Fate/Drag Emperor ドラゴマ☆ゴセー 作:ギミ
side悟誠
あの後、何とかバゼットとの交渉を成立させた遠坂達は、集めた六枚のうち、三枚を返してもらえることになった。
「八枚目のカードよ」
俺にはよく分からなかったが、遠坂の言っていた八枚目バゼットや遠坂達にはこれはとんでもない意味があるらしかった。
訳が分からないまま話を聞いていたが、オレが気になったのは......
「八枚目のカード...?そんなの、あるはず...ない...」
そう呟く美遊ちゃんの顔だった。
◆◇◆◇◆閑話休題◇◆◇◆◇
時間は飛び、現在オレ達はとあるショッピングモールへとやってきていた。
オレ以外の全員は、何故か妄想の旅へと旅立っていたが......。
「......というか、これ、本当にオレまで来てよかったのか?」
やいのやいのと盛り上がるJSズとは逆に、オレは正直戸惑っていた。
こういうのって、普通女子同士で来るもんだろ?なんでオレまで同行してるんだろうか......
「悟誠、水着持ってないかと思ったからルヴィアさんに悟誠も参加することを話したら、ついでに買ってくればいいってコレを...」
そう言って美遊ちゃんが取りだしたのは虹色に輝くカードだった。
「な...なぁ美遊ちゃん...?そのカードはいったい......」
「...?コレを出せば店ごと買えるって言ってた」
「み、店ごと!?絶対いらねえよなそんなに!!!?」
どんだけ買わせるつもりだよあの金髪縦ロール!?
オレが金銭感覚の違いに愕然としていると、視界の端に何やら頭のようなものが......
「えっと...?何やってんだ?お前ら......」
「へへへ...いやーほんと、美遊様と友達になれてよかったですぅー」
美遊様...!?
「うへへへ...ずっと友達でいてくださいねぇ〜」
「やめてー!!それはどうみたって友達にする画えじゃないから!!」
イリヤちゃんのツッコミが今日は鋭いぜ......
「??...あなたたちと友達になった覚えはないんだけど...」
「そんな曇りなき眼まなこで...!?」
そして美遊ちゃん、相変わらず可愛い顔して容赦ないな......
そういや、ミミちゃんとクロは...?あぁ、いたいた...ん?
なんか...様子がおかしいな......
『確かにな...話しかけてみればどうだ?』
まあ、そうだな...体調でも悪いなら困りもんだし......
「おーい、どうしたんだよ?」
「!...あ、悟誠くん。クロちゃんが...」
ん?クロ......?
「.........悟誠」
...?なんだか元気ねえないつものクロじゃねえみてえだ
「どうしたんだよクロ、今日は元気ねえじゃん。まさか体調でm「丁度いいわ、悟誠、こっち来て」へっ...?」
「はっ...えっ...えっ...?」
いきなり俺の腕を掴んで離れていくクロ。
「ちょっ...悪いミミちゃん、ちっと行ってくる!すぐ戻るから」
ミミちゃんに軽く声をかけつつオレは引かれるがままクロにつれて行かれるのだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「で、こんなとこまで連れてきてどうしたんだよ」
「.........魔力がね、切れそうなの...」
・・・・・・は?
「待て待て、どういうことだよ?」
コイツはあの時ドラゴンボールで助かったんじゃ......
「そうよね、悟誠は知らなかったんだっけ...ホントはイリヤが一番いいんだけど、あの状態じゃ声掛けられそうにないから...」
そう言ってクロはしおらしい態度のまま、オレに事情を説明してくれた。
あの後、神龍シェンロンの力で何とか一命を取り留めたクロだったが、完璧に治ったという訳ではなかったらしい。
消えかけていたクロに神龍は充分な量の力を分け与えていった。
だが、それは本来生活している中で失われていくものだという。
そして現在、クロの中の力はまた尽きかけようとしているらしい......。
「あー...つまりアレか、ホントならイリヤちゃんからその魔力...?ってのを分けてもらわないと普段の生活すらもままならないと......。なんでオレに言うんだ?」
「っ───だって、なんか分からないけどあのへんな龍が助けてくれた時になんかよく分からない力を入れていかれた時に...『ついでに気力で補給できるようにしておいてやった...さらばだ...!!』って言って消えて言ったんだから」
・・・・・・は?つーことはコイツ、今魔力?と気で生活出来ると?
「その後しばらくほっといたけど、なんでか分からないけど、周りのから人のその力...気力っていうの?それを感じとれるようになっちゃったのよ、そしたら悟誠から力だけが段違いに多いくて...それに、前にした時...かなり...良かったから」
ははぁ...。それでオレの所に来たと.........
「ってえええモモガッ...!!?」
「ちょっ...声が大きいから!!」
オレの絶叫が響き渡りそうになるのを慌ててクロに塞がれる。
いや、これが叫ばずにいられるか!!もはや超展開過ぎてついていけねえよ!!
......ともかく、少し落ち着いたので、オレはクロに手を退けるようその手を叩く。
少ししてクロが手を退けてくれたので息を整えつつ、オレは口を開いた。
「はぁ...話は分かった。けど、それならオレなんかよりもイリヤちゃんのがいいんじゃないのか?それにこういうのはもっとよく考えて......」
「・・・・・・悟誠はあの空気の中声掛けれるの?」
・・・・・・あー...無理だな
「.........それに、誰でもいいってわけじゃないわ、私は...その、するなら...悟誠とがいいの......」
...!?な、なんだよそれ......
っつか、なんか今日のクロ、可愛いような......
いやいやいや絆されるなオレ!!オレには18号という嫁が...!!
「悟誠は...私じゃ...イヤ?」
っ...!!こんなの、断れるわけ......
『お、おい相棒...まさか...』
悪いドライグ...18号には黙っておいてくれると助かる......。
「......分かった、今回だけだぞ?」
「!!...ありがとう、悟誠」
そうしてクロがオレに近づいてくる。
オレはクロがもたれ掛かりやすいように、その身体に手を回し支える。
そして、オレとクロの口が触れようとした...その時だった。
「だっ...ダメ───っ!!」
そんな聞き覚えのある声が聞こえたその直後、オレの後頭部に強い衝撃が走った。
「がっ...!?」
オレの意識はそのまま暗闇に暗転していくのだった......