Fate/Drag Emperor ドラゴマ☆ゴセー   作:ギミ

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黒との戦闘です!

side悟誠

 

 

「んー...」

 

吊るされるイリヤちゃんを見上げながらその周りを確認するように歩く黒イリヤちゃん。

 

 

「なんかあからさまに罠っぽくてリアクション取りづらいわ...」

 

 

「「チィィッ...バレたか!!」」

 

 

「当然です!!」

 

分かる!凄くわかるぞそれ!!俺も同じことがあったらどうしたら良いのかわかんなくなるし!

 

というかこれでバレないと思う二人はどういう神経してんだ...??

 

『今回ばかりはオレも相棒に同意だ...まあ、オレならばその場で焼き殺すが...』

 

さすがにそれは物騒すぎるだろドライグ!?!?

 

『フッ...相棒、オレはドラゴンだぞ?わざわざ人間に合わせてやる必要がどこにある?というか、見ていなくていいのか?』

 

あ、あぁ...そうだった。

 

俺は意識をイリヤちゃん達の方に向ける

 

そこでは黒イリヤちゃんが動き出そうとしている最中だった。

 

 

「まあいいわ、いじらしく台本考えたんでしょ?なら...!

乗ってあげるわ!!

 

そのままイリヤちゃん目掛けて跳び上がる黒イリヤちゃん。

 

その瞬間に合わせるように遠坂が動き出した。

 

 

きた――(フィーッシュ)捕縛対象切替」

 

手に持つその帯を引っ張り、そう高らかに叫ぶ。

 

すると、イリヤちゃんに巻きついていた拘束具がハラリと解かれ、黒イリヤちゃんに巻きつく。

 

 

「やったか――!?」

 

『いや...相棒、よく見てみろ...』

 

 

「えっ...?...っ!!」

 

俺が再び黒イリヤちゃんに目を向けた時には、切り刻まれバラけ落ちる拘束具だった......。

 

 

「あ、あんなあっさり...」

 

イリヤちゃんが呆気にとられたように呟く。しかし続けざまにルヴィアが動き出した。

 

 

Zeichen(サイン)―――!」

 

ルヴィアの短い詠唱に合わせるように黒イリヤちゃんの足元からいくつもの光の粒が空に向けて舞い上がる。

 

 

見えざる鉛鎖の楔(ファオストデアシュヴェーアクラフト)!!

 

刹那――黒イリヤちゃんが地面に膝と手を付き、ガクリとその体勢を崩した。

 

あれは...バーサーカーとの戦いでも使ってた...!!

 

『重力操作の魔術とやらだろうな。だが...』

 

そんなドライグの言葉を耳にしつつ、警戒する。

 

 

「重力系の捕縛陣ね...。でもバーサーカーの時のに比べたら随分と......!!

 

(ランク)が落ちるわ!!

 

そう言うと片手に魔力の塊を創り出し、勢いよく地面に叩きつけた。

 

瞬間――地面の陥没と

共に魔法陣が消え去る。

 

 

「なっ...!!地面ごと魔法陣を...!?」

 

 

「悟誠くん!!」

 

その声が聞こえた時には俺はもう飛び出していた。

 

瞬時に距離を詰め、素の身体能力だけで突きを繰り出す。

 

まずは、下調べだ...格闘戦にどれだけ対応できるか見ておかねえとな

 

 

「おっとと...ここで悟誠が出てくるのね、てっきりイリヤか美遊が出てくると思ったんだけ...ど...!!」

 

 

「あぁ、俺だけなんにもしない訳にもいかないからな...。こういう時くらい、役に立たねえ...と!!」

 

黒イリヤちゃんが俺の拳をいなして切り払うように刀を突き出す。それを身体を逸らして躱しながら蹴りを見舞う。

 

対する黒イリヤちゃんは、それを両手の刀で受けて防ぎつつ、飛び退り俺との距離をとろうとする。

 

あまり距離を取られると面倒だが、今の俺は一人じゃない

 

 

「イリヤちゃん!!」

 

 

「とりあえず今全力の...っ!散弾!!

 

その瞬間を狙いイリヤちゃんが上空から散弾での叩き込む。

 

 

「うわっと...ナニコレ?散弾?あぁ、煙幕代わりってことね...ということは次は...」

 

黒イリヤちゃんが何かを予測するように呟いた瞬間。

 

その背後から俺が現れ、黒イリヤちゃんを羽交い締めにして拘束した。

 

 

「なっ...悟誠!?まさか...!!」

 

 

「へへへっ...これで逃げられねえぞ!!美遊ちゃん!!」

 

 

「これで...終わり!」

 

煙幕の向こうから美遊ちゃんが歪な形をした短剣を手に突っ切ってくる。

 

 

「くっ...そう、最初からこれが狙いって訳...けどね!」

 

眼前にまで美遊が迫ってきたところで黒イリヤちゃんが地面を蹴りあげ脚を美遊ちゃんの首に絡みつけた。

 

 

「なっ...!!」

 

 

「ふぅ、危なかった...。もう少しで刺されるところだった...わ!!」

 

直後、俺の身体が浮き上がった。何事かと思い見てみると、黒イリヤちゃんが上半身のみで俺の身体を浮かせていた。

 

 

「なっ...なに!!」

 

 

「ぐっ...!!」

 

このままいけば美遊ちゃんの首が...!!

 

やむなく俺は拘束を解き、その場から飛び退る。

 

黒イリヤちゃんもそれを確認して美遊ちゃんから離れて着地する。

 

 

「ゲホッ...ケホッ...!!」

 

 

「大丈夫か美遊ちゃん!!」

 

膝をつき咳き込む美遊ちゃんに慌てて駆け寄る

 

 

「ケホッ...ケホッ...悟誠...大丈夫...今は...アイツを...!!」

 

尚も立とうとする美遊ちゃんを俺は慌てて止める。

 

 

「無理すんな、今は下がって体勢を整えるんだ」

 

 

「...けど!」

 

 

「俺なら大丈夫だからさ、な?」

 

 

「......分かった、けど、危ないと思ったらすぐに加勢に入る」

 

そう言うと美遊ちゃんは遠坂達の方へと下がっていく。

 

それを見てから俺はある違和感に気がついた。

 

来ないのだ、黒イリヤちゃんからの攻撃が......。

 

 

「なんだよ、来ないのか?今なんか絶好のチャンスだっただろ?」

 

そう挑発する俺に、黒イリヤちゃんは予想外な返事を返してきた。

 

 

「うーん...正直悔しいけど、降参するわ。これ以上やっても悟誠に邪魔されちゃいそうだし...」

 

 

「・・・えっ...?」

 

 

「だから、降参よ降参!大人しく投降するわ、ほら、拘束しないの?」

 

その呆気ない様子に遠坂が訝しげに問う。

 

 

「やけにあっさりね...なにか企んでるんじゃないでしょうね?」

 

 

「まさか、そんなの企んでたらこの隙にイリヤを殺してるわ、けどそうしないでしょ?...まあ、強いて言うなら、好きな人の近くにいれるから...かしら?」

 

そう言うとピットリと俺にくっついてくる黒イリヤちゃん。

 

 

「へっ...?」

 

 

「なっ...!?」

 

 

「ん、んん...??」

 

その行動に反応したのはイリヤちゃんと美遊ちゃんの二人だった。

 

 

「ハァ...まさかこんなことになるなんて...。悟誠くん、間違っても手は出すんじゃないわよ?」

 

 

「えっ?いいのよ出してくれて、私はいつでもオッケーだから♪」

 

 

「いや出すかよ!!っていうか誤解を招くようなことを言うんじゃ...って二人とも?なんでそんな顔して見るんだ...?いや待ってくれっ!!俺にそんな趣味は無い―――!!」

 

その日、郊外に俺の絶叫が響き渡るのだった。

 

 

 

 

『なら相棒、じゃあコイツらの胸には興味はないのか?』

 

それはそれ、これはコレだ!!

 

 

 

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