Fate/Drag Emperor ドラゴマ☆ゴセー   作:ギミ

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学校での問題?です!(後編)

side悟誠

 

 

「え、えっと...イリヤちゃん...?どうしたの?なんか怖いよ...」

 

 

「ふふ...でも逃げないのね、ミミは」

 

・・・・・・・拝啓、向こうの世界や元の世界の父さん、母さん。私は今、イリヤちゃんと思われる子が屋上で友人と百合を展開している場面に遭遇しています。

 

『まあ、上空からの覗きみたいな形でだがな...』

 

シッ!ドライグ!シッ!!今いいとこなんだから!

 

『仮にも学友を食い物にするようなことを見ているのはどうなんだ...?』

 

うぐっ...ま、まあそろそろ止めに入っとくかぁ...

 

俺はミミに見つからないようにそっと屋上の影に降り立ち、様子を伺いつつ、気配を消して近づく。

 

 

 

 

◆◇◆◇◆sidechange◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

ミユのお陰で屋上まで逃げてきた私はクロがミミに言い寄っている場面に遭遇した。

 

 

「表じゃ優等生の顔して...でも本当は好奇心いっぱい...。行けないことにも興味があるんでしょう?」

 

 

「!イっ...イリヤちゃ...」

 

 

ちょー...っ!!まだやる気なのアイツ!!!?

 

と、そこに、ミミの耳元まで顔を近づけ艶っぽく囁くクロ達に不意に声が掛けられる。

 

 

 

「おーい、百合をするのは結構だがそこまでにしとけー」

 

 

「ぇっ...?ごせい...くん...?」

 

 

「なっ...!?悟誠!!どうしてここに...」

 

そう、そこにはシレッとそれを止めに入っている悟誠くんの姿があったのですから......。

 

というか、私...出て行くタイミング逃した気がするんだけと......

 

 

 

それはきっと気の所為ですよー

 

そうかなぁ...

 

 

 

 

◆◇◆◇◆sidechange◇◆◇◆◇

 

 

 

 

「んー...そんな驚かなくても良くないか?」

 

大袈裟に驚いているクロと未だに顔を赤らめて状況を呑み込めないミミちゃんに俺は苦笑する。

 

 

「...ふふっ、流石ね、悟誠。私に気配すら感じさせずにここまで近づくなんて...」

 

と思ったらなんかクロがなんか強キャラっぽいことを言ってきた。

 

なら、俺もここは乗ってやるしかないよな!

 

 

「フッ...この程度赤子の手をひねるより容易い...」

 

さあ、どう来る?

 

 

「えっ...えっ...?」

 

あー...ミミちゃんが場の流れについて行けなくてアタフタしてるな...。先に帰しとくか

 

 

「えーっとミミちゃん。ちょっとイリヤちゃんと話があるから先に戻っててくれ、すぐに俺たちも戻るからさ」

 

 

「えっ...?う、うん...分かった」

 

曖昧ながらも頷くと、ミミちゃんは教室へと戻って行った。

 

 

「...あーぁ、せっかくミミの反応見て楽しんでたのに...どうしてくれるのかしら?」

 

 

「ん?まあ、それは後な...。...さーてと、出てこいよイリヤちゃん。そこにいるんだろ?」

 

 

「えっ...?」

 

俺が建物の影に向けて声を掛ける。

 

クロも俺に釣られてそちらを見やる。

 

すると、少ししてイリヤちゃんが出てきた。

 

 

「き...気付いてたの...?いつから...??」

 

気まずそうに、だが驚いたような顔をしているイリヤちゃんに俺は笑う

 

 

「まあな、イリヤちゃんここ(屋上)に来た時点でな」

 

 

「最初からじゃん!!」

 

(もぉー!!)とイリヤちゃんが叫ぶ。

 

 

「へぇー...イリヤも来てたんだ。随分遅い登場ね」

 

 

おおっと、私のことも忘れてもらっちゃ困りますよー

 

イリヤちゃんの髪の中より携帯モードのルビーがフワリと姿を表す。

 

 

「さーて、役者も揃ったところで、訳を話してもらおうか?クロ」

 

 

「.........仕方ないわね」

 

軽くため息を吐いて、クロは語り出した。

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

クロが話した内容は単純なものだった。

 

他人とキスをすることでその魔力を奪うというものらしい。

 

俺とのキスはどうやら気と魔力の相性がとても良かったようで、またしたいなどと思わせぶりなことを呟いていた......。

 

それを聞いていたイリヤちゃんはが激怒。

 

その場で転身して威嚇するように叫ぶ。

 

『これ以上私の日常を壊さないで!』と......

 

それに対してクロはさらりと冷たく返す。

 

『与えられた日常を甘受するだけして、悪いことは全て私のせい...わかりやすくていいわね』と......

 

そんな一触即発の空気の中、イリヤちゃんがランサーのクラスカードを取り出す。

 

クロも迎え撃つように投影を始めようとする......。

 

そろそろ止めようかと俺が重い腰を上げようとしたその時だった。

 

校内からドタバタと複数の足音が近づき、やがて屋上の戸が勢いよく開き、中から美遊ちゃん、スズカ、ナナキ、タツコ、そして担任の藤村先生が出てきた。

 

四人(美遊ちゃん除く)はイリヤの格好を見て、唖然として叫ぶ。

 

 

「イ、イリヤ......なんだそのかっこー!?」

 

 

「コスプレ!?学校で!?そんなステキ趣味が...!!」

 

 

「え...ていうかイリヤが二人...!?」

 

 

「ああああああああぁぁぁ...」

 

あ、イリヤちゃんの処理能力が羞恥とかなんやら色々で限界を迎えてる......。

 

 

「ご ごめんイリヤ...。抑えきれなかった」

 

美遊ちゃんは美遊ちゃんだなぁ...この人数を転身なしで抑えようとするところがすげぇや......

 

 

「ぶはっ!イリヤちゃんが二人いるわけないわ!どっちかが別人...部外者でしょう!?どういうことか説明しなさい!」

 

(そして私にキスした方は謝罪と賠償をー!!)

 

・・・・・先生...。最後のがなかったら見直してたのにな......

 

イリヤちゃんはイリヤちゃんで一杯一杯で美遊ちゃんに助け求めてるし、美遊ちゃんは美遊ちゃんでサファイアに記憶消去の方法を聞いてる...あー...こりゃ阿鼻叫喚ってのか?どうしよドライグ......。

 

『俺に聞くな...』

 

ドライグにバッサリと切り捨てられていたところにクロがコホン!と咳払いをしつつ口を開いた。

 

 

「皆さん、お騒がせしてごめんなさい。私は、クロエ・フォン・アインツベルン。イリヤの従姉妹です。来週から転校してくる予定なのでその下見にと思ったんですが、ちょっと挨拶が日本じゃ過激だったみたい。みんなごめんね...」

 

おぉ、なんというか、さすがの機転......オリジナルはと言えば......

 

 

「............パクパク」

 

おぉう...女の子がそんなコイみたいな顔するもんじゃないぜ?イリヤちゃんよ......

 

そんなこんなで、イリヤちゃんの受難はまだ続きそうである。

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