Fate/Drag Emperor ドラゴマ☆ゴセー 作:ギミ
今回少しDB要素があり、話がおかしく感じるかもしれません...m(_ _)m
side悟誠
「.........アレ...」
気がつくと
「......どうしてこんなとこに...ん?待てよ、ここって確か...」
「あぁ、僕達の居住まいのだよ、孫 悟誠くん」
突如、背後から声をかけられそちらを見ると、そこには見覚えのある男性が立っていた。
その隣には同じく見覚えある白い長髪に腹を出した白いドレスのようなものを纏った女性だった。
「やっぱりアンタだったんだな。エミヤさん...それに、母サ...、んんっ、アイリさん」
「あら、私にも
「敢えて言い直したのに言わせようとするなよ台無しでしょうが...!!!?」
やっぱり、何処の世界でも、
「すまない、普段はこんなことはないんだが...キミが来ているからか、どこかはっちゃけてしまっているようだ...」
「そう思うならもう少し抑えてさせてくださいエミヤさん...」
エミヤさんは肩を竦めて苦笑いをする。多分、この人も案外苦労してるんだな......
そんなことを考えつつも、俺は頭を切りかえ、疑問を投げかけてみることにした。
「そういえば、どうして俺をここに?」
「ん?あぁ、それはね...」
「あなたに、今の
どうやら、依頼の達成という訳ではないらしい......。
けど、今のイリヤちゃん達が見ているもの...?なんだそれは......
「キミも知っての通り、今あちらではイリヤ達の戦いにアイリが乱入していたところだろう?」
あー...言われてみればそうだった......。
俺、クロの攻撃を受け止めて気絶したんだっけ......
「今、二人のイリヤも
「要件はそれだけだ、すまない、まだキミを元の世界に返してはあげられないんだ」
申し訳なさそうに言うエミヤさんだが、俺は気にしない。
「大丈夫ですよ、俺だって、あのまま帰るだなんて嫌なので...やるからには最後までやり抜きますよ」
そういうと、二人は安心したように笑った
「あぁ、やっぱりキミに頼んでよかった...。あぁ...安心した......」
そう言ったエミヤさんは心のそこから安心したように目を閉じ、呟く。
それを見て、
「それじゃあ、そろそろ行ってらっしゃい、さっき話したことはあなたの夢の中で見せるわね」
そうして俺のすぐ目の前に謎の穴が広がった。
「分かりました。それじゃ二人とも、また...」
そうして俺は、自らその穴に飛び込んで行くのだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
次に気がつくと、そこは薄暗い場所だった。
よく見ると、奥の方に二つの人影が見える。
アレは...エミヤさんと、
「――を捨てるということになる。どういう意味かは君が一番...」
「分かっています。その上で天秤を傾けたの...。もう...決めたことだから」
二人は背を向けているが、何かを話しているようだった。
耳を済ませて会話を聞くために、二人に注目する。
あ、
「私に選択肢を与えてくれたのは貴方。なら...イリヤにそれを与えられるのはきっと私の役目だわ」
「...八ヶ月の生命が千年の悲願に勝るとはな」
なんだ?一体何を話しているんだ?天秤?千年の悲願?
少しづつ、
「おかしいかしら?」
「どうかな...けど、きっと間違いじゃ......ない」
そこまで聞いたところで
「さぁ、イリヤ。おねむの時間よ。次に目覚めた時、あなたは生まれ変わるわ...」
そうか、コレが...クロのイリヤとしての......
そうして伸びてきたが腕が俺に触れようとした時......
トプンッ...
ん?トプン?
ちょっと待てよ...これってまさか...水中!!!?
まずい!!溺れる...っ!!
「うおわあぁぁぁっ...!!!?」
いきなりの状況に慌てるが、足がついたことを確認し、勢いよく立ち上がる。
「はぁっ...はあっ...はぁっ...あ、アレ...?」
ここ...何処だ?風呂...?
状況が掴めず俺が辺りを見回してみると、隣にはイリヤちゃんとクロの姿が......
えっ...というかなんではだ...か...?ん?もしかしてオレも...!?
「ここ...大浴場?なんで...って!!悟誠くんナンデイルノナンデ...!!!?」
そんなのオレが聞きたいとこなんだけど......
オレとほぼ同時に気がついたイリヤちゃんが俺に気が付き慌ててその湯の中に身を隠す。
「あらあら、やっぱりこうすると早いわねー、おはよう二人のイリヤちゃん。それに悟誠くん」
んんっ...?この声は...というかさっきまでま散々聞いてたこの声は...!?
慌てて振り向くと、そこには髪を後ろで縛り、身体にタオルを巻いただけの母さんと美遊ちゃん達がいた。
「か、母さん...?これはいったいどういう......」
「ん?悟誠くんどうしたの?あっ!もしかして私の身体に見惚れちゃった...?」
そう言ってラインを見せつけるようにくねらせる母さん。
おぉ、形のいいおっぱい...!!ってイタイイタイイタイ!!両サイドから頬をつねるな二人とも!!それと美遊ちゃん!その顔はやめてぇ!!
「うふふ、もう少し息子の反応を楽しみたいところだけど、あなたはこれを付けておいてね」
そう言ってオレは何かを被せられ、目を覆われてしまった。
「えっと...母さん、これは?」
「これから話し合いをするんだけど、あなたは男の子だからそのままって訳にはいかないから、残念だけど、それで我慢しちょうだい♪」
なん...だと...!?これじゃあみんなのおっぱいを合法的に見られないじゃないか...!!
『頼むからやめてくれ相棒......』
くうっ...!!けど仕方ない、それどころじゃないってことは確かなんだろうし、潔く諦めるさ
『......そういう所は孫悟空に似てきたな、相棒』
そうか?なんか、嬉しいな......
その後は母さんからイリヤちゃんの秘密や聖杯戦争のことを聞いた。
それは夢で見たあの時のことだった。
クロはイリヤとしての記憶、知識、機能を封じられてイリヤちゃんの中で眠っていた。
だが、何かの拍子にクロとなって表に出てきた。
クロは母さんに詰め寄る。
イリヤちゃんに普通の生を歩ませるならそれでもいい、けれど魔術師として...アインツベルンの魔術師として私を返して欲しい...と......。
しかし母さんはアインツベルンはもう無いと言った。聖杯戦争はもう起こらないとも......。
「なに...それ......それじゃ...」
「クロ...!?」
何かを感じとったような美遊ちゃんの言葉、それと共に膨れ上がるクロのエネルギーをオレも察知する。
「私の居場所はどこにあるのよ!!」
「全部奪われた!!全部失った!!何も...何も残ってない!!」
「クロ!やめて...!!」
美遊ちゃんの止める声や、ルビーの慌てる声が聞こえる......
「なんて惨めで無意味なの!!誰からも必要されてない!!こんな...こんなことなら最初から...っ」
そこまで言いかけたところでクロの言葉が途切れる。
そして、オレは気づいた。クロから感じるエネルギーが切れてしまったことに......
「そっか...使い過ぎちゃったか」
そんなクロの諦めたような言葉が聞こえてくる。
美遊ちゃんが驚愕の声を出しているのも聞こえる。
「
その聞こえてきた言葉を最後にクロの気配が消え......ん?
消えて...ない?クロの気配はまだ感じられる。
「勝手に出てきて、勝手に消えないでよ!」
!!この声は、イリヤちゃん...?
イリヤちゃんは続けるように話をする。
自分は今話を聞いてもあまりショックを受けてない、それはきっとクロが傷ついているからだと...私が負うものを全部あなたが肩代わりしてくれていたことに気がついた...と......
泣き声を孕ませながらもイリヤちゃんはそう話す。
しかし、クロの気配が再び消え始める。
どうやらイリヤちゃんがやったことだけでは止められなかったらしい......。
どうすりゃ...どうすりゃいいんだ...!?オレは目を隠されてて何も見えない...!!
「もう、いいわ...消える時に泣いてくれる人がいるなら、意味はあったわ」
......ッ!!そんなことで...!!
―――悟誠!オラ達が協力してやる!―――
この声、父さん!?
―――話してる暇はねえ!!今からオラが言うことをそのまま口に出すんだ!!―――
「......っ!?な、なにこれ...玉?」
母さんの不思議そうな声が聞こえてくるが、今は聞いていられることはない......。
「そんなこと、させねえ!!いでよ神龍!そして我の願いを叶えたまえ!!」
オレは言われるがままに、父さんの言葉通りにその呪文を言い放った。
すると辺りの空気が変わった。何か大きな音が聞こえてくる。
《さあ、願いを言え...どんな願いでも一つだけ叶えてやる》
あぁ、父さん...。これは最高の協力だよ......
周りが息を飲む声が聞こえるなか、オレは父さんに感謝をしつつ、中からでてきたであろう神の龍に願いを言う。
「神龍!今すぐクロを...クロエ・フォン・アインツベルンを助けてくれ!!」
《......容易いことだ》
恐らく神龍が瞳を輝かせたのだろう音が聞こえてくる。
「......えっ?アレ...?」
そのすぐあとに、クロの困惑した声が聞こえる。
《願いは叶えてやった...さらばだ!!》
そして神龍が去る声が聞こえた後、空気が霧散する。
どうやら終わったみたいだ......。
「えっと...私、助かった...の?」
後にはクロの困惑する声しか聞こえなかった。