Fate/Drag Emperor ドラゴマ☆ゴセー 作:ギミ
side悟誠
屋上露天から翌日のこと......。
ある部屋でバセットが何やら紙に落書きをしていた。
「バセットさん、それなに?」
イリヤちゃんも不思議に思ったのか聞いている。
「結界用のルーンです」
「結界...?これがか? 落書きにしか見えねえんだけど......」
一枚手に取り眺める。
............っ? ダメだ、やっぱ落書きにしか見えねぇ......
すると、クロがオレの背後から覗き込みながら言う
「敵感知の結界? 今より範囲広げるの?」
「ええ、既に校舎内はこのルーンを張り巡らせていますが、人手も増えたことですし学校の敷地全体に拡大しようかと」
結界...ってと、何かを阻む...みたいなやつだっけ...?
「ってことは、この辺は敵を寄せ付けない壁みたいなのが貼られてるのか?」
「そこまでは...。 生憎と、戦闘以外の魔術はあまり得意ではなく......」
「期待してるとこ悪いけど、効果は私たちに敵意を持った者が侵入すると警報がなるものよ。まあ、無いよりマシって程度だけど、強襲くらいなら防げるでしょ」
クロ、説明助かるけど、オタマでフライパン叩いてるのは子を起こす母親にしか見えないぞ......
「警報なっても起きなさそうな人はどうすればいいのかな......」
そりゃ、最終手段は水だろ......
「では、手分けしてルーンの設置をお願「それなら任せろ、修行代わりにオレがやってくる!!」あぁ、では頼みます」
まっかしとけ!! さあ行くぜ!!
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
全速力で走りながらあちこちにルーンの紙を貼り回る。
「うし、ここで最後だな...!!」
ふう〜...いい汗かいたぜ......
《プルプルプルプルプルプルプルッ...》
・・・・・・今眼前に映りこんだものは見なかったことにしよう......
『見えているのなら反応してやればどうだ?どう見てもそこにいるぞ』
やめろドライグ...それ以上言うな......
『その塀の所に人間の尻らしきモノがプルプルしているだろう』
「そこにいる人っ...!! ぜったいにわたしを下ろさないでね!!」
気づいてんのかよ!?
『アレだけ音を立てて走っていれば気が付かない訳ない訳が無い......』
「ってか、なにやってんだ? そんなとこで」
「聞きたい? でも教えないよ!! これはレディとしてのそんげんにかかわることなんだから!!」
随分ませたガキだな......
「尊厳って...どうせ校門しまってるから塀よじ登ってみたはいいけど降りる時に足がつかなくて動けなくなったってとこだろ?」
「なんで知ってるのーっ!?」
「いや見ればすぐ分かるからな!?」
なんか嫌な気配がうっすらコイツから感じるけど、どうもこいつと話してると気が抜けるな......。
「ううっ...レディのひみつがはくじつのもとに晒されちゃったよぅ......」
「なんならもっと白日に晒してやろうか? その中の下着でも捲って......」
「ぜっ......たいにめくったりしたらダメなんだから...!!」
あー...面倒臭いぞコイツ...
「わかったわかった...とりあえず下ろすぞ?」
「わっ、わっ...ダメダメッ」
舞空術で浮き上がりそのまま下ろしてやる。
「そら、もういいぞ、怪我なんかはないな?」
「うゅぅ... 怖かったよ... ずっとあのままなのかとおも......」
「思ってないよ!!」
「ちょっとあそんで......そう!! ぶらさがりっこしてただけだもん!!」
「もういいから静かにしてくれ!?」
いい加減疲れて来たんだこっちは...!!
「う、うん...。そ、それとあのね...さっきのことは......」
今度はモジモジしだした......
「わかったわかった、黙っとくって、レディの尊厳だろ?」
「.........!! パアァッ」
分かりやすく顔明るくしちゃってまあ......
「ねえねえ!! あなたのお名前は?」
ん? オレの名前か......??
「オレは孫悟誠。みんなは悟誠って呼ぶな」
「ごせい...? わたしはエリカ!! 会えたのがお兄ちゃんで良かった!! 助けてくれてありがとう、悟誠お兄ちゃん!!」
おぉう...純粋無垢な笑顔が眩しい......
「礼なんていいって...って、どうした? また震えて...。まだ怖いのか......?」
「あのね、悟誠お兄ちゃん......」
「ぜっっっ............たいに」
「エリカをトイレに連れていかないでね」
・・・・・・・
そっちの震えかよ......ッッッ!!!!!?