Fate/Drag Emperor ドラゴマ☆ゴセー 作:ギミ
side悟誠
「っていうかさァ、ンなとこ入ってないで出てきたらどうですかァー? っつか、熱いから早く出てきて欲しいんですケド...」
確実にオレたちの場所がバレてる...これはもう隠れてられないか......。
『イリヤちゃん、田中、オレが先に出る。二人はオレから離れるな...それと、なにかあったら俺に構わず逃げろ』
『なにかって...ちょっ...! 悟誠くん!!』
オレはイリヤちゃんが何か言う前に伝えるだけ伝えて外へ出る。
出た先ではツインテゴスロリ貧乳娘が待ち構えていた。
「やっとでてきた...ってかアツ!? なにがそんなに熱いのかと思ったらオマエかよ!!」
オレが放熱をしてることに突っ込まれた...まあどうでもいいが......
「んなことどうでもいいだろ...何の用「田中です! ここどこです!? 私は誰ですか!?」...はっ?」
オレが突っ返そうとしたら、真横を通って田中が割り込んできた。
「田中さぁ──ん!!?」
イリヤちゃんのトンデモナイ声が聞こえてくる。
っ!? んのバカっ...!? 殺され...!!
と、慌てて飛び出そうとしたものの、ヤツがいきなり攻撃してくることはなかった.....。
なぜなら......
「うぎゃっ!? ブルマだ!? 馬鹿だ!? 変態だ!!」
いや、お前の格好も似たり寄ったりなんだが......
しかし当の田中本人は分かっていないのかキョトンとしている。
「なんなのコイツゥ...? こんなのいたっけかなァ...」
いません...こんな奴今の今までいませんでした......。
するとソイツは気を取り直したように......
「まァなんでもいいや、とりあえず...」
その手に見覚えのあるカードを構える。
なっ...!? なんでアイツがそれを...!!
「カード...!?」
イリヤちゃんもそれを見て声を上げる。
まさか敵がそれを使ってくるだなどと誰が予想できるものか......
そんなの、それこそ預言者かこの世界のことをよく知る人物でもない限り無理だ......。
「
片腕が少女のソレから大男のような巨腕へと変わった。
「っ...!!」
マズイ...! 先手を打たれた!!
「おぉっ...!?」
「なっ...」
なんで... なんでお前らがそれを使ってんだよ...!!
「一発いっとくゥ!?」
そうして振り下ろされた巨腕の標的は......
田中だった......。
「ばっ...かやろう!!」
オレは瞬時に飛び出し、田中を庇うように前に出る。
振り下ろされた巨腕を両腕を交差し頭上で構える事でガードする。
「はっ...? 誰が...受け止めろっつったんだよォ!!」
ぐっ...更に力がッ...けどな...力比べなら...ッ!!
「負けねえッ...!! つぁッ!!」
ボッ!! と俺の髪と眉が金色に染まる。
「......そら、返すぞ」
「うおっ...!? なっ...ンだよそれ...!! ンなのありかよッ!?」
喚くソイツを無視し、オレは二人に向けて言う。
「お前ら、さっき言った通りだ、早く行け...」
「で、でもっ...!!」
「心配すんな...オレはそう簡単にやられやしねえ、だから行け、すぐに追いつく」
「......わかった、絶対に追いついてよ!! 行くよ田中さん」
「えっ...? 田中もですか!? あのキンキンの人見てたいです!!」
「いいから行くよ!! 後でいくらでも見られるから!!」
「ホントですか!? また後で見せてくださいねー!!キンキンの人!!」
そう言いながら走り去っていく二人を見ながら思う......
「......ホントに喧しい奴だな」
「・・・・・はっ? 逃がすと...思うかよォ!!」
今までフリーズしていたゴスロリ貧乳ツインテは正気に戻ったのか、逃げていく二人を見て迎撃しようと近くにあった車をその巨腕で掴み、ぶん投げた。
させねぇ...!!
「......だぁっ!!」
しかし飛ばされた先に易々と回り込んでそれを容易く叩き落とす。
「っ...ンなんだよッ...オマエ...!!」
「敵に名前を問う時は、まず自分から名乗るのが筋じゃないのか...?」
「は...? 名乗らせ...?.........クッ...クフフフッ...アハハハハッ!!」
「はぁ...まァいいわ、聞かれたからにはメイドギフトってやつ? こんな口上に乗ンのもアホらしいけどォ──」
トンッ...と軽快な足音を響かせソイツは宣う。
「あたしはベアトリス・フラワーチャイルド!! エインズワースの超絶美少女ドールズよ!! 今後ともよッろしくゥ!!」
「まあ、なァーんつっても...あんたとは最初で最後ですけどォ!!」
叫びながら電柱を振り下ろしてくるアイツだが......
いけるか、ドライグ
『嗚呼、十分に倍加積めたぞ』
なら、そこで止めてくれ。
《Explosion!!》
聞き慣れた機械音声が鳴り響き、オレの身体に力が満ち溢れる。
迫る電柱に腕を振るい、容易く打ち砕く。
「......なんなのアンタ... なんなんだよォ!!!!」
大地を蹴って、オレへと距離を詰めてくるソイツ......
巨腕をオレ目掛けて振るってくるが......
「遅すぎて反吐が出るぜ...ウスノロ」
「っ...カハッ...!!」
腕はオレに直接することなく宙を掠る。
その大きな隙を晒している背中に両腕を構えてハンマーのように叩き込む。
地面に叩きつけられたベアトリスと名乗った少女は、地面をバウンドしながら飛んでいくが、上手く受身を取ったようですぐに建て直した。
「あァ──!! もォいい!! ぶっ殺シテやる!! 」
すると、奴は再びカードを構えた......。
「全力でいくよ...?」
「灰すら、残さない...!!」
アレは...マズイ...!!
何とか...迎え撃って......
そう思った時だった......
「!! ......あン? なに?今忙しいンだけど!! バッチリ決めポーズ取ってたのに台無しじゃん!!」
なんだ...? 誰かと...話してる?
「チッ...! しょーがない... おいオマエ...今はお預けだ...だがなァ、次はぶち殺す...!! 」
そうして奴は屋根を跳んで帰って行った......。
「......とりあえず、イリヤちゃんを追うか」
超化を解き、オレはイリヤちゃんたちの気配を追った