Fate/Drag Emperor ドラゴマ☆ゴセー   作:ギミ

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最後の決戦です...!!

side悟誠

 

 

「...おや、どうしたんだいパンドラ。その傷は。こんな何も出来ぬ少女に非道(ひど)いことをする。だが好都合だ」

 

ジュリアンの身体を完全に奪ったダリウスは、その茨を使い拘束して宙に浮かせる。

 

 

「ここから先は...君は眠っていた方が良い。世界が裏返る。その時まで」

 

その背後では割れた真っ黒な穴から泥が止めどなく溢れている。

 

 

「パンドラが......!!」

 

 

「あれは...何...!?」

 

 

「泥が溢れてる...穴......?」

 

 

「アレがパンドラの箱の中身なのか」

 

俺たちのその言葉を聞いていたダリウスが不敵に絵見ながら言う。

 

 

「何か勘違いをしているようだな、兵藤一誠でもこれらは知りえなかったらしい」

「まぁ...エインズワースの秘匿中の秘匿なのだが、もはや隠す必要もあるまい」

「お前たちが壊したのはただの外郭だよ」

 

ふいに背後から声が聞こえた。

 

俺は声が聞こえるより一瞬早く、その背後に腕を振りぬく

 

 

「ぐぉっ...!? チッ!! なぜかお前の攻撃は置換できない。...もしくは結界と呼んでもいいな」

 

勢い良く吹っ飛ばされたダリウスが悪態をつきながら話を続ける。

 

そう、オレ(オラ)、ダリウスに攻撃が通る。

 

なんでオレ(オラ)だけなのは不明だが、たぶん...彼を呼んだのもきっとエミヤさんとアイリさんだからだろう。

 

その二人の不思議な加護があったということだろう。

 

 

(あな)を世界から隔絶し、持ち運べるようにするだけのものだ」

「箱が壊れ(あな)の座標は固定された。だが...ハハハ、何の問題もない」

「世界に穿たれた(あな)私の目的は...」

 

 

その向こう側の世界なのだから

 

 

「向こう側の...」

 

 

「世界...だと...!? 一体どういうことだ!!」

 

 

この(あな)はね()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

この世すべての贈り物(パンドーラー)

 

「もともとは世界のあらゆる可能性を詰め込んだ神々の贈り物だったのだろう。だが......六千年の時を経て可能性を膨張(インフレーション)しもはや一つの世界として確立した」

「その強度と確度は、すでに壊れかけた世界を上回っている...!!」

「ならば結論は明白だ」

 

 

《BIG》「もういらないだろう。()()世界は」

 

泥の流出が止まらねえ、このままじゃ街...いや、世界が飲み込まれる!!

 

 

 

「なっ...」

 

 

「ジュリアンはおろかな男だった。何の教示か知らないが、馬鹿正直に戦い、そして敗れた」

「お前たちもすぐ、そうなる。教えてやろう、エインズワースの深淵を」

 

 

「あなたは...人も世界も、全部いらないんだね」

「ようやくわかった。きっと......」

 

 

「あなたとだけは分かり合えない」

 

 

「おめえだけは許さねえ、今ここでオレ達がぶっ飛ばす!!」

 

 

「悪くない口上だ。どれ、褒美に少し...」

 

 

即興劇(あそん)でやろうか

 

ダリウスが指を鳴らすと、途端にオレ達の乗ってた足場が崩れた。

 

 

驚くイリヤちゃんを抱えてオレは空へ飛び避難する。

 

 

「大丈夫か?」

 

 

「うん、ありがとう悟誠くん」

 

 

オレ達が先程まで立っていた場所は、何か黒い大きな塊に飲み込まれるていた。

 

 

「ジュリアンは魔力荊棘(まりょくけいきょく)で蛇を編み上げた。それに倣ってみたが無駄が過ぎるな。こんな運用しか思いつかないとは、やはりあいつには才能(センス)がなかった」

 

 

「ふざけんな!! ジュリアンは信念をもって命がけで戦ってんだ!! おめえがそれを馬鹿にする権利なんてねえぞ!! でりゃぁぁぁ!!」

 

イリヤちゃんをその場に離し、オレは超スピードでダリウスとの距離を詰め、その顔を殴り飛ばす。

 

 

「ぐぉっ...クソッ!! 何故だ!!何故貴様には置換が効かないんだぁぁぁぁぁ!!」

 

わからないらしいな、なら教えてやる。

 

 

「全部魔術に頼るだけの戦い方じゃオレ(オラ)は倒せねえぞ!!」

 

 

「クソッ...!! 橋役(エキストラ)以下の分際で...!!」

 

全部魔術に頼ってるから、こういう時に何もできないんだ。

 

 

「クソッ...クソッ...!! こうなれば...!!」

 

ダリウスがイリヤちゃんに向けて手を伸ばす。

 

何をするつもりだ......?

 

すると、ダリウスの手が虚空へと消え、イリヤちゃんの胸部のところから指先が出てくる。

 

そして......

 

 

グリュッ...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

刹那、そんな音がしたと同時に、イリヤちゃんの夢幻召喚(インストール)が解除された

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