Fate/Drag Emperor ドラゴマ☆ゴセー   作:ギミ

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救出と強襲?

side士郎

 

 

「...気が付いたか」

 

次に目を覚ますと、そこは見知らぬ部屋の中だった。

 

そんな中、声を掛けてきた男を見て、意識冷めやらぬ俺は聞いていた。

 

 

「......オヤジ...?」

 

 

「...残念ながら私はキミの父親ではない」

 

寝惚けていた俺の言葉にその男は静かにそう返す。

 

 

「ここは...ぐっ...!!」

 

訳が分からず身体を起こすが、激しい痛みに襲われる。

 

 

「あまり動かない方がいい、治癒は久しぶりでな。あの男ほどではないが、効果は保証できん」

 

パタム...と男は本を閉じる。

 

 

「あんたは誰だ...? 俺を...助けてくれたのか?」

 

 

「溺れる者に藁を差し出すくらいはしよう、これでも聖職者の末席を汚す身だ。......先程同じやり取りをしたばかりだがな......」

 

同じやり取り...そうだ!!

 

 

「兄さんは...!? 俺のそばにもう一人誰か倒れてなかったか!?」

 

 

「......確かにいた、キミと同様に治療も施した」

 

やっぱり、兄さんもいたのか......

 

 

「だが、その男ならもうここにはいない」

 

は? な、なんだよそれ...

 

 

「どういうことか分からないという顔だな、二度手間ではあるが、キミにも説明するとしよう」

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

ようこそ、冬木協会へ私は言峰綺礼。この世の終焉を見守る神父として、迷える子羊の来訪を歓迎する」

 

格好がそれっぽかったけど、まさか本当に神父だとは......

 

 

「助けてくれたことには感謝する。それよりもさっきの話を聞かせてくれ」

 

 

「連れてきたもう一人の事か? 彼なら、少し私と話した後、やることがあると出ていった。キミよりも彼の方がよほど重症だったのだがね」

 

 

やっぱり、兄さんはもう動き出してたんだ、俺もこんな事しちゃいられない!!

 

 

 

「わかった、俺も急ぎの用があるんだ。お礼はまた改めて...」

 

 

「あの男もそうだったが、何処へ行こうというのかな? 朔月美游(さかつきみゆ)が連れ去られた先も分からぬだろうに」

 

‼‼その、言い回し......

 

 

「.........まさか...お前も......」

 

 

「フゥ 落ち着きたまえ、気が早いうえに間違いだ。迷える少年よ、キミがすべきことはまずこと()ることだ」

 

「情報を蒐集(しゅうしゅう)し」

 

「展望を熟考(じゅっこう)し」

 

「覚悟を胸に選択せよ」

 

「...そうしなければ」

 

「キミはまた間違えるだろう」

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇sideChange◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

「ここか...」

 

キレイとかいう胡散臭い神父に助けられ、敵について聞いたオラは、美游の微かな気配を辿り、巨大なクレーターの中心部に来ていた。

 

 

「確かに結界が張られてるみてえだな...。無理に通ろうとすれば反対側に飛ばされる...アイツの言ってた通りだ」

 

こういった結界を破るには物理的ではなく概念的干渉が必要だと言っていたが、オラにはよく分からねえ......

 

 

「けど、オラ知ってんだ。こういう奴はとんでもねえ力を加えられっと簡単に壊せんだ!!」

 

待ってろよ美游!!今兄ちゃんが助けてやっからな!!!!!

 

そうしてオラがりょうてをかまえようとしたときだった。

 

 

「......兄さん」

 

聞き覚えのある声がオラを呼んだ

 

 

「......士郎、おめえもきたんか」

 

 

「あぁ、あの神父から全部聞いた。いるんだろ?美游が、この中に」

 

士郎の言葉に小さく頷く。

 

 

「今からイチかバチか、この結界をぶち破る」

 

 

「......止めておこう、兄さん、もしそれでなかにいる美游に何かあったらマズイ」

 

士郎に言われてハタと気づく......。

 

そう言われればそうだ、助けに行ったのにケガさせちまうのは駄目だ。

 

 

「おめえの言う通りだ、士郎。わかった、今日は引き上げるか」

 

悪りい美游...。もうちっとだけ待っててくれ

 

兄ちゃんが必ず、おめえを助けに行くかんな

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