Fate/Drag Emperor ドラゴマ☆ゴセー   作:ギミ

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終わらぬ戦い...です!!

side悟誠

 

 

あの後、イリヤちゃん達に連れ戻されたオレは共に現実世界へと戻って来ていた。

 

 

「!! ......イリヤ!! クロ!! 悟誠くん!!」

 

慌てたような遠坂の声が聞こえてくる。

 

どうやら、戻されちまったらしい。

 

 

「だ...脱出...できた...?」

 

 

『いやはやー間一髪でしたねー』

 

 

「......なんだったのアレ......」

 

二人が青ざめたように話す。

 

 

「このバカ!!美遊のジャンプ直前で抜け出すなんて何考えてるのよ!!」

 

『クロまで着いていっちゃうし、無事だったから良かったようなものの......』

 

と、続ける遠坂にイリヤちゃんタジタジである。

 

しかし、オレやクロの様子を見てか、ルヴィアが口を開く。

 

 

「素直に無事...とも言いきれないようですわね。いったい何があったんですの?」

 

ルヴィアの問いに、ゆっくりとクロが答える。

 

 

「地獄を...いいえ、神話を見たわ......」

 

それきり口を閉じたクロに変わり、オレが口を開く。

 

 

「...分かったことは二つだ、敵のアイツの正体は不明ってことと、あのカード...クラスカード...だっけか? それはアレだ...えっと、弓の...」

 

 

「弓...アーチャーのこと...?」

 

美遊ちゃんの言葉にオレは頷く。

 

 

「そっか、弓...(なんで...そんなものが...!?)」

 

冷静に返してるようだけど顔が引き攣ってるぞ美遊ちゃん......

 

 

「それと、多分お前たちじゃ勝てない」

 

その言葉にバゼットが反応する。

 

 

「......その言い方、あなたなら勝てるとでも?」

 

まあ、聞いてくるよな......

 

 

「勝てる...。と言いたいとこだけど、厳しいかもな...()()()()のチカラじゃ...」

 

 

「そんな...!!」

 

 

「私も同感ね、正直、二度と戦うのはごめんだわ」

 

オレの言葉にルヴィアが言葉を失っている。

 

 

「だからってこのまま放っておいたら...。とにかく、一度協会に──」

 

ルヴィアの奴がそう言いかけたその時だった......。

 

 

ビキッビキビキッ...!!

 

物凄い音が辺りに響き渡る。

 

 

「!? なに!? 何の音!?」

 

遠坂の驚愕した声......

 

 

「これはいったい......!?」

 

 

「亀裂が広がって...割れていきます!!」

 

 

「割れるって...何がよ!? 何が割れてるの!?

 

 

ルヴィアの言葉に、美遊ちゃんが冷静に答える。それを、クロが驚愕で返す。

 

 

「......そりゃ、決まってんだろクロ。追ってきたんだよ、アイツが」

 

 

ガギッ!!

 

 

 

バッギャアアァァッ!!

 

オレの言葉の直後、空間が罅割れ、砕け散った。

 

 

「風が...!?」

 

 

「これって...まさか...ッ!?」

 

 

「あぁ、来やがった...」

 

まさか、鏡面界から追ってきやがるとはな......。

 

これは、全力で相手をするしかないかもしれねぇ...

 

割れた空間の狭間から這い出て、こちら側へと奴が降り立つ。

 

 

「......イリヤちゃん達は逃g...」

 

そう言いかけた直後のこと......

 

 

Zeichen(サイン)

 

 

キィィィィィンッ...カッ!!

 

ルヴィアの声の後、凄い轟音と共に壁が爆発し崩落を始めた。

 

 

「ちょっ...!! 何やってんだよ!! お前ら!! オレに掴まれ!!」

 

そう言いつつ、慌てて全員を掴むとオレはそのまま全速力で飛び上がる。

 

 

「ちょっ...!?アンタ速度...!!」

 

 

「ごごごごご悟誠くん...!?ここここの体勢はなんというか...!!」

 

 

「なっ...どこ触っていますのゴセ...!!」

 

 

「んな事言ってる場合か!! 早くしてねえと全員死ぬぞ!!」

 

仲間の負担を考えるよりも命最優先だよ今は!!

 

そうしてなんとかオレ達は地上へと降りたった。

 

 

「みんな、無事か...?」

 

一息をつき、周りを確認する。

 

 

「あんまり大丈夫じゃないけどね...」

 

見ると、全員がほぼグロッキーになっている。

 

 

「......なんでそんなくたびれてんだよ」

 

 

「アンタがあんなスピードで飛び上がるからでしょうが!!」

 

物凄い勢いで殴られた...痛てぇ......。

 

しかし、安心したのも束の間。オレたちが登ってきた穴を通って謎の黒い物体が飛び出してきた。

 

 

「なっ...!!」

 

 

「なんてこと...敵が、市街地(まち)に出てしまった...!!

 

アレに乗ってるのは一人のしかいない、そうだろ?ドライグ

 

 

『あぁ、間違いなくアイツだろうな』

 

なら、アイツ落としても構わねえよな?

 

 

『問題ない、跡形もなく消し飛ばしてやれ』

 

あぁ、やってやろうぜ!!ドライグ!!

 

 

「遠坂、イリヤちゃん達を連れて離れてろ......」

 

オレの言葉に遠坂が反論する。

 

 

「はぁ!?離れてろって何する気...?」

 

 

「......アイツを消し飛ばす」

 

 

「!?......分かったわ、ルヴィア、それにイリヤ達も行くわよ」

 

 

「う、うん...」

 

「悟誠...無理はしないで...」

 

そうして離れていくイリヤちゃん達。

 

行ったか...いけるか?ドライグ

 

 

『あぁ、いつでも発動可能だ』

 

じゃあ、行くぜ...!!

 

 

「久々に唸れ!! バランスブレイク!!」

 

『Welsh Doragon Balance Breaker!!!!!!』

 

オレを赤い龍のような鎧が纏われる。

 

『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!』

 

神器で倍加を連続で溜め始める。

 

更に顔の部分の鎧を解除し、オレは両手を構えて腰で構える。

 

 

「かぁ...」

 

 

めぇ...

 

 

はぁ...!

 

 

めぇ...!!

 

 

「波ああああぁぁぁぁッ...!!」

 

青い極太の閃光が暗闇に迸った。

 

閃光に呑み込まれた黒い物体は消し飛ばされはしなかったものの、フラフラとした軌道で動き、墜ちていった......。

 

今度こそ消し飛ばしてやる!!

 

オレはその後を追って飛び出すのだった。

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

後を追って行った先は、以前にも訪れた大空洞の付近であった。

 

この辺りか......

 

気配を辿って追っていると、見知った気配が近づいてくるのに気がついた。

 

 

「悟誠くん!!」

 

 

「悟誠...!!」

 

それはイリヤちゃんと美遊ちゃんだった。

 

 

「......来たのか、二人とも」

 

 

「あの青い光が黒いのに放たれたのをみて悟誠くんだってすぐに分かったから」

 

 

「その後、飛び出していく悟誠が見えたから追ってきた」

 

そうだったのか......。

 

 

「オレはこれからヤツのトドメを刺しに行く、来るなら来てくれ」

 

そう言って動き始めようとした時だった。

 

 

「いやー、酷いな...トドメを刺すだなんて物騒なこと言って」

 

そこには金髪赤眼の全裸の少年が立っていた。

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