Fate/Drag Emperor ドラゴマ☆ゴセー 作:ギミ
side悟誠
結局あの後、タツコは奇跡的に無事(何故か受け身だけは異様に上手いらしい)だった。
そしてそのお詫びとして運転手から一万円を貰うなんていうことがありながら、その件は落ち着いた。
その後、イリヤちゃん達に
オレ?俺は時々アイツらに交じって遊んだり、士郎達みたいに見守ったりと適当に過ごしてたよ......。
そんなこんなでしばらく遊んでいると......
「えっ...?じゃあミユは海来るのって初めてなの?」
なんとなく四人で集まっていた時にふとイリヤちゃんがそんな話をし始めた。
「来たのは二回目、入るのは...初めて、だから海で何をするべきなのかよく分からない」
はは、海に来てまでそう考えるのか、なんというか...実に美遊ちゃんらしいな!
「そんな考えなくてもいいんだぜ美遊ちゃん、イリヤちゃんやクロ達みたいに素直に楽しめばいいんだよ」
「そうそう!悟誠くんの言う通りだよ!!海に来てまで考えてたら損だよ!!」
イリヤちゃんがオレの言葉に乗ってきてくれる。これは良い押しになるんじゃないか...?
「素直に...?悟誠がやっていたことも楽しいの...?」
へっ...?
「えっ、なになにどういうことミユ」
「悟誠、私達や士郎さん達といない時に、他の観光客ばかり見てた...」
ギクッ...な、何故それを......
「な、なんのことだかさっぱりだなぁ...?」
「ウソ、女性観光客を見てた...とても嬉しそうに...」
なん...だと...バレてる...オレが他の若い子たちの水着を見てたことがバレている...!?
こ、ここは逃げなくては...!!
「ご〜せ〜い〜?どういうことか説明してくれるわよね〜?」
逃げようとしたらクロに捕まった!?
「やめろクロ!!HA☆NA☆SE!!」
「離すものですか!!私というものがいながらそんなこと...説明してもらうまで話さないんだから!!」
クソっ...こうなったら変身して...!!
そう思ったとき、ふと気になることが聞こえてきた。
「小さい頃は冬木市に住んでた、父と二人の兄と......四人で。でも、父が病死してからは...それから海外に引き取られた、こっちに帰ってきたのはつい最近...」
この声は、美遊ちゃんだな...昔のことを話してるみたいだ......。
「もしかして、そのお兄さんってのが...」
「......うん、士郎さんによく似てる人」
「.........そっか...」
......言ってたな、美遊ちゃんに士郎そっくりの兄がいたって話
「............やっぱり、踏み込まないのね」
ふと、背後からそんな声が聞こえ、見るとクロが悩ましげな表情でポツリと呟いていた。
気が付けば、拘束する力もかなり緩んでいる。
「なぁ、どうしたんだよクロ、お前らしくもない......」
「えっ...別に、ただイリヤの慎重さに呆れてるだけよ、ミユは絶対何かを抱えてるの...多分それも、私達が無関係じゃない何かを...」
[アイスキャンディー!!]
「美遊ちゃんの事に...クロたちが...?」
[イカーッスカー!!]
「ただの勘だけどね[アイスキャンディー!!]もうこうなったら私が[イカーッスカー!!]無理やりにでも[アイスキャンディー!!イカーッスカー!!]...っ...あーもうっ!!うるさいわ!!」
あ、やっぱ限界だったらしい...オレもそろそろやかましいなとは思ってたけど......
と、そこでクロの声に反応して声が止まる。オレもその方向を見てみると......
「むっ...?」
海の家スタイルに身を包んだ敵...バゼット・フラガ・マクレミッツが立っていた。
・・・・・・いや、本当になんでさ