Fate/Drag Emperor ドラゴマ☆ゴセー 作:ギミ
side悟誠
氷のドームが崩れ去っていく......。
田中から放たれたらしき凄まじい力が氷のドームを粉々に打ち砕いた。
「......ああ、そうだ」
「君だけは美遊の記録になかった」
「困るんだよなぁ、
っ...彼奴、別のカードを...!!
途端に走り出すクロとバゼット...だが......
なんだろう...アイツには今近づいてはいけない気がしてならない......
「お前ら!!今ソイツに近づくな...!!」
しかし時すで遅し...バゼットとクロは攻撃を仕掛けていた
そして......
「っ...」
なっ...!! まさか、攻撃を弾いた...!?
『イリヤさん!』
「ルビー!!
「っ!! やめろイリヤちゃん!!」
言うより早く、イリヤちゃん達も動き始めていた。
クソッ...どうする...!!
イリヤちゃんはあの時の
そのままダリウス目掛けてその
しかし...それは届かない......。
「そんなっ...」
その剣は、ダリウスの手によって素手で止められていた......。
「...非常識じゃないか。子供の前で、こんな剣モノ振り回して」
「怪我でもしたらどうする?」
「
カードを使った瞬間、急にイリヤちゃん達が地面に一斉に倒れ伏した。
なっ...なんだ...!?
「どうしたんだよお前ら!!大丈夫か!?」
「......やはり、君には効かないか」
そう話すダリウスは先程までの余裕そうな顔はなかった。
「......どういうことだ」
「......どうもこうもない、お前は...いつもいつも私の計画を狂わせる...!!」
はぁ...? いつも...?? オレはこいつに会うのは初めてだ
「なんの事だか知らないけどな、早くイリヤちゃん達にかけたやつを解け!!」
「フンッ...その小さな成りと口調が変わろうとやはり変わらない......。お前の声を聞いていると虫唾が走る...!! 何故...何故ここにいる...!!
「兵藤 一誠......ッッ!!」
「なっ......!?」
なんで...なんでその名前が出てきた......
◆◇◆◇◆sidechange◇◆◇◆◇
ダリウスの最後の言葉に悟誠くんが驚いたように固まってしまった。
けど、ダリウスは構わず続けている。
「毎回毎回、私が動く時には必ず邪魔をしに来る。今回もそうだ...!! 貴様は
「......お前が何を言ってるのか知らないが、オレは兵藤 一誠じゃない...。オレは...俺は、孫家の長男、憧れの男の...子供、孫 悟誠だ...!!」
「くだらんな、その声やその態度...お前の全てが気に食わない......!! そんなに...そこまでして弟妹が大事か...!!」
「............」
それを黙って聞いている悟誠くんは、ただ静かだ......。
けどその顔は、ダリウスが何を言っているのか分からず、訝しんでいる顔だ......。
「ようやく、ようやくいなくなったと思ったのに...邪魔をしてくるあの男も潰してやったというのに...!!」
「......おい、今なんて言った...?」
次に悟誠くんから出てきたのは声だった。
それはまるで、底冷えするような極寒の地にいるような......そんな声だった......。
「怒ったのか...? 何度でも言ってやろう、あの男も潰した。いずれは無惨に殺してやるとも!!」
「それは...士郎のことか...」
「士郎のことかあアアアアァァァァァァァァッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドォッッッッッ......!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
直後、悟誠くんから凄まじい衝撃が放たれた。
「.........もう許さねえ、お前はここで殺す...!!」
「っ!?......ま、まだ隠していたのか!!!? なんなんだ!!この化け物がぁ......ッ!!」
「............ ザッ」
悟誠くんが一歩を踏み出そうとした、その直後だった......。
「.........かっ......」
いきなり、悟誠くんが倒れてしまった。
「......なんだか知らないが、自滅したか...驚かせてくれる......」
気を取り直すように、ダリウスは動けない田中さんの所までやってくる
「さて、君は何者かな?」
「......ぅ............」
田中さんはダリウスの言葉に何も答えない。
「うん、沈黙も答えだ。
「ただし、私の舞台に台詞の無い
「いらないんだよ」
「やめッ──!!」
もう一枚の新たなカードからナイフを召喚し、田中さん目掛け振り下ろす。
田中さん──ッ!!!!
「────...............カ...」
「カウンターフェイター」
えっ......?
それを聞いたダリウスは驚いたような表情をして、ナイフを消した。
「────......なるほど」
「
「ここで、君の出番にピリオドを打つのは簡単だが」
「それでは余りにも芸が無いな」
「──歓迎しよう」
「君たちの舞台入りを」
「幕間は開けた」
「さぁ」
「第六次聖杯戦争の再開だ。私の元へたどり着くまで、精々踊って魅せろ......」
そういうと、ダリウスは悟誠くんを見ないように避けて、そのまま歩き出した。
「イリヤお姉ちゃん......人を傷つけちゃダメって言ったのに、お姉ちゃん嘘吐きだね」
「一誠お兄ちゃん、また私と遊んでね」
エリカちゃんは少しその場に残り、私にそう言った後、
悟誠くんに何かを呟いて、ダリウスの後を追うように出ていった......。
そうして二人が居なくなった後、私たちはようやく自由を取り戻した。
「なんなのよ!! なんなの...って違うわ、悟誠!!大丈夫...!?」
クロが倒れている悟誠に駆け寄り抱き起こしている。
「あの言葉...」
「どう言う意味が......?」
「
それに、気になることもある。
ダリウスが言っていたあの名前......。
話にでてきた弟妹......
最後のあの暴力的なチカラ......。
悟誠くん、あなたはいったい何を背負っているの......?
いったい...どれだけの秘密を隠してるの......??
私たちは、もしかしたら、ミユよりももっと大きなことを抱えてる人といるのかな......
教えてよ、悟誠くん......
あなたは...いったい何者なの...?