Fate/Drag Emperor ドラゴマ☆ゴセー 作:ギミ
side三人称
「海行こうぜ!うみーーーッ!!!!」
あの後、なんとか間にあわせた二人は放課中、クラスメイトの嶽間沢龍子こと、タツコがいつも通りにはっちゃけているのを聞いていた。
あまりにも唐突すぎる言葉にイリヤが疑問符を浮かべる。
「ん?何の話?」
「夏休みの予定だよ。まだ六月だってのにこいつテンション上がっちゃってさー」
栗原雀花ことスズカの説明に納得するイリヤともう一人、なお疑問符浮かべた美遊が問いかける。
「海?海にいって何をするの?」
「何って泳ぐに決まってんだろが!あ、スク水は禁止な!?各自最高にエロいと思う水着を持参で!!うっひゃあああ!!」
先程からテンションハイマックスなタツコが喚き散らすように説明しながらはっちゃけている。
その後すぐに森山那奈亀こと、ナナキに鋭い突っ込み(とは建前のアッパー)をもらって倒れていたが......。
「ミユ、もしかして海行ったことないとか?」
疑問を投げ掛けるイリヤに美遊は一つ頷くことで返事をする。
それを目敏く聞きつけ桂美々ことミミとスズカが食いつく。
「じゃあ一緒に行こうよ美遊さん!!」
「あんたのことだから泳ぎも速いんだろ?せっかく海が近いんだしいかなきゃ損だよ!」
「......イリヤが...いくなら...」
グイグイと攻める二人にさすがの美遊もイリヤに助けを求める。
それを聞いていたイリヤはといえば......
「うん!一緒にいこうね!」
笑顔で退路を絶つのだった。
◆◇◆◇sidechange◆◇◆◇
「ほほう?気になる話をしてるじゃないかおまえ達」
聞こえてきた会話に俺は乗ってみる。
『おい相棒、まさか本気で気になっている訳ではないだろうな?』
気になるに決まってるだろ!俺は全てのおっぱいを愛すもの!!こんな機会は滅多にない!!
『あってたまるかそんな機会!!相棒、今からでも遅くはない!頼むから引き返せ!!』
いや、もう手遅れだドライグ......
『なにっ...!?』
「ん?ゴセーじゃん、ゴセーも一緒に行こうぜ!!」
いつの間にか復帰したタツコちゃんが唐突に話を振ってくる。
な?手遅れだったろ?
『ゴファッッッッッ!!』
ド...ドライグゥゥゥゥッ!!
そんなことをしてたらタツコちゃんのほうもナナキちゃんに鋭い突きをもらって再び倒れてた。おっ?中々良い攻撃だ......
「えっと、どういうことか説明してもらっていいか?」
「えっ...とね、夏休みに皆で海に行こうって話してたんだ。せっかくだしゴセーくんもどう?」
なるほど、そういうことか。
「いいのか!着いていっていいなら俺もいく!!」
イリヤちゃん達の水着姿なんかそう見られるもんじゃねえからな!!
『やめろ相棒!それ以上はやめておけぇ...』
なんでだドライグ!俺は行くぞ!!
「えっ、悟誠も来るの...?」
ん?なんだろうあの美遊ちゃんの顔......
「あ、あぁ...行こうかなって思ってるけど」
「...そっか...やった...!」
ん?最後なんて言ったんだ?
そういやイリヤちゃんは......
「.........」
ん?なんかボーッとしてらっしゃる?何かあったのか?
おーい...
「.........」
駄目だ、目の前で手を振って見たけど反応なし...こりゃほっておくか
「おーい!ゴセー!!サッカーしようぜ!!」
おっと、他のクラスメイトに呼ばれちまった!行くか!!
「おう!やろうぜ!!」
さて、楽しいさっきの始まりだ!!
◆◇◆◇◆◇◆◇
授業を終え放課後のこと。
俺は二人と一緒に帰っていた。
不意にイリヤちゃんが声をかけてくる
「そういえば悟誠くん」
「んー?」
「スズカから聞いたけど悟誠くんも来るってほんと!?!?」
うおっ...!?そんな勢いよく聞いてこなくても良いだろ!!
「あ、あぁ...確かに誘われたから受けたけど...」
「あ...そ、そうなんだ...くるんだね...ヤバい...これは私も本気で水着選ばなきゃ...」
んん?またよく聞こえなかったぞ...?最近耳が遠くなってきてるような...
『前よりも若くなっておいてそれはないだろう』
うん、オラもそう思うんだけどさぁ
『何故そこで孫悟空の真似をする』
なんとなくだ!そんなことより!
「イリヤちゃん?今何か言ったか?」
「へっ?いいいいやなんにも言ってないよ!?!?」
すごい慌てっぷりだなおい......
まあ、俺は空気の読める大人だ。言いたくない事を無理に聞くつもりはないぜ?
「.........ハァ」
えっ...なんか美遊ちゃんにため息吐かれた?なんで?
「そ、そんなことよりミユ、朝話した海のことなんだけど...」
話題を変えるようにイリヤちゃんが美遊ちゃんに話を振った。
「なに?」
「ミユって水着持ってる?」
おっ?それは俺も気になるところだ!
『やめろ相棒...』
「......学校指定のなら...」
「それじゃだめだってー」
うんうん!イリヤちゃんの言う通りだ!それじゃあいかん!!
「じゃあ街寄って見ていこうよ!今日買わなくてもどんなのがあるか見てみたいし」
うんうん、早めに備えておくのは良いことだ......ん?
『どうした?相棒?』
いや、なんかよく知った気が二つすごい勢いでこっちに向かって来てるんだけど...
【ギャギャギャギャギャギャッ】
俺たちの目の前に止まったリムジンからニュッと手が伸びてきて......
「へっ?」
「あっ」
「えぇ...?」
俺たちを車に引き込むとそのまま走りさるのだった。
それを見ていたタツコが......
「誘拐だーーーーッ!!?」
と叫んでいたとさ......