Pチャンに構ってもらいたいシリーズ   作:篠崎レニア

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純情シンデレラ 城ヶ崎美嘉

「……」

 

「……ていっ♪」バッ

 

「うわっ!?」

 

「えへへ〜……♪誰か、わかるかな〜?」

 

「こ、この声は……莉嘉……?」

 

「ふふっ……正解はぁ〜……ざんね〜んでしたぁ〜♪カリスマギャルの、城ヶ崎美嘉ちゃんだよっ♪」

 

「な、何だ……美嘉か……」

 

「むっ……何だって、何さ〜」

 

「いや……だって……ていうか急に、目隠しをするな!びっくりするだろ!」

 

「ごめんごめん!ちょっと、いたずらをしてみたかっただけなんだって〜!で?理由は?」

 

「ったく……まあ、何ていうか、やっぱり姉妹だよな。第一声を聞いた時、莉嘉にしか聞こえなかったぞ」

 

「えへへ〜♪そうでしょ、そうでしょ〜♪アタシ、莉嘉の声真似、得意なんだよね〜♪」

 

「ねねっ、Pくん♪アタシとあ〜そ〜ぼ〜!カブトムシ?プリ?それともぉ……少し、イケナイ遊びする〜?」

 

「……あんまり言うと……あとで、莉嘉に怒られるぞ……」

 

「ちょっと、ちょっと〜♪何を想像しちゃってるの〜?プロデューサーのえっち……♪」

 

「う、うるさい!って!お前は一体、何をしに来たんだよ!」

 

「エ〜、ひ・み・つだよっ♪んじゃあ、もう行くから♪まったね〜♪」

 

バタン!

 

「……何なんだよ、アイツ……ふぅ……何だか、集中力が切れちまったな……」

 

「……少し、屋上で一服しましょうかねぇ……」

 

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「んく……あ〜……美味しいなあ〜……」

 

「この時期に飲む缶コーヒーって、何でこんなに美味しいんだろ……冷えた体に、染み渡るぜ……」

 

「……」

 

「……しかし……珍しいよな。いつもは賑やかな場所である、この屋上が……こんなにも、静謐なのは……」

 

「……ふっ……虚しいものだね、下界は。光と闇が入り乱れ、絶え間ない混沌に満ち溢れている……」

 

「無残にも、混沌にただ身を委ね……己の運命すら、闇雲に翻弄されていく……」

 

「これも……迷える子羊を束ねる、孤高のマスターたる所以か……あまりにも、残酷だね……」

 

「残酷故に、美しい……だからこそ、俺には眩しすぎる……歌唱と美貌で、魅了していく……この世界が……」

 

「……」

 

「……って!俺は飛鳥かっ!!//」

 

「いかんいかん……静かな場所で、一人になるとつい、変なポエムが頭に浮かんでしまうんだよな……」

 

「……俺って……実は、現役中二病?……いや……しかし……くっ……!」

 

「……」

 

「……蘭子や飛鳥の気持ちが少し、わかったような気がする……さて、そろそろ戻るか……」

 

「さあ、始めようじゃないか!暗黒のミサを……」

 

バタンッ!

 

「あ”〜っ”!こんなところにいた〜!もう!どこに行ってたのさ!」

 

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「うわっ……!?み、美嘉!?どうしたんだ……?」

 

「あっ、もしかして……休憩中だった?」

 

「そそ、そうだな!一息ついてたところだ!」

 

「何で、そんなに慌ててるの?」

 

「な、何でもねえよ!それより、俺に何か用があるのか?」

 

「あ〜、そうそう!ほら、こっちですよこっち!」

 

「……//」

 

「ん?……えっ……美優さん……?」

 

「ではっ!美優さん!こっちを向いて向いてっ!」

 

「……あぅ……//」

 

「あと、もう少し!ほらっ!ワンローテション!」

 

「えっと……うぅ……//」

 

「どうしました?美優さん?どこか調子でも……」

 

「さぁ!ご覧くださいっ!ギャル船美優で〜すっ♪」」

 

「……//」チラッ

 

「っ……!!」

 

「そ、そんなに見つめないでください……は、恥ずかしいですっ……//」

 

「……うっ……」

 

「ねね、どう?似合うでしょ……」

 

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「……うわああああ!かわいいいいいいいいっ!」

 

「「!?」」

 

「あっ……す、すみません……つい……でも、美優さんの、そのギャルメイク似合ってますよ!!」

 

「うぅ……そ、そんな……お世辞なんて、言わなくても……//」

 

「お世辞なんかじゃないですって!普段の美優さんとのギャップもあって、すごいかわいいです!」

 

「……か、かわいいだなんて……//」

 

「……」

 

「……あっ!そうだ!今度は衣装もギャル風にして、ギャル系雑誌に挑戦してみませんか!?」

 

「えっ……?いえ……そういうのは、その……美嘉ちゃんが……」

 

「大丈夫ですよ!俺がしっかりと、仕事を取ってくるんで!あっ、記念にスマホで一枚、いいですか!?」

 

「えっと……その……//」

 

「……むっ」

 

「さあ、美優さん!ピースですよ!ピースっ!!」

 

「あの……で、では……ぴーす……//」

 

「……ちょっと!プロデューサー!アタシの美優さんに、何をしてるのさっ!!」

 

「うわっ!?な、何だよ美嘉……急に、大声を出して……」

 

「プロデューサーの変態!美優さんが、困っちゃってるじゃん!」

 

「なっ……へ、変態……!?」

 

「美優さんに、変なことばかり言って……セクハラじゃん!嫌がらせじゃん!変態じゃんっ!」

 

「えっ……あ、あの……私は別に……//」

 

「さあ、美優さん!メイクを落としに行きますよっ!あんな変態の近くにいたら、変態が移っちゃいます!」

 

「……あっ……」

 

「プロデューサーのばーか!えっち!もう知らないっ!!」

 

バタン!

 

「……お、俺って……そんなに……変態だったのか……」

 

「……む〜っ……バカ……」

 

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「……っと……よし、今日の作業は終わったな」

 

「見積もりやスケジュール調整も済んだし、あとは軽く整理をして、帰るか……」

 

コンコン

 

「ん……?はい。どちら様でしょうか?」

 

「……失礼しま〜す♪」

 

「おっ、みりあじゃないか。お疲れ様」

 

「お疲れ様です♪あのっ、プロデューサー。今って、お暇かな?」

 

「うん。ちょうど今、仕事が終わって、これから帰るところだ」

 

「よかった〜♪莉嘉ちゃ〜ん♪プロデューサー、今、大丈夫だって〜!」

 

「わ〜いっ♪Pくんっ、こんちゃ〜す♪」

 

「おぉ、莉嘉もいたのか。お疲れ様」

 

「お疲れちゃん♪ねねっ、PくんPくんっ♪これ、見て見て〜♪」

 

「ん?何だ。随分と、かわいらしい箱じゃないか」

 

「ふっふっふ……じゃっ、じゃ〜んっ!今日ね、とときら学園のお仕事で、みりあちゃんと作ったんだ〜♪」

 

「えへへ♪みりあたちの、自信作なの♪プロデューサーにも食べてもらいたいと思って、持ってきたんだ〜♪」

 

「これは……クッキーか?よく出来てるな。ありがとう、二人とも。それと、みりあ」

 

「ん〜?」

 

「よく、ドアをちゃんとノックしたな。偉いぞ」ナデナデ

 

「あっ……べ、別に……大したことじゃないよっ……えへへ…♪//」

 

「あ〜っ!みりあちゃんだけ、ず〜る〜い〜!Pくん!アタシも褒めて〜!」

 

「おい。莉嘉はいっつも、ドアを乱暴に開けるだろ。少しは、みりあを見習え」

 

「むぅ〜……いいもん!Pくんに、たくさんクッキーを食べてもらって、いっぱい褒めてもらうんだからっ!」

 

「そうだな。では、せっかくだし、もらおうか」

 

「じゃあ、プロデューサー♪こっち、こっち〜♪」

 

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「いただきます。うん、結構美味しいな」

 

「本当!?よかった〜♪」

 

「甘さもちょうどいいし、よく出来てるぞ」

 

「えへんっ!アタシたちの、自信作だからね!当然だよ♪」

 

「でも、悪いな。わざわざ、俺のために持ってきてくれて」

 

「よかったぁ♪喜んでもらえて♪心を込めて作った、甲斐があったよ♪」

 

「Pくんのために、頑張って作ったんだから、ありがたく食べてよね!」

 

「あぁ、ありがとうな。莉嘉、みりあ」

 

「……ねぇ、プロデューサー……みりあって……いい子?」

 

「もちろんだ。思いやりがあって、元気でいつも、みんなに優しいしな」ナデナデ

 

「……えへへ……♪撫でられるの、好き〜……♪//」

 

「あ〜っ!PくんPくんっ!アタシも、頑張ったんだよ〜!?」

 

「わかってるよ、莉嘉もいい子だ。いつも、お仕事を頑張ってくれてるしな」ナデナデ

 

「あっ……にへへ……♪//」

 

「しかし……二人みたいな妹がいたら、毎日が楽しそうだよな。とても賑やかになりそうだ」

 

「妹……?」

 

「うん。俺って一人っ子だからさ、姉妹や兄弟とかが時々、羨ましく感じるんだよ」

 

「だから、みりあや莉嘉みたいな妹が、いたらよかったなぁって思ってさ。なんてな」

 

「妹……それじゃあ……みりあは、いいよ……?」

 

「えっ……?」

 

「プロデュ……お、お兄ちゃん……//」

 

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「えっと……み、みりあ……?」

 

「ほらっ、お兄ちゃんっ♪クッキーだよぉ〜♪……あ〜んっ……♪//」

 

「ははっ、みりあは優しいなあ。でも、気持ちだけ受け取っておくよ。ありがとうな」

 

「お兄ちゃんはイヤ……?みりあが妹なの……」

 

「さっきも言っただろ?みりあみたいな妹がいたらよかったって。その気持ちは間違いないよ」

 

「じゃあ……その気持ちが本当なら……みりあのクッキーを、食べて欲しいな……//」

 

「みりあ……じ、じゃあ……もらっていいか……?//」

 

「わ〜いっ♪じゃあ……あ〜んっ♪」

 

「あ、あ〜ん……」

 

「……どう?お兄ちゃん……美味しい……?//」

 

「……あ、あぁ……美味しいぞ……みりあ……//」

 

「えへへ……よかった♪」

 

「……む〜……ちょっと!Pくんっ!さっきから、アタシのことを忘れてなぁい!?」

 

「あっ……わ、悪い……すっかり、夢中になってた……」

 

「も〜!ひっど〜い!こうなったら、アタシも今からPくんの妹になるっ!ほらっ!お兄ちゃん!あ〜ん!」

 

「は……?んぐっ……!?」

 

「どう?お兄ちゃん、美味しい〜?」

 

「……ぷあっ、おいっ!莉嘉!急に俺の口に、クッキーを突っ込むなっ!」

 

「よかった〜♪美味しかったんだねっ☆ほらぁ、も〜っとたくさんお食べ〜♪」

 

「だから、莉嘉!おま……んんっ……!」

 

「あ〜!みりあも、もっと、お兄ちゃんに食べてもらう〜」

 

ガチャ……

 

「プロデューサー、いる〜?」

 

「んぐっ!?」

 

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「あ〜♪美嘉ちゃんだ〜♪こんばんはっ♪」

 

「みりあちゃん、こんばんは。で?これはどういうことなのかな?」

 

「み、美嘉っ……!」

 

「あのねっ♪プロデューサーは今、みりあたちのお兄ちゃんなのっ♪」

 

「……お兄ちゃん?」

 

「うんうん♪今のアタシたちは、Pくんの妹なのだ〜☆」

 

「ち、違うんだ……これには、深い訳があってだな……」

 

「ふ〜ん……まぁ、いいけどさ」サッ

 

「ん?お姉ちゃん今、何かしまった?」

 

「何でもないよ。それよりさ、プロ……じゃなくて、みんなでゲーセンに行かない?」

 

「ゲームセンター!?わ〜い!行く行く〜♪」

 

「はい、は〜いっ♪アタシも、ゲーセンに行きた〜い!」

 

「うん。じゃあ、決まりだね。プロデューサーは?」

 

「いや、俺は遠慮しておくよ。女の子同士で楽しんできな。野郎の俺はとっとと、帰らせてもらうよ」

 

「エ〜!Pくん、帰っちゃうの〜!?つ〜ま〜ん〜な〜い〜!」

 

「せっかくだし、お兄ちゃんも一緒に行こうよぉ〜!」

 

「だけどなぁ……」

 

「アタシは別に……構わないよ?……むしろ……一緒にいてくれた方が、安心するし……//」

 

「う〜む……確かに、女の子だけでゲーセンというのは……そうだな。じゃあ、俺も行かさせてもらうよ」

 

「わ〜い♪やったぁ〜♪じゃあ、みりあたちと一緒に行こうね♪お兄ちゃんっ♪」ギュッ

 

「おに〜ちゃん〜!いこ〜っ!」ギュッ

 

「お、おい……二人とも!急に、くっつくな!びっくりするだろっ!//」

 

「「えへへ〜……//」」

 

「………」

 

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「わぁ〜♪きれ〜いっ♪」

 

「おぉ。街路樹のイルミネーションが、とても綺麗だな」

 

「まあ、クリスマスだからね〜」

 

「ところで、今更なんだが……今日の美嘉は、何というか……大人っぽいな」

 

「むぅ……ちょっと〜。いつものアタシは、子供っぽいってわけ〜?」

 

「そ、そういう意味で言ってねえよ!ただ、髪も、いつものポニーテールじゃなくて長髪だし……」

 

「それに、その服装も、いつものギャル風の衣装とは違って、なんか落ちついてるって気がしたんだ」

 

「ふふっ……似合う……?」

 

「うん、すごい似合ってるよ。流石はカリスマギャルだ」

 

「……そっか……ありがと……♪//」

 

「お姉ちゃんってば、最近、気合いが入ってるもんね〜」

 

「……っ!?ちょ、ちょっと莉嘉!//」

 

「気合い……?」

 

「お姉ちゃんね、最近よく、鏡とにらめっこしてるんだ〜。特に、お風呂上がりとかね〜」

 

「こら莉嘉!アンタって子は……あ、あのね……これは、その……」

 

「……そう!ほら!前に化粧品の、タイアップのお仕事があったでしょ!?」

 

「化粧品……あぁ!あの仕事か!大人向け化粧品の、広告の……」

 

「そう、それ!あの時にもらった試供品を、試してただけなのっ!」

 

「そうか、それで……確かに、たまにはこういう、大人っぽい美嘉もいいな」

 

「……えへへ……そうでしょ……♪どう?今のアタシに……ドキドキする……?//」

 

「ちょっ……な、何だよ……少し、近いって……//」

 

「や〜んっ♪プロデューサーったら、照れちゃってぇ〜……♪超、かわいい☆」

 

「……」

 

「ん?どうしたの?みりあちゃん」

 

「美嘉ちゃん、大丈夫……?今日の美嘉ちゃん……何だか、少し……」

 

「……んも〜!みりあちゃんってば、やっさしいなあ〜♪ますます、好きになっちゃうっ♪」ギュー

 

「ひゃっ……!?」

 

「心配してくれて、ありがとうっ♪そうだ!みりあちゃんも、メイクでオトナになってみる?」

 

「あっ、でも、やっぱりみりあちゃんは、このままがいいなっ♪」

 

「そのままの、ちっちゃいちっちゃいみりあちゃんが一番かわいいよ♪ふひひ♪」

 

「そ、そうかな……」

 

「でも、大丈夫♪今日も、いつものアタシだよ♪ああっ!それより、ゲーセンが見えて来たよ!早く行こうっ♪」

 

「うわっ!こら、美嘉!急に、引っ張るなって!」

 

「ちょ、ちょっとお姉ちゃ〜ん!アタシを置いてかないでよぉ〜!」

 

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ウィンウィンウィンウィン……ポロッ……

 

「あ〜!落ちちゃったぁ〜……なかなか難しいね……」

 

「ぐぬぬ……!手強いっ……!」

 

「もう少し、脇とか狙った方がいいんじゃないのか?ほら……ここの辺りとかさ」

 

「じゃあ、選手こうたぁい!お兄ちゃんやってぇ〜!」

 

「お、俺!?ていうか……そろそろ、お兄ちゃん呼びは……」

 

「お兄ちゃん頑張って♪みりあも応援してるよっ♪」

 

「……はい」チャリン

 

ウィンウィンウィンウィン

 

「左に移動して……ふぅ、この辺りでいいか……よし、次は、前に移動だな」

 

「どれ……少し、横から確認してみるか。うーん……どれぐらい進めるかなあ…」

 

「ねぇ、プロデューサー。脇もいいんだけどさ……ここはどう?」

 

「おっ……そうか!ここなら確実に、ホールドが出来る!ありがとうな!美嘉!」

 

「にししっ☆ど〜いたしましてっ♪……頑張ってね……お兄ちゃんっ……♪//」

 

「えっ……?……あっ……」

 

ウィンウィンウィンッ……

 

「あ〜……変な位置で止まっちゃったね」

 

「ぐっ……わ、悪い……」

 

「あはは☆お兄ちゃんってば、ドジっ子〜♪」

 

「う、うるさい!まあ……最後までやってみるか……」

 

ウィンウィンウィンウィン…ボロボロッ!

 

「……って……えぇっ!?ふ、二つも落ちた……!」

 

「わぁ〜♪お兄ちゃんすご〜い♪」

 

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「まさか……外れるどころか、二つも取れるとは……」

 

「掴むんじゃなくて、崩して取るなんて……流石はお兄ちゃんだねっ♪みりあもびっくりだよ♪」

 

「あ、あぁ……正直、俺も驚いてるんだ……でも、これは、美嘉のアドバイスのおかげだな」

 

「いやいや、そんなことないよ♪プロデューサーのテクが、すごかっただけだって♪」

 

「う〜む……しかし……二つも取れてもなあ……あっ、そうだ!せっかくだし、これは美嘉に……」

 

「……!」

 

「……と思ったけど、美嘉はこういうのって興味ないよな。それじゃあ、これは……ほれ、みりあ、莉嘉」

 

「いいのぉ?わぁ〜い♪ありがと〜う♪」

 

「やった〜☆ありがとう!お兄ちゃん!!」

 

「あぁ、大切にしてやれよ?」

 

「……ピニャア」

 

「きゃははっ!ぶちゃいく〜♪でも、きゃわいい〜☆」

 

「よかったな。あんなに喜んでもらえると、見てるこっちも嬉しくなるよ。なっ、美嘉」

 

「えっ……う、うんっ……そうだねっ♪」

 

「ね〜ね〜!次はみんなで、プリ撮りに行こうよ〜♪」

 

「おっ、いいな。記念にみんなで撮ろうぜ」

 

「行こう行こうっ☆アタシ、プリ撮るの大好き〜♪」

 

「……」

 

「ん?美嘉……どうした?」

 

「……あっ!ううんっ、何でもないよ!プリを撮るんでしょ?行こうよ♪」

 

「そうか……?よし!じゃあ、行こうぜ」

 

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「えへへ〜……よく撮れてるねっ☆」

 

「うん。結構、いい写りじゃないか」

 

「いい記念になったね〜♪みりあ、大満足だよっ♪」

 

「でも……なぁ、美嘉?プリ見て思ったんだけどさ……少し……近すぎないか?」

 

「ん〜、そう?そんなことは、ないと思うよ?」

 

「思いっきり俺に、腕組みをしてるし……これじゃあ、まるで……」

 

「エ〜。だってぇ、プリはカメラに近づかないと、みんなで綺麗に撮れないんだよ?」

 

「そりゃ……そうだけどさ……」

 

「よ〜し♪さっそく、アタシのスマホに貼っちゃお〜っと♪」

 

「みりあも貼る〜♪」

 

「おいおい、二人とも?恥ずかしいから、あまり目立たない所に貼ってくれよ?」

 

「大丈夫だって☆前に、おに……「Pくん」と撮った、プリの隣に貼るからさ〜☆」

 

「えっ……前?」

 

「ばっ、ばか……!」

 

「え〜?莉嘉ちゃん。前にも、お兄ちゃんとプリを撮ったの〜?」

 

「うんっ♪Pくんと、お仕事の帰りに撮ったんだ〜♪ほらっ♪」

 

「うわぁ〜……ほっぺにちゅーしてる〜……いいなぁ〜……」

 

「おい、莉嘉……!みんなには、内緒だって言っただろ!」

 

「ありゃ、そうだった☆てへぺろっ☆」

 

「……プロデューサー?」

 

「っ……!こ、これはだな……その……仕事終わりに、ちょ〜っと遊んだだけっていうか……//」

 

「……とりあえず……あとで、話したいことがあるから」

 

「……はい……わかりました……」

 

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「え〜!もう終わりなのぉ!?つまんな〜い!」

 

「ダーメ。ほら、外はもうすっかり、暗いだろ?」

 

「……まだ……イルミネーションで……明るいもんっ……」

 

「おいおい、莉嘉?そんなワガママ、言っちゃだめだと思うぞ?」

 

「せっかくのクリスマスだし……みりあも、もう少し遊びたいなあ〜……」

 

「みりあ。気持ちはわかるけどあまり、夜遅くに出歩いてると、親御さんが心配しちゃうぞ?」

 

「……そうだね……夜遅いと、お母さんとお父さんが心配しちゃうもんね……」

 

「うん。だから、家まで送るから今日は帰ろう。なっ?」

 

「わかった!みりあ、おうちに帰る!」

 

「よし、いい子だ。ほら、莉嘉も帰ろうぜ」

 

「ちょっと!お姉ちゃんからも、何か言ってやってよ!アタシたちはもう、オコサマじゃないってさ!」

 

「えっ……?えっと……アタシはその……このあとに、もう少し……」

 

「え〜!?お姉ちゃんだけまだ、Pくんと遊ぶの〜!?ずるいよぉ〜!」

 

「あの……コホン……アタシはいいの。莉嘉はまだ、中学生になったばかりのオコサマなんだからダメ」

 

「何さ〜!お姉ちゃんだってまだ、オトナじゃないじゃん!」

 

「そうだね……でも、わかって……?アタシたちは遊びじゃなくて、色々と話さなきゃいけないことがあるの」

 

「ふ〜んだ!そうやって、隠れて遊びに行こうとしてるんでしょ〜!」

 

「ちょっと、莉嘉……アンタ、いい加減に……」

 

「……莉嘉ちゃん。ここは、美嘉ちゃんの言うことを聞いて、おうちに帰ろうよ、ねっ?」

 

「っ……!」

 

「エ〜……で、でもさ〜……」

 

「美嘉ちゃんはお姉さんだから、みりあたちの知らないことも、たくさん知ってると思うんだ」

 

「だから、これからプロデューサーと話すことって、とても大切なことなんじゃないかな」

 

「……みりあちゃん……」

 

「それに、また来ればいいじゃん♪その時はまた、みんなで楽しい思い出作ろうよ♪ねっ、莉嘉ちゃん♪」

 

「……そうだね。また、来ればいいんだもんね……ワガママを言って、ごめんなさい……お姉ちゃん」

 

「莉嘉……ううん、いいの。アタシも莉嘉のことを、オコサマだなんて言って悪かったよ」

 

「どうやら、丸く収まったみたいだな。みりあ、ありがとう」

 

「ううん♪みんな、仲良しが一番だよ♪……特に……プロデューサーとはねっ……♪」

 

「えっ……俺……?」

 

「何でもないよ〜ぅ♪それじゃあ♪みりあたちを、お家まで連れてって欲しいなあ〜♪」

 

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「それじゃあ、またあとでね。お姉ちゃん」

 

「うん、またあとでね。莉嘉」

 

「あ、それとPくん!今回は譲ってあげるけど、今度はアタシに、た〜っぷりと付き合ってもらうんだから!」

 

「わかったよ。でも、程々に頼むぜ?」

 

「にひひ☆覚悟しておいてね♪……それじゃあ……えいっ♪」

 

チュッ♪

 

「なっ……!?//」

 

「ちょっ……り、莉嘉ぁ……!?」

 

「……今日のお礼だよっ♪……じゃ〜ね〜♪//」

 

「……あ、アイツ……急に何だよ……//」

 

「……全く……あの子は、本当にもうっ……で?どうだったの……?」

 

「えっ……?ど、どうだったって……?」

 

「……嬉しかった……?」

 

「いや……そりゃ、なぁ?嬉しくないと言えば、嘘になるけど……」

 

「でも、みりあも莉嘉もアイドルなんだから、もう少し、誤解を生むようなことは控えて欲しいよな〜」

 

「莉嘉のほっぺにちゅーもそうだけど、みりあだって、家に送った帰りに、急に抱きついてきて」

 

今日はありがとうっ♪お兄ちゃん、大好きっ♪

 

「だもんなあ……まあ、しょうがないか。二人とも、まだまだ子供だしな。距離感がわからないんだろう」

 

「……ニブチン」

 

「ん?今、何か言ったか?」

 

「何にも言ってないよ。それより……やっと、二人きりになれたね。じゃあ……行く?」

 

「……そうだな……行こうぜ」

 

------------------------------------------------

 

「うぅ……結構、冷えるね〜……」

 

「まあ、時期も時期だしな。それに、日もだいぶ落ちてきたし」

 

ヒュ~……

 

「……クチュン」

 

「おい、大丈夫か?」

 

「大丈夫大丈夫。少し、冷えちゃっただけだから……うぅっ……」

 

「……ほらよ、俺のコート着ろ。これで少しは、暖かいだろ」

 

「えぇっ……!?だ、だからいいって!アタシは別に大丈夫だからっ……//」

 

「嘘つけ、体が震えてるぞ。それに、美嘉は冷え症だったろ?隠そうとしても無駄だ」

 

「……ずるいよ……そうやってすぐに、アタシのことを……見破るんだから……//」

 

「全く……すぐに一人で抱え込んだり、強がったりするのは、美嘉の悪い癖だぞ?」

 

「美嘉は、俺の大切なアイドルなんだ。だから遠慮なく、俺を頼ってくれよ」

 

「プロデューサー……ありがとう♪……じゃあ、さっそく……えいっ……♪//」

 

ギュッ

 

「うわっ……み、美嘉!?急に、何だよっ!//」

 

「……だって……頼っていいんでしょ?コートも、もちろん暖かいけど……人肌が一番……暖かいし……//」

 

「……わかったよ……今日だけだからな……//」

 

「わ〜いっ♪お兄ちゃん、大好き〜♪」

 

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「おいおい。俺には一体、妹が何人いるんだ?それに、美嘉はお姉ちゃんだろ?」

 

「何さ……アタシからみれば、プロデューサーは大人のお兄さんだし……」

 

「……「目が離せない」……妹みたいな、もんじゃん……//」

 

「はいはい。どれ、美嘉ちゃん?あそこでおいし〜、キャンディの棒でも買ってあげようか〜?」

 

「むっ……子供扱いしないでよね!アタシは、オ・ト・ナのレディーなんだから!」

 

「子供なのか、オトナなのか、どっちなんだよ!」

 

「いいの!乙女は色々と、複雑なの!」

 

「複雑すぎだろ……」

 

「……あ〜♪プロデューサーさぁ〜ん♪美嘉ちゃ〜ん♪こんばんは〜♪」

 

「ん……?あっ、イヴさんだ♪こんばんは♪」

 

「よぉ、イヴ。ここで、何をしてるんだ?」

 

「えっとですね、クリスマスの、販売のアルバイトをしてるんですっ♪……あっ、そうだ♪」

 

「もしよかったら、プロデューサーさんたちも、プレゼントはいかがですかぁ?」

 

「プレゼント……?」

 

「はぁい♪何が出るか、お楽しみ☆開けるまでわからない、ドキドキワクワクするプレセントなんですよぉ♪」

 

「ほぉ……そりゃ、面白そうだな」

 

「うふふ……♪お隣の、かわいい「運命のシンデレラちゃん」にお一ついかがですか〜?」

 

「ふえっ……う、運命っ……//」

 

「……おい……イヴ?そんな言葉……どこで覚えたんだ?」

 

「えっ?日本の男の人はみんな、こういう風に女の子を見てるって、教えてもらいましたよ?」

 

「……今度……ゆっくり、日本語を教えてやるよ……とりあえず、せっかくだし二つもらおうか」

 

「わ〜いっ♪お買い上げ、ありがとうございますぅ♪いいものが、当たるといいですねぇ〜♪」

 

「ほら美嘉、プレゼントだ」

 

「……あ、ありがとう……お兄ちゃん……♪//」

 

「……っ!?」

 

「えっ……ええっ!?プロデューサーさんって、美嘉ちゃんのお兄さんだったんですか!?」

 

「ち、違うぞ!美嘉は、ただイタズラでだな……」

 

「えへへ……お兄ちゃんからのプレゼントっ…♪//」

 

「や、やっぱりっ……!」

 

「あぁ、もうっ!じゃあ、俺らはそろそろ行くよ!またな、イヴ!ほら、行くぞ美嘉!」

 

「あんっ……急に、引っ張らないでよ……//」

 

「ふふっ♪「兄妹」で、楽しいクリスマスを過ごしてくださいね〜♪」

 

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「ほら、美嘉。コーヒーだ」

 

「あっ、サンキュ〜♪プロデューサー♪……んく……ん〜♪あったか〜い♪」

 

「それより……お前なぁ〜……他のアイドルの前で、あの呼び方はやめろよ……」

 

「……だって、ほら……認めてくれたじゃんっ……アタシを「女の子」だって……♪//」

 

「俺は「大切なアイドル」って言ったはずなんだがな……?でも、困ったな……」

 

「他のアイドルならまだしも、あのイヴにだし……本当に、俺らが兄妹だって、純粋に信じちゃってるぞ……」

 

「大丈夫だって、イヴさんは優しいから。それに後日、プロデューサーが日本語を教えてあげるんでしょ?」

 

「そりゃあ、そうだけど……」

 

「……むしろ……アタシは本当に……妹でもいいんだけどな〜……」

 

「ん?本当に……?」

 

「何でもないよ。そんなことより、プレゼントを開けようよ♪」

 

「ん?おぉ、そうだな。開けてみるか」

 

「じゃあ、まずはアタシから……あっ!これって……"LiPPS" stick charm & cake set……」

 

「……アタシのユニットの商品じゃん!商品化するって聞いてたけど、こうなってるんだ……」

 

「よかったな、大当たりじゃないか。それじゃあ、俺はっと……うへぇ……」

 

「何が当たったの?……ぷっ……そ、それって、もしかして……ブリッツェン?」

 

「イヴからのプレゼントで、ブリッツェンの人形か……ある意味で、大当たりだな……」

 

「……か、かわいいお人形だね……くふっ……」

 

「わ、笑うな!まあ、確かに、よくは出来てるけどな……」

 

「ほらぁ、そのお人形でぇ、美嘉お姉ちゃんが遊んであげようか?……ぷっ……」

 

「お前なぁ〜……まあ……これは莉嘉にやるか。ある意味当たりだけど、流石に男の俺にはな……」

 

「それに、莉嘉はこういうの好きそうだしな。ゲーセンの時にあげた、ぴにゃ人形も喜んでたし」

 

「……」

 

「……ねぇ、プロデューサー……いらないならさ……そ、その……アタシが……欲しいな//」

 

「えっ……美嘉に……?」

 

------------------------------------------------

 

「うん……アタシがもらっていい……かな……?」

 

「そりゃ、別にいいけど……美嘉って、こういう人形とか興味あるのか?」

 

「少しは、あるかな……あのね……さっきも言ったけどさ……アタシもその……女の子、なんだよ?」

 

「カリスマギャルって、よく言われるけど……普通の女の子見たいに、かわいいものにも興味があるし……」

 

「……それに……大切な人からの、プレゼントにだって……ドキドキしちゃうんだ……//」

 

「美嘉……」

 

「それに、言ったでしょ?乙女は複雑だって。あの時、ギャル風メイクをした美優さんを見て、どう思った?」

 

「えっ?いや、そりゃ……何ていうか……すごいかわいかった……//」

 

「……それで……思ったんだ。アタシが逆に、美優さんみたいになったら、どう思ってくれるのかなってさ」

 

「だから、趣向を変えてみたの。でも、プロデューサーは結局、莉嘉やみりあちゃんに、鼻を伸ばしてた……」

 

「待て、別に伸ばしてなんか……」

 

「ウソ。二人にお菓子食べさせて貰ってた時に、すごい緩んだ顔をしてた」

 

「うっ……そ、それは……!」

 

「ねぇ……プロデューサーは、どっちが好みなの?教えて…?」

 

「オトナなアタシがいい?それとも、少しチャイルディッシュなアタシがいい?ねぇ、ねぇ?」

 

「み、美嘉?少し、落ち着けって……」

 

「ねぇ……教えてよ……!教えてってば!」

 

「ぐっ……!」

 

「もっともっと、プロデューサーに、女の子として見て欲しい!構って欲しいよ!だから、だからっ……!」

 

「どんなアタシがいいか、教えてよぉっ!!」

 

「……悪いな。それは答えられない」

 

「っ……!な、何でっ……!」

 

「なぁ、美嘉、お前は何なんだ?」

 

「えっ……?」

 

「城ヶ崎美嘉、だろ?世間に大人気の、カリスマギャルの城ヶ崎美嘉と言う、唯一無二の存在だ」

 

「だから、俺が一番好きなのは「城ヶ崎美嘉」なんだ。他の誰でもない、な」

 

「プロデューサー……」

 

「それに、美嘉がそこまで、俺のことを好いてくれてたなんて、正直すごい嬉しいぞ?」

 

「……だからこそ……変に変わろうとせずに、今まで通りの美嘉でいてくれよ、なっ……?」

 

「……」

 

「……わかった……ごめんね。今のアタシ……何だか、変だったよね……」

 

「気にするな。それより、ほら、この人形をやるよ。大切にしてあげてくれ。あと、莉嘉には内緒な?」

 

「……うん……ありがとう……//」

 

------------------------------------------------

 

「ところで、相談のことなんだが……やっぱり、あれのことだよな……?」

 

「……さあ…どうだろうねえ」

 

「……ごめん……こんなんじゃ、偉そうに「アイドルとして」だなんて、言えないよな……」

 

「……反省してる……?」

 

「あぁ、俺もプロデューサーとして、しっかりと意識を持つようにするよ」

 

「ふーん……どうやら本当に、反省してるみたいだね……それじゃあ、反省したご褒美に……これ、あげる♪」

 

「えっ……これって……クッキーか?」

 

「そうだよ♪アタシって結構、お菓子作り好きなんだ♪どう?女の子っぽいでしょ♪」

 

「……もらって、いいのか?」

 

「もうっ。あの時、あげようとしたのに、二人にデレデレしてたから、あげれなかったんだよ?」

 

「あぁ、あの時の……って!だから、別にデレデレなんかしてねぇって!変な誤解をするな!」

 

「どうだか……まぁ、ユニットの子に配って余った物を、包んだだけだからね。おすそ分けってところだよ」

 

「にしては、随分と包装が凝ってないか?それに、一枚一枚丁寧にラッピングしてあるし……」

 

「……バカ……とにかくほら、せっかく作ったんだし、食べてよ」

 

「あ、あぁ……じゃあ、もらおうか……」

 

「ちょ、ちょっと待って!何で勝手に、食べようとしてるのさ!」

 

「はぁ!?だって今、美嘉が食べていいって……」

 

「全く、せっかちなんだから……ほらっ……あ、アタシが、食べさせてあげる……//」

 

「いや……い、いいよ……自分で食べるから……」

 

「ふ〜ん、そうだよねぇ〜、アタシなんかより、莉嘉やみりあちゃんから、もらった方が嬉しいよね〜」

 

「あ〜あ……やっぱり、プロデューサはロリコン確定かぁ〜。これは、予想以上のスクープだなぁ〜」

 

「……これは、是非……フレちゃんやシューコちゃんに、デレぽで報告……」

 

「……美嘉さんから、いただかせてもらいます……」

 

「よろしい♪はい、それじゃあ……あーん……♪//」

 

「くっ……あ、あーん……//」

 

「……どう?美味しい……?」

 

「……あぁ。甘くて、しっとりとして……美味い……//」

 

「そ、そう……よかった♪//」

 

「な、何だよ……食べさせる側が、恥ずかしがってどうするんだよ……//」

 

「う、うるさい!アタシもこういうことするのは、その……初めてで……それに、想いを込めたのも……」

 

「……って……こらっ!これ以上は、女の子の口から言わせないの!ほら、まだたくさんあるんだから……」

 

「……もっと、味わって食べて……ねっ♪//」

 

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「……ごちそうさま。美味しかったよ」

 

「全部、食べてくれたね……よかった♪手作りした甲斐があったよっ♪」

 

「あぁ、ありがとう、美嘉。少し……恥ずかしかったけどな……//」

 

「……アタシも正直……ちょっと、恥ずかしかったけど……すごく……嬉しかった……//」

 

「「……//」」

 

「……結構、静かだね……ここ……」

 

「……そうだな。公園のベンチといえど、ほぼ、人気のない夜の公園だしな……」

 

「……ねぇ、プロデューサー……今、アタシ、スマホをもってるから……その……二人で、写真を撮らない?」

 

「えっ、いや……さっき、莉嘉の件について、美嘉に謝ったばかりじゃないか」

 

「莉嘉って……何のこと……?」

 

「何のことって……おいおい。さっき、そのことについて怒ってたんだろ?」

 

「アイドルをプロデュースするプロデューサーとして、プロ意識がないって」

 

「あぁ、その話ね、別にそんなこと思ってないよ?ただ単に、莉嘉だけずるいな〜って、思っただけ♪」

 

「……そ、そうだったのか……それはよかったよ……色々な意味で……あ、あはは……」

 

「それじゃあ、撮ろうよっ♪ほら早く♪大丈夫♪アタシ専用のフォルダーに、厳重に保管しとくからさ♪」

 

「……それともフレちゃん文春に、プロデューサーのスクープを、リークしてあげようか?ふひひ☆」

 

「……わかったよ……ほら、もう俺のことを、好きにしてくれ……」

 

「物分かりがよくてよろしい♪それじゃあ撮るよ〜♪タイマーセットしてと……」

 

「ほら、準備をして!3……2……1……」

 

……チュッ♪

 

「なっ……!?//」

 

パシャッ!

 

「……えへへ……ちょっぴり……「オトナ」になってみちゃいました……//」

 

「……美嘉……お、お前……やって良いことと、わ、悪いことがあってだなっ……!//」

 

「知らな〜い♪それじゃあ、アタシ帰るからっ♪……まったね〜♪」

 

「お、おいっ!こら美嘉!待てっ!」

 

「いっやだよ〜♪それじゃあ、おやすみ〜♪」

 

「……くっ……やれやれ……イタズラ好きなのは、姉妹共通か……」

 

「何だかんだいって……美嘉も、まだまだオコサマだな……あんなイタズラを、急にしてくるし……」

 

「……少し……夜風で火照りを冷ましてから……帰るか……//」

 

「うふふ……よく撮れてるぅ♪この写真は、アタシとプロデューサーだけの、大切な……えへへ……♪」

 

「プロデューサーから直接、お人形も貰えたし……最高のクリスマスプレゼントをもらっちゃった……♪//」

 

「……「初めて」もプレゼントしちゃったし……♪ふふっ♪ちょっとまだ……恥ずかしいなあ……//」

 

「貰ったお人形……一生、大切にするからね。もう絶対に離さないし、アタシだけのものだよ」

 

「……だから、アタシのことも……ず〜っと大切に見守って、離さないでね♪プロデューサー……♪//」

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