Fate/Drag Emperor ドラゴマ☆ゴセー 作:ギミ
side悟誠
「ダラダラしてる場合じゃないわ!! 早くイリヤを助けに行かないと...!!」
今回の首謀者の名前を聞いてから、オレ達はイリヤちゃんを助けに行くという話で決まった。
のだが......。
「えー...。雨降ってるんでしょ? 出たくないなぁ」
等と、こんな状況下で抜かすクソガキが一人......。
「何を寝ぼけたことを...!!」
これにはクロも声を荒らげる。
『雨は雪になって来ましたよ』
「うわ、それじゃますます道路ぐちゃぐちゃだよ......」
「イリヤさんなら一人でもいけるでしょ。だってこの僕に一度は勝った人だよ?」
「いやいや、今はただの小学五年児だぞ...」
ルビーすら持たないで攫われてるからな......
『向こうに潜伏しているサファイアちゃんと仮に合流出来たとしても...おひとりでは脱出もままならないでしょう...。もしかしたら今頃は... ヨヨヨ』
「やめなさいルビー!!」
「縁起でもない...。冗談だって笑えないぞ......」
冗談だとしたら此奴は本格的にへし折るか...?
まあ、本気で言ってるのもどうかと思うが......
「んー...。殺すのが目的なら潜入された時にやられてる」
「イリヤさんがよっぽど暴れたりしなければ大丈夫だよ、きっと」
暴れてた場合は、その限りじゃないってことか......
「......ずいぶん、敵のことを信用していますね」
「いやぁ、だってホラ、彼ら。一応正義の味方ですし?」
・・・・・・・・・は?
「..................正義の」
「味方..................?」
............うん...うん......
「いやどこがだよッッッ......!!!?」
「現時点で子供を拉致監禁してる奴が正義の味方!?おかしいだろ...!!!?」
「子供じゃなくて聖杯」
「同じ事よ...!!」
「同じじゃない」
なっ...どういうことだ......?
「もうちょっとゆっくり進める予定だったけど、
「僕らがエインズワースに乗り込めば、そのまま最終決戦になるかもしれない、だからこそここで意思確認をしておきたいんだ」
「君たちは、悪を貫けるかい?」
......何だ、そんなことか、そんなの決まってるじゃねえか......
オレの...いや、俺の答えは.........
◆◇◆◇◆sidechange◇◆◇◆◇
私は悩んでいた......。
ここに連れてこられた私は、アンジェリカに肉体と意識を切り離されて、ぬいぐるみに入れられた。
けど、想い(と思い込みと気合い)で逃げ出した後、
命からから逃げ込んだ屋根裏でサファイアを見つけて合流することが出来た......。
ぬいぐるみが切り飛ばされる寸前に、なんとか体を取り戻すことも出来た......。
けど、その後すぐにアンジェリカからエインズワースの目的、人類の未来を聞かされちゃって、私はミユか世界か、その選択を迫られていた。
どうしようも無くなった私は攫われる直前に忍ばせていたアサシンのカードを
どうしたらいいの...?そんなの、わかんないよぉ......
私は...私はただミユを助けたいだけなのに......!!
「出てこないつもりか? ......ならば仕方あるまい」
「来い、シュルシャガナ」
「焼き払え!!」
『イリヤ様逃げ...!!』
えっ...?
振り返ろうとした、その時だった。
「よお、女の子相手ならもう少し容赦してやるべきじゃねえか?」
その声に振り向くと、そこに居たのは......。
「よっ、イリヤちゃん。無事でよかった......」
そこには炎の巨剣を片手で受け止めこちらを振り返って笑顔を向ける、悟誠くんの姿だった