Fate/Drag Emperor ドラゴマ☆ゴセー   作:ギミ

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ドッジボール対決です!!

sideイリヤ

 

 

八人が向かい合い火花を散らす...。

 

......まあ、やる気なのは向こうだけなんだど

 

はあ...。なんでこんなことに...もう適当にやって負けちゃえばいっか......。

 

本当にそれでいいんですか?イリヤさん

 

 

ひゃあっ...!?

 

(ちょ、ちょっと急に話しかけてこないでよルビー!!)

 

唐突にルビーが話しかけてくる。

 

しかしルビーは大して気にした様子もなく、続ける。

 

 

あぁ、それはすみません。ですがイリヤさん、本当にその選択でいいんですかねー?

 

(......?どういうこと?)

 

意味ありげなルビーの言葉に私は聞き返してしまう。

 

 

『食いつきましたね?簡単です。今イリヤさんがやろうとしている試合の報酬を思い出してください』

 

 

(報酬...?)

 

そう言われて私は試合の報酬を思い出す。

 

【負けた方が勝った方の射程となり、なんでも言うこと聞く】

 

そこでふとクロが出していた条件について私は思い出した。

 

 

【私が勝ったら全員一日一回キスをさせてもらう】

 

待って...まってまって...。それじゃあ......。

 

と、そこで嫌な予感がしてきた私に再びルビーが声を掛けてくる。

 

 

『お気づきになりました?今相手には悟誠さんがいらっしゃいます。つまり...』

 

(だ、ダメだよルビ......)

 

 

『私達が勝った場合、クロさんが毎日悟誠さんとキスをできる権利を得てしまうんです!!』

 

 

「いやああぁぁぁ━━━━━━━ッ!!」

 

 

「「「「「「「ッ!!!!!!?」」」」」」」

 

唐突に叫んでしまった私に周りがギョッとして私を見る。

 

 

「え、えっと...あはは、なんでもない...」

 

「.........お、おう」

 

みんなを代表するように悟誠くんが答えてくれる。

 

 

 

 

◆◇◆◇◆閑話休題(そんなことは置いといて)◇◆◇◆◇

 

 

 

 

仕切り直すように審判のミミが声を上げた。

 

 

「それじゃあ試合開始!ボールは初チュー隊からです」

 

『略した...!?』とスズカ達が驚いてるけど気にしない。

 

私はその事よりもこの試合の結果について考えていた。

 

どうしようどうしよう...!!これ私達が勝っちゃったら悟誠くんが毎日クロにキスされちゃう...!

 

「はっはーっ!先手必勝だ!うぉらーっ!!!

 

けど、クロは俄然やる気だし悟誠くんもなんだかノリノリだし......ここでやる気ないの見せたりしたら......

 

誰かの声が聞こえてくるにも関わらず考え事をしていた時だった......

 

 

 

 

「イリヤ!!」

 

えっ...?美遊の声...??

 

と、そこで我に帰った時には後の祭り......。

 

「へっ...??」

 

私に迫り来る回転するボール。

 

と、取らなきゃ...!!

 

そう思って手を出すがもう遅い......。

 

そんな中ふと、迫り来るボールの視界のなか私は考えていた。

 

これ、それならこっちが勝たなきゃいいだけなんじゃ......

 

 

「イリヤちゃーん、本気でこいよーっ!!」

 

悟誠くんの声が聞こえてくる。

 

と、そこで私の中の大事なナニカが外れた気がした...。

 

 

 

バスッッッ!!!!

 

 

 

反射的に腕を広げ、気合いで受け止める。

 

 

「〜〜〜っ!!...はぁ...はぁ...」

 

『おぉーっ!!』と、周りからどよめきが生まれる。

 

 

「へへっ、やるじゃねえかイリヤちゃん!!」

 

相手側にいる悟誠くんからエールが飛んできて私は少し嬉しくなる......が

 

気が抜けたのかそこから手の中からボールが落ちてしまった......。

 

 

「イリヤちゃんアウト!外野にまわってください」

 

審判ミミの非情な一言が掛けられる。

 

ぁ...やっちゃった...?けど、寧ろこれでよかった...のかな?

 

 

ちょっとイリヤ!!なに簡単に当たってるのよ!?」

 

クロの非難の声が飛んでくる。

 

 

「えー...だって...取れなかったんだもん」

 

私取ったじゃん!!気が抜けて落としちゃっただけなんだから!!

 

そう言いたくなるが、バカにされるのが簡単に想像できるので言わない。

 

と、そこで少し心配そうにしているミユと目が合う。

 

 

「......ミユ、後は任せたよ」

 

 

「えっ...う、うん。イリヤがそう言うなら...」

 

私の言葉に一瞬キョトンとするミユだったけど、すぐに頷いてくれる。

 

......正直、アイツ(クロ)の戦いに協力するのは癪なんだけど、悟誠くんをガッカリさせない為にもこの勝負全力で行くよ!!

 

 

 

◆◇◆◇◆sidechange◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

「はっはーっ!先手必勝だ!うぉらーっ!!!

 

タツコちゃんの叫びと共にボールがイリヤちゃんに投げられる。

 

まあまあのスピードでイリヤちゃんに迫るボール。

 

だが、イリヤちゃんは動きを見せない......

 

......?どうしたんだ?

 

そう思って見ていたら美華ちゃんがイリヤちゃんに声をかけていた。

 

そしてイリヤちゃんの眼前まで迫るボール

 

イリヤちゃんも咄嗟に対応しようとするけど、アレは間に合わないよな......?

 

けど、とりあえず、発破かけてみるか!!

 

 

そう思い立ち、イリヤちゃんに叫ぶ。

 

 

「イリヤちゃーん、本気でこいよーっ!!」

 

その直後、イリヤちゃんの動きが一変した。

 

出かかっていた腕を大きく広げ飛んでくるボールを挟み、取ったのだ。

 

 

・・・・・・へっ?

 

『相棒、間抜けに見えるぞ...』

 

煩いぞドライグ!!

 

どよめきが聞こえ、周りを見れば他の人達も感心したように声を上げていた。

 

 

「さすがイリヤちゃんね、中々やるじゃない...」

 

とはタイガー...もとい、藤村先生。

 

それをやったイリヤちゃん本人はと言うと、本人が一番信じられないような顔をしていた。

 

なので認めるようにオレも声を掛ける。

 

 

「へへっ、やるじゃねえかイリヤちゃん!!」

 

それが聞こえたのかイリヤちゃんは嬉しそうにはにかんでいた......のだが

 

そのはにかんだ拍子に力が抜けたのかボールが地面へと落ちてしまった。

 

そこへすかさず飛んでくる審判ミミちゃんの容赦ない一言。

 

 

「イリヤちゃんアウト!外野にまわってください」

 

 

あ、あはは...。これはオレにはどうしようもねえよ......

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

そんなことがありつつも、勝負は白熱していた。

 

といっても、オレのチーム。【初チュー奪われまし隊】のメンバーは今やオレとだけなのだが......。

 

あの後、クロへとボールが渡った時、クロの無双が始まった...。

 

オレは本気を出す訳にはいかないとなるべく手を出さないでいたら、クロはオレ以外の全員を次々と倒していった。

 

オマケに相手は外野から復活してきて満員というヤバい状況......。

 

さすがにオレだけになってしまったら逃げるだけというのも出来ず、かなり手加減してやっているのだが...三人とも強い強い......。

 

下手に手加減しようものならその倍で返して来るのだから溜まったものじゃない。

 

しかし全力で相手する訳にもいかないので、イリヤちゃん達の力量に合わせ、少し強めに投げていく。

 

 

「そらっ......よっ!!」

 

四割程で美遊ちゃん目掛けてボールを投げる。

 

 

「......っ!」

 

割とあっさり取られ豪速球が飛んでくる。

 

はやっ...!!美遊ちゃん。その身体にどんな力が...!!

 

しかし、驚きこそすれ、それに対応出来ない訳じゃない。

 

ボールを受け取り、誰を狙おうか考える......。

 

しかし、いい案は浮かばないので適当に投げるかと考え、投げたのが失敗だった。

 

投げようと腕を振り上げた時、身体の重心が傾き転びそうになってしまう。

 

 

「おわっ...とっ...とっ...とおっ...!!」

 

なんとか転ばぬように建て直したのだが、その拍子に腕からボールがすっぽ抜け、イリヤちゃん目掛けて飛んでいってしまったのだ。

 

しかも力加減が殆どされてない五割程の状態なので物凄い早さでだ......。

 

風を切って飛んでいくボール。野球ではないが、それはまるで消える魔球だ......。

 

とんでもないスピードで迫るボール。イリヤちゃんは反応出来てない...!!マズイ...!!

 

 

「イリヤちゃん...!!」

 

オレは瞬間的に地を蹴り、イリヤちゃんの前に立ちボールを受け止める。

 

 

ギュルルルルルルッッッ!!!!

 

 

「うおおおぉぉぉぉっっ!!!!」

 

超回転をするボールを両手で全力で受け止める。

 

やがて回転は弱まり、少しの間腕の中で回った後に止まった。

 

 

「ご、悟誠くん...?」

 

そう心配そうに声をかけてくるイリヤちゃん

 

オレは安心させるように微笑んで声を掛けてやる。

 

 

「ふぅ、危なかった...。大丈夫だったか?イリヤちゃん」

 

その瞬間、周りから大歓声が湧き上がるのだった......。

 

 

 

オレは自分のボール止めただけなんだけど...ナニコレ......??

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