インフィニットオルフェンズ ラブ&コメディ創作短編集 作:モンターク
外伝(https://syosetu.org/novel/185357/)後日談(的なやつ)その2
原案 オルガスキー(https://syosetu.org/?mode=user&uid=164288)
「いるか?シャル、朝飯の時間過ぎちまうぞ?」
オルガはIS学園の寮のシャルロットとラウラの部屋のドアをノックする
シャルロットがあまりにも遅いので、オルガは呼びに来たようだ
なお同室のラウラは早朝からミカのほうに潜入しており、すでに食堂のほうに居る。
「シャルのやつ……返事ねえな?」
普段ならば優等生であるシャルロットが遅れることなど早々なく
またいつもならノックしても居ない限りは返事なりはある
疑念を抱いたオルガはドアを再びノックする。
「ああ~、大……丈夫だよ~オルガ……」
オルガがドアをノックしていると、ドアの向こうから聞こえた声は弱々しいシャルロットの声だった。
それを聞いてオルガは何かがあったと感づいてラウラから預かっていた鍵でドアを開けた。
「シャルッ!」
「わっ、入ってき……ちゃ……」
ドサッ、と言う音共に着替える途中だったシャルロットは倒れた。
顔を真っ赤にし、うつ伏せになるように倒れてしまいオルガは一瞬固まった。
が、目の前に息を荒くして倒れているシャルロットを見てオルガはすぐに我に返った。
「シャルッ!」
(よく……わかんない……オルガ……)
「返事しろ!シャルッ!」
「オル……ガ……僕……か……ぜ……」
高熱で動けなくなったシャルロットはそのままガクッ、と倒れる。
「シャ……ル……?
あ……あああああああああああああああああああああああああああああああっ!」
「うるさいな……」
「ミカ、待っ」
パンパンパンパン!
息を荒くしたまま顔を真っ赤にして高熱で倒れたシャルロットを前にパニックになったオルガはそのまま叫びだす。
その声の大きさは他の部屋にも響き、いつの間にか現れていた三日月を怒らせる原因となりオルガは撃たれて希望の華を咲かせた。
「だからよ……人が風邪引いてても叫ぶんじゃねえぞ……」
「……風邪?なんだぁソイツは。」
「地球の人の病気、軽いのから重いのまである。」
「シャルはどうなんだ!?」
「多分重いの」
「シャルはどうなっちまうんだ!?アイツは俺みてえに死んでも生き返れるわけじゃ……」
「普通の風邪でめったに死ぬことなんてないから、オルガ頭大丈夫?」
希望の華を咲かせてから立ち上がったオルガは、シャルロットが今どうなっているかを三日月に尋ねた。
三日月は風邪と言うものがどのようなものかを知っており、シャルロットがまさにそれだと判断してオルガに説明した
「とにかく、暖かくしてシャルをベッドに寝かせてお腹に優しい栄養の高い物を作ればいいよ」
「暖かくすりゃあ治んのか?」
「……暑いくらいにはしない程度に。
あと、これ買っておけばいいよ」
「よぉし、サンキューなミカ!」
オルガは早速シャルロットをお姫様抱っこのでベッドに運び、予備の分の布団もシャルロットの布団の上から重ねる。
更に部屋の暖房をつけ、三日月から買っておいた方がいい物リスト、と書かれた紙を見ながら購買に走る。
まずは栄養が必要なためにスポーツドリンク、体を温めるために必要な生姜茶等様々なものを買い集めた。
「よし、大体のもんは買ったな。
止まるんじゃねえぞ……俺の財布……ん?」
オルガが買ってきたものをシャルロットのすぐ手の届く場所へと置いていると、新たな紙と小さな袋が置かれていた。
よく見かけており、一日に十回以上は見かけるその袋。
『火星ヤシや栄養あるから少しは食べさせておいて 三日月』
「風邪に効くのか?コイツ……」
オルガは火星ヤシと睨めっこしながらも考え、シャルロットに付きっ切りで看病をすべくベッドに座った。
シャルロットがいつ目を覚ますか、シャルロットの欲しいものを迅速に手に入れるためにオルガはISを起動する準備すら出来ていた。
そんな一方で、平日の朝なのにも関わらずオルガがいない教室は。
「今日はオルガとデュノアがいないのか?」
「シャルが風邪、オルガはその看病でいない。」
「そうか、なら今日は二人は欠席と言うことだな。」
千冬が出席を取っている最中にオルガとシャルロットがいないことを尋ね、三日月が答える。
クラスのまとめ役でありクラス代表のオルガがいないことにざわめきだすクラス。
「シャルロットさんが風邪を!?」
「くっ、私がもっと早期に気づけていれば……!」
「確かにシャルロットは無理しすぎていたのかもしれないな……あの無人ISの事以降は…」
「ああ、シャルロットはあれ以降はオルガ…いやオルガ以上に特訓の回数を増やしていたからな……その無理が祟ったのかもしれぬ……」
「オルガくん付きっ切りで看病なんて重い方の風邪なのかなー……」
「重いのはオルガくんの愛じゃないの?」
「さてと……シャルが寝てる間は俺も勉強しねえとな……
……ここの公式があれで、ここの答えが7で……なんだよ……結構答えられんじゃねえか……へっ。」
オルガはシャルロットを起こさないように勉強をし始めていた。
独り言のせいで起きてしまうと言うことは考えられておらず、オルガは小さな声でブツブツと呟きながら問題を解いていったのだった。
しかし、朝から何も食べずにシャルロットを看病していたオルガはあることに気が付いた。
「おお、忘れてた。飯……飯……」
空腹であった。きっとシャルロットも空腹なのだろうとオルガは考えて音をたてないように部屋備え付けのキッチンへ向かう
そしてなるべく音を立てないように調理をし始めた。
(ヴウウウウウウウウウウアアアアアアアアアッ!)
(なんだよ、結構熱いじゃねえか……)
(あああああああああっ!)
(指切るんじゃねえぞ……)
(ヴッ!)
(ぐうっ!)
(マズいじゃねえか……)
(最高にうま……マズいじゃねえか……)
(ぐうっ!)
(あの目は裏切れねぐうっ!)
(でっけえ切り方、しちまった……)
(ビスケットォ!)
(塩おおおおおおおおおおおっ!)
(あ、いやこれ砂糖か……)
(最高にイカしてるぜオルガ!)
と、何度も希望の華を咲かせながらオルガは完成したそれを持って歩き出した。
三日月が事前に渡してくれたレシピ通りに作った、オルガ特性鉄華団粥。
「前世でアトラが作ってた粥だ……
コイツならシャルも……」
オルガはその粥をシャルロットが食べられる時に食べれるように置いておいた。
オルガはオルガで、失敗した粥を全て食べきり作った時と合わせて合計8回も希望の華を咲かせた。
「もう、希望の華は咲かせられねえ……」
オルガはあまりの疲れで眠りそうになるも、すぐに自分の頬を叩いて目を覚ます。
「皆が……学んでんだ……それに、シャルも今風邪と必死に戦ってんだ……
俺は学ばねえとよ……シャルが戦い続ける限り、俺は俺のやれることをやらねえとな……
だからよ、負けんじゃねえぞ、シャル。」
オルガはシャルロットを励ます言葉を送り、引き続き勉学へ集中。
問題がわからず頭を悩ませたり、様子を見に来た三日月へ自身の看病の仕方が正しいかどうかなどを聞いた。
「おる…が?」
「シャル!大丈夫か!」
「……オルガ、授業は…?」
「んなことしてる場合じゃねえ!俺も休んでシャルの看病ってやつだ」
「………ありがとう、オルガ」
「……お、おう……///」
思わずオルガは照れてしまった。
「お粥、食べれるか?」
「……うん、それなら……」
シャルロットは弱々しい手でお粥を受け取り、スプーンで食べ始める
「………うん、おいしい」
「そっか……レシピ教わって作ったが、なんとかなったな…」
「これ、オルガが作ったの!?」
「おう、結構失敗しちまったがよ……」
「凄いよ…オルガ」
そしてシャルロットはお粥を食べ終わった。
「ごちそうさま……」
「気分はどうだ?シャル」
「うん、ちょっと楽になった……」
シャルには少し微笑みが生まれた
「ごめんね、オルガ……無理させちゃって」
「俺は…鉄華団団長、オルガ・イツカだぞぉ?団員の体調を心配するのも俺の仕事だ……」
「……でも僕、やっぱ頑張りすぎたみたい…」
「どういうことだ?」
「あのキラさんの無人機との戦いから僕ずっと訓練してたから……」
「おう、結構遅くな時間まで続けて……ってそれじゃ!?」
「うん、多分そのせいでいつもより疲れてこんな風邪引いちゃったんだと思う」
「そ、そっか……」
「頑張ろうとしてこうなっちゃって……はぁ……」
シャルロットはため息をつく
オルガを守れるように特訓を積み重ねてきたのだが
あまりにも無理をしすぎていたようだ。
「……シャル、今はゆっくり休んじまったほうがいい。とにかく風邪を治しちまおう」
「そして、今度から変に無理せず適度に特訓と行こうじゃねえか……俺も付き合うからよ」
「うん…そうだね。…………また寝てても良い?」
「ああ、おやすみな、シャル」
そしてシャルロットは再び眠りにつき
オルガは再び勉強を始めることとした。
(頑張れよ、シャル……俺も頑張るからよ……)
翌日。
「みんなおはよう、心配かけてごめんね!」
「シャルロット、もう風邪は平気なのか?」
「うん、オルガが付きっ切りで看病してくれたから!」
「アイツも中々やるのねー、結構見直したわ。」
「流石オルガだよな、三日月が慕う気持ちもわかるぜ。」
「まさかここまで出来るとは……思いもしなかったぞ私は……」
風邪をあっという間に治したシャルロットは教室に入り、鈴音、セシリア、一夏、ラウラ、箒と話していた。
オルガに感謝しながら席につくシャルロットだが、シャルロットはすぐにあることに気づいた。
「あれ?オルガはまだ来てないのかな……」
「ああ、そういやオルガがいないな。アイツ何やってんだ?」
「俺はいるぞぉ!」
「うわっ!お前それ……」
オルガは顔を真っ赤にしながらフラついて教室に入り、よろけながら自分の席へと歩き出した。
「よぉ一夏ァ、昨日は大丈夫だったか?」
「いやオルガの方が大丈夫じゃないだろ!」
「俺はぁ……鉄華団団長、オルガ・イツカだぞ……こんくれぇなんてこたぁねえ!」
「いやなんてことありすぎるだろ!今すぐ部屋戻って―」
「そうだよ!無理しちゃダメだよオルガ!」
一夏の言葉を遮り、シャルロットは珍しく大きな声でオルガを心配する
「しゃ、シャル……」
「寮まで戻ろ?今度は僕が看病する番だから……!」
シャルロットは荷物を持って、オルガの手を引く
「けどよ、また感染っちまうんじゃ……」
「大丈夫!あの風邪で免疫がついたはずだから!」
「お、おう……」
そのままシャルロットはオルガを引っ張って寮のほうに戻っていった
「……やはりシャルロットの嫁はオルガ…か」
「いや、だから逆だぞそれは」
「ふーん……まあ、いいか」
「デュノアさん、凄い天使ねぇ…」
「良いなぁー」
その後、織斑先生が来るまで、クラスの中はかなり騒がしくなったのは言うまでもない。
今まで書こうと思って書けてなかった風邪回オルシャルをオルガスキーさんが書いてくださってホント助かった……
(さっさと自分で書けというツッコミはナシで)
IO2ノベライズのほうもまあボチボチ進んでるような……気がする
とりあえずまだ待ってなー