Fate/Drag Emperor ドラゴマ☆ゴセー   作:ギミ

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悟誠の覚悟とイリヤ覚悟...です!!

side悟誠

 

 

「......ご...せい...くん...?」

 

危ないとこだったな...。あと少し遅かったらどうなってたか......

 

 

「無事...とは言い難いな、待ってろ、すぐに終わらせる」

 

受け止めた剣を持つ手に力を込め、根元から出ている場所から抜き取って下手人目掛けてぶん投げる。

 

 

「っ...またお前か...。シュルシャガナを素手で受け止め、その上投げつけるか...化け物め」

 

 

「へっ、女の子相手にこんなもん使うやつに言われたくないな...くだらない」

 

本当に、クソくだらないことだぜ......

 

 

「くだらぬだと? ならば答えろ、貴様は、美遊様と世界...どちらを選ぶ」

 

 

「フン!! そんなの決まってんだろ、美遊ちゃんだ、それが悪だってんなら、俺は魔王でも魔神でも、なってやるよ、こんなくだらない世界...滅ぼしてやる」

 

当たり前だ、オレはイリヤちゃんと美遊ちゃんを頼まれたんだ。世界を頼まれた訳じゃねえ......

 

オレは大英雄(孫悟空)じゃねえんだ。だけど、助けられるだけの奴は助けられる!!

 

 

「......度し難い、やはり貴様は変わらないのだな」

 

何言ってるのか分からねえよ......

 

 

「いくぜ、ぶっ飛ばしてやる!!」

 

 

「......敵は滅するのみだ」

 

そういうと、敵は剣を射出してくる。

 

見飽きたぜ、その戦法は......。

 

超速で移動し、通り抜けざまに全て叩き折る。

 

 

「だあああぁぁぁ──っ!!」

 

 

「っ...!! カハッ...!!」

 

常人は愚か、英霊の目にだって止まらぬ速さで駆けたオレの拳が奴の身体にめり込む。

 

身体をくの字に折り曲げ吹っ飛んでいくソイツを、オレは敢えて見送る。

 

 

「どうした? 魔王は倒すもんだろ? 起き上がれよ、勇者の仲間さんよ」

 

まあ、そんな大層なものには見えねえけどな......

 

 

「排除シマス...無名《剣》」

 

「無名《斧》」

 

聞き覚えのある声だと思ったら...こんなとこにいたのか......。

 

 

「そんなもん...はぁ─っ!!!」

 

俺を中心に中規模の気合砲を放つ。

 

変なカード攻撃を仕掛けてきたあの二人は攻撃ごと掻き消され吹き飛ばされる。

 

 

「いったたた...。へっ...!? か...身体が戻っ...」

 

 

キャアアア──ッ!? なんですのこのトップレス衣装は───ッ!?

 

やっと戻ったか、起きたなりうるさい奴......。

 

 

「手駒も居なくなった、さて、どうする? 英霊モドキさんよ」

 

 

「っ...!! 舐めるな!!」

 

また射出...芸がないな......

 

 

「なら、こうしてやる!!」

 

飛ばされた剣を全て全て受け止め奪い取る。

 

 

「っ!? 下衆が...!!」

 

 

「フン...返すぞ」

 

奴の速度以上で全てを投げ返す。

 

音もなく飛んでいった剣たちは......

 

 

「っ...!? カッハッ...!?」

 

見事に全部奴に命中した。

 

見る影もないな、あの金の鎧が傷だらけだ......

 

トドメさしとくか......

 

 

認めぬ 滅亡を選ぶ意思が人間などと

 

 

「終わ...「やめて!!悟誠くん!!」イリヤちゃん?」

 

気功波で消し飛ばしてやろうと手を構えていたらイリヤちゃんに呼び止められた...

 

 

「もうやめて悟誠くん...私、悟誠くんの選択に賛成出来ない......」

 

......イリヤちゃん

 

 

「どうしてだ? アイツらはイリヤちゃんや美遊ちゃんを傷つけた、敵に容赦なんて必要ないだろ?」

 

優しくしてもいいが、ここは敢えて突き放す。

 

 

それじゃダメなの!! ミユは......絶対失いたくない大切な人...!! だけど......」

 

「それは悟誠くんも同じなの!!」

 

──っ!?

 

クロが私を心配してくれてるように、失いたくないし、失わせたくない人がいる...。きっと...

 

世界中の誰もが......!!

 

それ...は......

 

「だから...私は選べない...。美遊の為に、全てを犠牲にするなんて...それに......」

 

そう言って一呼吸を置くと、イリヤちゃんは言った。

 

 

「悟誠くんに、魔王になんてなって欲しくないから...!!」

 

......っ!?

 

そんな風に言われたら、強く出られないじゃんか.......。

 

 

「だから私──

 

「美遊も世界も両方救う!!」

 

 

 

 

............は??

 

あまりに唐突なことで、状況がよく飲み込めなかったんだが......

 

しかしそんなオレには気づかず、イリヤちゃんは続ける。

 

 

どっちかしか選べないなんて始めから間違ってる!!

 

 

「世迷言を......」

 

 

聖杯なんでしょ!? 人の願いを!! 希望を託すのが聖杯なんでしょ!? だったらどうして...。

 

全ての人の幸せを願わないの!!!!!!!」

 

イリヤちゃんの言葉も最もだ...。

 

 

「そうは言うけどイリヤちゃん、その宛はあるのか?」

 

 

「やり方なんて分からないよ!! でも...!!」

 

あぁ、イリヤちゃんの言いたいことが分かったぞ......

 

 

「でも、そんな夢みたいな願いだから、無色の願望器に託すべき願い...ってことだな」

 

「......うん!!」

 

正直、聖杯がどこまでできるのかは知らないが......

 

やれることは全てやりとおす!!そして、美遊ちゃんを助け出す......!!

 

オレはイリヤちゃんと立ち並び、再び敵に向き直るのだった

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