Fate/Drag Emperor ドラゴマ☆ゴセー 作:ギミ
side悟誠
「あれ?なんか、思ってるより落ち着いてるない...?」
『あらら、どうやら自体は思ったほど切迫してなかったみたいですねー』
場の空気が緩んだ時に現れたのはイリヤちゃんだった。
オレ達が争っていると思ったのか転身した姿でやってきている。
「おっす、来るのはわかってたけど、そのカッコで来るのはちょっとばっか遅かったかなぁ、イリヤちゃん」
もう少し早ければその姿も活躍したんだろうが......
「えっあ、えぇ...??」
困惑したように辺りを見回すイリヤちゃんだったが、ふと美遊ちゃんの姿を見て一瞬で食いつき始めた。
「あれっ?なにミユその格好!?新コス!?」
「うっ...あっ...え、えっとその...」
「............」
それをなんとも言えない表情でみるクロ。
オレはクロに近づき話しかける。
「な?あんな風に出来る子がそんな暗いことを考えるわけないだろ?」
「.........」
「クロ。これでも、お前はイリヤちゃんを狙うっていうのか?」
『それならオレが相手になるぞ?』と暗に伝えてみる。
「......どうして、どうしてそこまでイリヤを庇うのよ...」
少しの沈黙の後、クロが話し始める。
「無理よ...私にはムリ...もう私にはこれしか残されてないのよ...イリヤは言った。『元の生活に戻りたい』って、ならもう私たちには関わらないで!目を閉じて耳を塞いで閉じこもっていればいい!それがアナタの望みでしょう?」
さらにクロはオレに向けて続ける。
「そうすれば悟誠、あなたも彼女を助ける必要が無くなるわ...。一人分減るんだからあなたも楽になるでしょ?」
「.........」
やっぱり、考えは変わらないんだな...クロ......
『どうする?相棒』
ドライグ...分からないんだ。どうしたらクロは分かってくれるんだろうな......
『難しい問題だな...俺に聞かれてもなんとも言えん...』
オレたちがそんなふうに考えている時だった。
ふと、イリヤちゃんが声を上げた。
◆◇◆◇◆会話Part◇◆◇◆◇
以下
「」イリヤ
「」クロ
「」美遊
「」悟誠
「ちょっと...落ち着いてよ...!」
「......なんですって?」
「私だって認めたくない...でも、もう分かってるの!
「.........!!」
「確かに以前の私は、自分の力が怖くて逃げ出した。何もかも投げ出して、閉じこもっちゃった...。でも、
私が皆との出会いを否定したと思った?また目の前の問題から逃げようとしてるように見えた?知ってるくせに......あなたは知ってる!
私はもう逃げない!出会った人も、起こってしまった出来事も、全部、なかったことになんて絶対しない!!」
「......ご高説ありがとう。それで?じゃあどうするの?」
「...!」
「これで仲直りしておうちに帰ればいいのかしら?じゃあそのあとは?ずっと私の正体を隠したまま生活していこうっていうの?そんな生活続くはずがないわ、今だってかなり無理が出てる。......ねぇイリヤ
日常って、何なのかしらね
家族がいて、家があって、友達がいる。私にはそんな当たり前のモノさえ与えられなかったわ。私は『無かったことにされたイリヤ』だから......。
でも、何の奇跡か、私は今ここにいる。考える意思がある。動かせる身体がある。だから、この手で自分の日常を取り戻したいと思うの。私たちには二人。でも、
「させない...!」
「そういうことか...クロがそんな行動に出るのは...けど、そうはさせねえ!」
「あ―――も―――!!!」
「いい加減に...」
「し...て...?」
「はは...は...なにか来るのは気づいてたけど...まさか...」
「そういうことは先に言ってよーっ!!いひゃあぁぁぁッ!?」
「まさか...こんな所に車で乗り込んで来るとは...なんつー人だよ...」
「母さん」