陰陽師が行く!   作:かたなあさはまな

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あっと気が付いたら、まだ手を入れるつもりだった1話目が投稿されていた。
本当は3つぐらいに分けて投稿するつもりだったのにwww

まあ、いっか!

と言う訳でりりなのについて言いたいことを言う為の2話目です。


2

彫像、又はマネキン。

そんな言葉が圭介・タマモ以外の皆の脳裏に思う浮かぶ。

プレシアは震えた声で圭介に尋ねた。

「そ、その二人に何をしたの」

圭介は固まったままの二人を一瞥した後プレシアの問いに答える。

「我が国の古より伝わる秘術、と言うやつです。ご安心くださいこれは特殊な紙に特殊なインクにて自身の手で自身の名を署名しない限り効果は発揮しませんし、現在二人は私の命により【喋ること・動くこと】を禁じているだけですので」

プレシアは、二人の状態を正確に理解し思わず喉を鳴らした。

圭介は二つの行動を禁じたと言ったが、それ以上のことは出来ないとは言っていない。

つまりやろうと思えば、それ以上の事をいくらでも強制出来る可能性があり、圭介は事実上リンディ・ハラオウン、クロノ・ハラオウンの命を握っていると言う事。

圭介はプレシアに質問をする。

「プレシアさんあなたはアルハザードに行くと仰いましたが、その、それは目的ではなく目的を叶えるための手段ですね?改めて目的をお聞きたいのですが」

「・・・それは、アリシアをよみがえらすためよ」

圭介は黙って続きを促す。

「昔、事故があったのその時に私の最愛の『一人娘』であるアリシアが死んでしまったの」

プレシアの後ろの床からカプセルが出て来る、その中にはフェイトよりも一回り幼いアリシアと思われる少女が入っていた。

「私はアリシアを蘇らすためアルハザードに行って、失われた時を取り戻すのよ。誰にも、そう、誰にも邪魔はさせないわ」

アリシアを見たフェイトは思わずよろめく。

「え・・・私?」

プレシアは、呆然とするフェイトを見る。

 

「昔、私がまだ研究員だったころ事故があったの。その事故は凄まじく私の最愛の一人娘であるアリシアが犠牲になってしまったわ」

フェイトはプレシアを見ながら、顔を青ざめさせていく。

「私はこの子を蘇らせる為に何でもやったわ、その研究途中である開発コードを見つけるの。その名は『プロジェクトF.A.T.E』クローン技術とクローンに対しての記憶転写技術・・・」

「ッ!」

フェイトがビクリと体を震わせる。

「ふふ、せっかくアリシアの記憶をあげたのにそっくりなのは見た目だけ。役たたずでちっとも使えない、私のお人形」

重くなる空気の中でフェイトが口を開く。

「そ、それが」 

「そう、そうよその通りあなたよ、フェイト」

プレシアが言葉をつなぐ

「結局は、上手く行かなかった。作り物の命は所詮作り物・・・あなたはアリシアとは違ったわ」

フェイトは無意識に涙を流し

「やめて」

と、つぶやく。

「ふふ、私のかわいいアリシア」

アリシアの眠るカプセルを撫で、プレシアは言葉を続ける。

「フェイト、貴方はアリシアの偽物。せっかくあげたアリシアの記憶も貴方ではダメだった」

フェイトは耳を塞ぎ取り乱し叫ぶ。

「やめて、やめてよ!」

だがプレシアは止まらない。

「アリシアを蘇らせるまでの間に私が慰みに使用するだけのお人形。だから貴方は、もういらない。どこえなりとも消えなさい!」

 

 

 

その言葉と共にフェイトは崩れ落ちた。

 

 

 

「フェイト!」

アルフが駆け寄り抱きしめ呼びかけるが、まるで精神を喪失したように、目を見開いたままピクリともしなかった。

「こ、この鬼婆!」

アルフが吼えるが、プレシアはアルフに視線すら向けず圭介に言葉を投げかける。

「さあ、私の大事なアリシアを蘇らせるために、アルハザードへ行くために・・・ジュエルシードをよこせ!」

ユーノ、そしてなのはがデバイスを構え憎しみすら込めてプレシアを睨み付ける。

圭介は、黙り一歩進み出た。

 

 

 

 

 

「えっと、その、私は芝居を見に来たのではないのですが」

 

 

 

 

 

「・・・は?」

 

 

誰かが、いや、圭介・タマモ・アリシア以外の全員が(一部心の)声を発した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「し、芝居?何言ってんだい!あんた!」

アルフは怒鳴るが、圭介は困った顔をして頬を掻く。

「あのですね?私は『日本政府』の者なのですよ?プレシアさん」

困惑し圭介を見るプレシア。

「えっと、貴方にはまだ仰ってなかったのですが日本には、占星術と言う特殊な術がありましてね?ジュエルシードの落下を約四ヵ月前に予測していたんですよ」

そう言いながら圭介は紙を取り出す。

『宮治圭介が書にのっとりリンディ・ハラオウンに命ず、我が質問に応えよ』

「リンディ・ハラオウンもし仮にこの事件が管理局によって解決され、フェイト・テスタロッサが保護されたらどうなりますか?」

リンディは指一本動かせないまま、自分の意思とは関係なく口が動き出す。

「裁判にかけられますが、恐らく責任能力無しとされ管理局に従事することで減刑処分とし一定期間の保護観察処分になると思われます」

「子供を働かせるとは」

そうつぶやいた後、圭介はプレシアを見る。

「普通に考えれば、管理局側の方が戦力・人員は多くあなたは不利な状況になりますね」

プレシアが何も言わないのを見た後、圭介がしゃべりだす。

「なのはさんフェイトさんがそれぞれ2個持っていますがね、正直な所こちらで全部確保しようと思えばできたんですよ。だけどしなかったのは正体不明の勢力が動いている以上、はいそうですかといきなり接触すわけにはいかないんですよ。そしてしばらくの間情報収集にあたってたわけです」

なのは達がその話に驚いている中、圭介は話を続ける。

「情報収集の結果高町なのはさんの住所・家族構成、地球外生命体と思われる存在が動物病院に運び込まれたこと、そして『フェイト・テスタロッサ』の住居等が判明した後接触したわけです」

プレシアが困惑したまま、圭介に声をかける。

「そ、それが何だと言うのよ」

「不思議ですねぇ、何故か日本にフェイト・テスタロッサと言う名の子供の戸籍に住所があり、銀行に十分に資金があり、保護者がプレシア・テスタロッサと登録されている。もちろんフェイト・テスタロッサなどと言う名の子供が地球上に確認されたのはつい最近のはずなのに、出生届までされてある」

「っ!」

プレシアが息をのむが、圭介は構わず話を続ける

「もし仮に私が嫌いな相手に命令するなら、住処と資金は自分で調達しろと言いますけどねぇ。所でフェイトさん。それらを調達したのは誰ですか?」

そう言いつつフェイトを見ると、フェイトは目に光を取り戻しプレシアを見ていた。

「母さん」

「わ、私を母と呼ばないで!それに、住所を揃えたのもそれの方が効率がいいからよ!」

うろたえ叫ぶプレシアに、圭介は追い打ちをかけていく。

「周囲にいくらでも住むところがあるのに随分といい所を選んだようで、もっと隠れ家に向いている所があったでしょうに。ハッキングの痕跡は見られなかったようですがどうやって日本の通貨である円を手に入れたので?苦労したでしょうに」

「そ、それは」

圭介は書類を取り出し、パラパラとめくっていく。

「そうそう、日本ではガスを通すのに立ち合いが必要なんですがプレシアさん、貴方が立ち合いに立っているのがばっちり監視カメラに写っていましたよ。まあ、フェイトさんでは立ち合う訳には行きませんからねぇ」

そう言いつつ書類の中から写真を一枚取り出しプレシア・フェイトにそれぞれ見せていく。

「それで?私が芝居と言ったことへの反論は?」

何も言わず俯いたプレシアしフェイトが近寄っていくのに対し、圭介は距離を取っていく。

「その、いつから変だと思っていたんだい?」

アルフが尋ねると圭介は苦笑しつつ。

「最初からですよ」

と答えた。

 




と言う訳で

フェイトは一体どこにどうやって住んでいるんだ!

と言う突っ込みです。


仮に、私が大嫌いで隠密性に優れた武器を持っているフェイトに命令するなら、
「住処は自分でどうにかしろ、資金・生活物資は他者から奪いかつ迅速にジュエルシードを集めろ」
ついでに
「管理局に捕まった?フェイト私はあなたが大好きよ。だから殺傷設定で周囲にいる奴らを攻撃して時間を稼ぎなさい?」
とかってなりますよね?
わざわざ犯罪者である自分から数少ない戦力を手放し、敵対組織に保護させるとか。
突っ込みどころが多いいなぁと思っていました。

一応言っておくと、アニメが嫌いな訳ではありませんし、創作物である以上ご都合主義は仕方がないと思っております。

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