Fate/Drag Emperor ドラゴマ☆ゴセー   作:ギミ

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お待たせ致しました


捕獲作戦です!!

 

side悟誠

 

 

黒イリヤちゃん襲撃事件から翌日......。

 

 

いやぁ━━━っ!?

 

昨日の現場にて、イリヤちゃんが吊るされていた。

 

 

なんで━━━!?

 

それを少し離れた木陰から見守る影が複数......。

 

無論、俺たちのことなのだが......

 

 

ふっ...完璧ね!

 

 

「いや、どこがだ!?」

 

 

『私も悟誠様の意見に同意します』

 

遠坂のドヤ顔発言に俺はツッコミを入れずにはいられなかった。

 

こんなことになるには少し時間を遡る......。

 

 

 

 

━━━━━━━━━━回想シーン━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

「というわけで...対策会議よ!」

 

ルヴィア邸にてメイド服に伊達メガネを掛けた遠坂がホワイトボードをバンと叩く。

 

そのボードには『黒イリヤについて』と書かれている。

 

しかし......。

 

ルヴィアは美遊ちゃんの淹れた紅茶の評価を......

 

美遊ちゃんはそれに聞き入っており......

 

ルビー(ろくでなし)とイリヤちゃんは訳の分からない会話をしていたり......

 

「せんせー!みんな話を聞いてませーん!」

 

唯一聞いていた俺が小学生らしく手を挙げて答える。

 

 

「誰が先生だ!それより!!ちゃんと聞けー!!!」

 

すると、とりあえず静かになるイリヤちゃん達。

 

 

「悠長にかまえてられないわよルヴィア!一般人(イリヤたち)を巻き込んだことは協会には報告してないのにさらにこんな異常事態...バレたらただじゃ済まないわ!」

 

 

「...............」

 

そう言われた本人は紅茶を覚ますように息を吹いているが、頬から汗が一筋伝っているところを見るにちゃんと聞いているようだ。

 

けど、俺には疑問がある。

 

 

「なぁ、なんでイリヤ達が協力してる事がバレたらマズイんだ?正直に報告して現状を報告したらいいと思うんだけど...」

 

その俺の言葉に盛大に溜息を吐く遠坂。

 

 

「はぁ...。いい?悟誠くん。あのね、私達のしていることは機密事項なの。それに、魔術の事は一般人には秘匿するべきもの...。その二つを破っていると知れたら私達は口封じとして消される可能性すらある。それどころか、その事を知った一般人ですら消されるかもしれない...」

 

おいおいマジか...魔術ってそんな物騒なものなのかよ......

 

そりゃ素直に言えるわけないわな...。俺も護衛対象であるはずのイリヤちゃんに害が及ぶのは避けたい......。

 

 

「そういうことなら...分かった!俺も黙ってるよ」

 

 

「頼むわよ...。で、差し当っての問題だけど、黒イリヤの目的はどうやらイリヤの命...。でも、そんな危機的状況なのに当のイリヤはといえば━━━━」

 

遠坂が項垂れるイリヤちゃんを見ながら言う。

 

 

「何故か弱体化してる...と」

 

「う〜〜〜......」

 

 

「身体的な異常は一切なくて、ただ魔力容量と出力が下がるなんて...どういうことかしら...」

 

 

『これはオレの推測だが、あのそこの小娘が黒い小娘と分離した時に向こうにその大部分を持っていかれたんじゃないかと考えている』

 

いきなり俺の左手の甲が緑色の点滅を放ち機械音声のような渋い声が部屋に響き渡った。

 

 

「ちょっ...!!いきなり喋んなよドライグ!!驚くだろうが!っていうか急に出てくるなって!!」

 

 

「いえ、いいわ悟誠くん。それで、あなた...ドライグさん...だったわよね?それはどういうことかしら?」

 

俺の制止を止め、遠坂がドライグの話の続行を続ける。

 

 

『なに、簡単なことだ...。あの黒い小娘もその小娘の一部だというだけの話...今まで一つの身体に二つの人格...いや、魂が眠っていたとすれば、その分離の時にその元の身体から必要なものを持って出ていく...そう考えれば小娘の弱体化も説明がつく』

 

 

「なるほどね、確かにそう考えるならイリヤのここまでの弱体化も辻褄が合うわ。けど、魔力関係だけが下がったのはどう説明するの?」

 

 

『それは知らん、オレはお前たちと違って、魔術について学がある訳じゃない...。大方、あの小娘の身体は魔力のみで構成されているとかでは無いのか?』

 

 

『んー...ということはですよ?ドライグさんは、アレもイリヤさんだと仰るんですね?』

 

唐突に口を挟んできたなルビー......。

 

 

『そうだ...。それならば小娘の弱体化も説明がつく』

 

 

『ふむふむ...だとしたらそれはイリヤさん本人にも分からない何か別の力が眠っていたという訳ですねぇ...。ふむむ...ますますイリヤさんの謎が深くなりますねー』

 

そうして部屋を静寂が包み込む。

 

その静寂を遠坂が再び破り、口を開く。

 

 

「ともかく!今の状況で考えても答えは出ないわ。かと言って、事態の放置・引き延ばしも却って危険...。イリヤの命が狙われている以上やることはひとつ......」

 

伊達眼鏡を掛け直すように指で動かし遠坂が告げる。

 

 

黒イリヤを捕獲する!

 

「「「「『『『............』』』」」」」

 

一瞬静寂に包まれる部屋。

 

 

「お、おう、それは分かったけど...」

 

 

「うん...でも、どうやって捕まえるの?」

 

俺とイリヤちゃんの言葉に遠坂は再びドヤ顔で答える。

 

 

「ふふっ...情報が少ないから取れる選択肢も少ないんだけど...幸いにしてヤツの目的は分かってる!作戦はあるわ!

 

と、話をした所で時は最初に戻る......。

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━回想終了━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

「これが作戦って......」

 

吊るされながらイリヤちゃんが頭を垂れている。

 

頑張れイリヤちゃん!後で何か奢ってやるからな!!

 

内心でそう応援していたらイリヤちゃんがなにに勘づいたのか俺の方を見て良い笑顔を向けてきていた。

 

えっ...?なに?今のわかったの...??(困惑)

 

 

「ヤツの狙いがイリヤなら、例え罠とわかってても無視出来ないはず。後は保険として豪華な料理も置いておいたし」

 

 

「フ...貴女の案に乗るのは癪ですけど、完璧な作戦ですわ...」

 

 

「ふっ...」

 

 

「フフ...」

 

そんな俺の横では遠坂とルヴィアが何やら頭の悪い会話をしている......。

 

あ、ダメだコイツら早くなんとかしないと...!!

 

俺が内心で頭を抱えていると近づいてくる気配を察知した。

 

その気配探した先にいたのは.....

 

 

「...............(パキッ)」

 

吊るされるイリヤちゃんに近づいて下に落ちていた枝を踏んでいるあの黒いイリヤちゃんだった......。

 

 

えっ............?来ちゃうの?それで.........えっ...(困惑)

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