Fate/Drag Emperor ドラゴマ☆ゴセー 作:ギミ
結末と続き
side士郎
「おめえたち、無事か?」
かの無名の英霊がカードとなってその力を貸してくれて少し......。
轟音が響いたすぐ後、兄さんが合流してきた。
「兄さん」
「お兄さん!! 無事だったんですね!!兄さ...あぐっ...!!」
兄さんに男のことを聞こうとした桜が顔を歪めて言葉を止めた。
「......おめえも無傷じゃねえんだ、無理すんな」
結論から言うとな...。と、兄さんは続ける
「...おめえの兄ちゃんは死んでた...。おめえたちを襲ってきたアイツは、ニセモンだった」
「えっ...? ニセ...? 偽物ってどういうことだよ」
その言葉が気になり、兄さんに俺は聞き返す。
「詳しいことは分からねえ...。けど、コイツが証拠だ」
そう言って兄さんが見せてきたのは何かの欠片だった
「それは...?」
それを聞いた兄さんはひとつ頷いて話し出した。
「アイツを殴り飛ばした時に近くに転がってたもんだ、本体の方はオラが消し飛ばしちまったからなんも残らなかったけど、コイツだけは残ってた」
「け、消し飛ばしたって...まさか、兄さんを倒したんですか...!?」
その言葉を聞いて桜が驚きの声を上げる。
「あぁ、言っちゃわりいけど、相手にもならなかったぞ」
「......
それを聞いて桜が唖然としている
俺からすれば驚くことじゃないし、むしろ相手にもならないと思ってた。
「士郎、おめえは直ぐに桜を病院に連れてってやれ。その傷じゃ手当てしたくれえじゃダメだ」
そう言われてハッとする。
そうだった!! 桜をこのままにはしておけない
「悪い!! 桜、行こう」
「は、はい...」
俺は桜に肩を貸して病院へと急ぐのだった
◆◇◆◇◆sidechange◇◆◇◆◇
「あ、あはは...こっちにもそんな人がいたんだね...」
「なんか、聞けば聞くほど悟誠みたいな人よねぇ...」
「............」
「あぁ、兄さんはどこまでも明るくて強い人だった」
「お兄ちゃん、誠兄ちゃんが助けたその人は?」
話を聞いていたミユが聞く。そこは気になるところだよね。
「俺が捕まってからは分からないけど、あまりに傷が深くてな...今は病院暮らしをしてたはずだ」
「...............サクラ...よかった...」
「............どうしましたの?トオサカリン」
「......ん、なんでもない。余分な思考だったわ」
リンさんの様子がちょっと気になるけど、どうしたんだろ......。
「それで、エインズワースに捕らわれていた美遊は何を...?」
「...ほとんどの時間は眠らされていました。たぶん...。その時に、聖杯戦争のシステムをわたし向けに組み替えたんだ思います」
「一度だけ目にしました。恐らくは、エインズワースの拠り所...。あるいは力の源であろう、あの黒い箱を...」
ルヴィアさんが美遊に捕まった時のことを聞いてる。
私は私で気になった事をおに...シロウさんに問いかける。
「それからおに......シロウさんや悟誠く...イッセイさんははどうなったの? ミユを...助けられたの...?」
「その後も変わらないさ、日を置かずにカードを持った敵が次々と襲ってきたよ。ジュリアンがいよいよ...本気で俺たちを潰しに来たのを感じた」
まあ、全部兄さんがぶっ飛ばしてたから俺が貰ったカードは一度も使えてないんだけどな...と、シロウさんは苦笑して続ける。
「そんな時だった...。兄さんが、俺たちの前から姿を消したのは」
そう言って話し始めたシロウさんの目はいつになく真剣だった