Fate/Drag Emperor ドラゴマ☆ゴセー 作:ギミ
side悟誠
「ゴセ...なんなんですのその姿は......」
「あんたねぇ、大きくなったり小さくなったりコロコロと...。いったい何者よ......」
あの後、目が覚めた俺は二人のところに合流していた。
「んなこと俺に言わないでくれよ...。なんかどこもかしこも懐かしいし、やたら眠くなるしで少し寝て起きたらこれだったんだからさ......」
そう、何を隠そう今の俺は、なんと!! 中学生程にまで何故か成長している!!
なんでこうなったのか...。それは多分、一誠と同化したのが原因なんだと思う。
何故か、あれからやたらと力が漲ってくるのだ......。
この身体になって大分衰えちまってたけど、これなら全盛期の半分くらいまで出せるようになってるはずだ
「はぁ...。まあいいわ、あなたが不思議な生き物ってことはもうよく分かってるし......」
ひでぇな...、不思議生物扱いかよ......。
すると、そこに美遊ちゃんと士郎が入ってきた
「おぉ...? なんだかデカく... なっ...!?」
「っ!? ご、悟誠...その姿......」
なんだ?二人がやけに驚いた顔をしてるけど......
しかし俺は、士郎の次の言葉でその意味を理解する。
「にい...さん...なのか? あんた......」
「......一誠...。お兄ちゃん」
!!......あぁ、そういう事か、なるほどな......。
けど、俺はアイツであってアイツじゃない......
だから......
「何言ってんだよ、二人とも、俺だよ、孫悟誠だ!!」
「っ...そ、そうだったのか...。悪い、知人によく似ていたから」
「悟誠...なの?本当に...?」
美遊ちゃんが未だに信じられないものを見る目で俺を見てくる......。
「ホントだって、オラウソはつかねえ」
「っ!!......一誠お兄ちゃん!!」
うおっ...急に抱きつくなって...。大きくなって良かった......。
「っととと、なんだ美遊、甘えんぼか? 仕方ねえなぁ、ほれ!!」
ヒョイと記憶で見た通りに持ち上げてみる。
「きゃっ!?」
「ほれほれっ」
そのままグルグルと回転を掛けてみる。さすがにここまで大きくなった女の子を空高くぶん投げるのもどうかと思うしな
「ほっと、こんなもんだろ」
回転を止め、フワリと着地させてやる。
「大きくなったな、美遊、士郎、オラ嬉しいぞ!!」
「っ......まあ、な」
「っ...!!うん...」
少し、借りちまったけど、このくらいなら、いいよな
その後、少しだけ、二人の兄を演じながら俺は泣く二人をあやしていた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「え、えっと...これはいったいどういう......」
「なーんか、悟誠がまたちょっと大きくになっちゃってるのかしら」
見た目はスゴいタイプだけど...。と零すクロに俺は苦笑する。
「なんだか知らないけど、ここの縁側で寝て起きたらこうなってたみたいよ?」
「それだけで!? どういうことなのか一ミリも理解出来なかったんだけど!!!!!?」
「私達にも理解不能ですわ...。ですがゴセですもの......」
「あー...まあ、悟誠だもんね」
お、おい...その俺だから仕方ないみたいな言い方やめろよ!?
「何言ってんだ、俺は俺だぞ」
「だから何も分からないんだよ!!!!!?」
イリヤちゃんに怒られた...。解せねぇ
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「はは...。まあ、色々あったが、いやしかし...。この家にこんなに人が集まる日が来るとはなぁ......」
士郎が感慨深気に言う。
あぁ、これまでは数人くらいしかいなかったんだもんな......
「着るものまで貸していただき恐縮です...」
「そっちの体操服の子は初めて見るんだけど」
バゼットは服のお礼を、遠坂はイリヤちゃん達が迎えに言ってた田中が気になるのか聞いている。
ルヴィアに至っては何故かソワソワして黙りこくっている......。
いつも喧しい奴が静かだと怖いんだが......
「どう説明するか......」
「あ、悟誠この子のことはひとまず後回しよ!!」
部屋の隅では静かに座り込むアンジェリカとそれに絡むルビーとサファイアがいる。
「まあ、お互い聞きたいことが沢山あるだろう。きっと...長い話になる」
「だからまずは...こちらのことから話をさせてくれ」
「俺と美遊...そして、その兄の話を」