちゃ…………じゃなくて!「子供」のことよ……//」

 

「子供……おっ、そうか。そういうことか」

 

「わ、私たちはまだ……そういうのは早いと思うし……。アイドルとプロデューサーなんだから……ねっ?//」

 

------------------------------------------------

 

「あぁ、そうだな。薫たちや「奏も」まだ子供なんだから、俺が見守ってあげないとな」

 

「……ちょっと?それって、どういうことかしら?」

 

「何って……そのままの意味だよ。子供らしくてもいいじゃないか。事実、奏はまだ子供なんだしな」

 

ナデナデ

 

「むっ……またそうやって、私を子供扱いをして……何よ……」

 

「……さっきまで密着されて、散々デレデレしてたくせに…………プロデューサーのえっち……」

 

「はあっ!?い、いや……あれはだな…………ていうか!そもそも、あれは奏が悪いんだろっ!?//」

 

「はいはい。プロデューサーくんも、お年頃の「男の子」だしね。……じ、じゃあさ……そのっ……」

 

「……今なら誰も見てないし……オトナの、甘くて艶やかなリップは……いかがかしら……?//」

 

「っ……!またお前はそういうことを……ば、馬鹿なことを言ってないで、さっさと仕事に戻れ!//」

 

「……ふふっ……本当に、からかい甲斐があるんだから……♪じゃあ、私はそろそろ戻るわね♪」

 

「あぁ……頑張ってきてくれ。頼んだぞ」

 

「えぇ♪それじゃあね♪…………えいっ♡」

 

チュッ♡

 

「なっ……!?」

 

「……うふふ……♪今は、これでお預けね♡…………「続き」を待ってるわよ♪じゃあねっ♡」

 

「ちょっ……!お、おい!奏っ!…………全く……本当、あいつは一体……何がしたいんだよ……」

 

「ねぇ!せんせぇも来てよ〜!」

 

「プロデューサーちゃま〜!?しっかりと見守っていただかなくては、困りますわよ〜!?」

 

「……っ……あぁ、ごめ〜ん!今行くよ〜!……ま、いいか……。今度会ったら、説教だな……//」

 

「……しちゃった……♡今夜は……耳の火照りが、収まりそうにないわね……♡」

 

------------------------------------------------

 

「「「ありがとうございました〜♪」」」

 

「みんな、お疲れ様。よく、頑張ってくれたな」

 

「うんっ♪かおるね〜、すっご〜く楽しかった〜♪」

 

「そうだね……千枝も、みんなと一緒に楽しくお仕事が出来て……よかったです……♪」

 

「ま、わたくしにかかれば、この程度のことなら朝飯ですわ♪いかがでしたか?プロデューサーちゃま♪」

 

「うん。みんな、しっかりと頑張れてたぞ。ありがとうな」

 

「まあ、当然のことです。私たちは、プロのアイドルですからね」

 

「へへん!どうだ!オレたちの活躍っぷりは!カッコよかっただろ!」

 

「あぁ。とっても「かわいかった」ぞ、晴」

 

ナデナデ

 

「なっ……!お、おい!何だよ急に!ていうか!かわいい言うな!オレは、カッコいいアイドルなんだぞ!?」

 

「そういえばそうだったな。じゃあ、頭を撫でるのをやめるよ。悪かったな」

 

「っ……いや……待て……。そ、その……なんだ……えっと…………」

 

「……今だけは、許す……。だから、オレ……あ、アタシの頭に、そのまま手を置いててくれ……//」

 

「あ”〜!晴ちゃんってば、いいなあ〜!せんせぇ!かおるたちも頑張ったんだよぉ〜!?」

 

「そうですわ!晴さんだけ不公平ですっ!わたくしたちにも、敬意を払うべきですわ!!」

 

「……あの……プロデューサーさんがよろしければ……千枝のことも……撫でて欲しいです……//」

 

「わわっ!?わかったから!少し落ち着けっ!元気なのはわかったから!なっ!?」

 

キャッキャッ♪

 

「……」

 

------------------------------------------------

 

「今日はありがとうね〜♪じゃあ、晴ちゃん♪あいお姉ちゃんが寮で待ってるし、そろそろ戻ろうか♪」

 

「あぁ、そうだな。今日は頑張ったから、もうお腹がペコペコだぜ!またな!プロデューサーっ!」

 

「うん、二人ともお疲れ様。寮で美味しいご飯を食べて、しっかりとくつろいで休んでくれ。じゃあな」

 

「……さて、桃華はお迎えの人が来て、千枝は親御さんと一緒に帰宅したし……俺たちもそろそろ行くか」

 

「えぇ、そうですね。行きましょう」

 

「今日も、仕事を頑張ってくれてありがとうな、ありす」

 

「いえいえ、当然のことをしたまでです。これでも私はプロなので」

 

「……それより……私たちがお仕事をしている間に、奏さんと何をしてたんですか?」

 

「ん……?あぁ、そりゃ……って!何で急に、奏が出てくるんだよ!?」

 

「撮影してる時に、少し見えたんです。何やら、二人で楽しそうにしてましたね?」

 

「いや……あ、あれはだな……!その……少し、雑談をしてたんだよ……あはは……」

 

「なるほど。「頭を撫でながら」雑談をするなんて、随分とロマンティックなんですね」

 

「うぐっ……そ、それはっ……!」

 

「ふぅ。全く……皆まで言わなくてもわかりますよ。プロデューサーさんは、プロデューサーさんですからね」

 

「……それに……同じ、女の子同士ですので……」

 

「えっ……?」

 

「いえ、こっちの話です。では、私の家までこのまま歩きましょう。ですので……」

 

ギュッ

 

「……しっかりと、私のことを見守ってください……手を繋ぎながら……」

 

------------------------------------------------

 

「では、お見送りをしていただき、ありがとうございました」

 

「気にしないでくれ。それより、今日は頑張ってくれてありがとう、ありす。家でゆっくり疲れを取ってくれ」

 

「はい、そうさせてもらいます。プロデューサーさんも、夜道には気をつけてくださいね」

 

「あぁ、ありがとう。じゃあ、また会おうぜ。明日はせっかくのオフだし、休んでくれ」

 

「えぇ。本日はありがとうございました……あ、プロデューサーさん。最後に一つ、いいですか……?」

 

「うん?どうした?」

 

「あの……よければ、私にも……その…………をしてくれても……いいんですよ……?」

 

「?」

 

「……やっぱり、何でもないです。足を止めてしまい、すみません」

 

「そうか?まあ、何かあったらいつでも言ってくれよ。じゃあ、俺はこれで帰るよ。またな」

 

「えぇ。さようなら。……ふぅ。今日も無事、一日がを終わりましたね」

 

「さて…………「ご飯は、冷蔵庫にあるからね」ですか。どうやら、今日も遅いみたいですね」

 

「……私も……本当は…………ん?これは、何でしょう……?」

 

「ふむ……どうやら、スケジュール帳みたいですね。プロデューサーさんの名前が書いてあります」

 

「もうっ……こんなに大事な物を落としちゃって……仕方がありませんね。今から……」

 

「……やっぱり、やめておきましょう。姿がもう見えませんし、後日、事務所に届けに行ってあげましょう」

 

「本当……目が離せない人なんですから……うふふ……♪」

 

------------------------------------------------

 

チュンチュン……。

 

「……さて……オフの日だというのに、事務所に来てしまいました」

 

(全く……これも、プロデューサーさんが悪いんです。大事なスケジュール帳を落とすだなんて)

 

(アイドルを管理する立場として、失格です。もう少し、しっかりしてくれないと困ります)

 

(いつもそうなんですから……目が離せなくて……危なっかしくて…………誰にでも優しくて……)

 

(……ふぅ……。私がしっかりとついてあげてないとですね……本当、しょうがない人なんですから♪)

 

カチャッ

 

「プロデューサーさん、おはようございま……っ……!?」

 

「おっ、ありすじゃないか。おはよう」

 

「……ありす……おはよう……」

 

「え、えぇ……おはようございま…………って!一体、あなたたちは何をしてるんですかっ!?」

 

「いや……何って……なあ、雪美?」

 

「うん……。ただ……私は、プロデューサーの膝の上に……座ってるだけだよ……?」

 

「こんな感じで、言っても聞いてくれなくてな。ところで、ありすは今日オフだろ?どうしたんだ?」

 

「……はっ……!そうでした……はい。これ、プロデューサーさんのですよね?」

 

「ん……?あっ、俺のスケジュール帳じゃないか!どこで拾ったんだ!?」

 

「昨日、送ってもらったあとに、私の家の前で落としたのを見つけたんですよ」

 

「でも……気づいた頃には、もう帰ってしまってたので、後日事務所で渡そうと思ったんです」

 

「そうか……通りで探してもないと思った……。悪いな、ありす。わざわざ届けてもらって」

 

「……プロデューサー……ありすと一緒に……お家まで帰ったの……?」

 

「ん……?あぁ。昨日、ありすたちとお仕事があったんだ。それで、ありすの家まで一緒に帰ったんだよ」

 

「そう……なんだ……」

 

「送ってくれたのは嬉しいですけど、ダメじゃないですか。こんな大事なものを落としちゃ」

 

「ありすの言う通りだ。俺もしっかりしないとな」

 

「全くもう……頼みますよ?…………そんなでも……私の大切な「パートナー」なんですから……//」

 

「……」

 

------------------------------------------------

 

「……ねぇ、プロデューサー……?一つ……聞いていいかな……?」

 

「うん?どうした、雪美?」

 

「プロデューサーが……私のパパとママと仲良しさんなことって……何ていうの……?」

 

「えっ?親御さんと……?どういうことだ……?」

 

「えっと……私とプロデューサーが……付き合ってることを……パパとママが知ってるってこと……」

 

「う〜ん……まあ、その言い方は少しどうかと思うけど……強いて言うなら「家族公認の仲」ってところかな」

 

「かぞく……こうにん……?」

 

「そうだ。雪美をアイドルにスカウトした時に、雪美のパパとママに、一緒にご挨拶をしに行っただろ?」

 

「だから、二人は雪美がアイドルになったことを知っている。それが「公認」って言うんだと、俺は思うぞ」

 

「そうなんだ……♪私たちは……パパとママの……公認……♪」チラッ

 

「むっ……」

 

「……ん?おっと。さて、そうこうしているうちに、そろそろお迎えの時間だ。雪美を車で、家まで送るよ」

 

「……やだ……。もう少しだけ……このままがいい……」

 

「えっ……ゆ、雪美……?」

 

「プロデューサーの膝の上……とても居心地がいい……。だから……まだ、お家に帰りたくない……」

 

「っ……!わ、ワガママはダメですよ!雪美ちゃんっ!!」

 

「まあまあ、そんなに怒るなって。なあ、雪美。雪美は素直ないい子だろ?」

 

「俺は、いい子な雪美と「ずっと」一緒にいたいんだ。だから一旦、降りてくれないか?」

 

「ずっと……うん……わかった……。だけど……今、言ったことは……約束……だからね……?」

 

「あぁ、もちろんだ。これからも一緒に頑張っていこうぜ。ほら、ありすも送っていくよ。二人とも行くぞ」

 

「……えっ……?あっ、は、はい……では、よろしくお願いします……」

 

------------------------------------------------

 

「本日も、雪美をありがとうございました。また、よろしくお願いします」

 

「いえいえ、こちらこそ。今日も、雪美はとてもいい子でしたよ。なっ?雪美」

 

「うん……。だって……プロデューサーと……「約束」をしたから……私……いい子にしてた……♪」

 

「ははっ。これからも、お互いに頑張っていこうな。では、私はこれで失礼させてもらいます」

 

「またね……「私の」……プロデューサー……」

 

「あぁ。また会おうな、雪美。ふぅ……よし、車のキーはっと……あったあった」

 

カチャッ

 

「よぉ、待たせたな。ありす」

 

「いえ、大丈夫ですよ。電子書籍で本を読んでましたので。では、送迎をよろしくお願いします」

 

「あぁ。それにしても、改めて礼を言わせてくれ。手帳を届けてくれてありがとうな、ありす」

 

「気にしないでください。でも、気をつけてくださいね。アイドルとプロデューサーは一蓮托生なんですから」

 

「一蓮托生……その通りだな。そんなに難しい言葉を知ってるだなんて、ありすは物知りじゃないか」

 

「いえいえ、そんな。それより……プロデューサーさんは、その…………」

 

「……雪美ちゃんのことを……どう思っているんですか……?」

 

「ん?どう思ってるって……いきなりなんだよ?」

 

「いえ、その……雪美ちゃんも……「女の子」なんですよ……?」

 

「女の子って……あのなあ……。ありすは一体、俺のことを何だと思ってるんだ?」

 

「そんなの決まっています。「ヘンタイ」で「ロリコン」なプロデューサーさんです」

 

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「躊躇せずに言ってくれたな……ふぅ。ま、別に今更、どう思われててもいいけどさ」

 

「みんながしっかりとアイドル活動をしてくれれば、俺はそれで満足だし」

 

「……あ、ちなみにさ、ありすって好きな人とかいるのか?」

 

「なっ……!と、突然、何を言い出すんですか!?」

 

「いや、ありすも年頃の女の子だし、そういう人とかいるのかなって思ってさ」

 

「べ、別に、私は……それに、同年代の男子って、何だか子供っぽい人ばかりですし……」

 

「……どちらかといえば……少し、落ち着いてる「大人」な人の方が……いいですね……」チラッ

 

「ははっ、そうか。まあ、ありすもまだまだ「子供」だし、いろんな考え方があるよな」

 

「むっ……そうやってまた、私を子供扱いして……。でも、私にはまだ、そういうことは関係がありません」

 

「おっ、そりゃ頼もしいな。流石はありすだ」

 

「プロですから当たり前です。……で、ですけど……その……このまま帰るのはなんですし……」

 

「……よかったら……このままどこかに、私を連れて行ってくれませんか……?」

 

「ん?どこか……?」

 

「えっと……もしよろしければ……このまま一緒に、どこかに行ってみたいなと思いまして……ダメですか?」

 

「いや……俺は、ありすがいいなら別にいいけど……どこに行きたいんだ?」

 

「本当ですか!?……では、そうですね……二人っきりで……ゆっくり、お話し出来る場所がいいです……//」

 

「お話しか……う〜ん…………あ、じゃあ、あそこに行ってみるか」

 

「何か、思い当たる節があるんですか?」

 

「あぁ。ではさっそく、車を動かすよ。シートベルトをしてくれ」

 

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「お待たせしました」

 

「わぁ〜……♪」

 

「おっ、来たな。じゃあ、さっそくいただこうか」

 

「……はい……♪それにしても……覚えててくれたんですね……ここを……」

 

「まあな。前に、ここの牧場に仕事で来た時にそれ、気に入ってただろ?」

 

「そうですね……ここのイチゴソフトクリーム……とっても美味しかったんです……♡」

 

「ははっ。あの時のありすって今みたいに、純粋に目を輝かせて喜んでたもんな。普段もこうだといいんだが」

 

「むっ……私は、そんなではありません。ただ、一人の女性としてですね……」

 

「はいはい。かわいいなあ、ありすは」

 

ナデナデ

 

「なっ……!あっ、頭を撫でないでくださいっ!//」

 

「何でだよ。少しぐらい、いいじゃないか。そういう背伸びする姿も魅力的でかわいいぞ」

 

「……むぅ〜」

 

「でも……よかったよ。こうして、ありすと一緒に仲良くアイスを食べられるようになってさ」

 

「何せ、ありすと初めて出会った時は「大声で呼ばれそう」になったわけだしな」

 

「……だから……俺ってもしかして……少しはありすに信用してもらえたとか?なんて」

 

「っ……う、自惚れないでください!私はまだ、プロデューサーさんを信用したわけではありません!」

 

「ははっ、そうかそうか。それは残念だ」

 

「ですけど……悪い人じゃないっていうのはわかりました……なので……」

 

「……お近づきの印……もとい、日頃の感謝の印として……私が……あ、あーんをしてあげます……//」

 

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「何だよ、今更。そのアイスはありすのなんだから、遠慮すんなって」

 

「……い、いいですから!私のプロデューサーだって自覚があるなら、食べてください!」

 

「わかったよ。なら、もらわないわけにはいかないな。じゃあ、もらうよ。あ〜ん」

 

「……どうですか……?美味しいですか?」

 

「……あぁ、美味しいよ。よし、今度は俺のもやるよ。この前の、バレンタインのチョコのお礼も兼ねてな」

 

「なっ……!べ、別にあれは、義理チョコなんですからね!?変な勘違いをしないでください!」

 

「そんなことわかってるよ。じゃあ、ありすのスプーンを借りるぞ。ほらっ、口を開けな」

 

「うむむ……本当にもうっ……で、では、せっかくですのでお返しをいただきますっ……あ〜ん……」

 

「どうだ、美味しいか?」

 

「……はい……美味しいです……。プロデューサーさんからもらったので……特に……♡」

 

「「……」」

 

「……私たちって……周りからどういう風に思われてるんですかね……?//」

 

「えっ?どういう風って…………仲の良い親子とか……?」

 

「むっ……親子……?」

 

「あぁ。微笑ましくて、かわいい我が子にアイスを食べさせてる、父親と娘みたいで……むぐっ!?」

 

「うふふ……♪どうです?美味しいですか?「お兄さん」♪」

 

「むぐっ……お、おい!急に、何をするんだよっ!!」

 

「「オトナ」のレディに向かって娘だなんて、失礼にも程があります。せめて、そこは「兄妹」ですよね?」

 

「オトナって……わかったよ。なあ、妹よ?このイチゴのソフトクリーム、美味しいよな?」

 

「はい♪美味しいですね♪お兄さんっ♪このまましばらく、アイスを楽しみながらお話をたくさんしましょうね♪」

 

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「あの、ご馳走様でした。とても美味しかったです」

 

「それはよかった。ありすが喜んでくれて何よりだよ」

 

「うふふ……♪お話がすっかり弾んでしまって、もう夕方になってしまいましたね♪」

 

「ははっ、そうだな。楽しい時間はあっという間だ。すっかり日が暮れてしまってるな」

 

「……こうして並んで歩いてる私って……周りから、どういう風に見られてるんですかね……?//」

 

「えっ?だから、親……」

 

「……♪」

 

「……き、兄妹に見えてるんじゃないか……?あはは……」

 

「よろしいです♪…………あの……ところでプロデューサーさん、一つ……いいですか……?」

 

「うん?どうした、ありす」

 

「えっと……もし、私が仮に今……好きな人がいるとしたら……プロデューサーさんはどう思いますか……?」

 

「えっ……好きな人……?ありすに、好きな人が出来たのか?」

 

「で、ですから!仮にって言ってるじゃないですか!どう思うのかって、聞きたいだけですっ!」

 

「う〜ん……突然、何とも返事に困ることを聞いてくれるな……」

 

「……」

 

「…………まあ……それは……ありす次第なんじゃないか?」

 

「えっ……私次第……ですか……?」

 

「あぁ。俺もアイドルのプロデューサーである以上、これ以上は何も言えない」

 

「だけど……公には言えないけど、応援させてもらうよ。ありすの「大切な時間」をな」

 

「プロデューサーさん……」

 

「…………」

 

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「あ〜あ、ありすは将来、どんなアイドルになってくれるんだろうな」

 

「この、夕空の最初に輝き始めた、一番星になってくれるのか今からとても楽しみだ」

 

「……そうですね。プロデューサーさんの期待に応えて見せますよ。私はプロのアイドルですので」

 

「目指した以上は一番星になりたいです。素敵な歌声を、ファンの方や様々な方にも届けていきたいです」

 

「ですので…………私が大人になるまで……待ってくれますか?」

 

「あぁ。ありすが、立派な大人のお姉さんになったら盛大に見届けてやるよ。その「大切な人」と一緒にな」

 

「大切な人……はい、よろしくお願いします♪……では……私から「誓い」をさせてもらいますね……♡」

 

「えっ、誓い……?…………んっ!?」

 

「……♪」

 

「「…………」」

 

「…………ふふっ……これが、私の答えです……♡」

 

「……ぷあっ……なっ……あ、ありす……?」

 

「約束……しましたからね……♡大人になったら「大切な人」と一緒に見届けてくれるって……♪」

 

「大切って……ちょっ……お前……これがイタズラなら、流石に説教だぞ……?」

 

「何かがわからないで、私がこんなことをすると思ってるんですか?」

 

「私だって、もう「一人の女性」なんです。一回きりの「初めて」をイタズラなんかでするわけがありません」

 

「流石に、この意味はいくらプロデューサーさんでも……わかってもらえますよね?」

 

「……」

 

「「誓いのお返し」は……大人になるまで待ちます。今の私はアイドルであり、社会通念上、女子ですから」

 

「これが、私の一方的な想いだとしても……その間に、他の人を選んだとしても……後悔はありませんので」

 

「っ……」

 

「……さっ、ほら。ボサッとしてないで、そろそろ帰りますよ。車まで、手を繋ぎながら」

 

「これからも、ずっとこうして私の手を引いて、シンデレラのお城にエスコートしてくださいね♪……王子様♪」

 

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カチャッ

 

「おはようございます。今日は、とても良い天気ですね」

 

「……格好……?うふふっ……♪どうです?この振袖、似合いますか?」

 

「ふふっ……ありがとうございます♪流石ですね。そうです。私は、今日から立派な「大人」です」

 

「……あっ……今、笑いを堪えましたね?全く、いつまでも子供だと思わないでください」

 

「正真正銘の、大人のレディーになったんですから、失礼ですよ。相変わらず、デリカシーがなさすぎです」

 

「……でも……ここに来るまで……思えば、色々なことがありましたよね」

 

「楽しかったこと、嬉しかったこと、辛かったこと、悲しかったこと……本当に色々とありました」

 

「でも……この窓からの景色は変わりませんね。あの出会った時から今日までずっと、何もかも、そして……」

 

「……私の……「この気持ち」も……。全く……いつまで待たせる気なんですか……?」

 

「こういうのもなんですが、私って、とてもモテるんですよ?今まで、色んな人に告白をされたんですから」

 

「でも、申し訳ないですが、その度にお断りをさせていただきました。私はアイドルですからね」

 

「本当……あなたは酷い人です。勝手に期待させて、勝手に想わせて」

 

「……勝手に……今日まで待たせて……。さては所詮、子供の言うことだって思っていましたね?」

 

「そんな、変に取り繕おうとしたって無駄ですよ。あなたのことは全てお見通しなんですから」

 

「ふぅ……ま、いいでしょう。私はそんな一面も含めて、あなたのことを好きになったんですからね」

 

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「では……大人になった今、改めて言います。あなたのことが好きです、大好きです」

 

「この想いは、あの頃から一切変わったことはありません。出会ったあの頃から、ずっと」

 

「……ですので、このまま……「誓いのお返し」を私に……って、してくれるわけがありませんよね」

 

「あなたは奥手で、際限なく優しい方ですからね。今になっても、私のためにと断ってくるでしょう」

 

「ですが……その優しさ故に、きっとたくさんの「涙」を見せてきたはずです」

 

「目の前にあるのに、手が届かないもどかしさ……真綿で締め付けられるような、切ない心の痛み……」

 

「……本当、罪作りな人です。ですから……改めて「もう一回」私から誓いをさせてもらいます」

 

「これは、私の身勝手な行為です。ですので……拒否するなら、堂々と拒否をしてください」

 

「今は優しさなどいりません。それに、どんな結果であろうとも……覚悟は出来ていますので……」

 

「では……いきます。あなたのことが……ずっと、大好きでした……ん…………」

 

「……」

 

……チュッ♡

 

「……ふふっ……♡受け入れてくれたということは……そういうことだと受け取って、いいんですよね……?」

 

「…………嬉しいですっ……あれ……?何で私……泣いてるんだろ……」

 

「嬉しいはずなのに……クスン……涙が溢れ出始めて……ヒック……」

 

「もうっ……違う意味で、私を泣かせてどうするんですか……どれだけ待ったと思ってるんですかっ……」

 

「ずっと、待ち続けて……私が勝手に、空回りしてるんじゃないかと不安になったり……」

 

「もしかしたら、私も「涙」を流すことになるのかと思ったり……とても心細かったんですよ?バカっ……」

 

「でも、もう我慢しなくていいんですよね……?このまま、あなたの隣にいてもいいんですよね……?」

 

「アイドルとして……そして「一人の女性」として……二人三脚で、ずっと一緒に…………」

 

「……うふふ……♪長年、私を待たせた分……もう絶対に、離さないんですからっ♪」

 

「覚悟してください……♡これから一生、そばにいてもらいますからね……プロデューサーさんっ♡」

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