Fate/Drag Emperor ドラゴマ☆ゴセー   作:ギミ

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再会と殿

side悟誠

 

 

 

「うん、きっと来てくれるって信じてた...悟誠!!」

 

そんな泣きそうな顔すんなよ...遅くはなったがちゃん時たんだからさ。

 

・・・・・・さて、感動の再会はここまでにして

 

時間もないし、早めに終わらすとするか

 

 

「ちょっと待ってろ、このおっさんをすぐにぶっ倒す!!」

 

 

「倒す...?貴様にそんなことができるのか?」

 

 

「倒せるさ、お前みたいな奴はな」

 

 

「っ!! 調子に乗るな端役がぁぁぁぁっ...!!」

 

 

「いくぞ、正義を勘違いしてるクソシナリオ野郎!!」

 

気を一気に解放して、オレは一直線にダリウスに突っ込む。

 

 

だあああぁぁああああっ...!!

 

 

「邪魔を...するなぁ...!!」

 

ダリウスもオレを迎え撃とうとしてくるがもう遅い。

 

奴が動くよりも早くオレは奴との距離を詰め、その両腕を掴み抑え込む。

 

 

「貴様...なんのつもりだ!!」

 

 

「話は聞いてるはずだ!! 今だイリヤちゃん!! やれぇ!!」

 

 

「やあぁっ!!限定展開(インクルード)!!」

 

 

 

破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)

 

 

 

不意に飛び出したイリヤちゃんが歪んだ刀身のナイフをダリウス目掛け突き立てる。

 

クロ、何とか間に合ったみたいだな

 

 

「〜ッ!!!? なっ...きさっ...ぐ......お......

 

アアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァアアアアアアッッッッ!!!!

 

突如、奴から歪なモノが溢れ出す。

 

 

「なっ...!?」

 

何だかよく分からねえけどこれはマズイ!!

 

 

「イリヤちゃん!! 美遊ちゃん!! 行くぞ!!」

 

 

「へっ...?ちょぉ!?悟誠くん!?」

 

 

「ご、悟誠...」

 

返答を待たず二人を担ぐとオレはその場から飛び上がる。

 

 

...よく...も......

 

その直後、ダリウスの身体から違う奴がずり落ちた。

 

 

「な...っ 何が起きてるの...!!!?」

 

下でイリヤちゃんが驚きの声を上げている。

 

ダリウスは消え、出てきたソイツは這いつくばりながら口を開いた。

 

 

クソが...。クソがクソがクソがクソがクソがクソがクソがクソがクソがクソがクソが

 

クソガキ共が...!!

 

ドクンッ...!

 

なんだ?アイツの顔...何処かで......

 

いや、オレじゃない...この記憶はオレのものじゃ......

 

 

「悟誠...?」

 

いや、そんなことよりも今は美遊ちゃんだ

 

 

をっ

 

「してくれてンだてめェェ──ッ!!!!」

 

直後、オレの頭上に巨大なハンマーが振り下ろされる。

 

そんな大振りの攻撃なんか...こうだっ!!

 

 

はぁっ!!

 

オレの叫びと共に、オレを中心に強い衝撃波が放たれる。

 

 

「ンなっ...!?」

 

空中で勢いを無くし、支えを失ったベアトリスと巨ハンマーは衝撃波に巻き込まれて吹き飛ばされていく。

 

 

「また...邪魔をするのか...」

 

たかが端役風情が...!!

 

端役(エキストラ)...ね......。

 

 

「そんなたかが端役にお姫様を奪われたのはどこのどいつだろうなぁ? ロクデナシな正義の味方さんよ」

 

 

「なに...!?」

 

 

「美遊ちゃんは返してもらう、お前らみたいなロクデナシの所になんか置いておけるか、精々そのハリボテを失った屋敷で引き込もってろ」

 

 

「...はっ......引けるわけねえだろ...」

 

 

「お忘れですか美遊様、貴女の兄君の命は我々が握っているということを」

 

 

「......!! やめて!! お兄ちゃんは「あー...それなら問題ねえよ」えっ?」

 

そう、あっちにはギルくんが行ってくれている。

 

 

......ク......くはハ......ははハははハハハ!!

 

っはははは!! ははははははあはああははは!!

 

はははハハハはハハハハハハハハッ!!!

 

「......なんて、笑うのも疲れんだよな」

 

......何がしたいんだこいつ

 

 

「笑えねぇ、笑えねぇよ。全くもって、くだらねぇ...。

たかが端役が、俺を見下すな。お前らの言葉も、意思も、感情も、()()()()()()無駄なんだよ」

 

「俺の神話は覆らない」

 

そう言った奴の頭上に、とんでもないデカさの物体が出現した。

 

なっ...なんだよアレ......

 

 

「お前らに選択肢などない、選択したつもりでいるだけだ。足掻こうと、抗おうと」

 

 

「結末はひとつに収束する。俺が作る神話の結論に」

 

 

「なんなの......これ...っ...どこからこんな...」

 

「どこからこんな」

 

 

「まさか...ずっとここにあったの? 城の上空に......」

 

「私の頭の上にずっと隠されていたんだ...!」

 

美遊ちゃん、何か知ってたな...?

 

 

ミユ!! あれは何!? 何が起きてるの!?

 

ダリウスは...いったい何者なの!?

 

 

「...........................あれは ダリウスなんかじゃない

 

 

「えっ...?」

 

ダリウスじゃ...ない?

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「彼は──」

 

 

「ジュリアン・エインズワース。ダリウス・エインズワースの...息子」

 

 

「息子...? アイツがか!?」

 

 

(あのジュリアン様!? 写真より目つき悪い!?後、なんで制服!?)

 

なんか...脇の下でイリヤちゃんが変質者でも見たような顔をしてるんだが......。

 

 

「偽物じゃねぇ」

 

()はダリウスだよ

 

直後、消えたはずのダリウスがオレたち目掛けて襲ってきた。

 

 

「邪魔だ!!」

 

まあ、触れられる前にオレが蹴り飛ばしてやったんだが

 

 

「......チッ イリヤスフィール。俺はお前を赦そう。

聖杯(美遊)に余計な知恵と力を与えたこと。

ソイツ(悟誠)と共に、俺達の家を壊したこと。

父の概念置換をも破戒したこと。

そんなことは些事に過ぎねぇ。

............だが、覚えておけ、俺の神話を壊そうとするなら、俺が定めた結末を覆そうとするのなら......この手でお前を消す!!」

 

ジュリアンと呼ばれたソイツは、叫ぶ。

 

 

「悟誠!!アイツに捕まらないで!! ジュリアンは聖杯戦争のルールマスター!! カードを作ることも消すことも自在......!!」

 

 

「捕まったらマズイやつか、了解!!」

 

オレは二人を抱えてさらに高度を上げる。

 

二人の切り札を消させる訳にはいかないからな

 

後から来たクロが、弓でジュリアンの頭上にある黒い物体目掛けて射撃を試みているが、黒い箱は傷一つ付いていない。

 

 

「クロ!!」

 

イリヤちゃんと美遊ちゃんを抱えたまま近くに降り立つと、美遊ちゃんは申し訳なさそうにクロの名前を呼ぶ。

 

 

「...久しぶり、ミユ。私もハグしてあげたいけど、それどころじゃなさそうね」

 

上ではジュリアンとエリカ、そしてベアトリスが何やら話している。

 

何を話しているのか上手く聞き取れないが、言い争っているのはわかる

 

少しのやり取りの後、突如エリカの頭上に、黒い箱から黒い泥の様な何かが溢れ出し、降り注がれる。

 

なっ...なんだよアレ...!!

 

 

「神話を一節進める。逃げるのなら好きにしろよ。夢より儚い希望を抱いてな。だが、エインズワース(俺たち)の暗闇は」

 

地の獄まで覆い尽くす

 

クレーター内部を覆う黒い泥から黒い人型の何かが生まれ出す。

 

なんだコイツら!!!?

 

 

「泥が人型に!?」

 

 

「いや、ただの人じゃない!?」

 

 

「まさか......冗談でしょ.........」

 

 

「コレ一つ一つが......」

 

「英霊なの...っ!?」

 

......こりゃ、本気を出すしかなさそうだな

 

二人を降ろしてオレは言う

 

 

「イリヤちゃん、美遊ちゃん、それにクロに遠坂にルヴィアにバゼット...今すぐここを離れろ」

 

 

「えっ...?悟誠くんそれって...」

 

 

「あぁ、ここはオレが引き受ける」

 

 

「ッ!! ダメ!! いくら悟誠でもこの数は......っ!!」

 

美遊ちゃんが強く首を振る。まあそういうのも分かるけど......。

 

 

「心配すんなって、英霊程度にオレは負けたりしねえよ」

 

 

「......けど」

 

 

「...行きましょう、ミユ。ここはゴセに任せるしかありません。信じるのです」

 

ルヴィアが諭しに入ってくれる......。

 

 

「......わかった、悟誠、絶対に帰ってきて」

 

 

「分かってるって、大丈夫さ」

 

そうして、イリヤちゃん達が去ったのを確認して、1人つぶやく

 

 

「さて、ひと暴れしますか!!」

 

『やるか?相棒』

 

あぁ!! 久しぶりに大暴れしてやろうぜドライグ!!

 

 

「お前らまとめてぶっ飛ばしてやる!! はあぁっ...!!」

 

隠していた気を全て解放し、オレは(スーパー)サイヤ人へと変身する。

 

 

「今のオレは一味も二味も違うぜ? 」

 

広範囲にエネルギー波を撃ち、迫り来る英霊モドキ達を薙ぎ払っていく。

 

 

「やはりお前が一番目障りだ!! 孫悟誠...!!」

 

 

「そりゃあいい、オレもお前らみたいなクソ野郎共が大嫌いだよ!!」

 

 

「出しゃばるなよ、孫悟誠...!!俺の神話に、てめぇの役なんざねぇんだよ......!!」

 

 

「ないんなら、無理やりこじ開けて入れてやるよ!! 全てをぶち壊す破壊者にでもなってなぁ...!!」

 

 

自身の手の中に気を収束させる。

 

 

「!! 何をする気だ?」

 

 

「ハッ 決まってんだろ、お前らの上のその箱、この場で消し飛ばしてやるんだよ!!」

 

キュインッ...!!

 

『Boost!!』

 

まだだ、この程度じゃ足りない!!

 

 

「させるか!!アンジェリカ!!」

 

 

「は...い...」

 

そんな状態じゃ動けねえだろ?

 

キュイ......ンッ!!

 

『Boost!!』

 

出来た!!これなら...!!

 

『EXPLOSION!!』

 

 

「くらえ!!エインズワースのクソザル共!!これが...オレたちの...!!ぜん...りょくっ...だあぁぁっ!!!!」

 

 

ドラゴン......波ァァァァァァァァァッッッッ!!!!!!

 

真っ赤な龍の形をした巨大なエネルギーが泥の溢れる物体目掛けて解き放たれる。

 

 

 

 

駄目!! やめてぇ!!

 

エリカの悲鳴など聞く耳を持たない、龍は容易く物体を飲み込み、その溢れる泥を消し飛ばした。

 

しかし、肝心の本体は消し飛んではいなかった

 

 

「なっ...!?」

 

 

「チッ... やってくれたな!! だが、そんな攻撃じゃコイツは消せやしねぇ」

 

マジかよ、今のオレの全力だぞ......。

 

 

「イリヤスフィール、美遊、そして孫悟誠。せいぜい束の間の夢を見るがいい」

 

「お前らの望みと俺の望みは決して交わらない。忘れるな。お前達は......」

 

 

「必ず俺が(つか)い、そして潰す!!」

 

そんな言葉を残し、ジュリアンはエリカ、ベアトリストと共に消えた。

 

 

「やってみろよ、その前にオレがお前をぶっ倒してやる」

 

 

「.........」

 

一人置いていかれたアンジェリカを担ぎ、イリヤちゃん達の気配を追って飛び上がるのだった。

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