Fate/Drag Emperor ドラゴマ☆ゴセー   作:ギミ

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ウソと本音です!!

side悟誠

 

 

地面に膝をつき、ジュリアンがこちらを睨む。

 

「──なんなんだ、お前は...なぜお前ごときが...アーサー王(セイバー)の力をそこまで引き出せる?」

 

見れば、イリヤちゃんの姿に変化が訪れていた。

 

白い鎧にマントが着いており、纏う雰囲気も変わっている。

 

 

「......答えてくれたのかな」

「みんなの理想を一身に背負って戦ったアーサー王。その力を今......少しだけ使わせてもらうね」

「私の理想(わがまま)のために──!!」

 

「ほざくな...!! そのカードは本来...エインズワースの物だ!!」

 

なんとか立ち上がったジュリアンが、イバラをムチのようにしならせ襲いかかる。

 

オレ(オラ)はイリヤちゃんの前に出て、気合いを込める。

 

 

はぁっ...!!

 

込めた気合いを、一気に打ち出す。

 

荒れ狂う突風に、イバラは為す術なくジュリアンの方へ帰っていき自身に絡みつく

 

 

「なっ...クソが!!」

 

そこにイリヤちゃんが切り掛るが......

 

イバラを無視して動いたジュリアンに片手で止められる。

 

 

「なっ...!?」

 

驚くイリヤちゃんの声が聞こえ、そのまま吹っ飛ばされる。

 

あぶねえ!! このままじゃぶつかる!!

 

瞬時にイリヤちゃんの後ろに回りこみその体を支える

 

 

「!! あ、ありがとう悟誠くん」

 

「いやいいんだ、それより...なんて力だ、何のカードのインストールなんだ?」

 

『いえ、カードを使っている様子はありません!! 恐らく魔力を放出して威力をブーストしているのでしょうが...異様なのは聖剣も通さない身体の頑丈差です...!!』

 

剣程度なら通さねえか...なら!!

 

 

「イリヤちゃん、ちょっと休んでろ、ここはオレ(オラ)が行く」

 

 

「えっ!? ダメ!! 悟誠くんひとりになんて...」

 

その辺のわがまままで聞く必要はないよな......

 

イリヤちゃんの言葉を最後まで聞かずにオレは地面を蹴って超スピードで飛び出す。

 

ドライグ!! 倍加はどのくらい溜まってる!?

 

『三十倍は超えている。いつでも行けるぞ』

 

いい感じだな!!よし、いくぞ!!

 

 

「いくぞ!! はあぁっ!!」

 

『explosion!!』

 

途中で(スーパー)サイヤ人と倍加の力を全身に行き渡らせる。

 

......力が漲る......

 

「おおおぉぉぉぉぉぉっらあっ......!!」

 

ジュリアンとの距離を詰め、渾身の力で拳を振り抜いた。

 

「ぐっ...がぁ...っ!!」

 

なっ...何だこの力は!! まだ力を隠していたというのかァッッ...!!

 

すごい勢いで飛んでいくジュリアン。壁を容易に突き破り、さらに飛んでいく。

 

だが、自由にさせておく必要も無い

 

飛んでくさきに回り込んでその背中に蹴りを

 

さらに飛んで行った先でスレッジハンマーを叩き込み地面に激突させる。

 

「ぐっ...そっ......人の力で英雄気取り、さぞかし気分がいいだろうな 反吐が出る」

 

イリヤちゃんも応戦するが置換で効いていない

 

激突してイリヤちゃんに何かを言っている。

 

そのまま吹っ飛ばしたイリヤちゃんを踏みつけ力を込める

 

そのまま下に落ちていくイリヤちゃん

 

 

「カードの力を借りて...ステッキの力を借りて...忌々しい敵の力を借りて...戦う理由すら人の借り物だ」

()()()()()は端役以下と共に、俺の神話に出しゃばるな」

 

 

 

 

 

 

お前の出番はここで終わりだ、退場しろ

 

複数の巨人の腕がイリヤちゃんに迫る。

 

 

はァッ──!!

 

気孔波を放ち、巨人共を消し飛ばす。

 

 

「!! ありがと、悟誠くん。──あなたの言うとおりだね、私の力は借り物ばかり。カードの力、ルビーの力、悟誠くんの力、そして...今まで出会ったたくさんの人たち」

「みんなの力を借りたからこそ、私は今ここにいるの...!!」

 

イリヤちゃんが飛び、ジュリアンと剣を交える。

 

 

「.........っ!! ...何故だ...。お前に命を賭ける理由などないはずだ!! なのに何故...お前はそうまでして...!!」

 

「目の前に──自分しか救えない人がいたとしたら...どうする?」

 

なに...を──......

 

交わる剣と腕、そこから剣がズレ...遂に......

 

[ズタンッ]

 

遂にジュリアンに攻撃が届いた!!

 

 

「ぐっ...」

 

 

「『何故』とか『どうして』とか...。理由を聞かれてもちゃんと言葉に出来ない。......だけど、私は手を伸ばすよ」

 

「今私の目の前に、苦しんでる人がいるなら」

 

 

「.....................お前は「殺せ」」

 

もういい、殺してしまえジュリアン 何故かは分からないがアレの言動(セリフ)は...

 

酷く不快だ

 

ちょこちょこダリウスが出てくるようになったな......

 

 

「あぁ......同感だ」

 

衣服を破き、上半身からイバラが突き立つ

 

 

「初めて気が合ったなダリウス!!!!」

 

そのままイリヤちゃんに向けて突撃するジュリアン

 

イリヤちゃんも迎撃しようとするが、置換と高速移動で背後を取られてしまった。

 

その背後で、腕からイバラを展開させるジュリアンは勢いよくソレを打ち放った。

 

それがイリヤちゃんに迫...

 

 

「っ...!?」

 

らなかった。オレが止めたからな!!

 

 

「へっ...おいおい、俺もいることを忘れてもらっちゃ困るぜ?」

 

「チッ...またお前か孫悟誠(兵藤一誠)!!」

 

 

「ニッ ...でりゃっ!! だあぁぁぁぁぁぁっ...!!でりゃああぁぁぁっ!!!!!!」

 

受け止めたイバラをそのまま利用し、ジュリアンを空に蹴り飛ばすとその足をつかみ空中でジャイアントスイングをぶちかます。

 

勢いを着け、そのままぶん投げてやる

 

 

「うがあああぁぁぁぁっっ...!!」

 

再びぶっ飛んで壁に地面に激突するジュリアン。

 

 

ぐっ...何故こうも邪魔をする!! 兵藤一誠...!!

 

 

「何故...? 決まってんだろ!! おめえ達が、どうしようもねえほど嫌いだからだ!!」

 

 

「クソッ...アイツ(イリヤ)コイツ(悟誠)も...俺が殺す...!!」

 

 

魔術荊棘・並列接路!!!!(アンスパイン・パラレルコネクション)

 

......とんでもねえことしてくれるな

 

オレ(オラ)イリヤちゃんの横に降り立つ。

 

 

「アレは......なんなの!? 茨が束ねられて...まるで生き物みたいに...!!」

 

 

『茨からとてつもない規模の魔力生成と圧縮を検知しました......!! 神経系と接続されて泥の流動が回路に置換...!? ってことは...いやいや嘘でしょう!?』

 

 

『なんだと言うんだ? ルビーとやら』

 

 

『ドライグさん、それにイリヤさん、悟誠さん。あの茨は...()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!()!()

『魔力の供給源は泥の海......!! まるで植物のように泥から魔力を吸い上げています...!!』

 

 

「どうやら、本当に植物みたいになったみてえだな」

 

 

「お前を殺し、兵藤一誠をころし、パンドラを殺し、そして俺も消える!! 今更だ...!! 今更何を言われようとその筋書きは変えられない!!」

 

「おしつぶしてやる!! イリヤスフィール!! 兵藤一誠!!」

 

こうなったら...!!

 

 

「悟誠くん」

 

 

「ん? なんだイリヤちゃん」

 

 

「私に...力を貸して」

 

!? そういう事か...

 

 

「あぁ、オレの力、いくらでも貸してやる!!」

 

そう言うと、イリヤちゃんはニコリと笑み浮かべて......

 

 

「...()()()()()()が言ってた。エインズワースはみんな嘘つき、建前(ウソ)ばかりで本当のことを喋ってる人が誰もいないっ...て」

「だったら()()()()()の代わりに、私が言ってあげる!!」

 

オレはその間に両腕を構えて腰に添え、小さく詠唱を始める。

 

イリヤちゃんの邪魔にならないように

 

 

「『殺す』は『殺したくない』」

 

「『死にたい』は『生きたい』だよ」

 

そう言うイリヤちゃんの構える聖剣も、眩い光を纏っている。

 

 

「イリヤちゃん、いつでもいけるぞ」

 

 

「うん、いくよ!! 約束されし勝利の(エクス)...!!!!」

 

「かめはめ...」

 

(カリバー)...!!!!」

 

 

「はアアアァァァァァッッッッ!!!!!!!」

 

そして金色と蒼色の極太の光線が撃ち放たれた。

 

茨からも同じく光線が発射された。

 

 

「消えろ!! 消えろ!! 消えろ!! 消えてなくなれ二人とも...!!」

 

 

「ぐぐぐぐっ...!!!!!!! 界王拳...!! 十倍だあぁぁぁぁぁっ!!!!!!!

 

 

「なっ...!! うわあああああぁぁぁぁぁぁ......!!」

 

何故だあぁぁぁっ!! こんなっ!!こんなぁ...!!

 

ジュリアンとダリウスは蒼い光に飲み込まれた。

 

断末魔を残して......

 

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