Fate/Drag Emperor ドラゴマ☆ゴセー 作:ギミ
side悟誠
「だあああぁぁぁッ!!」
「ぬおおおぉぉぉッ!!」
作戦会議の後、オレは家へ帰り、精神世界内でドライグと修行に励んでいた。
「精が出るな、相棒...」
「あぁ、ドライグ。今夜だからな」
しばらくぶつかり合った後、オレ達は休憩を挟みながら話していた。
「今夜の零時...だったか」
「あぁ、多分最後の戦いになると思う...」
正直、あの時感じた違和感が拭えてないままだけど、なんでそんなふうに思うのかも分からないんじゃ話にならない......。
「せめて、少しでも鍛えてイリヤちゃん達に危険が及ばないようにしときたい」
「......それは、相棒の感じていた嫌な予感というやつか」
「あぁ、なんでこんな事を思うのか分からねえからなんとも言えないけど......」
「孫悟空譲りの勘か?」
「父さん譲りかは分からない...けど嫌な予感がするのは確かだ...何も起こらなきゃ良いが...さあ、続けようぜ!!」
そんなことを考えながらも、オレは約束の時間まで再びドライグとの修行に励むのだった。
◆◇◆◇◆sidechange◇◆◇◆◇
「ちょっとイリヤ! 引っ張らないでよ!」
ママを問い詰めるクロをひっぱり、私は自分の部屋まで連れて行く。
「......どういうつもり?」
クロが不服そうに問いかけてくる。
「ママにはまだ聞きたいことがたくさんあったのに!!」
「クロ、 ......多分だけど、ママはこのカード騒動には関係ないと思う」
そんな私の言葉を聞いたクロが反発するように返してくる。
「そんなわけない!! 聞いたでしょ、聖杯戦争で使用するクラスとカードに書かれたクラスは一致してる。これが偶然なはずがない!!」
そんなの分かってる......
「うん、もしかしたらカードと聖杯戦争は関係があるのかもしれない。 でも......」
ママのあの態度......あれは...
「
「クロにだって分かるでしょ?ママが嘘を吐いてるかどうかなんて」
その言葉にクロは黙りこくってしまう。
「だからこれは、私たちの問題なの...」
分からないことばかりで不安ばかりだけど......やるしかないんだもん!!
カードのこともそうだし、悟誠くんのこともある......。
「私たちで答えを見つけよう、きっと...見つけなきゃいけないんだ。それがどんなものだったとしても──」
そんな私をクロはあまり納得していなさそうな顔で私を見ていた。
「......それより、悟誠は何してるのよ、帰って来てから部屋に籠り切りじゃない」
「わかんない、なんだか『ギリギリまでできるだけの準備をしてくる!!』って言って部屋に籠っちゃったから...」
「準備...ね、何をしてるのか見に行こうかしら...」
「さっきお兄ちゃんに聞いたけど、悟誠くん、部屋で座禅組んだまま、目を瞑って動かないんだって...声掛けても反応なかったって...」
「怖っ...。そんなのでなんの準備をしてるのかしら......」
「わからないけど、今は邪魔しないでおこう?悟誠くんにも考えがあるんだろし......」
そんなことがありながら、私たちは作戦決行の時間まで待ち、出掛けていくのだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
作戦結構間近、オレたちはルヴィアが掘り進めたボーリング工事のトンネルを降りて行っていた。
「──暗くて殺風景......。エクストラステージにしては華のない舞台ねー」
「ちょっとクロ、もう少し緊張感を持って......」
クロの少しだけ退屈そうな様子に遠坂が苦言を零す。
「まあまあ...いいじゃねえか、遠坂。このくらいの方がいざって時に力が出せるってもんさ。けど、クロも気は抜きすぎるなよ?」
「分かってるってば、そんなウキウキしてる悟誠に言われるのはちょっと心外だけどー...」
はは、違いねえや...けど、本当に楽しみなんだよな......
『流石にサイヤ人だな...相棒』
あぁ、本当にこの力をくれたベジータさんには感謝しねえと......。
「手筈は昨日確認したとおりよ。 小細工なしの一発勝負。最も効率的で合理的な戦術......すなわち......」
「初撃必殺──!!」
初撃必殺...いいじゃねえか、オレは様子見だが......
「そろそろ時間...なのですけど.........」
「来ませんね」
おいおい...怖気付い...ん?
「遅刻者はほっといて先にやっちゃおうよー」
「うーん、それもやむなしかし「いや、そうでも無いみたいだぜ?」...え?」
オレは今しがた自分たちが降りてきた階段を見上げる。
(カカンッ)
そんな音が微かに響く......。
それは徐々に近づくように大きくなっていき......
(ゴオンッ...)
「.........」
その音と共に降ってきたのは、バゼットだった。
「よぉ、待ってたぜ、執行者」
オレは軽く挨拶をしておく。共闘はしないにしろ、共に行くのなら友好的にするべきだ
「──始めましょうか」
ルヴィアの言葉に全員が配置につく。
「いい?とにかく最大の攻撃を放つだけの作戦だけど、もし敵からの反撃があったら守りの要はイリヤの物理保護壁よ。でも、それを別にしても、イリヤはともかくダメージを受けないように!」
「ぇ?なんで?」
不思議そうなイリヤちゃんにクロが呆れたように話す。
「痛覚共有の呪い!!忘れたの?」
「痛覚...あっ、そうか !私が怪我したらクロも怪我しちゃうんだ...」
あー...そんなのもあったな確か......
ん?待てよ?なら、それをオレにやってもらったらオレはあの特性でまた強くなれるんじゃ......
『その代わりに護衛の娘が死にかけることになるがいいのか?』
ぁ......。
ま、まあ元気なのが一番だよな ! !
「ま、呪いがどうこうは関係ないわ、この先の戦いは......」
「先にカードを手にした者が所有権を得る、ただそれだけの勝負よ ! !」
早い者勝ちか...腕がなるな !
「──いきます !」
美遊ちゃんの言葉を合図にオレ達は鏡面界へとジャンプしていった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ジャンプした先で、オレたちを待ち構えていたのは悪意に満ち溢れた空間だった。
「おいおいおい...これって...」
「黒い...魔力の霧 !!」
「セイバーの時と同じやつ...!?」
『いいえ、これは明らかに......
桁違いです...!!』
そんな全てが一線を凌駕する最後の戦いの火蓋が......
今、幕を切って落とされた......