Fate/Drag Emperor ドラゴマ☆ゴセー   作:ギミ

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姉の涙...です!!

side悟誠

 

 

士郎やイリヤちゃんの話を聞いたあと、俺は身体を休ませながら、精神世界でドライグに稽古をつけてもらっていた。

 

 

「だああぁぁぁぁっ...!!」

 

 

『フン...』

 

 

「うわっ...!?」

 

俺の突きは尾で容易く防がれそのまま薙払われてしまう

 

 

「っ!! こんの...!!はぁっ──!!

 

一矢報いてやろうと気功波を飛ばされながらも放ってみる。

 

 

「ぬっ...? ぐおっ...!!」

 

爆発...。放たれた気功波は見事にドライグに命中した。

 

 

「へへっ...どうにか一矢報いてやったぞ」

 

 

『...まさか、俺が一撃を貰うとは、少しずつだが戻ってきているようだな、相棒』

 

ドライグから賞賛の言葉が贈られてくる。

 

 

「あぁ、それも()()おかげだ、これでまた一つイリヤちゃん達を守る力が付いた」

 

 

『相棒が出会ったという未来の孫悟誠...いや、兵藤一誠だったか』

 

 

「あぁ...」

 

()()は、どういう訳か息子として迎え入れては貰わなかったらしい......

 

どうしてそんな選択を取ったのか、今となってはもう知りようがない。

 

すこし思案していると、不意に身体に浮遊感を感じた。

 

 

『なんだ、身体の方が目覚めそうだな...』

 

 

「そうみたいだ、悪いドライグ、また後でやってくれ」

 

それだけ告げると、オレの身体は精神世界から戻っていくのだった。

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

身体が目を覚ましたのは気配を察知したからだった。

 

その気配を探ってみると、その相手はイリヤちゃんのものだった。

 

さしずめ、トイレにでも起きてきたのだろう。

 

一度目が覚めてしまうと中々寝付けないし、少しその辺を走ってこようかと身体を起こして部屋を出た

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

「なんだ、お前さんも起きてたのか? 兄さ...いや、悟誠」

 

部屋を出て少し歩いていると、士郎が俺に気がついたのか声を掛けてきた。

 

 

「なんか目が覚めちまってさ、ちょっとその辺走ってこようかってな」

 

 

「......そういうとこまで兄さんそっくりなんだな、お前さん。けど、丁度いい、話を聞いてってくれ」

 

話...? なんの事だ?

 

そう思い部屋の中を見ると、そこにはイリヤちゃんと田中、そしてアンジェリカがいた。

 

 

「ぁ...悟誠くん...」

 

 

「悟誠さんも起きてたですねー」

 

イリヤちゃんは知ってたけど、まさか田中まで起きてるとは思わなかったな......。

 

 

「続けるぞ...。エインズワース(彼ら)が抱えている秘密を、分厚く塗り固められた虚構(うそ)の裏側を」

 

「なあ──」

 

「ダリウスとは何者なんだ? 」

 

「美遊はダリウスがジュリアンの父だと誤解していた。言峰の神父は兄さんがダリウスの元へと乗り込んだ言った......。そしてジュリアンの父親はザカリーこそが実父だという...」

 

「なぜジュリアンはダリウスの振りなんてしていた?

 

そこになんの意味がある...!?

 

ザカリーってのは、士郎が戦ったセイバーのカードを持ったやつだったよな......。

 

 

「ダリウスは...

 

エインズワースの全ての父です

 

しかしそれに答えたのはアンジェリカではなく田中だった。

 

 

「......!? どういうことだ...!?」

 

なんでお前がそんなことを知ってるんだ...!?

 

これには士郎も驚き田中に問いかけている

 

 

「...............」

 

一瞬の沈黙...すると

 

 

「どういうことです?」

 

 

記憶喪失(いつもの)!?

 

 

「そこまで言っといてそりゃないだろおまえぇ...」

 

なんっ...つータイミングで発揮してんだよ......。

 

 

「振りなどでは、断じてありません」

 

ん...??今度はアンジェリカのやつが話し出した...?

 

 

「あれは紛れもなくダリウス様そのもの。破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)概念置換(そとがわ)を壊したところで無駄。そんなことでは覆らない呪い......」

 

「掲げた彼岸は世界の救済。けれど千年を生きるダリウス様の本当の目的(ねがい)など誰にも分かりません。だから..ジュリアン様は自身の意識が残っているうちに聖杯を成そうとしています」

 

()()()()の為ではなく、あの子自身の願いの為

 

「...イリヤスフィール、孫悟誠...。あなた達が世界も人も救うというのなら...どうか」

 

「どうか...弟こそを救って欲しい──」

 

 

そう話すアンジェリカの頬には一筋の涙が零れ落ちていた。

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

その翌朝......

 

 

「......なんなんだこりゃ」

 

オレの目の前には土蔵を囲うようにデカい雪の城が建てられていた。

 

その上で......

 

 

相変わらず弱すぎるわねイリヤ!!

 

 

「ただの雪合戦にどうしてそこまで全力なのよっ!?」

 

 

「な...なんて大人気無い...」

 

雪の城の上でルヴィアの如く高笑いするクロと、イリヤちゃんと美遊ちゃんを見下ろして笑う田中の姿......

 

対する二人は...雪まみれになって膝を着いている。

 

 

「......なあ、ドライグ」

 

『なんだ、相棒?』

 

「雪合戦ってさ...あんな雪の城作って戦うもんだっけ?」

 

『さあな、今の子供らの流行りはそうなのかもしれんぞ?』

 

は〜...。なるほどなぁ、最近の子供たちってのはすご...

 

 

「っていやいやんな訳ないだろ!?」

 

『なら俺に分かるものか...』

 

あ、ドライグに匙を投げられた......

 

仕方なくオレは目の前に意識をやると......

 

 

「そぉーよねぇ?私たちは楽しく遊んでるだけですもの。あくまで決着は雪合戦でつけなくちゃね♪なんたって...」

 

買った方が悟誠を(一日)好きに出来るんだから

 

 

・・・・・・は?

 

『よかったな相棒、少女達にモテモテだぞ?』

 

「いや、いやいやいや...なんだそりゃ」

 

そうこうしてる間にもイリヤちゃん達を煽り倒すクロと田中......

 

これはイリヤちゃん達に是非とも勝ってもら『それでいいのか?』ん...?

 

 

『どちらが勝ったとしても相棒が好きにされるということは変わらんが...?』

 

・・・・・・・・・( ゚д゚)ハッ!!? そりゃそうか!!

 

『やっと気がついたか...護衛対象はとんでもない助っ人を詠んだようだぞ』

 

とんでもない...すけっ...えっ...?

 

 

「......なんでアイツ、普通に参加してんだ?」

 

 

「ん?悟誠か、アンジェリカならイリヤが呼んでたみたいだぞ」

 

へ、へぇ〜...よ、呼んだんすか......

 

 

「それより、いいのか? あのままだとどっちかに好き放題されるんじゃないか?」

 

 

・・・・・・・・・・あの子たちになら...まあ......?

 

 

「って!! いやいやいや良い訳あるか!! 大問題だよ!!」

 

オレは慌ててその場から飛び出した。

 

『やはりそうなるわな...』

 

 

 

 

◆◇◆◇◆sidechange◇◆◇◆◇

 

 

 

 

アンジェリカさんを参戦させて形勢逆転!!クロ達との戦いに攻勢が移り変わろうとしてる時だった......。

 

 

「まてぇ──!!」

 

なっ...なになに何事!!!?

 

 

「イリヤ、アレ...」

 

ミユの言葉に屋敷の屋根を見る。

 

 

「お前ら、人のことを差し置いてオレを商品にするとはな...ここからオレも参戦だ!!」

 

 

・・・・・・・・へっ?

 

ええぇぇっ...!!!? ご、悟誠くんが参戦なんかしたら私たちに勝ち目は......

 

 

「さっすが悟誠、私たちに着いてくれ「何言ってんだ?そんなわけないだろ」 は?」

 

 

「オレは、俺の為に戦う!! そのために、おめえ達をぶっ倒す」

 

えっ...!?それってまさか...三つ巴!?

 

 

「悟誠、また誠兄ちゃんになってる...」

 

ミユは急に何言ってるの...!?

 

 

「いくぞ!! おめえたち、雪玉の貯蔵は十分か!?」

 

へっ...?えっ...ちょっ!!

 

 

「くらえ!! 雪玉波ぁ...!!」

 

 

「ちょぉぉぉっ...!?」

 

 

「雪の...光線...?!」

 

 

「なっ...そんなのひきょ...!!」

 

 

「田中だってまけませ...あ...」

 

悟誠くんが撃ち放った雪攻撃は...私たち、そして雪の城を容赦なく破壊したのでした......チャンチャンッ

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