Fate/Drag Emperor ドラゴマ☆ゴセー 作:ギミ
side悟誠
「なんだなんだ...!?」
轟音のする方へ行ってみると、なにやら人が集まっており、その先にはデカい重機が入り、何か工事をしていた。
何やってんだ?こんなとこで...。工事......か?
『だとしてもこんな砂浜でやるものか...?』
ドライグと二人で首を傾げていると、見覚えのある奴らが視界に入ってきた。
「おい、イリヤちゃんたち...アレって...」
「えっ...あ、あのツイテールと金髪ドリルって...知ってる人たち...だよね?どう見ても...」
「それしかないでしょ...。なんであの二人がいるの...?しかもあんな近くで...」
オレ、イリヤちゃん、クロがそれぞれの疑問を浮かべていると、向こうもオレたちに気がついたようで声をかけてきた。
「あら、イリヤたちじゃない」
そう言って近づいてくる黒髪ツインテと金髪ドリルの女性二人......。
「あれは...遠坂にルヴィアじゃないか」
「こんな所でなにを...?海水浴...という訳でもなさそうだが...」
「あっ...!」
オレたちに着いてきた士郎たちも気がついたように口を開く。
それに気がついたイリヤちゃんが素っ頓狂な声をあげるが、敢えてそれはスルーする。
しかしここに追い打ちをかけるように......
「アイスキャン...むっ?」
まさかのここで
・・・・・どう収集つけたらいいんだこのカオス空間
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「.........奇遇ですね、このような場所で...」
最初に口を開いたのはバゼットの方だった。
「バゼット...!?」
「なんて格好してますの!?というかシェロ!!」
バゼットを見た凛とルヴィアが警戒したように声を上げる。
・・・・ルヴィアに関してはイマイチ気を張りきれてないように見えるけど......
「なんだなんだ?」
「知り合いか...?」
士郎達も訳が分からないといった様子で動かない。
「なあ、これどうすんだ?」
「どうするって...どうしよう...」
「打つ手が分からない...どうするべきなの...?」
「とりあえず様子見しかないんじゃない?いざとなれば悟誠よろしく♪」
無茶を言ってくれるな...クロめ......。
「ホントいきなり現れるやつね!!どうする!?こっちはまだ準備が...!!」
「落ち着きなさい ここで事を始めるほど愚かではないでしょう こんな大衆の面前で... というかシェロの面前で......」
「というかシェロ!!」
「さっきからシェロシェロうっさいわよあんた!!」
そんなことを話している間に、遠坂達はさらに警戒レベルを上げていた。
というか士郎のやつ愛されてんだなぁ......
『相手があの二人では小僧も苦労するな...』
そんなドライグの哀れみの言葉を聞きながらオレは様子を見守る。
「......? お前たちはここでなにをしているのだ その格好 海水浴という訳でもなさそうだが...まさかとは思うがその怪しげな工事に関係しているのか?」
おっ、鋭いな士郎の連れ、そのまさかだよ
「オホホホホ そんなまさか♪」
「...っ!?」
軽やかに誤魔化すルヴィア
だけど残念、隣のヤツの反応でバレバレだぜ......?
「ふむ......」
一成も何かに気がついたようで、工事現場を一瞥すると、ある場所に向け歩き出し......
「では 施工主がエーデルフェルトとなっているのは何故だろうな?」
その言葉に悔しそうな表情を浮かべる
「これ 八枚目のカード元へトンネルを掘る工事」
「へっ...?どういうことだ...?」
不意に口を開いた美遊ちゃんにオレは聞き返す。
「カードが地中深くにあるから そこまで掘り進んでから鏡面会にジャンプするみたい」
「ははーん なるほど」
「そんなのオレが砕いてった方が早い気がするけど...」
「とんでもないことサラッと言わないでよ悟誠...」
クロにツッコまれる...オレ、そんなおかしなこと言ったか?
疑問を浮かべていてふと気づく、イリヤちゃんがツッコみにこないことに......
「.........っ」
見ると、イリヤちゃんは何か悩むように俯いていた。
イリヤちゃん...何を悩んでるんだ...?
更にそこに追い打ちをかけるように、事態は動いていく......。
「おー いたいたイリヤズ」
「これなんの工事??」
「うおおっ!でっけーはたらくくるまだな!!」
チビーズどもが来てしまった......
これには先程まで何も反応しなかったイリヤちゃんも...
「あうあっ......!!」
これである......
「これぞまさしく四面楚歌...ってやつか?」
「そんなこと言ってる場合!?すぐ引っ込ませないともっとめんどくさいことになるわよ!!」
「それもそうだ...直ぐに撤収させよう」
そうしてオレたちはすぐさま行動に移るのだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
あの後、チビーズを撤収させようとしたところ、ナナキのやつが黒髪ツインテ&金髪ドリルを見つけて騒ぎ出し、一悶着あった。
ナナキの姉ちゃんがあの二人に巻き込まれてトラウマを植え付けられ、かなり大きな騒動が露見したり......
それに巻き込まれてイリヤちゃんが抗争に引っ張り込まれ......
士郎の連れがホモくさいことを抜かし始めたり......
ぼったくりアイスキャンデーの店員はところ構わず叫んでいたりと、カオスな空気に包まれていたのにイリヤちゃんが耐えきれなくなり逃げ出した...のだが......
「イ───リ───ヤ───」
ん...?なんか落ちて...??
「へっ...?お、オレ...?」
「さんッ!!」
「うごっ...!?」
落ちてきた物体はイリヤちゃんの名前を呼びながらもイリヤちゃんではなく、オレの方目掛けて落ちてきて...
額に凄い衝撃を感じた直後────────
「ごっ...悟誠く───ん...ッ...!!!!!!!?」
大慌てで駆け寄ってきてるらしいイリヤちゃんの声を最後に...
「はは、は...なん...でさ...」
本来俺のセリフじゃないセリフを呟き、オレの意識は暗転した......。