Fate/Drag Emperor ドラゴマ☆ゴセー 作:ギミ
side悟誠
話し合いの後、イリヤちゃんと田中が風呂に入ると言ってまた風呂に向かった後、何故かクロに美遊ちゃん、遠坂やルヴィア、挙句にバゼットまでもが風呂に向かったのを見送った。
ここの風呂じゃさすがにその人数は入り切らない気がするけど......
『相棒は覗きにでも行くのか?』
おっ? ドライグいい提案だ......と、言いたいところだが、遠坂かルビー辺りに見つかりそうだからやめとくよ......
それに......
『ん? どうした相棒』
さっきまで静かにしてた奴がシレッと出ていくのが見えたからな......
オレは件の人物...アンジェリカを追って外に出た。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「いよいよ始める...。いえ、終わらせるのですね ダリウス様」
探し始めて少し、アンジェリカはすぐに見つかった。
「終わらせるってのは...どういうことだよ」
オレも屋根に降り立ち、声を掛ける。
「......アレを...」
そうしてアンジェリカは空を指さす。
「なんだよ、空なんか指さして......」
「あれは...空ではありません...」
はっ...?アレが...空じゃない......?
「どういうことだよ...空じゃないってどういうことだ!!」
「............」
答えない...これは答えられない問いだったか......
「悪い、なんでも「兵藤一誠」......なんだよ」
「弟を...ジュリアンを頼みます......」
真顔で...平坦な口調だったが、その言葉にはどこか重みを感じた......
そして、翌朝オレ達はようやく気づく......
昨夜見ていた、星空の正体に......
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
『──それで、大きさは?』
ルビー特性の子機から遠坂の声が聞こえてくる。
「分かんないけど...多分クレーターと同じくらい」
『とにかく気をつけて!! 何かあったらどんな小さなことでも報告なさい!!』
「はい!」
「了解っと...」
オレたちは黒い箱目指して飛んでいる。
あの戦いの時にも見えていたあの正体不明の箱を調べるためだ。
暫く飛んでいると、落雷が落ちてくる。
......おいでなすったか
「リンさんあそこ...!!」
イリヤちゃんも気がついたようで声を上げている。
「そんじゃァ一発......開幕の花火と行くかァ?」
『ちょっ...いきなり!? 避け......』
「任せろ」
オレが止める!!
「悉く撃ち砕く雷神の...「させねえよ!! 波ァ──!!」なァっ...!?がァっ...!!」
オレは現れたベアトリスの背後に瞬間的に回り込んで、エネルギー波をゼロ距離から撃ち放った。
先制攻撃を阻止されたベアトリスはエネルギー波に巻き込まれながらも、何とか空中で体勢を建て直した。
「お前らは先に行け、アイツはオレが止める!!」
「だ...だったらみんなで戦えば...!!」
「こんなとこで足止めを食ってる場合か? ジュリアンを止める方が先だ!!」
「.........私は賛成です。どのみち、あれに確実に勝てる見込みがあるのは孫悟誠しかいないと議論したはずです」
バゼットさん...!?と美遊ちゃんが驚いた声を上げている。
「そういうことです。後は頼みましたよ、孫悟誠」
あぁ、それでいい......
「任せろ、すぐにお前らに追いつくからな!!」
「悟誠くん、ベアトリスのこと、お願いね」
イリヤちゃんの言葉にオレはサムズアップで答える。
「さあ、行け!!」
それを最後にイリヤちゃん達が走り出したのを見て、オレは背後に目を向ける
「やってくれンじゃねェか...この私を軽々と吹き飛ばしやがってよォ!!」
「......お前が弱すぎんだろ? いい加減その雷も飽きてきたとこだ、
「笑えねェ
「行こうぜ、ドライグ!!」
『ようやく出番か、存分に暴れてやろう!!』
『Welsh Saiyan! Transform Legend!!』
篭手から機械音声が鳴り響き、オレの身体を金色のオーラが包み込む。
「さあ、さっさとやろうぜ」
「はァ?! 金髪になった程度で調子乗んなよこのクソザルがあぁァァァ...ッ!!」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「がァッ...!!」
「フッ...だらぁっ...!!」
開戦から少し、戦況は一方的だ。
巨腕を振りかざし殴り掛かってくるベアトリスを瞬時に回り込み蹴り飛ばす。
「がっ...!!」
吹き飛んだ先に高速で回り込み一撃叩き込みさらに吹き飛ばす。
「ぐァッ!!...んのやろ...!!」
更に吹き飛んだところに回り込んで両腕を組み、飛んできたベアトリス目掛けてアームハンマーを叩き込む。
「がああぁァァァァッ...!!」
勢いよく地面に叩き付けられるベアトリス。
しかしすぐさま起き上がりこちらを睨みつけてくる
「チッ...!! 前もそうだったがその金髪青眼になると力が跳ね上がりやがる...。しかも今回は前のやつより段違いと来た、なんなんだてめェ......」
「今回はフルパワーだ、確実におめえをぶっ飛ばすためのな」
そう、神器からの変身は瞬間的に最大火力の変身になる時使うものだ
気をゴッソリ使うから大一番でなければ使えない......
「はンッ...!!ワタシ程度簡単に倒せるってか? 上等!!」
巨腕に握られた槌に落雷が落ち、溢れんばかりの雷撃が迸る。
「コイツで決めてやる...!!」
一番の大技で来る気だな...なら、オレも応えてやる...!!
両腕を前に合わせるように組み、そのまま腰の辺りまで持っていく。
「かぁっ...」
「めぇっ...!」
構えられた手の中に集束して行く蒼い光......。
「はぁっ...!!」
「めぇっ...!!!」
「
奴も真名解放して、強力な電撃を放つ。
先程撃とうとした雷よりも上乗せされ、質量を持った雷柱を全方位を薙ぎ払いながら放たれた。
「波あああああァァァッッッッッ......!!」
オレも対抗するように、極大にまで集束された光が、腕の突き出しと共に打ち出される。
蒼い閃光が迸り、雷柱をものともせず呑み込み突き進む。
「なっ...んだよそりゃァ!! クッソがあァァァァァァ...ッ!!」
蒼い光に呑まれたベアトリスが次に姿を表したのは、カードの力を全て消し飛ばされ、動けなくなった姿だった。
「オレの勝ちだ...」
それだけを告げ、オレはイリヤちゃんたちの後を追うのだった。