インフィニットオルフェンズ ラブ&コメディ創作短編集 作:モンターク
いつもよりかなり粗があるかもだが、勢いで書いたので……。
すまない……シャルはいい夢見れたのに……今回の題材的にラウラは……本当に申し訳ない……。
『ミカ!しっかりしろ!』
『……ラウ……ラ』
『おい!嫁が夫を置いて逝くな!!学園最強の……風紀委員が…こんなところで敗れて……』
『………』
『ミカ!おい、ミカ!』
『ラウ……ラ……ご……め………』
『ミカ……ミカ!』
『ミカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!』
――――――
「ミカ!!」
ラウラはその声を上げた瞬間、目が覚める
「………ここは……」
ラウラは状況を確認する。
ここは自分とシャルロットの部屋、外を見るとまだ夜は明けていない。
「んんっ……おるが……ぁ……すぅ」
隣のベッドではシャルロットがスヤスヤと眠っていた。
夢を見ているのか、寝言も少し聞こえる。
「………夢…か」
先程まで見ていたモノを夢と確認し、ベッドへ倒れ込む。
「…はぁはぁはぁっ……はあっ…」
それで少し過呼吸になっている。
よほどのものだったからか汗も流れていた。
(そうだ……嫁…ミカが死ぬはずがない)
なんとか自分を落ち着かせようと、必死に疑問を否定し始める。
(あの福音の時も最終的にはミカが駆けつけてトドメを指した、キラのストライクの時もオルガ団長の援護射撃もあってミカがトドメを指した……そうだ、そうだ……)
今までの事件の数々を思い出していくラウラ
だが彼女はある点に気づいた
(………だが、やられる寸前だったということに変わりは……ない…)
福音の時は一夏を庇って弾幕をまともに喰らい、海へ落下。
ストライクの時は敵のペースにより乱され、大型ビーム砲を喰らう寸前だった。
そう、いずれにしろ一歩間違えば死ぬ寸前だった。
その事実をラウラは改めて確認する。
「………はあっ…はあっ…はあっ…」
そしてその事実を確認した途端、息が荒くなり、体も震え始める。
嫁を失いたくないという想いの強さが、それを更に強くしている
軍所属時代に試験体としてどんな厳しい訓練に耐えてきた彼女ですら、これには耐えきれていなかった。
「はあっ、はあっ……はあっ…」
そしてここでラウラはある想いにたどり着いた。
(嫁に……ミカに………会いたい……!)
その想いのままに、部屋を飛び出していった。
――――――
「……んんっ……」
一方の三日月はぐっすりと眠っていた。
もちろん隣の一夏も夢の中だ。
三日月が会長へお灸を据えたからか、よく眠れるようになったようだ。
だがそんな睡眠を少しだけ邪魔…いや、妨げる存在に三日月は気づく
「………ん?」
自分に後ろから抱きついている存在
一瞬会長かと思い警戒するも、会長よりずっと小柄と気付き警戒を止める。
もちろん、その存在に心当たりはあった。
「夫」であるからだ。
「……ラウラ?」
「……み…か……」
三日月を後ろからラウラは抱きついていた。
絶対に離したくないと言わんばかりに少し力は強い。
「どうしたの?」
「……すまない……しばらくこうしていていいか……?」
「……うん、良いよ」
ラウラの声はいつもより張りもなく、どこか震えていた。
それを察した三日月は特に聞かずにそのままにした。
――――――
「……」
(やはりミカの体……暖かいな……)
しばらく抱きつき、やっと落ち着いたラウラ
それに三日月は声を掛ける
「大丈夫?」
「ああ……落ち着いた……」
「何があったの?」
「……実は…」
ラウラは起き上がり、その「悪夢」の内容を事細かく話す
本来夢とは起きたらすぐに忘れ、覚えてないものだが
内容が内容……そしてラウラ自身の記憶力もあってかしっかりと覚えていた。
そしてその説明が終わり、三日月が少し考えた後、口を開く。
「……つまり、俺が死んだ夢ってことだよね」
「ああ、そういうことだ」
「ふーん……それで怖くなってラウラがここに来たの?」
「ああ……情けないものだ、夫なら夢は夢と割り切らねばならないのだが……」
はあっとため息をつく
いつも元気なラウラらしくない行動だ。
そんなラウラを三日月は優しく抱きしめる。
「………みか?」
「……大丈夫だよ、俺はここに居る。どんなことがあってもラウラのそばから離れない」
「み……か……」
「そんな夢みたいに絶対に死なない、皆を守るために……ラウラのためにも」
その声は真っ直ぐとしたものだ。
偽りもない、信念を持っている。
「そう…か……ふっ」
その声を聞き、安心するラウラ
「……よかった」
それを見て、三日月もまた安心する。
そしてラウラは三日月にいつもの調子で話す。
「……その…だ、今日も一緒に寝ていいか?」
「うん、良いよ」
「そうか!」
そして何時も通り二人は一緒に寝始めた。
「ミカ…手を握ってていいか?」
「うん、良いよ」
三日月とラウラの手が絡み合い、ぎゅっと繋がれる
「……」
(暖かい……)
どうやら今度はいい夢が見れそうなラウラであった。
あーもっとミカラウには幸せになってほしい……