存在は核級、実際は癒し枠   作:wiguza

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頭空っぽにしてどうぞ
何か書きたかったんだ。許せ。







1:経緯

「らー!」

 

「……お、おう」

 

  いきなりなんだとかの質問はそれぞれ自粛してもらいたいが、今の状況を私が一番分かっていないので正直質問しないで欲しい。

 てか質問しないで。マジで。

 

 時は1時間くらい前(だったと思う)に遡ってみるのよ。

 

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「いやーティアマトは強敵でしたね……」

 

「NKT……」

 

「エレちゃんの加護強すぎてワロタ。システム無しでもゴリ押せるってなんなん。あとファムファタールたんはエロい」

 

 時はそう、なんか徳あがったAUOとか糞みたいな性格のキングメーカーなんだけど性能高い! 悔しい! でも使っちゃう! むしろ酷使してやれ! と言わんばかりに使われる花の魔術師とかが出てくる「絶対魔獣戦線バビロニア」

 

 実際の所ティアマト戦よりも道中の大量のラフム君だったり、泥強化されて無限ぽんぽこする戦いの方が面倒だったんじゃ無いかと言われる、あのバビロニアだ。そこらへんの話は人理修復するとか言ってたカルデアなる者たちからある程度聞き及んでいた。

 

 聞き及んでいたと言う言い方をしていることからある程度察した人もいるかもしれないが、私はこの時代の人間だ。しかし転生者でもある。いわゆる無職転生に近い。千里眼と言うほどでは無いが、周りを見る目……詰まる所客観的に見るのが得意だと自負している。

 

 何者かによって特異点? だか何だかにされ、最終的に修復されたら「多分こんな感じでいいんじゃない?」って感じで世界の修正力によって戻される世界であるのだろう。知らんけど。

 

 正直今考えると特異点もロストベルトもあんま変わらなそう。しっかりとした考えなら別って言えるだろうけど、結果だけ見ると両方とも大差なくない? まぁロストベルトは完全に無かった物になるし、そっちの方が酷いんだろうけど。

 

 とまあそこらへんの私の解釈は別としてだよ。問題はここの事が解決された後なのよ。だって解決されたし私もう用無しじゃない?

 

 その戦いでみんなが加護もらってボッコしてたティアマトちゃんだけども。なんか体積めっちゃいっぱいのケイオスタイド? 混沌泥? だかなんだか出してたやん? ティアマトがちょうど倒された頃ね。私の頭…正確に言えば髪の毛かな。

 

 

 被っちゃったんだ。その泥。

 

 

 いやーもうダメかと思ったよね。ティアマトと戦ってるカルデアの誰だったかを遠くから見てたらザパァーンとね。もう波のようにね。飲み込まれたぁーと思ったら被った所で止まったんですよ。泥。

 

 訳わかめですよね。てか被ったら細胞レベルで変体すんじゃ無かったっけ。タッチの差でセーフ? むしろカルデアの召喚システムとかも結構何でもありのガバガバだからノーカン? そんなー。

 

 被ったらなんか髪の色がなんか銀色っぽいというか、艶のある感じというか。まぁ簡単に言えばファムファタールに近い髪の毛になった。ただロングにはなってないぞ。ほんとだぞ。私変なところで嘘つかない。

 

 まぁ被っちゃった系男子になった訳だけど。カルデアがいい感じに締めてさー帰るぞーってなるやん。修正力うんぬんで記憶とか操作されるはずやん。

 

 なんかカルデアの者がいた時のあの血生臭い戦いの記憶とか泥の感じとか。

 

 

 全部覚えてるのよね。

 

 

 うん。可笑しいわ。どうなんだろうね。若干ティアマト入っちゃって世界が手をつけられなくなった? わからん。

 

 でも私自身非力だし、そこまで重要視されてないのかな?こうなってから1年くらい過ごしたが、抑止力? 代行者? 的なのとは合間見えておりませぬ。

 

 まぁギリ生きてたというか、ギャグ路線のために急所外してた賢王からはちょっち睨まれてジゴワットの国外の監視塔に異動くらってひっそりと一人暮らしなう。楽でいいね。やることいっぱいだけど。

 

 そんなこんなで私は急にある事を思い出したのだ。

 

 カルデア名乗る一行は賢王から一件家をもらって過ごしてた。去ったあとその家を拝見したら何やら見慣れぬサークルがあったのね。なんか賢王が召喚どうこう言ってたけどこれのことかな? と勝手に納得してたのよ。

 

 監視塔でクッソ暇だったからその召喚サークル? 的なものをマネっこして遊ぼうと言う結論に至った訳さ。娯楽少ないからね。なんでも遊びにしようね。

 

 ん? 今何でもって(ry

 

 でもサークルとかよぐわがんねぇので、適当に円を描いて、間に文字入れる。文字はよーわからんけどこっちの言葉で「あなたと共に世界の行く末を見守りたい」って書いた。クサいね。野獣かな?

 

 そこで触媒をどうしようかと。年代物のツボとかそんな良さげなものはココには無い。泥と土と炭とまぁギリ送られてくる食材くらい。ってか食材だけでも送ってくれる賢王まじ賢王。

 

 そこで思いついた「髪の毛」なんか呪いとか儀式の触媒にもされそうな髪の毛さん。まぁあっても無くてもいいんじゃね? と思ったけど気持ちだよ。こう言うのは。

 

 そんなこんなでできたサークル。特に世界を救うとか願望はないので適当に言の葉を紡ぐ。

 

 

 「今! 私はとても暇だ! 私がこれをやった事で! 私がどんな結末になろうと構わない! 私の暇を満たせる何かを! 私に寄越せぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 ……………………………………………

 

 

 

 

 

 

 何も起きなかった。それもそうである。正確なサークルでもない。正確な言の葉でもない。どこかで縁を結んだわけでもない。泥被った髪の毛触媒にしてんのだ。むしろ出てこられても微妙だろう。

 

 だがまぁ少しだが暇を潰せた。次は何をするか…

 

 キィーン

 

「ん?」

 

 なんか変な音が……って!?

 

「サークルが……光ってる……!?」

 

 おぉ! なんだ、あんなテキトーな召喚でいいのか!? もうこうなったら叫ぶしかないじゃないか!

 

「やっぱりガバガバじゃないですかー! ヤダー!」

 

 そんなツッコミを入れている間も魔法陣は回り、光り、何かを形作っていく。そうそれはまるで角のような形を…

 

「……角……?」

 

 おっとぉ、おじさんなんだか嫌な予感がしてきたぞう!(キャラ崩壊)

 

 待ちたまえ。ちょっと。嫌な予感しかしない。

 

 これってあのファムなファタールのあれとか混沌泥海製造機女神が出てきちゃうんじゃないんですか。ビースト顕現とかちょとシャレならんしょ。リアルガチだよ。何やってくれてんだよ。

 

 そうこう言ってる間に光が収束。一つの影がそこには残っていた。

 

「……らー?」

 

「ん? ……ふぁ?」

 

 

 

 

 なんか少女が出てきた

 

 

 

 

 まぁ少女と言っても頭に角が2本、しかも見たことのある2回歪曲したあの角。あの際どい衣装もそのまま。しかし腕? にあったと思う拘束は無い。正直あれだね。ファムファタール形態のティアマトですね。はい。理解してます。ただなんかあの小学生っぽくなってるのはなんでしょう? 分からない? ちょっと首傾げられてもおじさんわかんないなぁ。

 

 正直この子がいるだけなら何とも言わんよ。暇潰せそうだし、いるだけで退屈しなさそうだ。だけどこの子の頭に乗っかってるのは多分やばい代物なんじゃ無いかなぁと。ってかやばいでしょ。ダメでしょう。

 

 

 

 

 何でこの子頭に聖杯乗せてんのさ。

 

 

 

 

 ちょ、おま、暇とは言ったがとんだ爆弾やぞこの子。なんだろ、爆竹で遊びたいって言ったら核爆弾渡されたこの感じ。正直勘弁してほしいんだけど。

 

「らー!」

 

「……お、おう」

 

 ちょっと何だろうな、この子。俺に子供は居なかったんだが、何というか、父性をくすぐるというか。ぶっちゃけ身長が俺の胸あたりまでしか無いし、背が低くなった影響かなんかオリジナルより舌ったらずな感じだし。なんか和む。可愛い。

 

「ら! らー、らー!」

 

「うん? 頭の聖杯? もらっていいのかい? って、そのまま突っ込むなや…!?」

 

 一般人、聖杯を女神(小)からもらう。どういうこっちゃねん。っていうか聖杯私の中に入っちゃったんだが。え、どうしろと。

 

「ら、ら、ら、ららー」

 

「えーっと? 私は君のマスターで? お父さん?」

 

 なんと。私はこんな可愛い娘が出来てしまったのか。(混乱)というか知らぬ間に手の甲に痣のような物が……甲だけじゃなかったわ、指絡めて握る感じに細かく小さい痣がびっしりと出来てる。いや何さこれ。

 

「んー聖杯どう隠すかの問題が解決したし。とりあえず何か起きたら臨機応変にでいいか」

 

「らー! うー!」

 

「おぉ、よしよし」

 

 いやぁ、うん。可愛いわこの子。今も私の膝の上に乗ってるんるんである。ニッコニコである。私の父性が目覚める。とりあえず誰もこないし、ぐーたらしながらこの子に言葉を教えていこう。その気になれば声帯くらいどうにでもなろう。だってこんな可愛くても女神だし。

 

「むにむに」

 

「らぅー」

 

 ほっぺをむにむに。ほんわかほんわか。多分聖杯出たってことはそのうちカルデアの者が来るでしょう。それまではほんわかしよう。もちろん言葉もしっかり話せるようにね。

 

 




書き貯めなど無い。また気が向いたらね。

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