Fate/Drag Emperor ドラゴマ☆ゴセー 作:ギミ
side悟誠
「ったく、参ったな...」
目覚めた俺は、雪の中で困り果てていた。
美遊ちゃんが攫われて気絶したと思ったら、目が覚めたら雪の中で
「というか、このままって訳にもいかないよな...」
オレの膝で寝てしまっているイリヤちゃんを背負い、オレはその場から飛び立った。
「とりあえず家に...なっ!?」
イリヤちゃんをとりあえず寝かせてやろうと家を目指していたら、街の真ん中にでかいクレーターが出来ていた。
そして、海が遠い......
アレだけ近かった海が今はあんなにも遠い......。
ともかく、今は家に帰らないと...。オレは速度を上げ、家の方面へと飛ばした。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「なっ...んだ...コレ...」
目的の場所に辿り着いたオレは絶句した......。
「なんで...家が...こんな...!!」
そこにあったのは、家であったものの残骸であった。
その様は物の見事に倒壊している......。
そして、人の気配がどこにもない......
それで確信した...。ここは、あのチビが言っていた
「どうすんだよ...これで、どうしろってんだ...」
本格的にどうしようもなくなってきた......
途方に暮れるオレ、そこに近づく影があった。
「ひゃッ!?」
ズリュッ!! という何かが滑る音がして、オレが振り向くと......
その眼前にはデカデカと田中の文字が......
「うおっ、ちょっ...!?」
慌ててその眼前に迫るそれを受け止める。
イリヤちゃんを抱えてるのに転んでなんかいられるかッ...!!
なんとか持ち堪えて、その眼前の何かを押さえる。
それは、なんとか転けることなく持ち堪えたようで持ち直し言った。
「ふぃー...危なかったです。危うくぶつかって転ける所だったです...」
突っ込んできたソイツは、この天気の中で体操服を纏った少女だった。
その旨にはデカデカとゼッケンに『田中』と書かれている。
「もー、急に現れるからコケそうになりましたよ。手品師か何かですか?」
「いや...えっ...」
あまりの事に状況が呑み込めないオレ......。
「んん...さむっ...」
と、そこで背中のイリヤちゃんが目を覚ました。
それを見ていた『ゼッケン少女』田中は......
「うわっ、雪降ってるのに薄着でバカみたいですね。寒くないですか?」
「開口一番失礼過ぎる...!? それにあなたに言われたくないんだけど!?」
起きたなりイリヤちゃんの絶叫が響き渡った......。
それにはオレも激しく同意だよ...イリヤちゃん......。
お前にだけは言われたくねぇ...ッ!!!!