Fate/Drag Emperor ドラゴマ☆ゴセー 作:ギミ
side悟誠
「......っ...あれ...? なんだ、ここ」
気がつけば、オレは真っ白な場所にいた。
「あー...またエミヤさんたちにでも喚ばれたか?」
その割には雪とか降ってないけど......
「......知っているのか」
えっ...?この声......
振り向くと、そこにはエミヤさんの姿があった......。
しかし、その顔はいつもの少し笑ったような顔ではない
「えと、エミヤさん...ですよね? アレ?アイリさんは?」
「......ここにいるのは僕だけだ、孫 悟誠。いや、兵藤 一誠」
なっ...なんでその名前を...!!
「僕のことは今はいい......美遊を、聖杯を頼む...」
んっ!? どういうことだ...?
すると、突如空間が突如暗転する。
なんだ...!?
身構えるが、すぐにそれは変わり、何かの映像が映し出される。
っ...!? アレは...!!
そこには台座のようなものに寝かせられ、抵抗している美遊ちゃんと、それを押さえつけているダリウスの姿があった。
アイツ...ッ!! 美遊ちゃんが嫌がってんじゃねえか...ッ
そんな美遊ちゃんに、ダリウスは何かを呟く。
すると美遊ちゃんは諦めたように抵抗をやめた......
な、なんだ...? アイツ、美遊ちゃんに何を......
声が何も聞こえないまま、様子を見守る。
見ていると、ダリウスは小さな茨の茎のようなものを巨大化させ、美遊ちゃんの両手目掛けて突き刺しやがった。
かなりの激痛なのか、美遊ちゃんが悶え苦しんでいる......
なっ...!? なんっ...てことしやがる!!
今にも怒りが爆発しそうなのに、オレの身体は動かない
そんなオレを他所に、場面は進んでいく......
美遊ちゃんの寝かされている台の周りに、巨大な陣が描かれていく。
その陣は周りの石板になにやら光り輝く文字を刻んでいき......
やがて、美遊ちゃんが気を失った......
っ...!! あいつは...どこまで...!!
と、そこでその景色は消えた。
「あれが...美遊の今の現状だ」
「......アレを見せて、どうしろって言うんだ」
この人に当たるのはおかしい、落ち着け......
「士郎と誰かな?は、美遊の面倒をよく見ていた...そして、美遊も二人よく懐いていた......」
......なにを、いってる...?
「だから頼む...二人の...息子たちの妹を...助けてやってくれ......」
「......何が何だか分からないですけど、分かりましたよ。どっちにしろ美遊ちゃんは助けますから、あなたの依頼を受けましょう」
護衛、救済の対象が一人や二人増えたって大して変わらない。
なら、全員纏めて助けてやる...!!
「......あぁ、あの二人が言っていただけはある...。君なら、本当にやってくれそうだ」
「えぇ、やりますよ。そうじゃなきゃ赤龍帝は名乗れない......」
「そうか...。なら、キミにこれを渡しておこう。なにかの力になるはずだ......」
そう言うと、エミヤさんらしき男はある物を差し出す。
それはぼんやりと光っていて形のないなにかだ......。
「これは...?」
「それは言えない...。だが、いずれ君の力になってくれるはずだ」
そこまでいうなら......
「分かりました、ありがたく貰っておきます」
「あぁ...」
そうして、オレがそれを受け取ると、オレの視界がブレ始めた。
「そろそろ時間だ......」
そうか、もう目覚めるのか......
「色々と、ありがとうございました...」
おかげで色々と知れた、コレも貰ってしまったしな......。
「構わない...あの子の事、よろしく頼む......」
分かってる...。アンタの依頼、必ず完遂させるから。
それを最後に、オレの意識は完全に暗転した