Fate/Drag Emperor ドラゴマ☆ゴセー   作:ギミ

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今回、少しご都合主義のような展開になります...ご了承ください

現状況(前回までの展開)

ベアトリスVS悟誠(勝利)

ジュリアンVSバゼット、

(どこかへ飛ばされ)
クロエ、ミユ、

(亜空間へ)

イリヤ(孤軍奮闘&真実を知る)



共闘...です!!

side Illyasviel

 

 

 

悟誠くんにあの場を任せた私たちはジュリアンに為す術なくやられていた。

 

ミユとクロは何処かへと消え、バゼットさんは遠くに飛ばされてしまった......。

 

そして私は...ジュリアン(ダリウス)の目的を聞いてしまった......。

 

ジュリアン(ダリウス)はエリカちゃんを殺す(守る)ことだと言った......。

 

その直後に溢れる量を増した泥の中から首のない巨人が現れた......

 

 

「なっ...... 巨人...!?

 

 

目の前に迫る複数体の首のない巨人......

 

その一体が腕を振り上げ、私めがけて振り下ろした。

 

 

「ぁ......」

 

わたし...ここで死ぬのかな......

 

まだ話を聞けてない、きちんと話も出来てないのに......

 

 

「やだ...死にたくない...」

 

迫り来る巨大な腕、まるで走馬灯のように思い出が浮かんでくる。

 

死の間際の光景のように、ゆっくりと腕が迫り、私を......

 

迫り来る死の恐怖と痛みに目を強く瞑る......

 

そんななか何故か口からポロリとこんな言葉が転がりでた。

 

 

「......けて...」

 

「たすけて...悟誠くん...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「......女の子をっ...泣かせてんじゃっ...ねぇぇぇね''ぇ''ぇ''ぇ''!!!!」

 

不意に聞こえたその声と轟音に、私はそっと目を開ける

 

 

「ぁ...悟誠...くん?」

 

そこには誰よりも頼もしい男の子が立っていた。

 

 

「あぁ、助けにきたぜイリヤちゃん。...1人でよく頑張ったな」

 

ポンと軽く頭を撫でられる。

 

 

「ご、悟誠くん...わたし...わたし...」

 

 

「今はいい、後は...()()たちに任せてくれ」

 

そう話す悟誠くんの姿はあの時のお兄さんの姿に見えた。

 

悟誠くんに任せれば...全て終わる...?

 

悟誠くん一人に、全てを背負わせるの...?

 

 

「......がう...」

 

 

「ん? どうした?」

 

 

「違う!! 悟誠くんだけが戦おうとしないでよ!! 私だって戦える!! 綺麗に収めたいと思うのは私だって同じなんだから!!」

 

悟誠くんだけに任せるなんてダメ!! これは私たちみんなでやらなきゃならない事だから!!

 

 

「...はは、そうだな、ならイリヤちゃん...いや、イリヤ、一緒に戦おう」

 

 

「うん...!!」

 

なんだか、初めてきちんと認めてくれた気がする...。

 

もう、負ける気がしない!!

 

 

 

 

◆◇◆◇◆sidechange◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

「......話はもう終わったかね?」

 

ある程度話が纏まったところでジュリアン(ダリウス)が話しかけてきた。

 

 

「あぁ、おかげさまでな...。まさか待ってくれるとは思わなかったけど」

 

 

「それくらいはするさ、所詮 端役にもなれない猿に止めることなど出来ないのだからなぁ!!」

 

なるほど、余裕って訳か...。オレくらいなら簡単に勝てるぞっていう

 

 

「言ってろよ、そんな猿だって、舞台に上がれることがあっかもよ?」

 

 

「......猿ごときが図に乗るなぁァァ!!」

 

やる気になったか...と思えば今度はジュリアンに変わる

 

それを見てイリヤちゃんが声を上げる

 

 

「どういうことなのジュリアン!! エリカちゃんを殺すのが目的だなんて...。エリカちゃんはあなたの妹でしょう!? なのに!! どうして...!!」

 

それを聞いてジュリアンの様子が変わる......

 

 

エリカ(あいつ)が妹だ......などと、誰が言った?」

 

 

「え......」

 

 

「...あいつはお前らの血縁じゃない...そうだろ?」

 

 

いきなり口を開いたオレにイリヤちゃんが驚いたように見つめてくる。

 

 

「チッ!! お前は知ってるのか...。そうだ、エインズワースを名乗ってはいるが、血縁関係など初めからない。エリカという名も偽名だ」

 

「《font:91》本当の名前は...そう」

 

 

 

 

エミーリア!!

 

 

「エミー...リア?」

 

エミーリア...()()がいた時にその名前で名乗っていたな......

 

 

ん? いやいや待て、それは一つ前の名前だったか?

 

 

「パンドラ...」

 

それを聞いてダリウスは固まる。

 

 

「ぇ...悟誠...くん?」

 

 

やはり貴様は目障りだ、猿如きがあの子の名前を呼ぶんじゃないよ

 

 

「ニッ なら消してみろよ、()()も倒せないんじゃオレには勝てねえよ」

 

 

調子になるなよ猿如きがアァァァ...!!

 

やっと話は終わりか、さ、やるか!!

 

 

 

「イリヤ!! 散れ!!」

 

軽く指示を出し、オレ達は動き出す

 

目では追えない速度で瞬時に距離を詰め、勢いよく殴る。

 

 

「だりゃあぁぁぁぁっ...!!」

 

 

「!! ぐぅ...」

 

慌てて腕でガードをしたみたいだが、オレとジュリアンじゃ元々の身体の鍛え方が違う、その程度の攻撃で腕はダラリと垂れ下がる

 

 

「それで腕は使えないだろ?」

 

 

「っ...クソッ」

 

所詮...この程「悟誠くん危ない!!」

 

気がつけば背後から黒いナニカが迫っていた。

 

それに気がついたイリヤちゃんが間一髪のところで剣で切り裂いた。

 

 

その姿は以前戦った騎士王を思い起こさせる。

 

 

「悪いイリヤ、助かった」

 

 

「うぅん、私も戦うよ!!」

 

そうこうしてる内に奴は再度攻撃を仕掛けてくる。

 

今度はカードから複数の黒い魔術を打ち出す。今度はイリヤちゃんが標的のようだ

 

飛び退くように大きく下がる。

 

 

「くっ...ジュリ...「お前はどっちだ?」」

 

突如背後に現れたジュリアンが地中から黒いモノを吹き出させ攻撃する

 

 

「......っ!!」

 

躱すように上へと飛び上がるが、そこに再び巨人の手が迫る。

 

 

「させるかぁ!! だらああぁぁぁああっ!!!!」

 

一瞬でイリヤちゃんの背後に回り込み腕を殴り飛ばす。

 

 

「ありがとう、悟誠くん」

 

 

「困った時はお互い様ってな...」

 

互いに背中を合わせながら互いに敵に向き合う。

 

へへっ、こんな時だってのにワクワクしてきやがった

 

『父親みたいなことを言っているな...』

 

まあな、さあ、行くぞドライグ!!

 

『応とも!! 魔術師程度に紅蓮の赤龍帝が止められるかな...!!』

 

互いに確かめあいながらオレたちは向かっていくのだった




時々フォントが適応されないことがあるんです...申し訳ない...治し方がわからないのです...

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