Fate/Drag Emperor ドラゴマ☆ゴセー 作:ギミ
side悟誠
「世界を救う、正義も、一人を助ける我儘も、一人の為に世界を滅ぼそうとすることも、どれもきっと正しい。だったら私は両方目指す」
「ただ、当たり前のことをするだけ!!」
当たり前のことを当たり前に...か。
イリヤちゃんらしいけど、それがいかに難しいか......
そんな時だった......。
『ははハははハハは!!』
「!!この声...」
「...ダリウス様」
「ん?いや失敬。笑い方の加減がイマイチわからなくてね」
いや笑い方の加減が分からないってどういうことだよ!!
『いや、しかし...見事な啖呵だったよイリヤスフィール』
『傲慢で、感情的で、非論理的で...だけどとても胸を打つ...。そうでなくては、
「......まるで見てたみたいなような言い回しだな」
「あぁ、見ていたよ、美遊と一緒にね」
なに...?
「...っ!!」
イリヤちゃんの驚きの声を他所に、その声に他のものが混じって聞こえてくる。
『美遊お姉ちゃん...ないてるの? かなしい...?』
『......涙は、悲しい時だけに出るものじゃない』
この声は、美遊ちゃんだ...!!
『聖杯として死ぬのが私の運命だと思っていた』
『逃れられないと諦めていた.........でも』
『何の保証もない理想論に。握れば消えれば儚い希望に縋るのかい?』
『私はもう絶望に逃げたりしない!!』
『Moving...!!』
『聞こえたかなイリヤスフィール!! 君の意思がお姫様に希望をもたらしたよ!! どうか精一杯戦ってほしい!!』
『私から美遊を奪ってみせろ!!』
『希望こそが最悪の毒だ』
希望が毒...ね......
「どっちが毒か直ぐに分からせてやるよ、首洗って待ってやがれ」
さて......。
「イリヤちゃん、二人を連れて下がれ」
「えっ...」
「いいから、早くしてくれ」
「う、うん...リンさん、ルヴィアさんこっち」
イリヤちゃんが二人連れて下がるのを確認して、オレはアンジェリカに向き直る。
「まずはお前だ、アンジェリカ」
言うが早いか、オレは超スピードでアンジェリカ目掛けて突っ込む。
「っ...!!」
身構えるアンジェリカ、だけどな!!
「なんつってな...な!!」
一瞬で背後を取り、エネルギー波を撃ち放つ
「なっ!? 貴様...!!」
「騙された方が悪いんだよ!!」
その直後にはオレは飛び上がり撃ち放たれ破壊された塔へと飛んだ。
直後、オレのいたところに幾つもの剣が突き刺さった。
相変わらず遅いな...ソイツがもし本体だったとしてもオレには勝てねえよ
「......やはり貴様は嫌いだ、段取りというものを弁えない...!!」
「毎回何言ってんのかわからねえよ、っと、待たせて悪かったな」
「約束通り、助けに来たぜ、美遊ちゃん」
「うん、きっと来てくれるって信じてた...」
「悟誠!!」
こうして、ようやくオレと美遊ちゃんは再開を果たせたのだった