Fate/Drag Emperor ドラゴマ☆ゴセー   作:ギミ

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クロの生死...です!!

side悟誠(ナレーション)

 

 

バキバキバキバキッ!!

 

ビキビキビキッ!! と音を立てて、ダリウスの茨が消えたり現れたり、滅茶苦茶な動きをし始めた。

 

 

「何が......!?」

 

イリヤちゃんが何が起きたのか分からず声を上げる。

 

 

「な...なんだこれは...!? 回路が......

()()()()()()()()()()()()()()()!! 破壊...さ...れ...ッ」

 

ジュリアンの体を維持できなくなったダリウスが弾き出される。

 

今、クロが何をしたのかオレにはわかった。

クロは起源弾を撃ち込んだのだ。恐らく、自身のカードを破壊しようとしたダリウスの体...本体に......。

 

起源弾...衛宮切嗣の肋骨から作り出されし凶悪な魔弾。

 

切嗣の起源である「切断」と「結合」が同時に現れる。

 

すなわち、切断された魔術回路を滅茶苦茶に繋ぎ合わせるということ......

 

そんなことをされた魔術回路は、損傷し、元の機能を失う......

 

構成そのものが魔術回路のダリウスが受ければ、その威力は跳ね上がる。

 

 

「魔術回路を破壊する『起源弾』...どうやらあんたにとって天敵だったみたいね」

 

「エインズワースが継承してきた魔術回路とはただダリウスという概念を生み出すためのものだったんだわ」

 

「亡霊は消えるべきよ、あんたも、...わたしもね」

 

そう言って倒れる。

 

 

「クロ!! カードが...」

 

イリヤちゃんが叫ぶ。

 

 

「......相打ち...か。でもま、悪くない結末じゃない? 悟誠には悪いけど......」

 

そうして諦めたように目を閉じたクロだった......が

 

 

「.........あれ?」

 

来るべき消滅を待っていたが、一向に体が消えていく感覚がない。

 

不審に思い、ふと目を開けるクロ、するとそこには......

 

 

「あれ...私、生き...てる?」

 

そう、クロの体は消滅せずに残っていたのだ。

 

 

「クロ!! えっ...?」

 

 

「うそ...いき...てる? カードが砕けたのに......」

 

啞然とする三人娘たち......。

 

その原因あの時*1

 

だが......

 

 

「ゴホッ...ッ!!」

 

不意にクロが咳き込み、血を吐いた。

 

 

「クロ!!?」

 

 

「どうしたの!?」

 

 

「まさかカードがなくなったから...」

 

 

「ゴホッゴホッ いや、これは違うわ...単に傷が深い...から ゴホッ」

 

!?そうか、いくら生き残っても傷が深ければ意味なんてない

 

クソッ...!! もうダメなのか...!?

 

 

────孫悟誠、聞こえるか?────

 

!! こ、この声は...神龍!?

 

気がつくとオレの周りは何も無い真っ黒な空間になっていた

 

 

────その少女が助かったのは私があの時に受肉させていたからだ──

 

!? そうか、あの時、オレは神龍に願いを叶えて貰ったんだ!!

 

────これは餞別だ...上手く使え...。────

 

これは...仙豆!?

 

────孫悟空からの伝言だ『この願いをおめえに預ける!!きっちりおめえのやることやって、けえってこい!! 待ってっぞ!!』だそうだ────

 

っ...!! 父さん......

 

────願いは叶えてやった、さらばだ...!!────

 

っ...はい!! ありがとう神龍!!!!

 

闇の中を昇り、消える神龍を見送り、オレは大声で礼を言って見送った

 

すると、目の前の風景が切り替わり、現実に戻った

 

 

『相棒、少し呆けていたが、何かあったのか?』

 

ドライグ、あぁ...とても嬉しい協力者が力を貸してくれたのさ。

 

 

『なに? 協力者だと...?』

 

話は後だ、今はクロをどうにかしねえと

 

そうしてオレはいつの間にか中身の入っていた仙豆の麻袋をから一つだけ取り出しクロに近寄る。

 

 

「ごせい...くん?」

 

 

「ご...せい...?」

 

 

「......クロ、一つだけ聞かせてくれ、今、ものは食べられそうか?」

 

その言葉にクロが考え込み、少しして答える。

 

 

「んー...ちょっと...無理そうかも...」

 

 

「そうか、オレが食べさせてやる」

 

そういうと、オレは手に持った仙豆を口に含み小さく嚙み磨り潰す。

 

そうして磨り潰されたものをクロの口に運んでいく。

 

 

「ちょ...ちょっと...ゴセイ?」

 

 

「動くなよ、これを飲み込め」

 

そうやって口移しで仙豆を流し込んでやる。

 

 

「「......ッッッ!!!!!????」」

 

イリヤちゃんと美遊ちゃんが声にならない悲鳴をあげているけど今は気にしてるような状況じゃない。

 

 

「~~~??」

 

何が起きているのか分からないというような顔をしつつ、クロは素直に仙豆を飲んだ。

 

すると............

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、あれ...?

 

 

 

 

胸の穴も、これまでの戦いの傷も、すべて消え、奇麗になったクロが、ふしぎそうに立っていた

*1
42話参照

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